瞼のたるみは埋没法で解消できる?パターン別の解消方法や予防方法

瞼のたるみは埋没法で解消できるのでしょうか。たるみがあると、老けて見える原因になります。なるべく手軽な方法で解消したいとお考えのかたもいらっしゃいますよね。

本記事では、瞼のたるみが埋没法で解消できるのかを紹介します。また、たるみのパターン別の解消方法や予防方法を紹介しますので、ぜひ内容をチェックしてみてください。

目次

瞼のたるみは埋没法で解消できる?

瞼のたるみは、軽度の場合は埋没法で解消できる可能性があるでしょう。たるみの解消で、埋没法をおすすめしているクリニックもあります。

ただし、すべてが埋没法で解消できるわけではありません。埋没法が合っていない場合、数か月で取れてしまう場合もあります。

瞼のたるみを解消するのなら、程度や原因に合った治療が必要です。

埋没法と切開法の特徴

そもそも埋没法とは、二重整形の施術方法のひとつです。二重整形は、大きくわけると「埋没法」と「切開法」の2つがあります。

埋没法と切開法について、それぞれの特徴を見ていきましょう。

埋没法とは?

埋没法とは、医療用の細い糸を使ってまぶたを留め、二重のラインを作る方法です。手術にあたって、皮膚や脂肪を切開する必要はありません。手術の料金を抑えられて、ダウンタイムも短いため、埋没法は多くの人に利用されています。

埋没法は、糸を留める位置の調整で二重のラインを調整することが可能です。思うような仕上がりにならなかったときは、糸を取ると元々のまぶたの状態に戻せます。

切開法と比べると、糸が緩んだりなどにより効果が減弱する可能性があります。

ただし、瞼の状態によっては埋没法が向いていないかもしれません。

施術に興味があるのなら、クリニックでカウンセリングを受けてみましょう。

切開法とは?

切開法とは、新たな二重のラインに合わせて皮膚を切開し、一部の皮下組織と合わせて縫合することで、二重のラインを作る方法です。文字どおり切開をするため、ダウンタイムは長い傾向があります。

切開法は瞼の状態にかかわらず二重のラインが作れて、効果は半永久的です。はっきりとした二重にしたいかたや、埋没法だと糸が取れてしまうかたは、切開法が適しています。

ただし、切開法で二重のラインを作ると、修正は困難です。

施術を受ける際は、慎重に医師と相談する必要があります。

パターン別・瞼のたるみを解消する方法

「瞼のたるみ」といっても、パターンは人それぞれです。そこで、パターン別に瞼のたるみを解消する方法を紹介します。

ただし、実際に合っている方法を知るためには、医師による診断が必要です。どのような解消方法があるかを知るための参考として、チェックしてみてください。

一重で軽度のたるみがある場合

もともとが一重で軽度のたるみがある場合、埋没法で解消できる場合があります。埋没法は二重整形の方法のひとつです。

二重を作ることで、まぶたの皮膚に新たな折り目ができることになります。その結果、元々の皮膚のたるみが緩和され、すっきりとした目元になります。

瞼が厚めで中度~重度のたるみがある場合

瞼が厚めで中度~重度のたるみがある場合も、埋没法によって一定の改善を感じられることもあるでしょう。ただし、たるみがより強くなってきている場合は、眉下切開術が適している可能性があります。

眉下切開術は、上瞼の皮膚のたるみを切除して縫合する方法です。眉毛の下に沿って切開するため、眉下切開術の傷痕は目立ちません

眉下切開術は「眉下リフト」とも呼ばれます。

眼瞼下垂で瞼にたるみがある場合

眼瞼下垂(がんけんかすい)とは、加齢や瞼への負担などが原因で、目が開きにくくなる病気です。おもな症状には以下のようなものがあります。

  • 二重の幅が広くなったようにみえる
  • 額にシワが寄る
  • 眉毛の位置が上がる

額の筋肉に負担がかかるため、眼瞼下垂で頭痛や肩凝りなどの症状が出るかたもいます。

眼瞼下垂による瞼のたるみを解消するなら、手術による治療が必要です。機能面での改善を目的とした治療であれば、保険が適用されます。

一般的に行われている手術が「挙筋前転術」です。美容目的での手術では、「埋没式挙筋短縮法」が行われる場合もあります。

2つの手術についても、それぞれ見てみましょう。

挙筋前転術とは?

