二重切開法のダウンタイム中は仕事をしても大丈夫?期間やおもな症状を紹介
二重切開法のダウンタイム中は、普段どおり仕事をしても大丈夫なのでしょうか。何日も続けて休みを取得できないこともありますよね。「ダウンタイム中も仕事を休みたくない」というかたも多いでしょう。
今回は、二重切開法のダウンタイム中に仕事ができるのかについて紹介します。ダウンタイムの期間やおもな症状も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
二重切開法のダウンタイム中に仕事はできる?

ダウンタイム中も、以下に該当するなら仕事をすること自体は可能です。
- 腫れや内出血があっても業務に支障がない
- 周囲に知られても問題がない
二重切開法の施術を受けると、ダウンタイムで腫れや内出血などの症状は必ず出ます。デスクワークなどで腫れや内出血があっても業務に支障がないなら、ダウンタイム中も働くことが可能です。また、「二重切開法を受けた」と周囲に知られても問題がないかたも、翌日から働けるでしょう。
ただし、車の運転や精密機器の操作を行うかたは、腫れや痛みによって仕事に支障が出るかもしれません。
個人差はあるものの、腫れや痛みが強いのは手術後から1週間程度です。翌日からの仕事に不安があるかたは、クリニックのカウンセリングで相談してみることをおすすめします。
なるべくダウンタイムを短くしたい場合は、埋没法による二重術も選択肢として検討してみましょう。
二重切開法のダウンタイムについて

二重切開法を検討しているのなら、ダウンタイムについて知っておくことも大切です。どのような症状がどのくらい続くかを事前に知っておくと、仕事を休むかの判断材料として役立つでしょう。
なお、ダウンタイムの期間や症状には個人差がありますのでご了承ください。ダウンタイムの期間やおもな症状について紹介します。
ダウンタイムの期間
二重切開のダウンタイムは2週間です。腫れのピークは術後翌日で、少しずつ落ち着いていきます。術後のむくみも1~2週間ほどで目立たなくなるでしょう。ただし、人によっては症状が強く出る場合もあります。
ダウンタイムのおもな症状
二重切開法のダウンタイムに起こり得るのは次のような症状です。
- 腫れ
- 痛み
- 内出血
- 赤み
- 違和感
ダウンタイムの症状について、概要をチェックしてみましょう。
腫れ
二重切開法では皮膚の切開を行うため、術後は腫れが出ます。特に、まぶたが厚いかた・むくみやすいかたは、腫れが強く出やすくなるでしょう。腫れは術後すぐから出始め、翌日にピークとなり、1~2週間程度かけて徐々に落ち着きます。腫れが強いうちは二重の幅が広くみえるかもしれません。
痛み
二重切開法では、痛みもダウンタイムで見られる症状のひとつです。ズキズキとした痛みは当日~翌日にかけて出て、数日続くこともあります。ただし、痛み止めによるコントロールが可能です。痛みがあるときは、我慢せず痛み止めを服用しましょう。人によっては痛み止めを飲まなくても過ごせる可能性があります。
まぶたに触ると痛みが強くなる場合がありますので、注意してください。我慢できないほど強い痛みが続く場合は、施術を受けたクリニックで相談してみましょう。
内出血
内出血も二重切開法で起こるダウンタイムのひとつです。施術後数日~1週間程度はまだ比較的強く、1~2週間程度かけて徐々に落ち着き、目立たなくなるでしょう。
局所麻酔の注射を打つときは、まぶたに力を入れないよう注意してください。麻酔の際に力を入れてしまうと、内出血が起きやすくなるためです。
術後は1週間程度で抜糸が行われます。もともと紫調の内出血も、抜糸をする頃には徐々に黄色調になっていきます。抜糸後も内出血が気になるようなら、コンシーラーを使ってカバーするのもよいでしょう。
赤み
切開した部分の赤みも、二重切開法の術後におこる症状のひとつです。施術直後ははっきりと目立つ状態ですが、2週間から1か月ほどかけて少しずつ落ち着いていきます。
違和感やドライアイ
術後はひきつれなどの違和感や、ドライアイのような症状が出る場合もあります。そのような違和感も腫れの強い1週間程度は続くこともあります。時間が経つと少しずつ落ち着きます。目の乾きが気になるときは、目薬を使ってみましょう。症状が長引くときはクリニックで相談してみてください。
二重切開法のダウンタイムを長引かせない方法

