まぶたのたるみの解消方法は?原因やクリニックの選び方も紹介

まぶたのたるみにはどのような解消方法があるのでしょうか。たるみが出てきて、「老けて見える」とお悩みのかたもいらっしゃいますよね。

まぶたのたるみは、原因によって解消方法が違ってきます。本記事では、まぶたにたるみが出る原因や解消方法などをわかりやすくご紹介しますので、ぜひご覧ください。

目次

まぶたにたるみが出る原因は?

年齢とともに気になってくるのが、まぶたのたるみです。まぶたのたるみには、次のような原因が考えられます。

  • ハリや弾力の減少
  • 筋肉の衰え
  • まぶたへの負担
  • 眼瞼下垂

代表的な原因について、ひとつずつチェックしていきましょう。

ハリや弾力の減少

まぶたのたるみを引き起こしているのが、ハリや弾力の減少です。年齢を重ねると、真皮にあるコラーゲンやエラスチンの量が減って表皮を支えきれなくなり、シワやたるみが生じます。

ハリや弾力の減少につながる原因が、加齢や紫外線による肌の老化です。加齢・紫外線による肌の老化が原因の場合、まぶた以外にもたるみが見られるでしょう。また、乾燥やシワなどの症状も出るようになります。

筋肉の衰え

筋肉の衰えも、まぶたのたるみを引き起こす原因のひとつです。加齢でまぶた周辺の筋肉が薄くなったり、線維化によって機能自体も低下します。すると結果的に皮膚にたるみが生じます。

まぶたの筋肉が衰える理由も、加齢です。ただし、次のような理由も考えられます。

まぶたへの負担

まぶたへの負担も、たるみにつながります。

  • アレルギーや花粉症などで目をごしごし擦るクセがある
  • まつ毛のりやまつ毛テープなどを毎日使っている
  • ハードコンタクトレンズを長年使い続けている

普段からまぶたに負担をかけていると、ただでさえごく薄いまぶたの皮膚に負担がかかり、たるみが起きやすくなってしまいます。

眼瞼下垂

まぶたのたるみが気になるなら、眼瞼下垂が原因かもしれません。眼瞼下垂とは、まぶたが下がって開きにくくなる状態です。

まぶたにたるみが出るほか、眼瞼下垂には次のような症状もあります。

  • まぶたが黒目に被さる
  • 二重の幅が以前より変化する
  • 額にシワが寄る
  • 眉毛の位置が上がる
  • 頭痛や肩凝りなどがある

眼瞼下垂のおもな原因は、加齢やまぶたへの負担です。加齢といっても、早い人では40~50代で眼瞼下垂になることもあります。眼瞼下垂の可能性がある場合は、早めに受診してみましょう。

まぶたのたるみの解消方法

まぶたのたるみを解消する方法を3つ紹介します。

  • アイクリームでケアする
  • まぶたへの負担を減らす
  • 眼瞼下垂の手術を受ける

原因によって、適した解消方法には違いがあります。どのようなものがあるか、ぜひチェックしてみてください。

アイクリームでケアする

まぶたのたるみやシワが気になるなら、アイクリームを使ったケアを試すのもひとつです。ハリや弾力がなくなってたるみが出ている場合、改善につながる可能性があります。ただし、改善効果は限定的な可能性が高いです。

アイクリームを手に取ったら、目元に優しくなじませましょう。ごしごし擦ると逆効果です。力を入れずになじませるようにしてください。

まぶたへの負担を減らす

たるみが気になるときは、なるべくまぶたへの負担を減らしてみましょう。具体的には、次のような方法があります。

  • 目元をごしごし擦らない
  • まつ毛のり・まつ毛テープの使用を減らす
  • まつエクやまつ毛パーマを控える
  • コンタクトレンズではなく眼鏡を使う

目がかゆいときは、こすらずに目薬を差しましょう。洗顔やスキンケアの際も、力を入れないよう注意してください。

まつ毛のり・まつ毛テープなどは使用頻度を減らします。まつエクやまつ毛パーマも、お休みの期間を作るようにしましょう。

毎日コンタクトレンズを使っている人は、眼鏡で過ごす日を作るのもおすすめです。

眼瞼下垂の手術を受ける

眼瞼下垂によるまぶたのたるみを治すには、手術が必要です。放置していると眼瞼下垂の症状が進んでいきますので、まずは病院で相談してみましょう。

眼瞼下垂の手術は、基本的に日帰りです。手術の方法は、どのくらい症状が進んでいるかによって違ってきます。

「見えにくい」「頭痛や肩凝りがある」といった機能面での治療が目的なら、保険適用での手術が可能です。美容目的の手術は保険適用外となります。

眼瞼下垂で行われる手術の種類

眼瞼下垂で行われる手術の種類も見ていきましょう。おもな手術には、次のようなものがあります。

  • 挙筋前転術
  • 余剰皮膚切除術
  • 前頭筋吊り上げ術
  • 埋没式挙筋短縮法

それぞれの方法を簡単に解説します。

挙筋前転術

まぶたの「縦方向の開き」を調整するために行う手術が、挙筋前転術です。二重の線で上まぶたの皮膚を切開し、腱膜や筋肉を前方に引っ張って、緩まないよう瞼板に縫いつけます。

