頬こけはヒアルロン酸注射での改善が可能なのでしょうか。
人によっては、加齢で頬こけが目立ってくる場合があります。頬こけがコンプレックスになっていて、「改善したい」と考えている方もいらっしゃいますよね。
本記事では、頬こけがヒアルロン酸注射で改善できるのかについて紹介します。頬こけにヒアルロン酸注射をするメリット・デメリットも紹介しますので、ぜひ参考としてご確認ください。
頬こけはヒアルロン酸での改善が可能?
ヒアルロン酸注射と聞くと、ほうれい線やたるみの解消をイメージする人も多いでしょう。気になる頬こけも、ヒアルロン酸注射で改善がめざせます。
ヒアルロン酸注射は、メスを使わずにできる施術方法です。頬こけが気になっているのなら、ヒアルロン酸注射を検討してみてはいかがでしょうか。
頬がこけてしまう理由
頬がこけてしまう理由には、次のようなものがあります。
- 加齢による皮膚の老化
- 皮下脂肪の減少
- 骨の萎縮
- 筋力の低下
若いころは頬に脂肪があってボリュームが出ます。その脂肪が加齢によって減少すると、頬がこけてしまうのです。また、骨の萎縮や筋力の低下なども、頬こけにつながります。
頬こけにヒアルロン酸を注入するメリット
ヒアルロン酸注入によるメリットもチェックしてみましょう。頬こけにヒアルロン酸を注入するメリットには、次のようなものがあります。
- リフトアップ効果で若々しい印象になる
- 肌にハリが出る
- フェイスラインを整えられる
- 短時間で施術できて即効性がある
- ダウンタイムが短い
- 痛みが少ない
6つのメリットについてそれぞれ紹介しますので、ぜひ施術を受ける際の参考にしてください。
リフトアップ効果で若々しい印象になる
頬こけへのヒアルロン酸注射は、下垂した組織が引きあがるリフトアップ効果が期待でき、若々しい印象になるというメリットがあります。
頬こけによって顔に影ができていると、やつれたような印象になりがちです。しかし、ヒアルロン酸注射で頬こけを改善すると、顔がふっくらとして若々しい印象になるでしょう。
「やつれて見える」「疲れて見える」という方におすすめの施術です。
肌にハリが出る
頬こけにヒアルロン酸注射を打つと、肌にハリを出せることも大きなメリットです。
ヒアルロン酸には高い保水力があります。ヒアルロン酸の注入によって肌の保水力が増すと、頬こけを解消できるだけでなく、ハリも出るでしょう。
肌の老化が気になる方にも向いている施術だといえます。また、乾燥が気になっている人にも適した施術です。
フェイスラインを整えられる
フェイスラインを整えられるのも、ヒアルロン酸注射による大きなメリットです。
加齢によって変化するのは、肌の表面だけではありません。筋肉が衰えたり骨が痩せたりしたことにより、フェイスラインが崩れてしまう場合もあるでしょう。
肌・筋肉・骨などを補ってボリュームを出せるのがヒアルロン酸です。適度な量のヒアルロン酸を注入すると、フェイスラインも整えられるでしょう。
短時間で施術できて即効性がある
頬こけへのヒアルロン酸注射は、短時間で施術できて即効性があることもメリットです。注入量や場所などによっても違ってきますが、ヒアルロン酸注射の施術は10~30分程度で終わります。
また、即効性もヒアルロン酸注射のメリットです。ただし、ヒアルロン酸が定着するまでには2週間前後かかります。定着するまでのあいだ、過度に触れないよう気をつけましょう。
ダウンタイムが少ない
ヒアルロン酸注射には、ダウンタイムが少ないというメリットもあります。
ダウンタイムとは、手術や治療などのあとに生じる、痛み・腫れ・内出血などの症状が出る期間のことです。施術の内容によっては、入浴・運動・飲酒などが制限される場合もあります。
一般的な美容整形とは違って、ヒアルロン酸注射ではメスを使った切開を行いません。そのため、ダウンタイムも少なく、まったく症状が出ないという人もいます。
腫れや内出血などの症状が見られる場合でも、1週間前後で落ち着くでしょう。
痛みが少ない
ヒアルロン酸注射は、痛みが少ないことも大きなメリットです。
顔への施術にあたって、どのくらいの痛みがあるのか不安な方も多いでしょう。しかし、ヒアルロン酸注射で痛みが出るのは、通常は針穴を開けるときです。一般的には、予防接種程度の痛みだといわれています。
さらには製剤自体にも麻酔成分が入っている場合があり、その場合は痛みが最小限にできるといえます。
