眼瞼下垂手術にリスクはある?クリニック選びのポイントも紹介
眼瞼下垂の治療には手術が必要です。治療を検討している方は、あらかじめ手術にどのようなリスクがあるのか把握しておきましょう。
本記事では、眼瞼下垂手術を受けることによるリスクや、クリニック選びのポイントを紹介します。眼瞼下垂を放置するリスクについても紹介しますので、ぜひ参考としてご覧ください。
眼瞼下垂手術によるリスク

どのような手術にもリスクはつきものです。眼瞼下垂手術の場合、次のようなリスクがあります。
- ダウンタイムがある
- まぶたが上がり過ぎる
- 左右差が出る
- 視力低下の可能性がある
- 傷痕が残る
- 再発するおそれがある
ひとつずつ紹介しますので、手術の参考としてご覧ください。
ダウンタイムがある
眼瞼下垂手術後にはダウンタイムがあります。ダウンタイムで多く見られるのが、腫れやドライアイなどの症状です。また、違和感や圧迫感が生じる場合もあります。
腫れを早く治すためには、手術後はこまめに患部を冷やすことが大切です。炎症を防ぐために、患部にはなるべく触れないよう気をつけましょう。クリニックで処方された薬は、必ず医師の指示どおりに使用してください。
ダウンタイムは、手術後は誰にでも起こり得るものです。あらかじめカウンセリングでダウンタイムについての説明を受け、納得したうえで手術を受けましょう。
まぶたが上がり過ぎる
眼瞼下垂手術で考えられるリスクのひとつが、まぶたの上がり過ぎです。手術では、筋肉を短くしたり糸で結んだりして、まぶたが上がるようにします。その結果としてまぶたが上がり過ぎると、ドライアイを引き起こしてしまうのです。
手術の直後に起こる一時的なドライアイなら、時間が経つと落ち着くでしょう。時間が経過しても落ち着かない場合は、再手術が必要になるかもしれません。経験豊富な医師による施術なら、まぶたの上がり過ぎを防げるでしょう。
左右差が出る
眼瞼下垂手術には、まぶたに左右差が出るリスクもあります。手術直後は腫れによって左右差が出ることも多く、大抵は時間の経過とともに落ち着きます。まぶたの開き方に左右差が出るのは、筋肉の反応によるものです。
そもそも、人間の顔は左右対称ではないため、まぶたにも左右差があります。手術後に左右のまぶたが完全に同じ状態になるわけではありません。
極端に左右差が大きいようであれば、再手術が行われる場合もあります。
視力低下の可能性がある
非常に稀ではあるものの、眼瞼下垂手術には視力低下の可能性があります。目に近い部分の手術であるため、失明や視力低下が「絶対にない」とは断言できません。
特に注意したいのが視力低下です。手術によってまぶたを上げ過ぎて目が閉じにくい状態になると、角膜が傷ついて炎症を引き起こす場合があるます。
傷痕が残る
眼瞼下垂手術では、傷痕が残るリスクも考えておかなくてはなりません。
切開をともなう手術では、最後に傷口の縫合が必要です。傷痕が残っても目立たないよう、手術では二重のラインに沿って切開や縫合を行います。そのため、時間が経つと傷痕は目立たなくなる可能性が高いでしょう。
ただし、傷痕が残りやすい体質の方もいらっしゃいます。傷痕が残りやすい体質の方は、切らない眼瞼下垂手術も選択肢として検討してみてください。
再発するおそれがある
眼瞼下垂は、手術を受けても数年後に再発するおそれがあります。再発を防ぐために、眼瞼下垂の手術後はまぶたに負担がかからないよう気をつけましょう。
再発は、どちらかといえば若い年代の方に多く見られます。以下に該当する方は、特に注意が必要です。
- まぶたを擦るクセがある
- ハードコンタクトレンズを使っている
- 過度なアイメイクをしている
手術後にまぶたが下がってきたからといって、必ずしも再手術が必要になるとは限りません。まぶたが下がってきたときは、再手術が必要なのかクリニックで相談してみましょう。
眼瞼下垂とは?