二重切開法の施術後にダウンタイムが長引くと、仕事に支障が出てしまうおそれもあるでしょう。そこで、ダウンタイムを長引かせない方法についても紹介します。
なるべく安静にする
二重切開法の施術後は、なるべく安静に過ごしましょう。血行がよくなると、ダウンタイムの症状が強く出てしまう可能性があります。仕事で身体を動かす機会が多いなら、念のため何日かはお休みすると安心です。
長時間の入浴や激しい運動を避ける
施術後は長時間の入浴は避け、短時間のシャワーで済ませるようにしましょう。血行がよくなると、再出血したり腫れが強くなったりするおそれがあるためです。施術後1週間程度で通常どおり入浴できるようになります。腫れや内出血が長引くため、抜糸までは汗をかくような激しい運動も避けておきましょう。
なお、洗顔は手術の翌日から可能です。洗顔時はぬるま湯で優しく洗い、強くこすらないよう注意してください。飲酒を控える
施術から1週間程度は飲酒を控えることを推奨しています。お酒を飲むと血行がよくなり、ダウンタイムの症状が長引いてしまう原因になるためです。飲酒はむくみにもつながるため、注意しなくてはなりません。むくまないよう、塩分の多い食事も避けるようにしましょう。
腫れが強いうちはまぶたを冷やす
腫れが特に強い手術当日や翌日ははまぶたを冷やしましょう。ジェルタイプのシートは気化熱を利用する仕組みであるため、患部を冷やす効果には期待できません。保冷剤を清潔なタオルやガーゼで包み、片目ずつ3~5分程度冷やす方法がおすすめです。腫れが引いてきた頃には、冷やす必要はありません。
クリニックで処方された薬を正しく使う
ダウンタイムを長引かせないために、クリニックで処方された薬を正しく服用・使用しましょう。施術後は、抗生剤入り軟膏や痛み止めなどの薬が処方されます。
抗生剤は傷口の感染を防ぐために必要なものです。軟膏は、傷口の乾燥を防ぐために処方されます。傷口を保湿すると綺麗に治りやすくなり、かさぶたもできにくくなるでしょう。
二重切開法はダウンタイム中の仕事も可能!
腫れや内出血などの症状はあるものの、二重切開法はダウンタイム中の仕事も可能です。ただし、仕事内容によっては支障が出るおそれもあります。翌日から仕事をするかたも多いものの、腫れや内出血が目立ってしまう可能性もありますので、数日は仕事をお休みしておくと安心です。
施術後の腫れを長引かせないよう、クリニックで処方された薬は正しく服用・使用してください。仕事の都合でなるべくダウンタイムを長引かせたくないなら、二重埋没法という選択肢もあります。
どちらが合っているのか、クリニックのカウンセリングで相談してみましょう。
JSKINクリニック東京銀座
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執筆者
JSKINクリニック医師 牧野潤

慶應義塾大学医学部卒業。形成外科学会認定専門医。
在学中にシンガポール国立大学留学。卒業時に医師免許取得後、株式会社ボストンコンサルティンググループにて医療・IT分野で従事。初期臨床研修後、慶應義塾大学医学部 形成外科に入局。以降、慶應義塾大学病院及び関連病院にて勤務。2021年11月にJSKINクリニック東京銀座を設立。2024年6月に慶應義塾大学病院 美容外来を開始。
現在、JSKINクリニック代表医師、慶應義塾大学医学部 形成外科 助教。
日本形成外科学会、日本美容外科学会(JSAPS)正会員。形成外科・美容外科学会にて口演及び登壇多数。