まぶたのたるみ取りは自力でも可能?考えられる原因や解消方法

まぶたのたるみは自力でも取れるのでしょうか。たるみが目立ってきて、どうやって解消したらよいかお悩みのかたもいらっしゃいますよね。見た目に影響するだけでなく、頭痛や肩凝りにつながる可能性もあるのが、まぶたのたるみです。

本記事では、まぶたのたるみで考えられる原因や解消方法を紹介します。

自分でできるケア方法も紹介しますので、ぜひ内容をご覧ください。

目次

まぶたのたるみの原因

まぶたのたるみには、さまざまな原因が考えられます。

代表的な原因が、次のようなものです。

  • 眼瞼下垂
  • 加齢
  • 眼精疲労
  • 生活習慣

4つの原因について解説します。

眼瞼下垂

まぶたが下がってきて視野が狭くなってしまう病気が、「眼瞼下垂(がんけんかすい)」です。

眼瞼下垂は、まぶたを開ける働きをする眼瞼挙筋がうまく動かなくなって起こります。

初期は自覚症状が少ないため、気づかないかたも多いでしょう。

症状が進むとまぶたが開かなくなり、二重の幅が広くなってきます。放置していると肩凝りや頭痛にもつながるため、眼瞼下垂には注意が必要です。

眼瞼下垂の原因には、生まれつき・加齢・ケガや手術・病気などが考えられます。

急に片目だけ眼瞼下垂になった場合は脳梗塞や脳動脈瘤などの可能性もあるため、すぐに病院を受診しましょう。

また、加齢によってまぶたの皮膚がたるむ「偽眼瞼下垂」もあります。症状は眼瞼下垂と似ていますが、偽眼瞼下垂の原因は筋肉ではなく皮膚です。

眼瞼下垂と偽眼瞼下垂のどちらかによって、必要な治療は変わります。

加齢

加齢で真皮の構造が変化することも、まぶたのたるみを引き起こす原因のひとつです。

肌は、表皮・真皮・皮下組織から成り立っています。

弾力やうるおいに関係しているのが、コラーゲンやエラスチンなどの線維からできている真皮です。コラーゲンやエラスチンが加齢で減少すると、真皮が薄くなって弾力性がなくなり、たるみが生じます。

眼精疲労

眼精疲労も、まぶたのたるみを引き起こす原因です。

目の疲れは、次のような状態につながります。

  • 目元周辺の筋肉が凝って血流が悪くなる
  • 瞬きが減少して筋肉が衰える

毎日PCやスマートフォンを長時間使っているかたは、特に注意が必要です。

生活習慣

次のような生活習慣も、まぶたのたるみにつながります。

  • 頻繁にまぶたを強く擦っている
  • つけまつ毛・二重のり・二重テープなどを日常的に使っている
  • 毎日長時間コンタクトを装着している
  • 睡眠が不足している
  • 紫外線対策をしていない

強い刺激を与えると、まぶたの筋肉である眼瞼挙筋が傷つき、たるみを引き起こす可能性があります。

睡眠不足によってたるみが生じるのは、皮膚の新陳代謝を妨げるためです。

また、紫外線も皮膚のたるみに影響します。

まぶたのたるみはマッサージだけで解消できる?