眼瞼下垂(がんけんかすい)とは、まぶたが垂れ下がって見えにくくなってしまう病気のことです。
おもな原因は加齢で、40代を過ぎると眼瞼下垂の症状が徐々に出始めます。
初期の眼瞼下垂は、自覚症状がほとんどありません。しかし、進行すると上方が見えにくくなり、さまざまな症状が出てきます。
眼瞼下垂の代表的な症状
早い段階で気づくためにも、眼瞼下垂の症状にはどのようなものがあるのか知っておきましょう。初期・中期・後期にわけて、代表的な症状を紹介します。
初期の眼瞼下垂での症状
眼瞼下垂は、おもに加齢が原因で起こります。初期は少しずつまぶたが下がってくるのが特徴です。
また、まぶたが下がり二重の上にかぶさってくることで、二重が以前よりも狭くなったように感じる方もいます。
初期の段階では気になる自覚症状が少ないため、自分では気づかない方が多いでしょう。
中期の眼瞼下垂での症状
眼瞼下垂の症状が進んで中期になると、まぶたがまつ毛や黒目にかかってしまいます。
中期に見られる代表的な症状は、次のようなものです。
- 額にシワが寄る
- 眉毛の位置が上がる
- 二重の幅が初期より狭くなり、奥二重や一重のようにみえる
- 上方が見づらい
- まぶたが開けづらい
額にシワが寄ったり眉毛の位置が上がったりするのは、まぶたを開こうと力を入れるためです。そのまま放置していると、さらに症状が進んでいきます。
後期の眼瞼下垂での症状
後期になると、中期で出始めた症状が強くなっていきます。また、次のような症状も出てくるでしょう。
- 黒目が半分以上隠れる
- まぶたが重い
- 頭が痛い
- 肩が凝る
上まぶたのくぼみが目立つため、眼瞼下垂の症状が進むと老けた印象になります。顎を前に出すような姿勢も、後期の眼瞼下垂で見られる症状です。
眼瞼下垂の放置で考えられるリスク

手術は不安だと感じられるかもしれませんが、眼瞼下垂の放置にもリスクがあります。眼瞼下垂は、放置せず早めの治療がおすすめです。特に大きな2つのリスクをチェックしてみましょう。
症状が進行する
眼瞼下垂を治療せず放置していると、症状が進行します。初期の眼瞼下垂は自覚症状が少ないため、気づかない方も多いでしょう。しかし、治療を受けずに放置して中期・後期になると、見た目の変化や身体の不調などを引き起こします。
- 視野が狭くなる
- 二重の幅が狭くなる
- 額にシワが寄る
- 頭痛や肩凝りなどの症状が出る
機能面で問題がある眼瞼下垂は、保険適用での治療が可能です。症状が気になるときは、まずクリニックを受診してみましょう。
治療が難しくなる
眼瞼下垂を放置すると、治療が難しくなってしまうリスクもあります。
軽度の眼瞼下垂であれば、切らない手術で対応することも可能です。選択肢が多く、理想の目元にも近づけやすいでしょう。
しかし、症状が進行して後期になると、切開が必要になってしまいます。治療の選択肢を増やすためにも、眼瞼下垂は早めの治療を検討してみましょう。
眼瞼下垂手術のクリニック選びでのポイント

手術による失敗や後悔は避けたいものです。そこで、眼瞼下垂手術を受けるクリニック選びでのポイントを紹介します。
眼瞼下垂の治療を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
対応実績が多い
眼瞼下垂の手術を受けるクリニック選びでは、対応実績の多さが大きなポイントです。
人によって眼瞼下垂の症状には違いがあります。実績の多いクリニックなら、さまざまな経験をもとに適切な対応をしてくれるでしょう。
クリニックの公式サイトで、対応実績をチェックしてみてください。
カウンセリングが丁寧である
手術を受けるクリニック選びでは、カウンセリングの丁寧さも大切なポイントのひとつです。丁寧に対応してくれるクリニックなら、不安や疑問があっても相談しやすいでしょう。
自由診療の場合、綿密なコミュニケーションをとることで、希望に近い仕上がりが得られます。メリットだけでなく、デメリットも丁寧に説明してくれるクリニックを選ぶのがおすすめです。
口コミでの評判がよい
口コミも、眼瞼下垂手術を受けるクリニック選びでのポイントです。手術に対する満足度やカウンセリング、術後のケアなど、口コミでの評判がよいクリニックを選びましょう。
ただし、口コミのすべてが真実であるとは限りません。真偽の判断がしづらい口コミも存在します。
口コミサイト、SNSなど複数の情報をチェックして、総合的に判断しましょう。
眼瞼下垂手術はリスクを把握することが大切!

眼瞼下垂を治療するためには手術が必要です。まぶたは開きやすくなるものの、手術を受ける際には注意しておきたいリスクもあります。
クリニック選びに注意することで、眼瞼下垂手術によるリスクは減らせるでしょう。
リスクやクリニック選びのポイントを知ったうえで、手術による治療を検討してみてくださいね。
JSKINクリニック東京銀座
東京都中央区新富1-15-3 新富・ミハマビル5F
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執筆者
JSKINクリニック医師 牧野潤

慶應義塾大学医学部卒業。形成外科学会認定専門医。
在学中にシンガポール国立大学留学。卒業時に医師免許取得後、株式会社ボストンコンサルティンググループにて医療・IT分野で従事。初期臨床研修後、慶應義塾大学医学部 形成外科に入局。以降、慶應義塾大学病院及び関連病院にて勤務。2021年11月にJSKINクリニック東京銀座を設立。2024年6月に慶應義塾大学病院 美容外来を開始。
現在、JSKINクリニック代表医師、慶應義塾大学医学部 形成外科 助教。
日本形成外科学会、日本美容外科学会(JSAPS)正会員。形成外科・美容外科学会にて口演及び登壇多数。