平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
誠に勝手ながら、当院では下記の期間を年末年始休業とさせていただきます。
2024年12月31日(火)~2025年1月3日(金)まで休業いたします。
※12月29・30日については休診予定でしたが、年末での施術に関するご要望を受け、臨時営業日といたしました。
休業期間中に本サイト、メール等にてお問い合わせいただいた内容につきましては、新年1月4日(木)以降に順次対応させていただきます。
尚、お電話によるお問合せは12月30日(土)12:00迄までご対応させていただきます。
休業期間中、大変ご不便をお掛け致しますが、何卒ご了承くださいますようお願い申し上げます。
JSKINクリニック
全国で多店舗展開していた医療脱毛クリニックチェーンの、アリシアクリニック。
電車広告や看板、web広告を積極的に出されていたため、知名度があったと思います。
このアリシアクリニックの経営母体(医療法人と一般社団法人)が先日倒産したことがニュースとなり、SNSでも多く話題になっているようです。
率直な第一の感想
その報道自体に特に驚きはなく、そして業界内で衝撃が走っている、ということもないと思います。
美容医療の業界は実は狭く、その世界に身を置く医師であり、かつ医院経営者であることもあり、様々なクリニックの内情などは自然と耳に入ってきます。
とはいえ内部の人間ではない部外者が、無責任に他クリニックのことを対外的に発言することなどできません。
できることとしては、見習うべきところは取り入れ、逆のことは反面教師にして、自院が提供できる美容医療の価値を地道に高めていく、ということに尽きます。
本件に限らず、対外的なイメージと、その実態が異なるクリニックは多くあります。
美容医療業界の直近の現状
今回の報道では、マス広告をよく出していた知名度のあるクリニックであり、規模も大きかったため広く報道されています。
でも一方で、(特に都内で)美容クリニックの数がとても増えていることに気づくと思います。
では美容クリニックの総数が格段に増えているかといえば、そこまでではありません。
何が起こっているかといえば、それなりの数の美容クリニックが、しれっと姿を消しているからです。
美容クリニックが閉院する理由
理由は様々ですが、例として以下の3つがあります。
- 経営難で倒産したため
- 何かしらの理由で母体・名称を変えるために既存の閉院し、新規に開院するため
- 別事業での利益を使って美容クリニックを始めたが、ほとんど利益があがらないため
①
アリシアクリニックについては①かと思いますが、特に売り上げに対する広告宣伝費の比率があまりに高かったのではないか、という指摘があります。
各広告の単価は私自身も知っていますので、確かにあれだけの広告を出すというのは大変な額になることはわかりますし、かつそれを顧客からの売上で回収することがどれほど難しいことかもわかります。
回数コースの先払いが~、といった指摘もあるようですが、これはクリニックにとっての入金タイミングが変わっているだけの話で、本質的な問題ではないかと思います。
②
これは一般にはかなり気づきにくいと思います。何かしらの理由、というのを一般化しにくいですが、外観、診療内容、スタッフがあまり変わっていないのに、クリニック名が突如変わることがあります。
旧オーナーが医院ごと、ほかの方に売却したりすることもあります。
③
現在、新設されている美容クリニックの多くは、別業種の企業が裏で運営しているケースが多くあります。
近年需要が伸びている美容医療に着目し、既存事業の利益を投資して美容クリニックを企画し、医師を雇用しています。
対外的には医院の顔はその院長となる医師ですが、実際は雇用されている身で、経営方針などはそのオーナーや企業が定めます。
一般化はできないですが、非医療者の経営陣と、医療現場のスタッフとの連携がぎくしゃくすることもあり、売上も思ったように伸びず、見切りをつけて閉院されることもあるようです。
チェーンクリニック倒産による社会的な被害者とは
本件の報道では、一括払いをしてまだ施術の残り回数があるのに、もう施術を受けられない、かつ支払ったお金も返ってこない、という方々が多くいらっしゃることも触れられています。
これは重大なことであり、今後何らかな法的手段がなされるのかもしれません。
また、そこで働いていたスタッフにとっても突然のことであり、大変な状況かと思います。
いまや美容クリニックの求人は非常に多く、もしかしたら同じ業界での募集は多いかもしれません。ただし、もともと自らが選んだ職場で、長く充実して働けることの方が、より理想的ではあると思います。
上記のように利用者、勤務スタッフにとって多大な損失が出ているというのはもちろんですが、個人的にはさらに広い範囲での影響があったと考えます。