挙筋前転術は、眼瞼下垂の治療で広く実施されている手術です。切開を行うため、手術後は一時的な腫れ・内出血・痛みなどが出ます。

機能面で支障が出ている眼瞼下垂を治療するための挙筋前転術は、保険適用が可能です。また、保険適用外の挙筋前転術もあります。

余剰皮膚切除術

文字どおり、余分な皮膚を取り除くために行う手術が、余剰皮膚切除術です。

眼瞼下垂に似た、「偽眼瞼下垂」と呼ばれる状態もあります。偽眼瞼下垂は筋肉や神経に問題がなく、原因はたるんでいる皮膚です。偽眼瞼下垂であれば、皮膚の切除だけで改善する可能性があります。

たるんだまぶたの皮膚を切除し、きずが眉毛の下に隠れるように丁寧に縫い合わせます。

前頭筋吊り上げ術

眼瞼挙筋が機能しておらず、挙筋前転術での改善が難しいときに行われる手術が、前頭筋吊り上げ術です。

前頭筋吊り上げ術では、額の筋肉である「前頭筋」を直接まぶたにつなぎます。

前頭筋吊り上げ術が向いているのは、先天性の眼瞼下垂や、重度の眼瞼下垂で行われる場合です。

埋没式挙筋短縮法

皮膚に小さな穴を作り、眼瞼挙筋を糸で結んでまぶたを引き上げる方法が、埋没式挙筋短縮法です。埋没式挙筋短縮法は、「切らない眼瞼下垂手術」とも呼ばれています。切開を行わないため、埋没式挙筋短縮法はダウンタイムが短めで、傷跡も目立ちません。

埋没式挙筋短縮法は保険適用外となります。なぜなら、保険適用で眼瞼下垂を治療できるのは、切開をする方法のみと決められているためです。

なるべくダウンタイムを短くしたいのなら、埋没式挙筋短縮法を検討してみてもよいでしょう。ただし、重度の眼瞼下垂だと糸が切れてしまうおそれがあります。埋没式挙筋短縮法で対応できるかは、クリニックで相談してみてください。

まぶたのたるみ治療を受けるクリニックの選び方

眼瞼下垂によるまぶたのたるみで、治療をご検討中のかたも多いでしょう。そこで、まぶたのたるみ治療を受けるクリニックの選び方を紹介します。

選び方でのポイントは次の3つです。

  • 実績の多さ
  • カウンセリングの丁寧さ
  • 口コミでの評判

3つのポイントについてもそれぞれ解説します。

実績の多さ

実績の多さは、クリニック・医師選びで重要なポイントです。

眼瞼下垂の症状は、人によって大きく違います。経験が豊富なクリニックや医師なら、状況に合わせた適切な対応をしてくれるでしょう。

公式学会が定める認定医・専門医制度は、それまでの実績や試験に合格した医師のみが取得できるものです。

クリニックの公式サイトで、医師が認定資格や専門医をもっているのかチェックしてみてください。

カウンセリングの丁寧さ

クリニックや医師を選ぶなら、カウンセリングの丁寧さも確認しておきたいポイントです。

カウンセリングが雑なクリニックだと、不安があっても解消できません。また、満足いかない仕上がりになる可能性もあるでしょう。

質問に対して丁寧に答えてくれるクリニックを選ぶのがおすすめです。

口コミでの評判

口コミでの評判も、クリニック選びで大切なポイントです。

実際にクリニックを利用した人による口コミは、大きな参考になります。良い口コミ・悪い口コミの両方を見て、総合的に判断しましょう。

まぶたのたるみが眼瞼下垂ならクリニックで相談!

まぶたのたるみにはさまざまな原因があります。「まぶたが重くて開かない」「額にシワが寄っている」といった状況なら、眼瞼下垂が原因かもしれません。

眼瞼下垂によるまぶたのたるみを解消するなら、クリニックでの治療が必要です。放置していると症状が進んでしまうため、早めにクリニックで相談してみてくださいね。

記事監修者

JSKINクリニック医師 牧野潤

慶應義塾大学医学部卒業。形成外科医。シンガポール国立大学病院留学。医師免許取得後、株式会社ボストンコンサルティンググループにてヘルスケア・IT領域で従事。
慶應義塾大学病院、埼玉医科大学総合医療センター等勤務を経て、現在は慶應義塾大学医学部 特任助教。
大学病院での臨床・研究と並行し、レーザー・注入施術などの美容医療に特化した「JSKINクリニック」を2021年より経営・監修。

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