まぶたのたるみをマッサージだけで解消するのは難しいでしょう。

まぶたの皮膚は薄くて繊細です。誤ったセルフマッサージを行うと、たるみが悪化してしまうおそれがあります。

そのため、まぶたのセルフマッサージはおすすめできません。

たるみの原因が眼瞼下垂や偽眼瞼下垂なら、治療が必要です。

まぶたのたるみを解消する方法

気になるまぶたのたるみの解消方法は次の2つです。

  • 眼瞼下垂の手術を受ける
  • 美容クリニックで施術を受ける

それぞれの方法について解説します。

手術を受ける

まぶたのたるみの原因が眼瞼下垂なら、手術で治療できます。

眼瞼下垂の代表的な手術が「挙筋前転術」です。挙筋前転術では、伸びてしまった筋を前方に縫い付けて固定します。

状況によっては入院が推奨される場合もありますが、基本的には日帰り手術です。

機能面での問題を解消するための治療は保険適用となるため、費用が抑えられます。

治療を希望する場合は、まずクリニックで相談してみましょう。

美容クリニックで施術を受ける

まぶたのたるみを解消するなら、美容クリニックでの施術も選択肢のひとつです。

たるみの原因が眼瞼下垂以外の場合、保険適用外となる可能性が高いでしょう。

また、眼瞼下垂であっても、「理想どおりの目元にしたい」といった要望がある場合は保険適用外です。

希望がある場合は、自由診療を検討してみましょう。

まぶたのたるみが気になるかたにおすすめのケア方法

加齢・眼精疲労・生活習慣が原因でまぶたのたるみが生じているなら、ケアを行いましょう。

まぶたのたるみが気になるなら、次のようなケアがおすすめです。

  • 化粧品でお手入れをする
  • 目の疲れを解消する
  • 生活習慣の見直しを行う
  • 紫外線を防ぐ

ケアはまぶたのたるみ予防にもつながります。ひとつずつ紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

化粧品でお手入れをする

まぶたのたるみが起きているのなら、化粧品でお手入れをしてみましょう。

たるみやハリ不足なら、次のような成分を含む化粧品がおすすめです。

  • レチノール
  • ナイアシンアミド
  • プラセンタエキス

レチノールやナイアシンアミドは、真皮でのコラーゲン合成を促進する働きがあります。

プラセンタも、肌の再生を促進する働きがある成分です。

目の疲れを解消する

まぶたのたるみケアでは、目の疲れの解消も大切です。

PCやスマートフォンを使う時間が長いかたは、時間を決めて休憩を取るようにしてみてください。

ホットタオルや蒸気が出るタイプのアイマスクを使い、目元を温める方法もあります。

眼精疲労の緩和を目的とした目薬の使用もおすすめです。

生活習慣の見直しを行う

まぶたのたるみが気になるなら、生活習慣の見直しも大切です。

普段の生活では、以下に気をつけましょう。

  • クレンジングや洗顔では強く擦らない
  • コンタクトレンズ・つけまつ毛・二重のり・二重テープの使用頻度を減らす
  • かゆみがあっても擦らない
  • 睡眠不足を解消する

なるべくまぶたに刺激を与えないよう注意してください。睡眠不足は解消をめざしましょう。

紫外線を防ぐ

まぶたのたるみを悪化させる恐れがあるため、紫外線を防ぐことも大切です。

紫外線を浴びると体内で活性炭素が過剰に発生して、コラーゲンやエラスチンの分解を促してしまいます。そこで、次のような紫外線対策を取り入れましょう。

  • サングラスや帽子を着用する
  • 日傘を使う

短時間の外出でも紫外線を防ぐよう、意識してください。

まぶたのたるみ治療で失敗しないためのポイント

まぶたのたるみ治療で、失敗が不安なかたも多いのではないでしょうか。

失敗しないためのポイントは次の2つです。

  • 信頼できるクリニックを選ぶ
  • アフターケアを徹底する

2つのポイントについても、それぞれ見ていきましょう。

信頼できるクリニックを選ぶ

まぶたのたるみ治療を受けるなら、信頼できるクリニック選びが大切です。

たるみの原因によって、適している手術は違ってきます。

眼瞼下垂ではなく、重大な病気によってまぶたのたるみが起きているかもしれません。そのため、正しい診断が必要です。

クリニック選びでは、次のポイントをチェックしてみてください。

  • まぶたのたるみ治療の実績
  • 実際の患者による評判
  • カウンセリング時の対応

安さだけでクリニックを選ぶと失敗するリスクが高くなりますので、費用よりも実績や評判を重視して選ぶ必要があります。

カウンセリング時の対応も、施術を受けるクリニック選びで注意したいポイントです。メリットだけでなく、デメリットも説明してくれるクリニックを選びましょう。

アフターケアを徹底する

たるみ治療では、アフターケアの徹底も失敗しないための大切なポイントです。

手術後2~3日は安静に過ごす必要があります。手術後に薬を処方されたら、決められたとおりに服用してください。

運動・入浴・飲酒なども医師の指示に従いましょう。

適切なアフターケアによって、失敗のリスクを減らせます。

まぶたのたるみ取りは自力ではなくクリニックへ!

基本的に、まぶたのたるみは自力では取れません。

たるみにはさまざまな原因が考えられます。眼瞼下垂が原因でまぶたにたるみが生じているのなら、手術による治療が必要です。

まぶたのたるみを取ろうと自分でマッサージすると、悪化させてしまう場合もあります。そのため、まぶたのたるみが気になるのなら、まずはクリニックへの相談がおすすめです。

放置していると悪化する場合もありますので、なるべく早めに相談してみてくださいね。

記事監修者

JSKINクリニック医師 牧野潤

慶應義塾大学医学部卒業。形成外科医。シンガポール国立大学病院留学。医師免許取得後、株式会社ボストンコンサルティンググループにてヘルスケア・IT領域で従事。
慶應義塾大学病院、埼玉医科大学総合医療センター等勤務を経て、現在は慶應義塾大学医学部 特任助教。
大学病院での臨床・研究と並行し、レーザー・注入施術などの美容医療に特化した「JSKINクリニック」を2021年より経営・監修。

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