まっとうな診療をする美容クリニックに対する、好ましくない影響
倒産したとはいえ、これまで多くの利用者がいたわけです。その利用者の方は、宣伝広告をみたり、大手である安心感でそのクリニックを選んだのだと思います。
大きな宣伝広告はよほどの潤沢なキャッシュがあるか、または多少の無理をしないとできません。そのため、多くのクリニックはそのようなことをおこないません。
すると、本来自院にきてもらえたかもしれない顧客が、宣伝広告により他に移ってしまったわけです。移った先のクリニックで良い医療サービスを受けていればよいのですが、結局本件のように倒産してしまうようでは、誰も得をしないことになってしまいます。
長く価値を出し続けるマラソン(経営)をするためには、適切なペースでの水分補給(収益)が不可欠です。それをあたかも短距離走のような猛ペース(過剰な宣伝広告や営業など)で先頭を走り、給水所(顧客)を荒らしてしまったあげく、勝手に途中でリタイアしているような状態です。
残されたクリニックは、社会からの負のイメージダウンを背負いながらも、引き続き経営をし続けていく必要があります。
当院の現状について
一連の報道を受けて、お問い合わせをいただいたり、ご質問を受けることもあるため、情報共有として現時点での状態を記載いたします。(2024/12時点)
- 現状、倒産の予定はありません。
- 当院は2021年の開院以来から、広告宣伝費は0です。(今後は検討するかもしれません)
ご紹介や、インターネット検索から多くご来院いただいています。 - 医療脱毛に用いる機器として、キャンデラ社のジェントルマックスプロ(厚生労働省承認機器)を使用しています。
レーザー脱毛をはじめ、美容施術は医療行為になります。医療行為には必ずリスクとベネフィットがあり、期待すべき効果を出しながら、リスクを最小限にする努力と、万が一の際のフォロー体制も大切になります。
適切な美容医療をご提供する医院のひとつとして、当院も引き続き診療体制の向上に努めてまいります。
眼瞼下垂手術のダウンタイムによる仕事への影響について医師が解説します。
瞼下垂手術後のダウンタイムは?
瞼下垂手術後のダウンタイムは個人差がありますが、多くの場合1週間程度で抜糸が行われ、2週間から1ヶ月程度で腫れや内出血が落ち着きます。
仕事復帰のタイミングは職種によって異なり、デスクワークなら早期復帰も可能ですが、重労働の場合は医師と相談の上で決定することが推奨されています。
眼瞼下垂手術について
眼瞼下垂手術は、まぶたを挙上する機能を改善し、眼瞼下垂にともなう様々な症状を改善させるための治療です。
主な手術方法には以下があります。
- 挙筋腱膜前転術:
二重のラインから皮膚を切開し、まぶたを上げる腱膜を再固定するまぶたの動きを自然に保つ - 眉下余剰皮膚切除ミュラータッキング:
まぶたのたるみが強い場合に、眉毛の下にきずあとが隠れるように余分なたるみを切除する - 前頭筋吊り上げ術:
眼瞼挙筋がほとんど機能しない場合に使用
手術は通常1時間程度で完了し、多くの場合日帰りで行われます。
術後は1週間程度で抜糸が行われ、完全な回復には個人差がありますが、2週間から1ヶ月程度かかることが一般的です。
ダウンタイムの期間と症状
眼瞼下垂手術後のダウンタイムの期間と症状は、手術方法や個人差により異なりますが、一般的な経過は以下の通りです。
- 痛み:
手術当日から2-3日程度 - 腫れ:
1-2週間程度で8割程度改善、完全消退まで約1-3ヶ月 - 内出血:
1-2週間程度で目立たなくなる
ダウンタイムが仕事に与える影響
眼瞼下垂手術後のダウンタイムは、仕事の種類によって影響が異なります。
デスクワークの場合、多くの患者は術後3〜4日で復帰可能ですが、体を使う仕事では業務内容に応じて調整が必要です。
接客業や営業職など、外見が重要な職種では、腫れや内出血が落ち着くまで1〜2週間程度の休暇を取ることが推奨されます。
仕事への影響を最小限に抑えるためのポイント
- 手術日程を休暇に合わせて調整する
- 医師と相談し、仕事内容に応じた復帰計画を立てる
- 必要に応じて、一時的に業務内容の変更を上司と相談する
- マスクや眼鏡の着用で腫れをカバーする方法を検討する
ダウンタイムを軽減するための対策
眼瞼下垂手術後のダウンタイムを軽減するためには、以下の対策が効果的です。
- 術後24時間以内はクーリングをおこない、腫れを軽減する
- 就寝時は頭を少し高い位置に保ち、むくみを軽減する
- 飲酒や喫煙、激しい運動を控え、血流の急激な変化を避ける
- 処方された薬を適切に使用し、炎症を抑える
これらの対策を実践することで、腫れや内出血の回復を早め、ダウンタイム期間を短縮できる可能性があります。
ただし、個人差があるため、医師の指示に従い、無理のない範囲でケアを行うことが重要です。
よくある質問
コンタクトレンズをつけても大丈夫?
