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頬・ほうれい線・目の下をはじめとした中顔面のエリアは、印象を左右する様々な陰影や凹凸が、鏡で正面からお顔を見たときに目立ちやすい部位です。

元々の骨格や組織の特徴だけでなく、加齢の影響も相まって、全体的に下垂し、くぼみ、溝ができてくる傾向が特に強いといえます。

例えば、なんとなく以下のように感じられたことがある方は多いかと思います。

  • 痩せたわけではないのに頬がこけて、なんとなく老けてみえる
  • 以前よりほうれい線が深くくっきりしてきた
  • 頬骨のあたりがゴツゴツしてきた
  • 目の下から頬にかけて凹みや線が目立つようになった
  • なんとなく疲れた・不機嫌そうな印象にみられやすくなった
  • 鼻の幅が大きくなり、鼻の横がくぼんできた

そのようなお悩みを感じられてきた場合、ヒアルロン酸による治療で大きく変化を実感できる可能性があります。

目次

中顔面(頬・ほうれい線・目の下など)の加齢変化とは

年齢が上がるにつれ、骨格(頬骨や上顎骨)が萎縮したり、筋肉や脂肪組織が薄くなってくることにより、部分的な凹みが出てくるようになります。

それにより陰影が目立つようになり、なんとなく不機嫌そうな・老けて疲れたような印象につながりやすくなるといわれています。
さらには最も外側にある皮膚が余ってもたつきがうまれると、ほうれい線やゴルゴラインなどのくっきりした溝の原因にもなりえます。

お顔の中でも特に中顔面は加齢変化が顕著にでやすく、もし優先順位をつけて全体的な印象改善を図りたい場合は、この中顔面のエリアからはじめられることをおすすめします。

ややマニアックな話としては・・・
中顔面の加齢変化によって生じる変化は、Nasojugal groove, Lid cheek junction, Mid cheek groove, Nasolabial fold, Tear troughなど多岐にわたり、それぞれの程度には個人差があります。

中顔面(頬・ほうれい線・目の下など)の理想的な状態とは

理想的な中顔面の状態を目指すことで、お顔全体の重心を上げ若々しい印象をもたらし、ここ5-10年でおこってきた加齢変化をもとの状態に戻す効果があります。

日本をはじめアジアでは全体として卵型の輪郭が理想とされており、お顔の上部から頬にかけてなめらかな曲線になるようにすると、自然な丸みがうまれ若い印象・顔が小さく見える印象につながります。

ややマニアックな話としては・・・
上~中顔面にかけた自然な曲線はOgee-lineと呼ばれ、頬骨弓や頬骨突起の突出も視覚的に目立ちにくくさせることにつながります。

このような理想的な状態を形成するために、ヒアルロン酸を用いた治療が有効といえます。

中顔面(頬・ほうれい線・目の下など)の若返り治療とは

中顔面の若返り・輪郭形成のために、現在はヒアルロン酸を用いた治療が安全かつ効果的として、世界的にもスタンダードになっています。

ヒアルロン酸の注入治療とは

ヒアルロン酸は関節・皮膚・じん帯など元々身体にも存在しているムコ多糖類の一種です。ゲル状で高い粘性・弾性・保水性を持っていることから、1990年代後半から若返り目的の注入剤として使用されるようになりました。
2000年代には米国で先駆けてFDAの承認を受け、日本でも一部製剤で2014年以降に厚生労働省からの承認を受けたことで、世界中で使用されている若返り注入治療の中心となっています。

近年になって顔面の局所解剖学、形態学的な加齢変化のメカニズムの理解が進むようになり、「より自然かつ効果的な」治療方法が実現されてきています。

中顔面に対する治療部位の例

  • 頬 :骨格に合わせリフトアップさせる、頬骨の出っ張り感を緩和させる
  • ほうれい線 :ほうれい線を浅く薄くさせる
  • 目の下のクマ :くぼみを改善させクマを軽減する(頬治療と併用推奨)
  • 鼻 :小鼻の幅を狭めたり、鼻筋を通して高くする など

中顔面に対するヒアルロン酸治療のポイント

中顔面には特有の局所解剖的な特徴があるため、前提となる知識や経験をベースに、それぞれの方特有のお悩みや希望を確認することが重要です。

その方ごとの解剖学的な特徴を把握する

様々な構造物が立体的に存在しており、かつ若干の個人差があります。
安全かつ効果的な治療のためには、例えば以下のようなポイントは最低限認識している必要があります。

  • 血管(眼窩下動脈、浅側頭動脈、顔面動脈、顔面横動脈など)
  • 皮下脂肪(Suborbicularis oculi fat, Deep medial cheek fat, Medical cheek fat, Nasolabial fatなど)
  • 支持じん帯(Zygomatic cutaneous ligament, Orbicularis retaining ligament, Masseteric cutaneous ligamentなど)
  • 神経(眼窩下神経、顔面神経など)
  • 筋肉(眼輪筋、側頭筋)や骨格(頬骨、上顎骨、側頭骨、鼻骨など)

