目の下のヒアルロン酸注射による効果|チンダル現象・成功させるポイント

目の下にくぼみができていたり、たるみがあったりして、実年齢より老けて見える方も多いでしょう。化粧品やマッサージだけでは解決しづらいのが、目の下のくぼみやたるみです。くぼみ・たるみが気になっているのなら、ヒアルロン酸注射によって改善が期待できます。

本記事では、目の下のヒアルロン酸注射について紹介します。目の下のヒアルロン酸注射で起きやすい「チンダル現象」や成功させるポイントも紹介しますので、ぜひご覧ください。

目次

目の下のヒアルロン酸注射に期待できる効果

目の下のヒアルロン酸注射には、さまざまな効果が期待できます。加齢による目の下のお悩みは、ヒアルロン酸注射で解決できる可能性があるでしょう。

目の下へのヒアルロン酸注射によるおもな効果は、次のようなものです。

  • 黒クマの解消
  • シワ・たるみの解消
  • くぼみの解消
  • 涙袋の形成

それぞれについて内容を解説しますので、ぜひ参考にしてください。

黒クマの解消

目の下のヒアルロン酸注射は、黒クマの解消に効果が期待できる施術です。

「いつのまにか黒クマができてしまい気になっている」という方も多いでしょう。できてしまった黒クマは、化粧品やマッサージだけでは戻らないため、何らかの施術が必要です。

ヒアルロン酸注射を打つと、目の下の膨らみとへこみを滑らかにつなげられます。その結果として、黒クマが解消するという仕組みです。

黒クマとは?

黒クマとは、加齢・紫外線によるダメージ・乾燥などで生じるものです。乾燥や紫外線によるダメージがひどいなら、若くても黒クマができてしまう可能性もあるでしょう。

眼窩脂肪に膨らみ・たるみができ、影となっているのが黒クマです。黒クマには、「上を向くと薄くなる」「光をあてると薄くなる」という大きな特徴があります。クマの種類がわからないのなら、上を向いてチェックしてみましょう。

クマの種類と見わけ方

クマの種類は、大きくわけると次の4つです。原因と見わけ方をチェックしてみましょう。

種類おもな原因 見わけ方
青クマ血行不良・目の疲れ引っ張ると薄くなったり消えたりする
茶クマメラニン色素の沈着ほかのクマに該当しなければ茶クマの可能性がある
赤クマ眼精疲労による眼窩脂肪の突出目元に膨らみがある頬骨あたりを引っ張ると赤みが増す
黒クマ加齢・乾燥・紫外線上を向くと薄くなる光をあてると薄くなる

茶クマは、これといった見わけ方がありません。ほかのクマの特徴に該当しないなら、茶クマの可能性が考えられるでしょう。

黒クマの場合、赤クマの症状が同時に出ている場合もあります。

シワ・たるみの解消

目の下のヒアルロン酸注射は、シワ・たるみの解消にも効果が期待できます。目元は皮膚が薄いため、ほかの場所よりもシワ・たるみが目立ちやすい場所です。

ヒアルロン酸は保水力が高く、目の下に打つと膨らんで肌を持ち上げてくれます。ヒアルロン酸注射を打つことによって、シワ・たるみの段差が目立たなくなるでしょう。

くぼみの解消

目の下のヒアルロン酸注射は、くぼみの解消にもつながります。

年齢を重ねて、「目の下のくぼみが目立つ」という方も多いでしょう。くぼみが目立つのは、加齢によって眼窩の骨が痩せてしまった場合です。

気になる部分にヒアルロン酸注射を打つと、高低差が減ってくぼみが目立たなくなります。

涙袋の形成

目の下のヒアルロン酸注射では、涙袋の形成も可能です。涙袋を形成すると、目を大きく見せられて、華やかな印象になるでしょう。

涙袋を形成できるのは、ヒアルロン酸を注入した部位がふっくらするためです。

目の下のヒアルロン酸注射の特徴

目の下にお悩みがあるのなら、ヒアルロン酸注射で解消できる可能性があります。施術を受けるなら、特徴も知っておきましょう。

効果が出るタイミングと目安となる量を紹介します。

効果が出るタイミング

目の下のヒアルロン酸注射は、施術後すぐに効果を実感できる可能性が高いでしょう。ヒアルロン酸注射は、即効性があることが大きな特徴です。ただし、ダウンタイム中は効果を実感できない可能性があります。

ダウンタイムが続く期間の目安は長くても1~2週間です。症状が落ち着くと、はっきりと変化が見られるようになります。

目安となる量

目の下の場合、ヒアルロン酸注射の目安となる量は、片側で0.3~0.8ccが目安です。

ただし、上記はあくまでも目安として考える必要があります。

なぜなら、目の下への施術は難易度が高く、量によっては不自然になってしまうリスクがあるためです。

クリニックによっては、少量の注射を複数回行う場合もあります。入れすぎると目が開きにくくなるおそれもありますので、クリニックのカウンセリングでしっかり相談しましょう。

目の下のヒアルロン酸注射による「チンダル現象」とは?

