AGAは検査が必要なの?種類・受けられる場所・手順なども紹介

薄毛だからといって、必ずしもAGAだとは限りません。AGA以外の理由による薄毛・脱毛も考えられます。そこでまずは検査を受けて、AGAかどうかを確認したうえで治療を検討しましょう。

本記事では、AGA検査について、必要性・種類・手順などを紹介します。治療を開始するにあたっての参考として、ぜひ記事の内容をご覧ください。

目次

AGA治療にあたっては医師の診察病院での検査が必要

AGA治療では、医療機関で医師に薬を処方してもらう必要があります。そのためには、薄毛の原因がAGAなのかについて、医師からの診察を受ける調べる検査が必要がありますです。一般的には、医師による問診と、血液検査が行われます。

別の病気が原因で薄毛になっているのかもしれません。その場合はAGA治療では効果が出ないため、原因の特定は大切です。安心して治療を行うためにも、AGA以外の可能性について指摘を受けた場合は、が考えられるなら指示にしたがって医療機関で検査を受けましょう。

AGAは検査だけでも受けられる?

「治療をするかは決めていないが検査だけでも受けたい」という人も多いのではないでしょうか。

医療機関によっては、AGAの血液検査・遺伝子検査だけを受けることも可能です。ただし検査を受けるにあたっては、医師の診断を受ける必要があります。

検査・診断だけでも問題ないか、受診予定の医療機関で相談してみましょう。

AGAかどうか検査キットで調べても大丈夫?

毛髪や唾液を使った、薄毛を調べるための検査キットも市販されています。採取した毛髪や唾液などを送るだけであるため、検査キットの利用は手軽です。

検査キットでは次のような内容が調べられます。

  • 薄毛ホルモンの量
  • AGAのリスクレベル

検査キットでもリスクがあるかは調べられますが、AGAかまでは判断できません。「AGAなら治療したい」と考えている場合は、医療機関での検査をおすすめします。

AGA検査の種類

AGA検査にはいくつかの種類があります。そこで、どのような検査があって、何を調べられるのかについても見ておきましょう。

種類は次のとおりです。

  • 問診と目視
  • 血液検査
  • AGA遺伝子検査
  • マイクロスコープ検査

4つの検査について内容を紹介します。

問診と目視

診断にあたっては、医師による問診や、目視での確認が行われます。問診によって、AGAが進行する原因が生活習慣にあるかを調べることが可能です。

またAGAによる薄毛は見た目に特徴があります。そこで目視での確認も診断する材料のひとつです。

血液検査

AGAを調べるにあたっては、血液検査も行われる場合があります。血液検査をおこなう際のが必要になるおもな理由は次の3つです。

  • 遺伝子的にAGAを発症する可能性があるか調べるため
  • ほかの病気がないか調べるため
  • 薬による治療が可能か調べるため

血液検査では、遺伝子的にAGAを発症する可能性があるか調べられます。

誤診を防ぐためにも血液検査は重要です。薄毛の原因がAGA以外なら、早急な治療が必要になる場合もあります。

また、血液検査で薬での治療が可能なのかを調べるのも大切です。一般的に、AGAは投薬によって治療を行います。しかし体質や服用中の薬によっては、フィナステリドやデュタステリドは使用できません。そこで血液検査で調べておく必要があります。

AGA遺伝子検査

医療機関では、AGA遺伝子検査を行う場合もあります。AGA遺伝子検査で使用するのは毛髪です。遺伝子検査では、AGAを発症しやすい体質かを調べられます。

マイクロスコープ検査

AGAの検査では、頭皮のマイクロスコープ検査が行われる場合もあります。マイクロスコープ検査では、以下の確認が可能です。

  • 細い毛があるか
  • 産毛のような毛髪があるか
  • 毛のない毛根があるか

マイクロスコープ検査は、毛髪・毛根の状態からAGAかどうかを調べられる方法です。すでに治療中の場合は、改善度合いの確認もできます。

AGAの血液検査にかかる費用の相場

検査を受けるにあたって、費用が気になる方も多いのではないでしょうか。

AGAの治療は保険適用外です。そのため検査にかかる費用は、医療機関によって変わってきます。目安は1回あたり5,000~20,000円前後です。

医療機関によってはホームページで検査費用を公開しています。受診予定の医療機関があるのなら、事前に確認してみてください。

AGA検査で薬の服用が難しいと判明したときの治療法

血液検査をして「薬の服用が難しい」と判明する場合もあります。また持病との兼ね合いで、薬が服用できない人もいるでしょう。

そんなときは、次のような治療法があります。

  • 外用薬 
  • メソセラピー
  • 自毛植毛

メソセラピーとは、頭皮に薬剤を注入する方法です。自毛植毛では、側頭部や後頭部の髪を薄毛の部分に移植します。薬が服用できなくても治療法はありますので、まずは検査を受けてみてください。

