二重埋没法の糸が取れることはありますか?糸が取れる原因や対処法を解説
二重埋没法の糸は取れてしまう可能性があるのでしょうか。「糸が取れた」との話を聞いて、施術を受けるかお悩みのかたもいらっしゃいますよね。施術を受けるからには、できるだけ効果を長持ちさせたいものです。
糸が取れる可能性は否定できないものの、過ごし方次第では埋没法の効果を長続きさせられます。糸が取れる原因や対処法などを解説しますので、ぜひご覧ください。
二重埋没法の糸が取れることはありますか?

手軽で人気の二重埋没法は、永久的な効果に期待できる施術ではありません。効果の持続期間は3~5年で、1割程度は1~2年で取れると一般にはいわれているようです。
年数が経つと糸が取れるのは、まぶたの開閉を繰り返すうちに糸を通している部分の皮膚組織が緩んでしまうためです。施術後の過ごし方が影響してしまい、短期間で取れる可能性も考えられます。また、そもそも二重埋没法が向いていないまぶたの場合、効果の持続期間が短めになってしまうでしょう。
半永久的な効果を得たい場合は、切開法を検討する必要があります。
二重埋没法の糸が取れる前兆

糸が取れる前兆で特に多く見られるのは以下に挙げるような症状です。
- 左右差が目立ってくる
- 目がゴロゴロする・痛みがある
- 二重のラインが変わる
ただし、すべての人に上記と同じ前兆が出ると決まっているわけではありません。上記以外でも施術後に異変があったらクリニックの受診がおすすめです。
代表的な前兆について解説しますので、参考にしてください。
左右差が目立ってくる
糸が取れる前兆として多い症状が左右差です。どちらかの糸が緩むと左右差が目立ってきます。
- 目の大きさが左右で大きく違う
- 二重ラインの幅が左右で大きく違う
上記のような状態が続いている場合は、クリニックを受診して医師に相談してみましょう。
目がゴロゴロする・痛みがある
施術から年数が経過しているのに目がゴロゴロしたり痛んだりする場合、内部で糸が緩んだり切れた可能性も考えられます。内部で糸が切れていても、鏡で見るだけではわかりません。目がゴロゴロするようなら施術を受けたクリニック、またはお近くの眼科を受診してみてください。
ただし、施術直後に目がゴロゴロするのはダウンタイムに見られる症状です。埋没法によるダウンタイムは1週間程度続きます。ダウンタイムなら腫れが引くと落ち着いてきますので、ご安心ください。
二重のラインが変わる
前兆として、二重のラインが変わる場合もあります。次のような変化が見られたら、糸が取れかけなのかもしれません。
- 片方の二重のラインが浅くなった
- 片方の二重のラインが消えた
- 片方の二重が三重になった
ただし、むくみによって二重の深さや幅が変化する場合もあります。1~2週間程度経っても二重のラインに違和感があるようなら、クリニックの受診がおすすめです。
二重埋没法の糸が取れる原因

あらかじめ糸が取れる原因を知っておくと、普段の生活で対策できます。おもな原因は以下の4つです。
- 目元に刺激を与えた
- 施術後よりも体重が増えた
- まぶたに厚みがある
- 幅の広い二重にデザインした
原因をひとつずつチェックしていきましょう。
目元に刺激を与えた
目元への刺激は糸が取れる代表的な原因です。花粉症やアレルギーなどで目を擦るクセがあるかたは注意しましょう。また、洗顔・目元のマッサージ・アイメイクなどによる負担にも気をつける必要があります。目元に負担がかからないよう、注意してください。
施術後よりも体重が増えた
施術後よりも体重が増えてまぶたが厚くなり、糸が緩むといったパターンもあります。体重が増えると、顔にも脂肪がつきまぶたも厚くなるためです。糸が緩まないよう、施術後は急激な体重増加に注意しなくてはなりません。
まぶたに厚みがある
二重埋没法はすべての人に向いている施術ではありません。まぶたが厚いなら二重埋没法は向いていない可能性があります。二重埋没法を希望する場合は、まず施術前のカウンセリングで相談してみてください。
幅の広い二重のデザインにした
施術を行った際にデザインした二重の幅も持続に影響する要素です。施術では、医療用の針と糸を使い、まぶたに折り目を作って縫い留めて固定します。二重の幅を極端に広くしてしまうと結び目に強い力がかかり、緩んだり取れてしまうことがあるでしょう。
経験が豊富な医師であれば、まぶたの状態を確認したうえで、その人に合った二重幅を提案することが可能です。
二重埋没法の糸が取れたときの対処法

