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切開をともなわずに二重をつくることができる埋没法は、比較的ダウンタイムの軽い美容外科手術に分類されます。

とはいえ埋没法も医学的な処置である以上、必ずリスクや副作用というものが存在します。

そのため宣伝広告やSNSのビフォーアフターなどの魅力的な情報だけでなく、そのようなリスクの面でも十分に説明を受け、理解したうえで治療を受けていただくことも大切です。
(医療者の役割はただ魅せ方をうまくするのではなく、期待できること・できないことなど総合的な意思決定のサポートをすることでると考えます)

手術後にほぼ全例で起こる一過性の症状

腫れ

術後翌日~翌々日が最も強く、1~2週間程度かけて次第に落ち着いていきます。

この腫れがある期間は二重幅がより広くみえ、腫れが落ち着いていくにしたがって二重の幅も落ち着いていきます。

そのため、腫れのある期間は「ちょっと幅が広いかも」と思っていても、次第になじんでいくことが多いです。

内出血

切開法と比べて埋没法は内出血はかなり軽度であることが多いです。
しかしながら、麻酔、糸を埋没させる際の微小切開や、糸を通す際などに極細の血管にあたった場合は、小さな内出血が続くことがあります。そのような内出血も数日~1週間程度でほぼ落ち着きます。

持続性に関するリスク

二重ラインの消失

特に広めの二重幅にしたり、まぶたの皮膚のたるみや厚みがある場合、よくまぶたをこする癖がある方などは、そのリスクが高くなります。

その場合は改めて埋没法をおこなうか、どうしても埋没法だと限界がある場合は切開法による二重を検討することになります。

事前診察時のシミュレーションの段階で、そのリスクが高めなのか低めなのかの想定をすることができます。
状態によっては切開法の方が推奨される場合もありますが、やはり腫れや内出血などのダウンタイムを抑えたい場合は、総合的な説明をしたうえで埋没法を選択されることも多いです。

仕上がりに関するリスク

二重ラインの不整や左右差

状態によっては二重のラインがなめらかに出ず、若干カクカクした印象になる場合があります。また、特に元々のまぶたに左右差がある場合は、二重幅を左右でそろえたり、または若干の調整をおこなっても左右差が気になる場合があります。

どちらの場合は症状が強く気になる場合は、再度埋没法による留めなおしが必要になることがあります。

埋没糸の透見

糸の結び目がやや浅くなったりすると、目を閉じたときにわずかに皮膚のふくらみや糸の透け感が気になることがあります。

これも程度が強く気になるようであれば、抜糸および再施術が必要になる場合があります。

その他の稀な合併症

感染、角膜損傷、糸の露出

状態によっては抜糸、抗生剤の内服などが必要になります。状態が落ち着いてから再施術による留めなおしをおこないます。

上記のように、埋没法であっても決してリスクや副作用が皆無であるわけではありません。

そのため重要なのは、そのような点についても医師から十分に説明を受けているかや、なにか困ったことがあったときにも医師が対応してくれるかについて、事前に確認しておくのがよいと考えます。

適切な医療機関選びの参考となりましたら幸いです。

JSKINクリニック東京銀座

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執筆者

JSKINクリニック医師 牧野潤

慶應義塾大学医学部卒業。形成外科学会認定専門医。
在学中にシンガポール国立大学留学。卒業時に医師免許取得後、株式会社ボストンコンサルティンググループにて医療・IT分野で従事。初期臨床研修後、慶應義塾大学医学部 形成外科に入局。以降、慶應義塾大学病院及び関連病院にて勤務。2021年11月にJSKINクリニック東京銀座を設立。2024年6月に慶應義塾大学病院 美容外来を開始。
現在、JSKINクリニック代表医師、慶應義塾大学医学部 形成外科 助教。
日本形成外科学会、日本美容外科学会(JSAPS)正会員。形成外科・美容外科学会にて口演及び登壇多数。

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