適切な製剤と量を前提に、効果的な治療ポイントを選択する

先述のとおり骨格・筋・脂肪層の萎縮が主な加齢現象の原因のため、原則的には深層から組織を支持することが大切です。

ある程度弾力がある方が支持力や張り感は出やすいですが、逆にぼこつきの原因にもなりうるため、部位によってはやや柔らかめの製剤を選択することもあります。
このあたりは実際に状態を拝見したうえで、ご本人と相談の上選択していくことになります。

治療の流れ

当院ではヒアルロン酸・ボトックス製剤を用いた注入治療を多くおこなっており、診察や施術は全てアラガン社ジュビダームビスタ/ボトックスビスタ認定医がおこないます。

医師診察

ご本人のお悩みや理想をお伺いし、さらに状態を直接診察したうえで、方針を検討します。

ヒアルロン酸治療の適応の有無を判断しつつ、より複合的な治療や別のアプローチが望ましい場合は、その可能性についてもご説明します。

ヒアルロン酸治療に進む場合は、医師から治療内容についてご説明し、わからなかった点やご質問などがあればお答えしますので、お気軽にご相談ください。

基本的にホームページに掲載されている以外の費用がかかることはありませんが、かかる費用についても事前にご案内を差し上げています。

洗顔・セッティング

安全に施術をおこなうために、お顔全体(または該当部位のみ)の洗顔をおこなっていただき、当院スタッフによりセッティングをおこないます。

また施術前後の状態をフォローできるよう、写真記録をおこないカルテに保存します。施術時は専用の個室で電動ベッドにおかけいただき、リラックスして施術を受けていただくことが可能です。

ヒアルロン酸注入施術

現在当院では、アラガン社 ジュビダームビスタシリーズのヒアルロン酸製剤を導入しています。厚生労働省から承認を受けている、効果と安全性が立証された製剤になります。
状態に合わせて使用製剤や量を選択して、治療を行います。

ヒアルロン酸の注入施術は、部位や量にもよりますが10分~20分程度で可能です。

製剤のなかにも麻酔成分が含まれ、かつ極細の針を使用するため痛みは最小限ですが、ご希望に応じて事前に麻酔クリームの前処置をおこなうことも可能です。

治療の途中途中で状態を鏡でご覧いただき、イメージを確認いただきますので、「終わって鏡を見たら大変なことになっていた」という心配のないように配慮しています。

アフターケア・経過診察

当日夜以降、洗顔やお化粧も可能です。
当日は念のため代謝が良くなること(長風呂、深酒、運動など)は避け、1か月程度は強く押したりマッサージなどは避けていただくことをおすすめしています。

施術後に、スタッフから改めてアフターケアのご説明をしますのでご安心ください。

施術からおよそ2週後頃の経過チェックをおすすめしています。

治療後の経過の確認や、今後の方針について医師が伴走し、一緒に検討をしていきます。

定期的なメンテナンス

ヒアルロン酸治療は期間の経過とともに、その効果が減弱していきます。
安定して継続をおこなうことでより効果を発揮します。

  • およそ1年~1年半程度が経過したら、同部位の再治療をおこなうことがおすすめです。
  • 別部位については、翌日以降いつでも治療を受けることができます。

当院での治療例

※事前に掲載ご承諾をいただいた、実際の治療例です

かかった費用: 医師診察料、ヒアルロン酸注入施術費、クリーム麻酔費(ご希望の場合)

ヒアルロン酸治療はダウンタイムがない治療として一般にいわれますが、以下のような副作用のリスクがあります。(カッコ内は起こった場合の目安期間)
・内出血(当日~1週間)、腫れ(当日~数日)、むくみ(当日~数日)、赤み(当日~数日)、押したときの痛み(当日~2週間)、凹凸(当日~1週間)など
・非常にまれな合併症:塞栓、皮膚壊死など(溶解注射の用意あり)

その他ご希望に応じて、ボトックス治療・ハイフなどを用いた複合的なシワ・たるみ治療もご案内可能です。

これまで日々気になっていたり、お悩みだったことについても、美容医療のちからで変化が目指せる可能性があります。

まずはカウンセリングのみからでの大歓迎です。お気軽にご相談ください。

JSKINクリニック ー”あなたに応える美容医療”

【2021年11月の開院より、のべ15,000名以上の方々にご来院をいただいております。(2024年4月時点)】
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