目の下へのヒアルロン酸注射で注意したいのが、「チンダル現象」です。チンダル現象とは、注入したヒアルロン酸が青白く透けて見える現象のことをいいます。

目の下にチンダル現象が起きやすいのは、皮膚が薄く光を通しやすいためです。くわしい人が見ると、ヒアルロン酸注射をしたとわかってしまう可能性もあるでしょう。

チンダル現象が起きているのなら、溶解薬剤を使ってヒアルロン酸を溶かす方法で解消できます。

ただし、目の下にヒアルロン酸注射をしても、必ずチンダル現象が起きるわけではありません。高い技術を持つ医師なら、チンダル現象が起きないよう施術してくれます。

目の下のヒアルロン酸注射を成功させるポイント

黒クマの解消や、涙袋の形成なら、ヒアルロン酸注射は手軽でおすすめの施術です。ただし、成功させるにはいくつかポイントがあります。

  • 少量から注入する
  • 全体のバランスを確認する
  • 質の良いヒアルロン酸製剤を選ぶ
  • 信頼できるクリニックを選ぶ

4つのポイントについても紹介しますので、ぜひ内容をご確認ください。

少量から注入する

目の下のヒアルロン酸注射は、少量から注入するようにしましょう。

「より効果を出すためにヒアルロン酸を多く入れたい」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、注入量が多すぎると、目の下の膨らみが大きくなって、外見に違和感が出てしまう可能性が高くなります。注入していない部分との差が出てしまい、でこぼこに見える可能性もあるでしょう。

医師と相談のうえで、慎重に注入するヒアルロン酸の量を決めてください。

全体のバランスを確認する

ヒアルロン酸注射を打つのなら、全体のバランスを確認する必要もあります。

目の下に限らず、ヒアルロン酸注射を打つときは、全体の確認が大切です。一部分だけが若々しい状態になると、不自然に見えてしまうかもしれません。

額・鼻・ほうれい線・顎など、全体のシワやたるみもチェックしたうえで、どのような施術を受けるか検討しましょう。

質の良いヒアルロン酸製剤を選ぶ

目の下にヒアルロン酸注射を打ちたいのなら、質の良いヒアルロン酸製剤を選ぶことも、成功させるポイントのひとつです。

ヒアルロン酸製剤にはさまざまな種類があり、注入部位に合わせて選ぶ必要があります。安価なものや、注入部位に合わないものを選んでしまうと、仕上がりが不自然になる可能性が高くなるでしょう。

ヒアルロン酸製剤は、安さだけで選ばず、品質で選ぶことが大切です。

信頼できるクリニックを選ぶ

クリニック選びも、ヒアルロン酸注射を成功させるうえで気をつけておきたい大切なポイントです。

ヒアルロン酸の注入後の仕上がりは、医師の技術によって大きく違ってきます。目の下は特に難しい部位であるため、ヒアルロン注射にあたっては高い技術が必要です。経験が豊富で、高い技術を持った医師なら、適切な量や注入位置を判断できます。

クリニック選びには、施術実績・口コミ・症例写真などが参考になるでしょう。価格だけで判断せず、口コミや症例写真なども忘れずにチェックしてみてください。

目の下のヒアルロン酸はクリニック選びが大切

ヒアルロン酸注射は、黒クマ・シワ・たるみの解消や、涙袋の形成などに役立ちます。目の下でのお悩みがあるのなら、クリニックでのヒアルロン酸注射を活用してみるのも方法のひとつです。

目の下へのヒアルロン酸注射では、チンダル現象が起きるリスクがあります。しかし、高い技術を持った医師なら、チンダル現象が起きないよう施術してくれるでしょう。

失敗を防ぐためにも、ぜひ信頼できるクリニックを選んでくださいね。

記事監修者

JSKINクリニック医師 牧野潤

慶應義塾大学医学部卒業。形成外科医。シンガポール国立大学病院留学。医師免許取得後、株式会社ボストンコンサルティンググループにてヘルスケア・IT領域で従事。
慶應義塾大学病院、埼玉医科大学総合医療センター等勤務を経て、現在は慶應義塾大学医学部 特任助教。
大学病院での臨床・研究と並行し、レーザー・注入施術などの美容医療に特化した「JSKINクリニック」を2021年より経営・監修。

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