目尻や目の下のシワ改善ボトックス
ボトックス治療はシワやたるみの改善効果・予防効果があり、短時間で治療を行えるため手軽な美容医療として最も普及している方法のひとつです。
本ページには目尻・目元へのボトックス治療について、慶應大学形成外科専門医が解説します。
目まわりのシワは早めの対策と予防が効果的な部位
目尻や目の下にしわが寄っていると、自分が思った以上に老け感が出ることがあります。特に目の周囲(眼瞼)はお顔の中でも非常に皮膚が薄い部分であり、加齢による影響が早くから出る部分でもあります。
ボトックスによる目周りのシワ治療とは、原因となる眼瞼周辺の表情筋にボトックスを注射することでシワを改善させ、より明るい・若々しい状態をもたらす治療です。
加齢だけでなく、悩みやストレス、表情の癖などが原因でできる目周りのシワを薄くし、若々しい印象を取り戻すことができます。
短時間で治療を受けることができ、治療後はなにごともなかったように日常生活に戻れるので、手軽にシワ改善ができるのが人気の理由でもあります。
しかしながら、しわの形成を繰り返し、すでに何もしなくても深く刻まれてしまっている場合には、ボトックス注射をしても効果が乏しい可能性があります。
目尻・目の下に関するよくあるお悩み
たとえば、以下のようなお悩みを持つ方は多いです。
- 深い目周りのシワがお化粧をしても隠れず、むしろ目立ってきた
- 表情の動きでシワがくっきり出るため、笑うときも控えめにしないといけない
- 皮膚のたるみやシワが出てきて、昔より目元の印象が弱まってきた気がする
- 目周りのシワが深くなっていくのを早めに予防したい
加齢や日々の生活に伴う眉間の変化
年齢が上がるにつれ、骨格(眼窩を構成する顔面骨)が萎縮したり、皮下組織が薄くなってきたり、まぶたの皮膚自体のたるみが出てくることにより、表情の変化がダイレクトに出てくるようになります。
それによりシワが目立つようになり、なんとなく老けたような印象につながりやすくなるといわれています。
日常生活では絶えず表情は変化しており、場合によっては1日に何百、何千もシワ寄せの運動をしてしまっているかもしれません。
理想的な目尻・目の下の状態
- 笑顔などの表情時に、細かいシワができない(少ない)状態
- 表情の有無によらず、目周りの皮膚にハリがあり、シワが刻まれていない状態
- 上記の状態を予防できていること
理想的な状態を目指すことで、正面からだけでなく、斜め・左右からお顔を見た姿がきれいに整う効果があります。
また、ボトックス治療により眉間のシワが将来的に刻まれるのを予防する効果もあるため、20,30代から定期的な治療を継続される方も多くいらっしゃいます。
目尻・目の下のボトックス治療
ボトックス治療とは
シワの改善や予防、さらには小顔効果などを数分の施術で手軽に行えるボトックス注入は、世界で行われている主流のアンチエイジング手法のひとつです。
メスを用いた切開を必要としないため、ダウンタイムがなくお忙しい方であっても無理なく施術を受けることができます。
1989年にアメリカで医薬品として承認され、現在は世界90か国以上で承認・使用されている薬剤です。女優さんや著名人が受けていたアンチエイジングを、今では同じクオリティでより一般に多くの方々が受けられる時代になっています。
顔のシワ以外にも、エラの張りを抑えて小顔効果・くいしばり改善をしたり、脇汗をおさえて汗シミの不安をなくしたりすることが可能です。
目尻・目の下のボトックス治療が有効な理由
目尻や目の下にできる細かいシワに関係しているのは、眼輪筋(orbicularis oculi)になります。
- 眼輪筋: 目の周りを取り囲んでいる薄い筋肉で、収縮によってまぶたを閉じる作用があります。
この眼輪筋の作用によって、笑ったときや、力強く目を閉じた際に、目尻や目周りに細かいシワができます。
特に、加齢に伴い肌の弾力性が落ちてくると、この表情ジワが癖となって刻まれ、表情を作らなくてもくっきりと小じわが目立つようになってきます。
それでは、シワのある部分にやみくもにボトックスを注入すればよいかといえば、当然そんなことはありません。
正しい解剖学的知識と、適切な手技、注入量の調整が必要になります。
ご本人の実際のしわの寄り方を確認したうえで、注入するポイントと注入量を決めていきます。
たとえば、
- 目尻の細かいちりめんジワ ⇒ シワの状態を確認したうえで、目尻の端から約15mm程度離れたポイント、及び眼輪筋の走行に合わせて上下にポイントを追加します。
