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フェイスライン、口元、顎など下顔面の輪郭をつくるエリアは、頬全体の下垂や下あごの骨の萎縮によって、くっきりシャープだった状態から緩みや凹凸が出てきます。

正面からの印象はもちろん、斜めの角度や、横顔の印象にも大きく影響します。

また、唇自体もボリュームの減少により縦ジワが出てきたり、メリハリがなくなってきます。

例えば、なんとなく以下のように感じられたことがある方は多いかと思います。

  • シャープだったあご先が平坦になり、横顔のラインが崩れている
  • 口元からのびる縦の溝(マリオネットライン)が深くなってきた
  • フェイスラインに段ができ、ブルドッグ様の輪郭になってきた
  • 唇の厚みは薄くなり、口角も下がってきた気がする

そのようなお悩みを感じられてきた場合、ヒアルロン酸による治療で大きく変化を実感できる可能性があります。

目次

下顔面の加齢変化とは

元々のお顔つきの特徴に加え、年齢が上がるにつれ、骨格が萎縮したり、筋肉や脂肪組織が薄くなってくることにより、様々ないわゆる加齢現象が出てくるようになります。

  • マリオネットライン(口角から下に伸びる溝)
    ・・・下あごの骨や筋肉が徐々に萎縮していくことにより、脂肪を含め全体が下に落ちてきます。ただし口元からはストッパーとなるじん帯が皮膚とくっつきながら下方向に延びており、ここに垂れてきた組織が積み重なることで、深い溝(マリオネットライン)ができます。
  • あご先
    ・・・あご先の骨が徐々に萎縮して後退していきます。それに加えてあご先の筋肉(おとがい筋)も拘縮するため、シャープだったあごが平坦に、かつ梅干しのようなシワができやすくなります。
  • フェイスライン
    ・・・頬全体のたるみが進むと、頬下部の脂肪組織の支えがなくなることで、フェイスラインにポニョっとしたもたつきが出現します。このもたつきも口元のじん帯にせき止められることで、フェイスラインがガタガタとした乱れた印象になります。
  • 唇、口周り
    ・・・口周りの骨や組織も徐々に萎縮することで、唇の支えが失われていきます。すると唇(特に上の唇)の厚みが薄く、平坦になっていきます。それにともない人中(鼻と上唇の間部分)が伸び、縦方向の小じわも出現し老けた印象にもつながります。

なんとなくお顔の下部分が広がり、引き締まった印象からゆるんできたような気がする方は、下顔面の治療にフォーカスすることで、印象の変化につながるでしょう。

下顔面の理想的な状態とは

口周りの小じわや溝が薄く、正面からみたときに頬からあご先にかけてなめらかなラインに整うようにすると、より美しく、若々しい印象につながります。また、下がった口角がきゅっとやや上向きになると、より表情が明るくみえます。

特に女性については、あごの先端はややシャープになっている方が美しいとされ、一方で男性の場合はサイドにも若干のボリュームがあると、精悍な印象になります。

横顔でみたときには、いわゆるEラインと呼ばれる鼻先とあご先のラインが整い、フェイスラインにも陰影がつくような直線状かつシャープなラインにつながると、どのような角度でみても優美な輪郭となります。

唇にも境界にメリハリがあると引き締まった印象になり、適度なボリュームがあるとより女性的な魅力が増すといわれています。上唇と下唇のバランスも重要で、1:2の縦幅比が標準ですが、全体とのバランスで調整します。上唇が数mm程度前に出ていて、口角が引き締まっていると、より良い状態といえます。

このような理想的な状態を形成するために、ヒアルロン酸を用いた治療が有効といえます。

下顔面の若返り治療とは

下顔面の若返り・輪郭形成のために、現在はヒアルロン酸を用いた治療が安全かつ効果的として、世界的にもスタンダードになっています。

ヒアルロン酸の注入治療とは

ヒアルロン酸は関節・皮膚・じん帯など元々身体にも存在しているムコ多糖類の一種です。ゲル状で高い粘性・弾性・保水性を持っていることから、1990年代後半から若返り目的の注入剤として使用されるようになりました。
2000年代には米国で先駆けてFDAの承認を受け、日本でも一部製剤で2014年以降に厚生労働省からの承認を受けたことで、世界中で使用されている若返り注入治療の中心となっています。

近年になって顔面の局所解剖学、形態学的な加齢変化のメカニズムの理解が進むようになり、「より自然かつ効果的な」治療方法が実現されてきています。

下顔面に対する治療部位の例

  • マリオネットライン :凹みを緩和させ、口角を若々しい印象につなげる
  • あご先 :ボリュームを足しすぎず、なめらかかつシャープな印象にして輪郭をつくる
  • フェイスライン :凸凹したもたつきを緩和し、頬からあご先につながるなめらかな輪郭に整える
  • 唇 :お顔つきやご希望にあわせて、ハリのあるリップに仕上げる