AGA検査を行っている場所

治療にあたって、どこでAGA検査を受けられるのかも確認しておきましょう。検査を行っているのはおもに次の2か所です。

  • AGA専門クリニック
  • 皮膚科

検査を行っている場所についても解説します。

AGA専門クリニック

AGA検査は、AGA専門クリニックで受けられます。クリニックによっては、問診からカウンセリングまでが無料です。そのため費用を抑えたい人に向いています。

ただし地方の場合は、専門クリニックが少ないのがデメリットです。

皮膚科

皮膚科でも、AGAの基本的な検査や治療が可能です。皮膚科では問診・触診・血液検査などが行われます。

ただし、医師がAGAについての診療を多く行っているの専門医だとは限りません。専門的な治療を希望する場合は、専門クリニックの受診を検討してみてください。

AGA検査の手順

医療機関でAGA検査を受ける手順を紹介します。受付から薬を処方されるまでの一般的な手順は次のとおりです。

  • 病院で受付をして問診票に記入する
  • 医師の診察を受ける
  • 検査を受ける
  • 薬が処方される

手順についてもひとつずつ確認してみましょう。

病院で受付をして問診票に記入する

医療機関によっては予約が必要です。初回は問診票への記入がありますので、予約時間よりも早めに医療機関に行き、受付を済ませましょう。

クリニックにもよりますが、問診票では次のような内容について記載します。

  • 薄毛や抜け毛が気になり始めた時期
  • 飲酒や喫煙の量・頻度
  • 治療中の病気や服用中の薬

飲酒や喫煙の量や頻度を確認されるのは、薄毛には生活習慣も関係しているためです。治療中の病気や薬は、治療薬の服用が問題ないか知るために必要な情報となります。診断の材料となるものですので、問診票には正確に記入しましょう。服用中の薬がある場合は、おくすり手帳を持参してください。

医師の診察を受ける

診察では、医師による問診や、触診による頭皮の確認などが行われます。

AGAで治療が必要なら、カウンセリングも行うのが一般的です。カウンセリングでは、治療内容や費用についての説明が受けられます。

治療にあたって疑問点があるなら、カウンセリング時に確認してください。

検査を受ける

治療開始前には、血液検査が行われる場合がありますます。検査の種類はクリニックによって違うため、希望があるなら事前の確認が必要です。

また、治療の効果を確認する目的で、写真撮影を行うクリニックもあります。

薬が処方される

問診や検査などが終わると、医師によって薬が処方されます。処方された薬は、医師の指示どおりに服用してください。正しく服用しないと、効果が出にくくなってしまう可能性があります。

AGAの症状によっては、薬以外での治療を提案されるかもしれません。別の治療方法を提案された場合は、内容や費用を確認したうえで検討を行いましょう。

AGA治療を行うなら検査が必要

薄毛が気になっていてAGA治療を検討しているのなら、まずは医療機関での検査が必要です。病気が原因で薄毛になっている場合、その病気の治療を行わなくてはならない可能性もあります。

薬での治療が問題ないかを知るためにも、血液検査は欠かせないものです。

治療をお考えでしたら、まずは医療機関で検査を受けてみてくださいね。

記事監修者

JSKINクリニック医師 牧野潤

慶應義塾大学医学部卒業。形成外科医。シンガポール国立大学病院留学。医師免許取得後、株式会社ボストンコンサルティンググループにてヘルスケア・IT領域で従事。
慶應義塾大学病院、埼玉医科大学総合医療センター等勤務を経て、現在は慶應義塾大学医学部 特任助教。
大学病院での臨床・研究と並行し、レーザー・注入施術などの美容医療に特化した「JSKINクリニック」を2021年より経営・監修。

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