額(おでこ)のボトックス治療
ボトックス治療はシワやたるみの改善効果・予防効果があり、短時間で治療を行えるため手軽な美容医療として最も普及している方法のひとつです。
本ページには額(おでこ)へのボトックス治療について、慶應形成外科専門医が解説します。
額の横シワは年齢を感じさせる部位
額はお顔の中でも広い範囲をしめており、おでこを出すヘアスタイルの場合は特に印象を左右する部位です。
額の皮膚と骨のあいだには、前頭筋という筋肉が縦方向に走行しています。
日頃の生活でこの筋肉が収縮を繰り返すことで、おでこに横方向のシワが徐々に、何本も刻まれていきます。
額に関するよくあるお悩み
たとえば、以下のようなお悩みを持つ方は多いです。
- 会話中の表情の癖で、目を開けると額にくっきりとシワができるようになった
- 写真を撮った時に、うっすらと横シワが目立つ
- 額の凹みが強く、ゴツゴツした印象である
加齢に伴う額の変化
年齢が上がるにつれ、骨格(前頭骨や側頭骨)が萎縮したり、筋肉や脂肪組織が薄くなってくることにより、部分的な凹みが出てくるようになります。
それにより陰影が目立つようになり、なんとなく不健康そうな・老けて疲れたような印象につながりやすくなるといわれています。
さらには最も外側にある皮膚が余ってもたつきがうまれると、目がやや開きにくくなる(眼瞼下垂)の原因にもなりえます。
ややマニアックな話としては・・・
上顔面の加齢変化によって生じる陥凹は、Superior ridge hollowと表現され、元々のTemporal fossaに沿った陥凹と相まって陰影が目立ちます。
理想的な額の状態
- 皮膚にシワのない(少ない)状態
- 適度な丸みとボリュームがある状態
理想的な額の状態を目指すことで、お顔全体の重心を上げ若々しい印象をもたらし、輪郭をきれいに整える効果があります。
日本をはじめアジアでは全体として卵型の輪郭が理想とされており、お顔の上部から頬にかけてなめらかな曲線になるようにすると、若い印象・顔が小さく見える印象につながります。
また左右の対称性も、無意識的に美しさを判断する隠れた要素といえます。特に上顔面は対称性が崩れやすい部位でもあるため、これを整えることがお顔全体の印象変化も左右します。
額のボトックス治療
ボトックス治療とは
シワの改善や予防、さらには小顔効果などを数分の施術で手軽に行えるボトックス注入は、世界で行われている主流のアンチエイジング手法のひとつです。
メスを用いた切開を必要としないため、ダウンタイムがなくお忙しい方であっても無理なく施術を受けることができます。
1989年にアメリカで医薬品として承認され、現在は世界90か国以上で承認・使用されている薬剤です。女優さんや著名人が受けていたアンチエイジングを、今では同じクオリティでより一般に多くの方々が受けられる時代になっています。
顔のシワ以外にも、エラの張りを抑えて小顔効果・くいしばり改善をしたり、脇汗をおさえて汗シミの不安をなくしたりすることが可能です。
額のボトックス治療が有効な理由
シワ対策としてボトックス治療をおこなう対象となるのは、前頭筋(frontalis)のみです。この筋肉は、頭皮の下にある膜(帽状腱膜といいます)から始まり、眉や眉間の皮膚につながる、縦方向に走行する筋肉です。
そのため、筋肉(縦方向の線維)が収縮すると、皮膚表面がよれて、横方向に伸びるシワにつながります。ボトックス治療でこの筋肉をピンポイントに緩めることで、シワが改善される効果が期待できます。
なお、額のボトックス治療とヒアルロン酸治療を併用すると、よりきれいな形に整えることが可能なためお勧めです。
当院の額ボトックス治療のポイント
- ボトックスビスタ認定医師の診察・カウンセリングのうえ、施術をおこないます。筋肉のつき方やシワのでき方は個人差があり、施術者による適正な評価が重要です。