下顔面に対するヒアルロン酸治療のポイント

下顔面には特有の局所解剖的な特徴があるため、前提となる知識や経験をベースに、それぞれの方特有のお悩みや希望を確認することが重要です。

その方ごとの解剖学的な特徴を把握する

様々な構造物が立体的に存在しており、かつ若干の個人差があります。
安全かつ効果的な治療のためには、例えば以下のようなポイントは最低限認識している必要があります。

  • 血管(顔面動脈、上唇動脈、下唇動脈、オトガイ動脈、オトガイ下動脈など)
  • 皮下脂肪(Inferior jowl fat,など)
  • 支持じん帯(Mandibular cutaneous ligament, Mandibular septumなど)
  • 筋肉(口角下制筋、下唇下制筋、広頚筋など)や骨格(下顎骨)

適切な製剤と量を前提に、効果的な治療ポイントを選択する

先述のとおり骨格・筋・脂肪層の萎縮が主な加齢現象の原因のため、原則的には深層から組織を支持することが大切です。

ある程度弾力がある方が支持力や張り感は出やすいですが、逆にぼこつきの原因にもなりうるため、部位によってはやや柔らかめの製剤を選択することもあります。
このあたりは実際に状態を拝見したうえで、ご本人と相談の上選択していくことになります。

治療の流れ

当院ではヒアルロン酸・ボトックス製剤を用いた注入治療を多くおこなっており、診察や施術は全てアラガン社ジュビダームビスタ/ボトックスビスタ認定医がおこないます。

医師診察

ご本人のお悩みや理想をお伺いし、さらに状態を直接診察したうえで、方針を検討します。

ヒアルロン酸治療の適応の有無を判断しつつ、より複合的な治療や別のアプローチが望ましい場合は、その可能性についてもご説明します。

ヒアルロン酸治療に進む場合は、医師から治療内容についてご説明し、わからなかった点やご質問などがあればお答えしますので、お気軽にご相談ください。

基本的にホームページに掲載されている以外の費用がかかることはありませんが、かかる費用についても事前にご案内を差し上げています。

洗顔・セッティング

安全に施術をおこなうために、お顔全体(または該当部位のみ)の洗顔をおこなっていただき、当院スタッフによりセッティングをおこないます。

また施術前後の状態をフォローできるよう、写真記録をおこないカルテに保存します。施術時は専用の個室で電動ベッドにおかけいただき、リラックスして施術を受けていただくことが可能です。

ヒアルロン酸注入施術

現在当院では、アラガン社 ジュビダームビスタシリーズのヒアルロン酸製剤を導入しています。厚生労働省から承認を受けている、効果と安全性が立証された製剤になります。
状態に合わせて使用製剤や量を選択して、治療を行います。

ヒアルロン酸の注入施術は、部位や量にもよりますが10分~20分程度で可能です。

製剤のなかにも麻酔成分が含まれ、かつ極細の針を使用するため痛みは最小限ですが、ご希望に応じて事前に麻酔クリームの前処置をおこなうことも可能です。

治療の途中途中で状態を鏡でご覧いただき、イメージを確認いただきますので、「終わって鏡を見たら大変なことになっていた」という心配のないように配慮しています。

アフターケア・経過診察

当日夜以降、洗顔やお化粧も可能です。
当日は念のため代謝が良くなること(長風呂、深酒、運動など)は避け、1か月程度は強く押したりマッサージなどは避けていただくことをおすすめしています。

施術後に、スタッフから改めてアフターケアのご説明をしますのでご安心ください。

施術からおよそ2週後頃の経過チェックをおすすめしています。

治療後の経過の確認や、今後の方針について医師が伴走し、一緒に検討をしていきます。

定期的なメンテナンス

ヒアルロン酸治療は期間の経過とともに、その効果が減弱していきます。
安定して継続をおこなうことでより効果を発揮します。

  • およそ1年~1年半程度が経過したら、同部位の再治療をおこなうことがおすすめです。
  • 別部位については、翌日以降いつでも治療を受けることができます。

当院での治療例

かかった費用: 医師診察料、ヒアルロン酸注入施術費、クリーム麻酔費(ご希望の場合)

ヒアルロン酸治療はダウンタイムがない治療として一般にいわれますが、以下のような副作用のリスクがあります。(カッコ内は起こった場合の目安期間)
・内出血(当日~1週間)、腫れ(当日~数日)、むくみ(当日~数日)、赤み(当日~数日)、押したときの痛み(当日~2週間)、凹凸(当日~1週間)など
・非常にまれな合併症:塞栓、皮膚壊死など(溶解注射の用意あり)

その他ご希望に応じて、ボトックス治療・ハイフなどを用いた複合的なシワ・たるみ治療もご案内可能です。

これまで日々気になっていたり、お悩みだったことについても、美容医療のちからで変化が目指せる可能性があります。

まずはカウンセリングのみからでの大歓迎です。お気軽にご相談ください。

JSKINクリニック ー”あなたに応える美容医療”

【2021年11月の開院より、のべ15,000名以上の方々にご来院をいただいております。(2024年4月時点)】
【慶應義塾大学病院及び聖路加国際病院より、医療連携クリニックとして認定されています】

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