ほうれい線へのヒアルロン酸注射は、何ccが一般的な量となるのでしょうか。実際に施術を受けるにあたって、どのくらいが適しているのか量が気になっている方もいらっしゃいますよね。
本記事では、ほうれい線へのヒアルロン酸注射の量について、一般的な目安を紹介します。
注射によるメリット・デメリットや失敗を防ぐコツも紹介しますので、ぜひ参考のひとつとしてご確認ください。
ヒアルロン酸注射とは?
ヒアルロン酸注射とは、文字どおり体内にヒアルロン酸を注入する施術です。
もともとヒアルロン酸は人間の体内に存在している成分で、肌の水分を保つ役割を担っています。しかし、20代を過ぎると体内のヒアルロン酸が減少していき、乾燥肌・シワ・たるみなどの原因になってしまうのです。
ほうれい線・鼻・唇など、気になる部分にヒアルロン酸を注入すると、シワやたるみなどの解消につながります。手軽にシワやたるみなどを解消できるため、ヒアルロン酸注射は人気の施術です。
ほうれい線へのヒアルロン酸注射は何cc?
ほうれい線へのヒアルロン酸注射は、自然な仕上がりを考えるなら片側で0.5~1.0ccが平均的な目安です。ただし、必要となるヒアルロン酸の量は、ほうれい線の長さや深さによって違ってきます。
ほうれい線が深くて長い場合、溝を完全に埋めるなら片側で2.0~3.0cc必要になる場合もあるでしょう。
個人差が大きいため、医師と相談して決める方法がおすすめです。
ほうれい線へのヒアルロン酸注射のメリット
ほうれい線へのヒアルロン酸注射によるメリットをチェックしてみましょう。大きなメリットは次の2つです。
- 手軽に試せる
- ダウンタイムが短い
2つのメリットについて、それぞれ紹介します。
手軽に試せて即効性がある
ヒアルロン酸注射は、手軽に試せて即効性があることが大きなメリットです。
メスを使用しない方法であるため、片側15~30分程度で終わります。通院や入院の必要はありません。
なじむまでには時間がかかるものの、施術の直後から効果を感じられるでしょう。
ダウンタイムが短い
ダウンタイムが短いことも、ヒアルロン酸注射のメリットです。人によってはまったく症状が見られない可能性もあるでしょう。
ダウンタイムでのおもな症状は、腫れや内出血です。腫れや内出血などの症状が出た場合も、通常は数日で落ち着きます。
ほうれい線へのヒアルロン酸注射のデメリット
ヒアルロン酸注射にはデメリットもあります。ほうれい線への注射によるおもなデメリットは次の3つです。
- 仕上がりが不自然になる可能性がある
- 効果がずっと続くわけではない
- 副作用の可能性がある
デメリットについてもそれぞれチェックしてみましょう。
仕上がりが不自然になる可能性がある
ヒアルロン酸注射は、仕上がりが不自然になる可能性があります。
施術にあたっては、顔全体のバランスの確認が大切です。いきなり大量のヒアルロン酸を入れると、変化の大きさから不自然に感じられる場合もあります。
自然な仕上がりにするためにも、高い技術を持った医師が在籍するクリニックを選びましょう。
効果がずっと続くわけではない
効果がずっと続くわけではないことも、ヒアルロン注射で考えられるデメリットのひとつです。体内に注入したヒアルロン酸は、やがて酵素によって分解されます。ヒアルロン酸が分解されてしまうと、またほうれい線が気になってしまうでしょう。
効果を保ちたい場合は、定期的にヒアルロン酸注射を打つ必要があります。
副作用の可能性がある
ほうれい線への施術に限らず、ヒアルロン酸注射は、副作用の可能性があることもデメリットとして挙げられます。おもな副作用は次のようなものです。
- 痛み
- 腫れ・むくみ
- 内出血
- アレルギー反応
- 血管の閉塞
ヒアルロン酸製剤に含まれている局所麻酔が切れると、痛みを感じる場合があります。ただし、痛み・腫れ・むくみ・内出血などが生じても、大抵は数日で落ち着くでしょう。
注意したいのが、アレルギー反応や血管の閉塞です。気になる症状が出たら、なるべく早い段階で医師に相談してください。
ほうれい線へのヒアルロン酸注射で失敗を防ぐコツ
後悔しないよう、ほうれい線へのヒアルロン酸注射で失敗を防ぐコツも紹介します。失敗を防ぐのなら、次のコツを押さえて施術を受けましょう。
- 少量から試してみる
- 実績が多く評判の良いクリニックを選ぶ