瞼の縦方向の開きを調整するために行う手術が、挙筋前転術です。二重のラインで上瞼の皮膚を切開して、まぶたを挙げる筋肉と腱を縫いつけて固定します。

挙筋前転術は保険適用が可能です。皮膚を切るため、手術後は一時的に腫れ・内出血・痛みなどが出るでしょう。

埋没式挙筋短縮法とは?

軽度の眼瞼下垂に適している手術が、埋没式挙筋短縮法です。埋没式挙筋短縮法は「切らない眼瞼下垂手術」とも呼ばれていて、切開を行いません。保険適用外ですがダウンタイムは短めで、傷痕も残りにくい方法です。

埋没式挙筋短縮法では、眼瞼挙筋を糸で結んで瞼を引き上げます。保険適用外となるのは、埋没式挙筋短縮法では皮膚を切らないためです。

埋没式挙筋短縮法で対応できるかは、眼瞼下垂の状態によって違います。興味をお持ちのかたは、埋没式挙筋短縮法で対応できるかクリニックで相談してみましょう。

瞼のたるみを予防する方法

瞼のたるみや眼瞼下垂が起こるおもな原因は「加齢」です。ただし、瞼への負担から、近年は若い年代の眼瞼下垂も増加しています。たるみが出ないよう、なるべく瞼への負担を減らしましょう。

瞼への負担を減らすなら、次のような予防が効果的です。

  • 目をごしごしと擦らない
  • PCやスマートフォンの長時間使用を避ける
  • 過度なアイメイクを避ける
  • ハードコンタクトレンズの使用を減らす

予防について、ひとつずつ紹介します。

目をごしごしと擦らない

瞼のたるみを予防するために、目をごしごしと擦らないようにしましょう。

アレルギーや花粉症でかゆみがあるからといって、ごしごしと擦ると瞼に負担がかかります。スキンケアやメイクの際も、目元を擦らないよう注意してください。

PCやスマートフォンの長時間使用を避ける

瞼への負担を減らすために、PCやスマートフォンの長時間使用を避けましょう。目を酷使すると、瞼の筋肉である眼瞼挙筋に負担がかかってしまいます。

仕事でPCやスマートフォンを使っているかたは、適度な休憩を挟んでください。

過度なアイメイクを避ける

瞼のたるみを予防するために、過度なアイメイクを避けましょう

具体的には次のようなアイメイクです。

  • 二重のり
  • 二重テープ
  • まつ毛パーマ
  • まつ毛エクステ

完全にやめるのが難しい場合は、頻度を見直してみましょう。なるべく瞼を休ませる日を作るようにしてみてください。

ハードコンタクトレンズの使用を減らす

瞼のたるみを予防するなら、ハードコンタクトレンズの使用を減らす方法もおすすめです。ハードコンタクトレンズは、ソフトコンタクトレンズよりも瞼に負担がかかります。

  • ハードコンタクトレンズを外すときに専用のスポイトを使う
  • ソフトコンタクトレンズに切り替える
  • 眼鏡で過ごす日を作る

視力の関係でコンタクトレンズが必要なら、専用のスポイトの活用を考えてみましょう。ソフトコンタクトレンズに切り替えたり、眼鏡で過ごす日を作ったりすることも効果的です。

瞼のたるみは軽度なら埋没法での対処が可能

瞼のたるみは、軽度なら埋没法で対処できる可能性があります。ただし、埋没法はそもそも二重整形の方法のひとつです。眼瞼下垂が原因でたるみが出ているのなら、手術による治療が必要な状態かもしれません。

たるみの状態や原因によって、必要な治療法は違います。そのため、瞼のたるみが気になってきたら、まずクリニックで相談してみるのがおすすめです。

適切な対処をするために、ぜひクリニックで医師に相談してみてください。

記事監修者

JSKINクリニック医師 牧野潤

慶應義塾大学医学部卒業。形成外科医。シンガポール国立大学病院留学。医師免許取得後、株式会社ボストンコンサルティンググループにてヘルスケア・IT領域で従事。
慶應義塾大学病院、埼玉医科大学総合医療センター等勤務を経て、現在は慶應義塾大学医学部 特任助教。
大学病院での臨床・研究と並行し、レーザー・注入施術などの美容医療に特化した「JSKINクリニック」を2021年より経営・監修。

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