脇汗を止めるボトックス注射治療
ボトックス治療はシワやたるみの改善効果・予防効果だけでなく、脇の発汗を抑制する効果もあります。短時間で治療を行えるため手軽な美容医療として最も普及している方法のひとつです。
本ページには脇汗に対するボトックス治療について、慶應大学形成外科専門医が解説します。
脇汗は日常生活でも困ることがある
暑い季節の外出中や、室内でも緊張しているときなど、脇汗をかきやすくなることがあります。
するとお洋服の脇部分に汗シミが出てきてしまったり、着られる服が制限されてしまうことがあります。
ボトックスによる脇汗治療とは、脇の皮膚にボトックスを注入することで、脇からの過剰な汗の分泌を抑制する治療です。
短時間で治療を受けることができ、治療後はなにごともなかったように日常生活に戻れるので、手軽に治療を受けられるのが人気の理由でもあります。
脇汗に関するよくあるお悩み
たとえば、以下のようなお悩みを持つ方は多いです。
- 脇汗のシミがいつも気になってしまう
- 手術をすることなく、手軽な脇汗対策をしたい
- 脇汗が不安なので、毎日制汗剤をつかっている
- 暑い時期だけでなく、緊張すると室内でも汗をかいてしまう
脇のボトックス治療
ボトックス治療とは
シワの改善や予防、さらには小顔効果などを数分の施術で手軽に行えるボトックス注入は、世界で行われている主流のアンチエイジング手法のひとつです。
メスを用いた切開を必要としないため、ダウンタイムがなくお忙しい方であっても無理なく施術を受けることができます。
1989年にアメリカで医薬品として承認され、現在は世界90か国以上で承認・使用されている薬剤です。女優さんや著名人が受けていたアンチエイジングを、今では同じクオリティでより一般に多くの方々が受けられる時代になっています。
顔のシワ以外にも、エラの張りを抑えて小顔効果・くいしばり改善をしたり、脇汗をおさえて汗シミの不安をなくしたりすることが可能です。
脇のボトックス治療が有効な理由
脇の発汗に関係しているのは、エクリン腺(eccrine sweat gland)という汗を出す腺になります。
- エクリン腺: 全身に分布している、汗を出すための腺です。汗自体は無臭で、ほとんどが水分であるためサラサラしています。
脇にある神経から、アセチルコリンが分泌されると、このエクリン腺から汗が出ます。
ボトックス治療は、このアセチルコリンの分泌を抑制するため、結果的に脇からの発汗が抑制されるというメカニズムです。
ただしやみくもに脇にボトックスを注入すればよいかといえば、当然そんなことはありません。
十分なボトックスの量(単位数)、適切な手技が必要になります。
特に発汗を抑制するには皮膚成分にボトックスを注入しなければ効果が出ないため、必要以上に深く注入をしてしまうと、効果が落ちてしまいます。
そのように目的に合わせて注入を行うことで、発汗をピンポイントに抑制し、脇汗の改善効果が期待できます。
なお、ボトックス治療は発汗自体を抑制する治療である一方で、ワキガの治療(ニオイの治療)ではありません。
当院の脇ボトックス治療のポイント
- ボトックスビスタ認定医師の診察・カウンセリングのうえ、施術をおこないます。
- 脇の医療脱毛と治療を同日併用することも可能です。(脱毛施術後にボトックスをおこないます)
- 最上級品質の製剤であるアラガン社のボトックスビスタを使用可能です。費用を抑えて治療を継続しやすいよう、韓国製ボトックス(ボツラックス)も選択することが可能です。
ボトックス治療の流れ
医師診察
ご本人のお悩みや理想をお伺いし、さらに状態を直接診察したうえで、方針を検討します。
ボトックス治療の適応の有無を判断しつつ、より複合的な治療や別のアプローチが望ましい場合は、その可能性についてもご説明します。
基本的にホームページに掲載されている以外の費用がかかることはありませんが、かかる費用についても事前にご案内を差し上げています。
セッティング・麻酔
安全に施術をおこなうために、当院スタッフによりセッティングをおこないます。
施術時の痛みが最低限になるよう、脇に麻酔クリームを塗布し、時間をおいて麻酔を効かせます。
施術時は専用の個室で電動ベッドに横になっていただき、リラックスして施術を受けていただくことが可能です。
ボトックス注入施術(5分程度)
現在当院では、アラガン社製ボトックスビスタ®を導入しています。
厚生労働省から承認を受けている、製造・輸送・保管環境など厳重に管理された高品質の製材になります。
当院では、原則100単位という十分な量を使って治療をおこなうことをおすすめしています。
また、より費用を抑えて治療を継続したい方には、韓国製(ボツラックス)を使用した治療をご提案することも可能です。
アフターケア・経過診察
当日は念のため代謝が良くなること(長風呂、深酒、運動など)は避けていただくことをおすすめしています
施術後に、スタッフから改めてアフターケアのご説明をしますのでご安心ください。
施術から1週間~2,3週間後頃に効果が感じられるようになり、 効果持続は3~6ヶ月と個人差があります。
定期的・継続的な治療
ボトックス治療は期間の経過とともに、その効果が減弱していきます。
安定して継続をおこなうことでより効果を発揮します。
2回目は3~4か月後、3回目以降は4~6か月おきがおすすめです。
治療例
治療の概要
施術にかかる時間
1部位につきおよそ5~10分程度で施術が可能です。
複数部位をまとめて行う場合でも、10~20分程度で施術が可能です。
ダウンタイム
まれに点状の内出血が出た場合は、数日~1週間程度持続する場合があります。
痛み
針が入るときに一瞬チクっとする痛みがあり、また製剤は皮下に入るときに若干の違和感を感じる場合があります。
当院では施術前に麻酔クリームを塗布しており、痛みに最大限配慮した治療が可能です。
施術後のお過ごし方
普段通りお過ごしいただけますが、代謝があがるような行為は翌日以降をおすすめしています。
- 運動: 当日から可(激しい運動は翌日以降をおすすめ)
- 飲酒: 当日から可(当日はほどほどにをおすすめ)
- シャワー: 当日から可(入浴やサウナは翌日以降をおすすめ)
効果のでかた
施術から1週間~2,3週間後頃に効果が感じられるようになり、 効果持続は3~6ヶ月と個人差があります。
2回目は3~4か月後、3回目以降は4~6か月おきがおすすめです。
副作用・リスク
ボトックス治療はダウンタイムがない治療として一般にいわれますが、主に以下のような副作用のリスクがあります。
- 点状の内出血(数日~1週間程度)
- 効果の左右差(特にもともとの状態で左右差が強い場合)
- 疼痛・腫れ・アレルギー など
JSKINクリニック ー”あなたに応える美容医療”
【2021年11月の開院より、のべ15,000名以上の方々にご来院をいただいております。(2024年4月時点)】
【慶應義塾大学病院及び聖路加国際病院より、医療連携クリニックとして認定されています】
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