医療脱毛 ほくろがあると施術できない?リスクや対処法など詳しく解説!

ほくろがあると医療脱毛ができないと思っていませんか?実は対策をすれば、ほくろを避けて医療脱毛を受けることができます。そして気になるのが、施術をしたときのリスクや、ほくろを避けてどのように照射するかです。この記事ではほくろへの施術のリスクや照射の仕方、肌トラブル時の対処法、よく聞く医療脱毛とほくろの噂を解説します。

目次

ほくろ自体に照射はできない

医療脱毛は、ほくろそのものにレーザーを当てることはできません。それは、医療脱毛に使用するレーザーがメラニン色素に反応するためです。医療脱毛は、メラニンに反応するレーザーを使用して、毛根組織を破壊して毛が生えてこないようにする仕組みで脱毛を行っています。

ほくろは色素細胞であるメラノサイトが皮膚の一部に集まってできているため、メラニンの塊とも言えます。

そのため、毛以外のメラニンに反応する部位に施術を行うとやけどや腫れなどの肌トラブルを引き起こす可能性があるため、多くのクリニックではほくろそのものへの施術は行っていません。ただし、対策をすればほくろ周辺の毛の脱毛は可能です。

ほくろがある部位への施術のリスク

医療脱毛で使用するレーザーはほくろのメラニンにも反応するため、万が一誤って照射してしまうと、やけどや腫れ、かさぶたなどのリスクを伴います。ここではそれぞれを解説します。

1.やけどや赤みが出る

ほくろにレーザーがあたると、メラニンに反応して熱を発生させます。ほくろのサイズや色が濃くなるほど反応は顕著で、特に盛り上がったほくろではやけどをする可能性があるでしょう。

また、やけどまでいかなくても、熱を持つことで赤く炎症反応が見られることがあります。

2.腫れる

ほくろにレーザーを照射して熱を持つことで、赤みのほかにも炎症を起こして腫れることがあります。皮膚のやけどをイメージすると分かりやすいでしょう。腫れとあわせて水ぶくれができることもあります。

このような症状が見られるときはすぐに患部を冷やしましょう。また、水ぶくれを自分で潰してしまうと悪化したり傷跡が残ってしまったり、治りを遅くしてしまうことがあります。

やけどの症状が見られたら早めに施術を受けたクリニックを受診しましょう。

3.かさぶたができる

ほくろに熱が加わることで、表面が変性してかさぶたができることがあります。施術後にほくろが濃くなったと感じるのはこのためです。

時間が経てば、かさぶたが剥がれるため、かさぶたができた段階では特別な処置は不要です。

4.ほくろが薄くなる

ほくろにレーザーがあたったあと、かさぶたが取れてほくろが薄くなったと感じることがあります。これは、ほくろの全体または一部が焼けたことで、メラニンの塊がかさぶたになってそのままポロッと取れたためです。

なかには、ほくろの黒い部分全体がかさぶたとして取れて、痕だけが残ったりすることもあります。

ほくろがある部位に医療脱毛をするには?

ほくろがあるとその部位への施術をあきらめてしまいがちですが、ほくろのサイズや濃さによっては対策をすれば施術を受けることができます。ほくろがあるところに医療脱毛をする際にできる対策法を紹介します。

1.白い保護シールでほくろを隠す

ほくろ周辺の毛を脱毛する際は、白い保護シールで隠して施術します。レーザーは保護シールを通過できないため、やけどの心配なく周辺の毛を脱毛することが可能です。肌の露出が増える足や顔、腕などでの施術の際によく利用される方法です。

場合によっては、保護シールを使用せず、ほくろには照射しないように周辺の毛のみにレーザーを当てる場合もあります。しかし、この場合は施術者のスキルも問われます。ほくろのサイズやクリニックの方針によっては脱毛できない場合もあるため注意しましょう。

2.出力を下げる

ほくろがある場所によっては保護シールを貼ったり、ほくろを避けて照射したりすることができない場合があります。そうした場合には、レーザーの出力を下げてなるべくほくろにダメージを与えないようにして施術します。

