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軽度の眼瞼下垂は保険適用での手術が可能なのでしょうか。「保険適用で手術が受けられるなら治療を検討したい」とお考えのかたもいらっしゃいますよね。

眼瞼下垂手術は、症状によっては保険の適用が可能です。

本記事では、眼瞼下垂手術で保険適用になる条件について紹介します。保険適用が可能な手術の種類やクリニック選びのポイントも紹介しますので、ぜひチェックしてみてください。

軽度の眼瞼下垂手術は保険適用の対象外

眼瞼下垂とは、まぶたが下がって見えにくくなる病気です。症状が進むと、二重の幅が広くなる・額にシワが寄る・眉毛の位置が上がるなど、さまざまな症状が出ます。視野が狭くなっているようなら、保険適用で手術を受けられる可能性があるでしょう。

軽度で、まぶたは下がっているものの視野に影響しない場合は、保険適用での手術は受けられません。保険適用が可能かを知るためには、クリニックで医師による診察を受けましょう。

眼瞼下垂手術が保険適用になる条件

眼瞼下垂手術が保険適用になる条件は、大きくわけると次の2つです。

  • 医師によって眼瞼下垂の診断を受けていること
  • 治療を目的とした手術であること

2つの条件について、それぞれ説明します。

医師によって眼瞼下垂の診断を受けていること

保険適用で手術を受けるためには、医師によって「眼瞼下垂である」との診断を受ける必要があります。眼瞼下垂だと診断される条件は以下のとおりです。

  • 上まぶたが黒目の中心の大部分まで下がっている
  • まぶたを開くのに力が必要である
  • 視野障害を伴う

ただし、上記の条件は一般的なもので、実際の判断は医師による違いもあります。一般的な条件について、それぞれ見ていきましょう。

上まぶたが黒目の中心の大部分まで下がっている

眼瞼下垂手術で保険適用となるか判断するための条件のひとつが、上まぶたの位置です。上まぶたが黒目の中心の大部分まで下がっている状態だと、手術が保険適用の対象となる可能性があります。

目安は、上まぶたの縁と黒目の中央部の距離が3.0~3.5ミリ以下であることです。黒目の一部分だけがまぶたで隠れているような状態だと、原則保険適用にならないでしょう。

まぶたを開くのに力が必要である

眼瞼下垂手術は、まぶたを開けるのに力が必要であることも、保険適用となる条件のひとつです。まぶたを開けるのに力が必要な状態は、眼瞼挙筋機能の低下などを意味しています。眼瞼下垂の症状が進んでいる状態であるため、保険適用での治療が可能です。

視野障害を伴う

視野障害を伴うことも、眼瞼下垂手術で保険適用になる条件です。眼瞼下垂による視野障害が進むと、日常生活にも支障が出ます。仕事や家事だけでなく歩行にも影響し、生活の質も低下するでしょう。視野障害を伴う眼瞼下垂では、手術による適切な治療が必要です。

治療を目的とした手術であること

治療を目的とした手術であることも、眼瞼下垂手術が保険適用となる条件です。たとえ眼瞼下垂であっても、美容をメインの目的として行う手術は、保険適用になりません。また、方法にも規定があり、切開を伴わない手術は保険適用外です。

美容目的で治療を希望しているなら、自由診療で手術を受けることも検討してみましょう。

保険適用できる眼瞼下垂手術の種類と費用

治療の参考として、保険適用できる眼瞼下垂手術の種類と費用を紹介します。

紹介する手術は次の2つです。

  • 眼瞼挙筋前転法
  • 前頭筋吊り上げ術

なお、紹介する費用は手術代のみです。手術を受ける場合は、別途、初診料や入院費用などが発生します。実際にかかる費用については、クリニックのカウンセリングで相談してみましょう。

眼瞼挙筋前転法

眼瞼下垂で一般的に行われている手術が、眼瞼挙筋前転法です。手術では、二重の線に沿って切開を行い、腱膜を正常な位置に再固定します。

眼瞼挙筋前転法は、3割負担で片目21,600円、両目で43,200円です。

手術では切開を行うため、どのようにまぶたを切るかによって傷の残り方が変わります。技術力の高い医師による施術なら、傷痕は目立ちにくいでしょう。

前頭筋吊り上げ術

挙筋前転法での改善が難しい眼瞼下垂では、前頭筋吊り上げ術が行われる場合もあります。先天性の眼瞼下垂や、重度の眼瞼下垂の治療に適している方法です。手術には太腿や側頭部から採取した筋膜を使い、瞼板と前頭筋をつないでまぶたを開くようにします。

