症例シリーズ16|ほうれい線のほくろもレーザー治療の対象になります
ほうれい線のほくろのレーザー治療
ほうれい線に重なるようにある比較的大きなほくろ。
この部分については、ほうれい線のシワにそったきずあととなるように、
手術(切開+縫合)による治療もおすすめできるところではあります。
もちろんレーザーによる施術も可能であり、どちらがよりオススメかについては様々な要素にもとづいて検討することになります。
・ほくろの大きさ、部位、想定される深さ、など
・その方のご年齢、お住まい、生活スタイル、など
写真の方については、手術でもよいものではありましたが、
1回で、短時間で、かつメスの切開や抜糸が必要ない方が良いとのことで、レーザーによる治療をおこなうこととなりました。
施術後経過1か月の状態
下は施術後経過1か月の状態。
施術からあまり期間がたっていないため、まだまだ赤みが強い状態です。
これから半年程度かけて、徐々に目立ちにくくなっていきます。
もともと隆起が強く、かつ色も比較的濃いほくろであったため、
現時点でもかなり印象が変わったかと思います。
ご本人にも満足いただき、うれしく思います。
大きなほくろについては、レーザーによる治療、切開手術による治療など、複数の選択肢で検討すべき場合があります。
検討の結果手術の方針となった場合も、当院にて形成外科手術の対応が可能です。
まずはカウンセリングだけから、も大歓迎ですので、お気軽にご相談ください♪
ほうれい線のほくろができる原因
ほうれい線のほくろができる主な原因は、紫外線の影響と遺伝的要因です。紫外線に長期間さらされることで、メラノサイトが刺激されてメラニン色素の生成が促進され、ほくろが形成されやすくなります。
また、遺伝的な要因も大きく関与しており、親にほくろが多い場合、子どもにもほくろができやすい傾向があります。
さらに、ほうれい線は顔の表情筋の動きや加齢による皮膚のたるみによって形成される溝であり、この部分に紫外線が当たりやすいことも、ほうれい線にほくろができる一因となっている可能性があります。
ホルモンバランスの変化や栄養状態、ストレスなども、ほくろの形成に影響を与える可能性があります。
ほうれい線にほくろがあるとどんな影響がある?
ほうれい線にほくろがある場合、美容的な影響と運勢に関する伝統的な解釈があります。
美容面では、ほうれい線上のほくろが目立ちやすく、顔の印象を変える可能性があります。特に大きなほくろの場合、レーザー治療や手術による除去を検討する人もいます。
一方で、ほくろ占いの観点からは、ほうれい線の内側にほくろがある人は活発で働き者として周囲から認められる傾向があるとされています。
また、このような位置のほくろは金銭や生活面での安定を示唆するとも言われており、一般的に幸運の印とされています。ただし、これらの解釈は科学的根拠に基づくものではなく、個人の信念や文化的背景によって受け止め方が異なる点に注意が必要です。
ほうれい線のほくろを除去するレーザー治療の流れ
ほうれい線のほくろを除去するレーザー治療は、通常以下の流れで行われます。まず、医師による診察と適応の判断が行われ、ほくろの大きさや深さに応じて最適な治療方法が選択されます。
当院ではレーザーや手術など複数の治療方法が可能なため、総合的にご本人と相談し、方針が決定されます。
レーザー治療を行う場合は、局所麻酔を行い、痛みを軽減します。その後、炭酸ガスレーザーを用いてほくろを除去します。治療時間は通常5分程度で完了し、施術後は絆創膏を貼って保護します。
術後は適切なアフターケアが重要で、経過観察を行いながら、6ヶ月程度で赤みが軽減していき、周囲の肌に馴染んでいきます。
JSKINクリニック東京銀座
東京都中央区新富1-15-3 新富・ミハマビル5F
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執筆者
JSKINクリニック医師 牧野潤
慶應義塾大学医学部卒業。形成外科学会認定専門医。
在学中にシンガポール国立大学留学。卒業時に医師免許取得後、株式会社ボストンコンサルティンググループにて医療・IT分野で従事。初期臨床研修後、慶應義塾大学医学部 形成外科に入局。以降、慶應義塾大学病院及び関連病院にて勤務。2021年11月にJSKINクリニック東京銀座を設立。2024年6月に慶應義塾大学病院 美容外来を開始。
現在、JSKINクリニック代表医師、慶應義塾大学医学部 形成外科 助教。
日本形成外科学会、日本美容外科学会(JSAPS)正会員。形成外科・美容外科学会にて口演及び登壇多数。
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2022年上半期(1~6月)で、約500名のほくろ治療をおこないました