出力を下げると脱毛効率は下がってしまいます。そのため、ほくろ付近は複数回照射を行う必要があり、完了までの時間が長くなったり通常よりも費用がかかる可能性があります。クリニックによって対応はさまざまなため事前に確認しておくことが大切です。

3.ほくろによってはそのまま照射する

以下のような場合では保護シールを貼ったり出力を下げたりせず、そのまま照射することもあります。

  • ほくろの色が薄い
  • ほくろのサイズが数mm以下と小さい
  • ほくろが盛り上がっていない

ただし、対策をせずに照射するかどうかはクリニックの方針によります。大きさや濃さに関わらず、ほくろ自体にやけどなどのリスクがあるため、医師の判断に委ねましょう。

4.ニードル脱毛に切り替える

レーザーを使った医療脱毛で、やけどのリスクが考えられるときは、ニードル脱毛に切り替える場合もあります。ニードル脱毛は電気を使った脱毛で、毛穴に針を通して電流を流します。ニードル脱毛はメラニンの有無は関係ないため、ほくろや日焼け肌にも対応できるのが特徴です。

ただし、ニードル脱毛は毛穴に針を通す必要があるためレーザー脱毛に比べて痛みを感じやすいでしょう。それでもほくろに毛が生えて気になる場合には、ニードル脱毛を検討してみましょう。

5.先にほくろを取ってしまう

脱毛をしたいけれどやけどなどのリスクが気になる場合には、先にほくろを取ってしまうという方法もあります。目立つほくろの場合、やけどのリスクも高く、万が一ほくろにレーザーが当たったら傷跡になる可能性もあります。

そのため、先にほくろを除去して肌の状態が落ち着いてから脱毛を開始すれば、問題なく施術を受けることができます。ほくろ除去から脱毛までどの程度期間をあけるかについては、ほくろの状態によってクリニックごとに判断が異なる場合があります。施術を受ける際に医師に相談することがおすすめです。

医療脱毛後にほくろに影響がでたときの対処法

医療脱毛後にやけどやかさぶたなどの症状が出たときは、まずはクリニックを受診することが大切です。

施術中に痛みや赤みがある場合はすぐに冷やすことが大切です。自宅に帰り症状が現れた場合では、赤みや腫れがあるときは患部を冷やして様子をみます。その上でクリニックを受診して適切な処置を受けましょう。

多くの場合、数日から数週間で改善される場合がほとんどですが、なかなか改善しない場合や悪化している場合には傷跡になってしまうことがあります。炎症がひどくなる場合には皮膚科を受診しましょう。

噂はほんと?医療脱毛でほくろが増える?

巷では「医療脱毛を受けるとほくろが増えた」と言う噂がありますが、これは真っ赤な嘘です。医療脱毛で使うレーザーはメラニンに反応するものですが、ほくろの原因になる紫外線は含まれていません。

施術を受けてしばらくすると「ポップアップ現象」と呼ばれる、毛がポロッと抜け落ちる時期があります。この現象が起きるときに毛が盛り上がってほくろが増えたように感じるのかもしれません。

また、施術により一時的に肌がダメージを受けたことで肌の一部がくすんでしまうことがあります。これもほくろが増えたと感じる原因です。

まとめ

ほくろがあると医療脱毛を受けられないと考えるかもしれませんが、実際には対策をすればほくろを避けて施術を受けることができます。ほくろはメラニンが集合してできるものであるため、直接照射するとやけどしてしまうことがあります。やけどをすると傷跡になってしまう可能性があるため、まずはカウンセリング時に相談するとよいでしょう。

記事監修者

JSKINクリニック医師 牧野潤

慶應義塾大学医学部卒業。形成外科医。シンガポール国立大学病院留学。医師免許取得後、株式会社ボストンコンサルティンググループにてヘルスケア・IT領域で従事。
慶應義塾大学病院、埼玉医科大学総合医療センター等勤務を経て、現在は慶應義塾大学医学部 特任助教。
大学病院での臨床・研究と並行し、レーザー・注入施術などの美容医療に特化した「JSKINクリニック」を2021年より経営・監修。

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