金額は、3割負担で片目55,590円、両目で111,180円です。

高度な技術が求められる方法で、術後には適切なケアが求められます。

眼瞼下垂の手術を受けるクリニックの選び方でのポイント

眼瞼下垂の手術では、クリニック選びが大切です。クリニック選びで特にチェックしたい大切なポイントも知っておきましょう。

  • 実績が豊富である
  • カウンセリングや説明が丁寧である
  • 口コミでの評価がよい

3つのポイントについてそれぞれ紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

実績が豊富である

眼瞼下垂の手術を受けるなら、なるべく実績が豊富なクリニックを選びましょう。実績は、医師の経験や技術力を知る参考として役立つ情報のひとつです。眼瞼下垂治療を専門とする形成外科では、基準を満たし試験に合格した医師のみに、形成外科学会専門医の認定をしています。クリニックの公式サイトで、医師が「日本形成外科学会専門医」であるかを確認するのもよいでしょう。

また、症例写真をチェックしてみる方法もおすすめです。実際の写真を見ると、手術の結果をイメージしやすくなるでしょう。

カウンセリングや説明が丁寧である

カウンセリングや説明が丁寧であることも、クリニック選びでの重要なポイントです。メリットだけでなく、デメリットも説明してくれるようなクリニックを選んでください。

  • どのくらいの費用がかかるのか
  • 術後の腫れはどのくらいで落ち着くのか
  • 手術後はいつ抜糸をするのか

手術を受けるにあたって、上記のような疑問をお持ちのかたも多いでしょう。疑問や不安要素などがある場合は、クリニックのカウンセリングで相談できます。

「カウンセリングの対応が悪い」「手術のメリットしか教えてくれない」といったクリニックは避けておきましょう。

口コミでの評価がよい

眼瞼下垂手術を受けるなら、なるべく口コミでの評価がよいクリニックを選びましょう。実際に手術を受けた人の口コミは、参考として役立ちます。

もちろん、ネット上に投稿されている口コミのすべてを鵜吞みにするのはNGです。誰でも投稿できる場所にある口コミに、真実が書かれているとは限りません。何らかの理由があって、虚偽の内容を書く人もいます。

ただし、カウンセリングや施術の具体的な内容が書かれている口コミなら、信憑性が高いでしょう。全体的にどのような口コミが多いかを見て、総合的に判断する方法がおすすめです。

眼瞼下垂の手術はクリニックで相談

軽度の眼瞼下垂で手術を受ける場合は保険適用外です。治療にあたって保険適用が可能かを知るためには、医師による診察を受ける必要があります。そこで、眼瞼下垂の可能性があるかたは、まずクリニックで相談してみましょう。

手術を受けるならクリニック選びも大切です。安心して手術を受けられるよう、実績が多くて丁寧なカウンセリングを行っているクリニックを選んでくださいね。

JSKINクリニック東京銀座

東京都中央区新富1-15-3 新富・ミハマビル5F
東京メトロ日比谷線・JR線 八丁堀駅より徒歩2分
東京メトロ有楽町線 新富町駅より徒歩4分

執筆者

JSKINクリニック医師 牧野潤

慶應義塾大学医学部卒業。形成外科学会認定専門医。
在学中にシンガポール国立大学留学。卒業時に医師免許取得後、株式会社ボストンコンサルティンググループにて医療・IT分野で従事。初期臨床研修後、慶應義塾大学医学部 形成外科に入局。以降、慶應義塾大学病院及び関連病院にて勤務。2021年11月にJSKINクリニック東京銀座を設立。2024年6月に慶應義塾大学病院 美容外来を開始。
現在、JSKINクリニック代表医師、慶應義塾大学医学部 形成外科 助教。
日本形成外科学会、日本美容外科学会(JSAPS)正会員。形成外科・美容外科学会にて口演及び登壇多数。

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