出来ればコンタクトレンズは術後3日~1週間程度は避け、その後は医師の指示に従って装着可能です。その間はメガネを使用することがおすすめです。
テレワークならいつから可能?
テレワークの場合、デスクワークなら術後2日目から復帰可能ですが、1週間程度の休暇を取ることが推奨されます。
痛みや腫れはどのくらい続く?
痛みや腫れは個人差がありますが、多くの場合1〜2日で軽減し、1〜2週間程度で落ち着きます。
メイクで隠せるのはいつから?
メイクは手術部位以外であれば翌日から可能です。手術部位は、およそ1週間程度は避けることがおすすめです。まぶたを優しく扱い、医師の指示に従うことが重要です。
これらの回復期間は個人差があるため、必ず担当医の指示に従い、無理のない範囲で日常生活に戻ることが大切です。
眼瞼下垂の原因および症状、治療法について医師が解説します。
眼瞼下垂とは?
眼瞼下垂は、上まぶたが垂れ下がって十分に開かない状態を指し、主に加齢や長期のコンタクトレンズ使用が原因となります。
この症状は視野の狭窄や日常生活への支障を引き起こす可能性があり、適切な診断と治療が重要です。
眼瞼下垂の原因
1. 先天性の原因
先天性眼瞼下垂は、生まれつき上まぶたが開きにくい状態で、主に眼瞼挙筋の発育不全や動眼神経の機能障害が原因です。
特徴として、片側性が約80%を占め、まぶたが正常位置より下がり、視野が狭くなる傾向があります。
遺伝的要因については、一部の先天性眼瞼下垂は常染色体優性遺伝によって起こる可能性がありますが、多くは偶発的に発症し、家族歴や妊娠中のトラブルとの関連性は低いとされています。
主な症状
- まぶたが十分に開かない
- ものを見る時に顎を上げる
- 眉を上げる癖がある
- 左右で目の大きさに差がある(片側性の場合)
2.加齢による原因
加齢性眼瞼下垂は、主に上眼瞼挙筋の腱膜が伸びたり緩んだりすることで発生します。
年齢を重ねるにつれ、まぶたの皮膚がたるみ、眼瞼挙筋やミュラー筋といった目を開閉する筋肉の機能が低下します。
また、まぶたの脂肪組織の減少により、肌のハリが失われ、皮膚のたるみがさらに顕著になります。
加齢性眼瞼下垂の主な要因
- 眼瞼挙筋の腱膜の伸びや緩み
- まぶたの皮膚のたるみ
- 目を開閉する筋肉の機能低下
- まぶたの脂肪組織の減少
これらの変化は自然な加齢プロセスの一部であり、完全に防ぐことは困難です。そのため、加齢が進むにつれ眼瞼下垂の症状が多く見られるようになります。
3. 外傷や疾患による原因
外傷性眼瞼下垂は、顔面や側頭部への強い衝撃により発症することがあります。
主な原因として、眼瞼挙筋や挙筋腱膜の損傷、動眼神経麻痺が挙げられます。
また、糖尿病患者では動眼神経を栄養する血管の微小循環障害により、動眼神経麻痺が起こりやすくなります。
外傷や疾患による眼瞼下垂の主な原因
- 交通事故などによる顔面外傷
- 眼科手術後の合併症
- 糖尿病性神経障害
- 重症筋無力症
- 脳腫瘍や脳動脈瘤による神経圧迫
これらの原因による眼瞼下垂は、原疾患の治療や血糖コントロールの改善により、多くの場合数ヶ月以内に回復する可能性があります。
4. その他の要因
ハードコンタクトレンズの長期使用は眼瞼下垂のリスクを約20倍高めるとされています。
これは、まばたきの際にコンタクトレンズが眼瞼挙筋腱膜を摩擦し、腱膜を伸ばしてしまうためです。
また、長時間のデスクワークやパソコン作業による眼精疲労も眼瞼下垂のリスクを増加させる可能性があります。
眼瞼下垂のリスク軽減策
- コンタクトレンズの使用時間を短縮する
- 30分おきに3~5分程度目を休ませる
- 適切な作業姿勢を保つ(目線が少し低めになるよう画面位置を調整)