- ボトックス治療とヒアルロン酸治療を併用して、より効果的な治療をおこなうことも可能です。
額の凹みが気になる場合や、もう少し丸みのあるおでこにしたい場合は、ヒアルロン酸治療の併用がおすすめです。 - 最上級品質の製剤であるアラガン社のボトックスビスタを使用しています。
ボトックス治療の流れ
医師診察
ご本人のお悩みや理想をお伺いし、さらに状態を直接診察したうえで、方針を検討します。
ボトックス治療の適応の有無を判断しつつ、より複合的な治療や別のアプローチが望ましい場合は、その可能性についてもご説明します。
基本的にホームページに掲載されている以外の費用がかかることはありませんが、かかる費用についても事前にご案内を差し上げています。
洗顔・セッティング
安全に施術をおこなうために、施術部位のふきとり又は洗顔をおこなっていただき、当院スタッフによりセッティングをおこないます。
また施術前後の状態をフォローできるよう、写真記録をおこなう場合があります。
施術時は専用の個室で電動ベッドにおかけいただき、リラックスして施術を受けていただくことが可能です。
ボトックス注入施術(5分程度)
現在当院では、アラガン社製ボトックスビスタ®を導入しています。
厚生労働省から承認を受けている、製造・輸送・保管環境など厳重に管理された高品質の製材になります。
アフターケア・経過診察
当日夜以降、洗顔やお化粧も可能です。
当日は念のため代謝が良くなること(長風呂、深酒、運動など)は避けていただくことをおすすめしています。
施術後に、スタッフから改めてアフターケアのご説明をしますのでご安心ください。
施術から3日後~1週間後頃に効果が感じられるようになり、 効果持続は3~6ヶ月と個人差があります。
定期的・継続的な治療
ボトックス治療は期間の経過とともに、その効果が減弱していきます。
安定して継続をおこなうことでより効果を発揮します。
2~3回目は3~4か月おき、4回目以降は4~6か月おきがおすすめです。
治療例
治療の概要
施術にかかる時間
1部位につきおよそ5~10分程度で施術が可能です。
複数部位をまとめて行う場合でも、10~20分程度で施術が可能です。
ダウンタイム
当日夜から洗顔、お化粧が可能です。
まれに点状の内出血が出た場合は、数日~1週間程度持続する場合があります。
(その場合はお化粧は翌日以降からをお勧めする場合があります。)
痛み
針が入るときに一瞬チクっとする痛みがあり、また製剤は皮下に入るときに若干の違和感を感じる場合があります。
痛みに敏感な方の場合、施術部位を冷やしながら注入をおこないます。
施術後のお過ごし方
普段通りお過ごしいただけますが、代謝があがるような行為は翌日以降をおすすめしています。
- 洗顔: 当日夜から可(相談により直後から可)
- お化粧: 翌日から可(相談により当日可)
- 運動: 当日から可(激しい運動は翌日以降をおすすめ)
- 飲酒: 当日から可(当日はほどほどにをおすすめ)
- シャワー: 当日から可(入浴やサウナは翌日以降をおすすめ)
効果のでかた
数日~1週間程度後から効果が出てきます。
副作用・リスク
ボトックス治療はダウンタイムがない治療として一般にいわれますが、主に以下のような副作用のリスクがあります。
- 点状の内出血(数日~1週間程度)
- 効果の左右差(特にもともとの状態で左右差が強い場合)
- 施術部位の力がいれにくくなることによる違和感 など
また、額は部位の特性上、以下のような副作用のリスクがあります
- まぶたの重さ及びそれに伴う肩こりなど、眉のあがり方の左右差(特にもともと眼瞼下垂がある方)
JSKINクリニック ー”あなたに応える美容医療”
【2021年11月の開院より、のべ15,000名以上の方々にご来院をいただいております。(2024年4月時点)】
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