失敗を防ぐコツについてもそれぞれ紹介しますので、ヒアルロン酸注射の施術を受けるにあたっての参考にしてください。
少量から試してみる
ヒアルロン酸注射を受けるなら、まずは少量から試してみましょう。
ほうれい線へのヒアルロン酸注射は、片側で0.5~1.0ccが平均的な目安です。ほうれい線の深さや長さによっても合っている量は変わってきますが、初回から大量に注射してしまうと、変化が大きくなったり不自然になったりする可能性があるでしょう。
「周囲に知られたくない」と考えているのなら、少量から試してみる方法がおすすめです。
実績が多く評判の良いクリニックを選ぶ
失敗を防ぐためにも、ヒアルロン酸注射の施術では、実績が多く評判の良いクリニックを選びましょう。
ヒアルロン酸注射後の仕上がりは、量だけでなく医師の技術にも大きく左右されます。技術が不足している医師による施術だと、思うような仕上がりにならない可能性があるでしょう。そのため、公式ホームページで実績数や症例写真などを確認したうえでクリニックを選んでください。
また、施術前に丁寧なカウンセリングを行っているかどうかも、ヒアルロン酸注射の施術を受けるにあたって大切なポイントのひとつです。カウンセリングが不十分だと、思っていた仕上がりにならない可能性もありますので、注意しましょう。
ほうれい線へのヒアルロン酸注射でよくある質問
初めてほうれい線へのヒアルロン酸注射を受けるにあたって、不安を感じる方も多いでしょう。そこで、ほうれい線へのヒアルロン酸注射でよくある質問についてもいくつか紹介します。不安を解消するための参考として、ぜひ内容をご覧ください。
ほうれい線へのヒアルロン酸注射はバレますか?
ほうれい線へのヒアルロン酸注射はバレにくい施術だとされています。ダウンタイムも短いため、周囲に知られない可能性も高いでしょう。
ただし、次のような場合はバレる可能性も考えられます。
- 術後の変化が大きい
- 仕上がりが不自然である
なるべく知られたくないなら、カウンセリングで医師に相談してみてください。
ほうれい線へのヒアルロン酸注射の頻度は?
ヒアルロン酸は体内で分解される性質があります。そのため、注射の効果を維持するためには定期的に施術を受けなくてはなりません。
効果が持続する期間の目安は6か月~2年程度とされていますが、個人差もあります。
施術の効果がなくなったと感じたころに再度ヒアルロン酸を注入すると、状態をキープできるでしょう。注射を打ちすぎるとボコボコになってしまう可能性があるため、医師と相談しながら時期を決めてください。
ヒアルロン酸注射とボトックス注射の違いは?
ヒアルロン酸注射とボトックス注射は、どちらもシワに効果が期待できる注射です。ただし働きや、向いている場所に違いがあります。
働き | 向いている場所 | |
---|---|---|
ヒアルロン酸注射 | 保湿成分・保水成分でふっくらさせる | ほうれい線・額・涙袋・唇など |
ボトックス注射 | 表情筋の動きをブロックする | 眉間・目尻など |
加齢によるシワやたるみには、ヒアルロン酸注射が向いているでしょう。眉間のシワや目尻の笑いジワなど、表情の変化によるシワはボトックス注射が向いています。
適した量を知るためにはクリニックで相談
ほうれい線へのヒアルロン酸注射は、自然な仕上がりにするのであれば片側で0.5~1.0ccが平均的な目安です。ただし、ほうれい線の長さや深さは人によって違うため、適した量もそれぞれ変わってきます。
- ほうれい線を目立たないようにしたい
- なるべく知られずに施術を受けたい
上記のように、要望も人によって違うでしょう。
施術にあたって量が気になるときは、クリニックでカウンセリングを受けてみる方法がおすすめです。ぜひ実績が多く、高い技術を持ったクリニックで相談してみてくださいね。
記事監修者
JSKINクリニック医師 牧野潤
慶應義塾大学医学部卒業。形成外科医。シンガポール国立大学病院留学。医師免許取得後、株式会社ボストンコンサルティンググループにてヘルスケア・IT領域で従事。
慶應義塾大学病院、埼玉医科大学総合医療センター等勤務を経て、現在は慶應義塾大学医学部 特任助教。
大学病院での臨床・研究と並行し、レーザー・注入施術などの美容医療に特化した「JSKINクリニック」を2021年より経営・監修。