糸が取れたときは以下2つの対処法があります。
- 施術を受けたクリニックに相談する
- 切開法も検討してみる
対処法についても、それぞれチェックしてみましょう。
施術を受けたクリニックに相談する
施術後それほど時間が経たずに糸が取れたときは、施術を受けたクリニックで相談してみましょう。クリニックによっては保証期間が設けられており、糸が取れても無償で修正対応が受けられる仕組みになっているためです。
保証がないクリニックでの修正は自費となりますので、注意してください。糸が取れてしまったときのために、保証期間を設けているクリニックを選ぶのがおすすめです。
切開法も検討してみる
糸が切れたときは、切開法も選択肢として検討してみましょう。何度も施術を繰り返すと身体への負担が大きくなります。半永久的な二重を希望するなら、おすすめは切開法です。切開法は埋没法よりダウンタイムの期間が長くなるものの、糸が切れるリスクはなく効果も半永久的に継続します。
二重埋没法を長持ちさせる方法

二重埋没法の施術を受けるなら、長持ちさせる方法を知っておきましょう。施術後の過ごし方によっては効果を長持ちさせられます。長持ちさせる方法を2つ紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
目元への刺激を避ける
施術後は目元への刺激を避けましょう。花粉症やアレルギーなどで目にかゆみがある方は、刺激を抑えるために目薬を活用してください。目元をマッサージする際は、力を入れないよう注意しなくてはなりません。なるべく刺激を与えないようにして、施術の効果を長持ちさせましょう。
実績の多いクリニックを選ぶ
実績の多いクリニックを選ぶことも、二重埋没法の効果を長持ちさせるための大切なポイントです。クリニックを選ぶ際は、ホームページで紹介されている実績数や症例写真などが参考になります。また、SNSに投稿されている利用者からの口コミも、クリニック選びの参考として役立つでしょう。
気になるクリニックがあったら、実際にカウンセリングを受けてみてください。デメリットも含め、不安が残らないよう医師が丁寧に説明してくれるクリニックを選ぶのがおすすめです。対応が悪いと感じるクリニックは避けましょう。カウンセリング時には、施術後のアフターフォローや保証制度の内容も忘れずに確認してください。
二重埋没法を受けたら糸が取れないよう注意が必要!
二重埋没法の施術後は、糸が取れないようなるべく注意して過ごすことをおすすめします。なぜなら、術後どのように過ごすかが糸の取れやすさに大きく影響するためです。
「糸が取れないか気になる」「半永久的に二重をキープしたい」という場合は、切開法も選択肢として検討してみましょう。施術後はなるべく目元への刺激を避ける必要があります。クリニック選びも、二重埋没法の効果を長持ちさせるために気をつけたい大切なポイントです。対応のよさ・施術後のアフターフォロー・保証制度も確認したうえで、実績の多いクリニックを選びましょう。
JSKINクリニック東京銀座
東京都中央区新富1-15-3 新富・ミハマビル5F
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執筆者
JSKINクリニック医師 牧野潤

慶應義塾大学医学部卒業。形成外科学会認定専門医。
在学中にシンガポール国立大学留学。卒業時に医師免許取得後、株式会社ボストンコンサルティンググループにて医療・IT分野で従事。初期臨床研修後、慶應義塾大学医学部 形成外科に入局。以降、慶應義塾大学病院及び関連病院にて勤務。2021年11月にJSKINクリニック東京銀座を設立。2024年6月に慶應義塾大学病院 美容外来を開始。
現在、JSKINクリニック代表医師、慶應義塾大学医学部 形成外科 助教。
日本形成外科学会、日本美容外科学会(JSAPS)正会員。形成外科・美容外科学会にて口演及び登壇多数。