また施術自体が短時間で終わるため、それほど痛みは気にならないでしょう。
失敗してもやり直しできる
頬こけへのヒアルロン酸注射は、失敗してもやり直せることもメリットです。
やり直しには溶解薬剤が使われます。溶解薬剤を使うと数時間でヒアルロン酸が溶けて、もとの状態に戻るでしょう。
ただし、修正を希望する場合、原則的には2週間~1か月程度待ってから施術を受ける必要があります。
頬こけにヒアルロン酸を注入するデメリット
ヒアルロン酸注射はメリットの多い方法ですが、デメリットもあります。施術を受けるにあたっては、デメリットも考慮しておきましょう。
- 失敗のリスクがある
- 顔が大きく見えてしまう可能性がある
- 維持したいなら打ち続ける必要がある
- 人によっては施術が受けられない
代表的なデメリットを紹介しますので、ぜひチェックしてみてください。
失敗のリスクがある
頬こけへのヒアルロン酸注入には、失敗のリスクがあります。失敗すると次のような状態になる可能性があるでしょう。
- 頬こけが思ったよりも埋まらない
- でこぼこになってしまう
- 全体のバランスが悪くなる
- 左右に差がある
くぼみが埋まらないなら、ヒアルロン酸の注入量が足りなかった可能性があります。でこぼこになってしまうのは、医師の技術不足が大きな原因です。高い技術を持ったクリニックで施術を受けると、失敗するリスクは低くなるでしょう。
ヒアルロン酸が足りない場合は、追加での注入も可能です。
顔が大きく見えてしまう可能性がある
頬こけのヒアルロン酸注射は、量が多いと顔がパンパンになり、大きく見えてしまう可能性もあります。また、注入し過ぎによって頬が重くなってしまい、新たなたるみができるといった場合もあるでしょう。
ヒアルロン酸は入れすぎに注意が必要です。
経験が豊富な医師なら、どのくらいの量が適しているのか判断できるでしょう。ヒアルロン酸を入れすぎた場合、溶解薬剤を使って溶かす方法があります。
維持したいなら打ち続ける必要がある
ヒアルロン酸注射は、効果を維持したいなら打ち続ける必要があることもデメリットのひとつです。
残念ながら、ヒアルロン酸注射は、一度打ったら効果が永久に続くというものではありません。注入後は少しずつ体内に吸収され、分解されていきます。個人差はあるものの、効果の持続期間は最大でも2年ほどです。
ヒアルロン酸注射を受けるのなら、やがては効果がなくなることを前提として考えておきましょう。
人によっては施術が受けられない
ヒアルロン酸注射は、人によっては施術が受けられないというデメリットもあります。該当するのは次のような人です。
- ヒアルロン酸での治療でアレルギー症状の経験がある
- 自己免疫疾患や糖尿病がある
- ステロイドや抗凝固薬を使用している
ヒアルロン酸注射の施術前には、カウンセリングが行われます。不安要素がある場合は、事前にクリニックで相談してみてください。
頬こけに注入するヒアルロン酸量の目安
頬こけに注入するヒアルロン酸量は、その人の状態によって違いがあります。目安となる量はトータルで1~4cc程度です。
失敗を防ぐためにも、まずは少量で注入するとよいでしょう。必要に応じて追加で注入して、少しずつ理想の仕上がりをめざしてみてください。
入れすぎを防ぐためには、クリニックでのカウンセリングも大切です。どのような仕上がりを希望しているのかを明確に伝え、医師とイメージを共有しましょう。
頬こけが気になるならクリニックで相談
デメリットはあるものの、ヒアルロン酸注射はメリットの多い施術です。頬こけが気になっているのでしたら、ヒアルロン酸注射を検討してみてはいかがでしょうか。
ヒアルロン酸注射を成功させるには、信頼できるクリニック選びが大切です。高い技術を持った医師による施術なら、失敗のリスクは低くなるでしょう。頬こけでお悩みでしたら、ぜひヒアルロン酸注射についてクリニックで相談してみてくださいね。
記事監修者
JSKINクリニック医師 牧野潤
慶應義塾大学医学部卒業。形成外科医。シンガポール国立大学病院留学。医師免許取得後、株式会社ボストンコンサルティンググループにてヘルスケア・IT領域で従事。
慶應義塾大学病院、埼玉医科大学総合医療センター等勤務を経て、現在は慶應義塾大学医学部 特任助教。
大学病院での臨床・研究と並行し、レーザー・注入施術などの美容医療に特化した「JSKINクリニック」を2021年より経営・監修。