- 目の下の細かいシワ ⇒ こちらもシワの状態を確認したうえで、目の中央から約8mm程度下のポイント、及びそこから約6mm程度外側に追加のポイントを置きます。
なお、眼輪筋は皮膚直下の薄い筋肉であるため、浅い層に薬剤を留める必要があります。また、皮膚のたるみ具合によっても治療適応が変わるため、事前の診察が重要です。
そのような立体的な筋肉の走行に合わせて注入を行うことで、筋肉をピンポイントに緩め、シワが改善される効果が期待できます。
当院の目尻・目の下ボトックス治療のポイント
- ボトックスビスタ認定医師の診察・カウンセリングのうえ、施術をおこないます。筋肉のつき方やシワのでき方は個人差があり、施術者による適正な評価が重要です。
- ボトックス治療とヒアルロン酸治療を併用して、より効果的な治療をおこなうことも可能です。
- 最上級品質の製剤であるアラガン社のボトックスビスタを使用しています。
ボトックス治療の流れ
医師診察
ご本人のお悩みや理想をお伺いし、さらに状態を直接診察したうえで、方針を検討します。
ボトックス治療の適応の有無を判断しつつ、より複合的な治療や別のアプローチが望ましい場合は、その可能性についてもご説明します。
基本的にホームページに掲載されている以外の費用がかかることはありませんが、かかる費用についても事前にご案内を差し上げています。
洗顔・セッティング
安全に施術をおこなうために、施術部位のふきとり又は洗顔をおこなっていただき、当院スタッフによりセッティングをおこないます。
また施術前後の状態をフォローできるよう、写真記録をおこなう場合があります。
施術時は専用の個室で電動ベッドにおかけいただき、リラックスして施術を受けていただくことが可能です。
ボトックス注入施術(5分程度)
現在当院では、アラガン社製ボトックスビスタ®を導入しています。
厚生労働省から承認を受けている、製造・輸送・保管環境など厳重に管理された高品質の製材になります。
アフターケア・経過診察
当日夜以降、洗顔やお化粧も可能です。
当日は念のため代謝が良くなること(長風呂、深酒、運動など)は避けていただくことをおすすめしています。
施術後に、スタッフから改めてアフターケアのご説明をしますのでご安心ください。
施術から3日後~1週間後頃に効果が感じられるようになり、 効果持続は3~6ヶ月と個人差があります。
定期的・継続的な治療
ボトックス治療は期間の経過とともに、その効果が減弱していきます。
安定して継続をおこなうことでより効果を発揮します。
2回目は3~4か月後、3回目以降は4~6か月おきがおすすめです。
治療例
治療の概要
施術にかかる時間
1部位につきおよそ5~10分程度で施術が可能です。
複数部位をまとめて行う場合でも、10~20分程度で施術が可能です。
ダウンタイム
当日夜から洗顔、お化粧が可能です。
まれに点状の内出血が出た場合は、数日~1週間程度持続する場合があります。
(その場合はお化粧は翌日以降からをお勧めする場合があります。)
痛み
針が入るときに一瞬チクっとする痛みがあり、また製剤は皮下に入るときに若干の違和感を感じる場合があります。
痛みに敏感な方の場合、施術部位を冷やしながら注入をおこないます。
施術後のお過ごし方
普段通りお過ごしいただけますが、代謝があがるような行為は翌日以降をおすすめしています。
- 洗顔: 当日夜から可(相談により直後から可)
- お化粧: 翌日から可(相談により当日可)
- 運動: 当日から可(激しい運動は翌日以降をおすすめ)
- 飲酒: 当日から可(当日はほどほどにをおすすめ)
- シャワー: 当日から可(入浴やサウナは翌日以降をおすすめ)
効果のでかた
数日~1週間程度後から効果が出てきます。
2回目は3~4か月後、3回目以降は4~6か月おきがおすすめです。
副作用・リスク
ボトックス治療はダウンタイムがない治療として一般にいわれますが、主に以下のような副作用のリスクがあります。
- 点状の内出血(数日~1週間程度)
- 効果の左右差(特にもともとの状態で左右差が強い場合)
- 施術部位の力がいれにくくなることによる違和感 など
JSKINクリニック ー”あなたに応える美容医療”
【2021年11月の開院より、のべ15,000名以上の方々にご来院をいただいております。(2024年4月時点)】
【慶應義塾大学病院及び聖路加国際病院より、医療連携クリニックとして認定されています】
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