- ブルーライトカットメガネやフィルムの使用
眼瞼下垂の治療法
眼瞼下垂の主な治療法は手術です。一般的な手術方法には、挙筋腱膜前転術、眉下余剰皮膚切除、前頭筋吊り上げ術などがあります。
これらの手術は通常、局所麻酔で行われ、日帰りや短期入院で可能です。
手術の種類と特徴
- 挙筋腱膜前転術:
二重のラインから皮膚を切開し、まぶたを上げる腱膜を再固定する - 眉下余剰皮膚切除:
まぶたのたるみが強い場合に、眉毛の下にきずあとが隠れるように余分なたるみを切除する - 前頭筋吊り上げ術:
眼瞼挙筋がほとんど機能しない場合に使用
非手術療法(目薬、貼り薬、マッサージなど)もありますが、効果は一時的で、眼瞼下垂の根本的な改善には至りません。
手術は保険適用の場合もあり、費用は術式や保険の適用状況により異なります。
眼瞼下垂だと思ったら
当院では、保険・自費ともにまぶたに関する手術治療をおこなっております。
慶應義塾大学所属の形成外科専門医が手術を担当します
まぶた(眼瞼)に関連する手術は、「形成外科」という診療科の専門領域になります。
眼瞼下垂の診断となる方については保険適応となり、美容目的の場合は自費治療の対象となります。
自費治療の場合は「美容外科」的な治療となりますが、この美容外科というのも、本来は形成外科として研鑽を積んだ医師のさらなる専門分野のひとつとして位置づけられています。
つまり保険適応の有無にかかわらず、まぶた(眼瞼)を扱う手術は形成外科的な技術やコンセプトが基礎となっているため、当院では形成外科専門医が手術を担当する方針としております。
また当院は慶應義塾大学病院・慶應義塾大学医学部形成外科に公認されている連携機関であり、同医局に現役で所属している医師で手術チーム体制をとっております。
手術前後のフォロー体制も大切にしています
先述の通り、それぞれの方のまぶたの状態を診察したうえで、適切な治療方針を立てることがまず重要になります。
特定の手術方法のみを費用をかけて宣伝広告したりモニター募集をしている場合、どうしても不必要にオーバーな手術を強いられたり、適応とは少しずれた治療を受けなければならない可能性もあり、注意が必要です。
当院では医師診察・カウンセリングの上で治療を受けられるかをよく検討いただき、治療適応がありかつ治療をご希望される場合は、別途手術日程の設定に進んでいただいております。(原則、カウンセリング当日の手術をおすすめすることはありません。)
また、術後は抜糸の処置が必要になります。(手術後およそ1週間後頃)改めてアフターケアの方法や、普段の生活でのお過ごし方についてご説明し、ご質問などあれば医師がおこたえします。
抜糸のタイミングではまた若干の腫れや内出血が落ち着ききっていないこともあり、その後1~2回程度定期健診におこしいただくことをおすすめしています。(ご都合に合わせて1、3、6か月後頃など)
万が一のトラブルの際にも、適切にフォローさせていただきます。
手術治療の適応判断を含め、総合的なご提案が可能です
当院では手術以外のさまその治療適応の判断や、それ以外の方法はないか、といった視点でご提案できる体制も重要であると考えています。
おでこのシワが気になる方にはボトックスによるシワ治療であったり、おでこやこめかみのこけ感をヒアルロン酸で補充してあげることで、まぶたが開けやすくなる効果もあります。
診察での総合的な観点で、ご自身にあった治療をご提案することが可能です。
眼瞼下垂のチェック方法について医師が解説します。
眼瞼下垂が疑われるサイン
眼瞼下垂が疑われる主なサインには、以下のようなものがあります。
- 視野の狭窄:
上方の視野が狭くなり、特に運転中に信号が見えにくくなることがあります。 - まぶたの重さ:
まぶたが重く感じ、目を開けるのに自然と力が入ります。 - 眉毛の位置変化:
無意識のうちに眉毛を上げて視野を確保しようとするため、眉毛の位置が通常より高くなります。 - 額のしわ:
眉毛を上げる動作により、額に深いしわが形成されます。 - 顎の上げ:
視野を確保するために、無意識に顎を上げる姿勢をとるようになります。 - 二重幅の変化:
元々のの二重幅が広くなったり、逆にまぶたのたるみにより二重幅が狭くみえたりすることがあります。 - 目の上部のくぼみ:
まぶたの上部がくぼんで見えるようになります。 - 左右差:
片側だけ、または左右で程度の異なる眼瞼下垂が生じることがあります。 - 眠そうな印象:
まぶたが下がることで、常に眠そうな表情に見えると周囲から指摘されることがあります。 - 随伴症状:
頭痛、肩こり、めまい、ふらつきなどの二次的な症状が現れることがあります。
これらのサインが複数当てはまる場合、眼瞼下垂の可能性が高くなります。
特に、視野の狭窄や信号が見えにくいなどの症状は、安全面で重大な影響を及ぼす可能性があるため、医師の診断を受けることが重要です。
また、突然まぶたが下がった場合や、1日の中で症状に大きな変動がある場合は、脳梗塞や重症筋無力症などの他の疾患の可能性もあるため、注意が必要です。
生活に影響を及ぼす症状
眼瞼下垂は単なる美容上の問題ではなく、日常生活に深刻な影響を及ぼす可能性があります。
視野の狭窄は、眼瞼下垂の最も顕著な症状の一つです。特に上方の視界が制限され、日常生活の様々な場面で支障をきたすこともあります。
例えば、運転中に信号が見えにくくなり、交通事故のリスクが高まる可能性があります。また、歩行中の転倒リスクも増加します。
眼精疲労も深刻な問題となります。眼瞼下垂の患者は、重く開きづらいまぶたを無理に上げようとして、眼瞼挙筋や前頭筋に持続的に力を入れるため、目や肩が疲れやすくなります。
この慢性的な疲労は、作業効率の低下や集中力の減退につながる可能性があります。
さらに、眼瞼下垂は外見にも影響を与えます。まぶたが瞳孔の大部分を覆うようになると、眠たそうな表情や目つきの悪さが目立つようになります。
これは、対人関係や仕事上のコミュニケーションに悪影響を及ぼす可能性があり、特に人と接する機会の多い職業の方にとっては大きなストレス要因となりかねません。
眼瞼下垂の症状に気づいたら、早期に医師の診察を受け、適切な治療を検討することが重要です。
眼瞼下垂の症状は自然に改善することはないため、早期対応が望ましいと言えます。
眼瞼下垂チェックするポイント
以下は眼瞼下垂のセルフチェックの具体的な方法です。
チェック項目一覧
- 瞼が黒目の上半分以上を覆っているか
- 額の筋肉を使って目を開けていないか
- 片目だけ症状が強く出ていないか
- 長時間作業後、目の開きが悪くなるか
鏡を使ったセルフチェック方法
鏡を正面に置き、左右の瞼の高さを比較する
鏡を正面に置き、自然な状態で目を開けて左右の瞼の高さを比較します。
正常な場合、上まぶたの縁は黒目の上端あたりにあるはずです。左右で明らかな差がある場合や、黒目が上まぶたに覆われている場合は眼瞼下垂の可能性があります。
スマホなどで写真を撮って確認することで、細かな変化を発見
スマートフォンなどで自分の目元を撮影し、画像で確認する方法が有効です。
写真を撮ることで、普段気づきにくい細かな変化や左右差を発見しやすくなります。
特に、フラッシュを使用して撮影すると、瞳孔と上まぶたの位置関係がより明確になります。撮影した画像で、瞳の中心から上まぶたまでの距離が3mm以下の場合、眼瞼下垂の疑いがあると考えられます。