顔のシミ・ルビーレーザー治療後のケア
ルビーレーザーはシミの治療に用いられる標準治療のひとつです。
表層の色素に選択的に吸収され、熱変性を起こすことでシミを改善させるメカニズムですが、当然皮膚への一定のダメージが加わります。
そのためレーザー照射後のケアもレーザー施術と同じくらい大切で、その後の治療効果に大きく影響を及ぼします。
ルビーレーザー治療の大まかな流れ

施術中
レーザー照射を行う際は、安全のための目の上をゴーグルで保護します。施術のあいだは、まぶたは楽に閉じておいてください。
目周りの照射を行う場合は、ゴーグルをして目をつぶっていても、照射時に少しまぶしく感じることもあります。
レーザー照射が肌に当たる際は、パチンと弾かれたような痛みがあります。
数が多くない場合は冷却のみで問題なく施術可能ですが、打ち放題メニューなど数十発以上の照射を行う場合は、麻酔クリーム(オプション)をお勧めします。
施術直後
施術直後から、照射部位がヒリヒリする感覚が出ます。また、照射した部位に赤みが出ます。
1~数時間程度で自然に落ち着きますが、ご帰宅後軽く冷やすとより早く緩和します。
治療当日のお過ごし方
レーザーに反応した部分が濃くなったり、薄いかさぶたがついたようになります。治療部位にはなるべく刺激を与えず、こすったりしないようにしてください。
- スキンケア:基礎スキンケアのみ(化粧水、乳液、保湿のみ)としてください。
- 洗顔:当日は洗顔をお控えいただくことをお勧めしています。
- 運動・飲酒・入浴: 代謝があがる可能性がある行為については当日はお控えください。
- メイク: 施術範囲は当日はメイクは控えてください。施術範囲以外はメイクをしていただいても構いません。
夜、スキンケアの最後にお渡しした抗炎症の軟膏を施術範囲に薄く塗布してください。
治療翌日以降の過ごし方(かさぶた/濃い期間)
治療直後に見られたような赤みやひりつきは消失しています。
- スキンケア: 普段通りのスキンケアを再開可能です。
※ただしハイドロキノン、レチノール、ニキビ治療薬など刺激性のものは1週間控えることをお勧めしています。 - 洗顔: 治療翌日朝から洗顔可。ただし強くこすらず、ぬるま湯で優しく洗顔をおこなってください。
- 運動・飲酒・入浴: 治療翌日朝から可。ただし施術部位をこすったり、触ったりしないようにしてください。
- メイク: 治療翌日朝からメイク可。濃くなった施術部分がどうしても気になる場合は、コンシーラーなどを使用いただいても構いません。ただし施術部位を強くこすったりしないようにしてください。
レーザー照射後の肌は敏感になっているため、乾燥・摩擦対策を継続してください。
※抗炎症の軟膏によるケア(当日、翌日、翌々日まで)
夜のスキンケアの最後に、治療したエリアに薄く軟膏を塗布してください。
照射箇所が多くシミ照射部位のみにピンポイントに塗るのが難しい場合は、広めに塗布していただいて大丈夫です。
当日、翌日、翌々日までとし、それ以降は終了してください。
・使用物品 アフターケア用軟膏 1個550円(3日分)
治療後1週間後以降~
かさぶたの様になっていた部分は、およそ1週間後頃から自然とはがれて取れていきます。
かさぶたが剥がれた部分は、新しい皮膚が形成されていますがややピンク調の色になっています。
その部分の皮膚はまだできて間もなく敏感な状態ですので、以下の点に注意してお過ごしください。
- 強い乾燥: こまめに保湿ケアをして強い乾燥を防いでください。
- 強い摩擦: 洗顔やメイクの際は強くこすらず、優しく触れてください。
- 強い紫外線: 日中強く日差しを浴びる際は、日焼け止めを使用してください。(普段通り外出はしていただいて問題ありません)
※場合によってはかさぶたが2週間程度残って続くこともあります。
※治療部位がかさぶたにならず、緩やかに濃くなって数か月かけて薄くなっていくこともあります。
治療後1カ月後頃
かさぶたがはがれた際に、その部分の皮膚が薄ピンク調になっているのはレーザー照射による炎症が起こっているからです。
そしてレーザー照射後、その炎症のピークはおよそ1カ月後頃にやってきます。
そのため治療後1カ月後の段階で、治療箇所のピンク~薄茶色様の色がやや濃くみえることがあります。
そのピークがあまり目立たないことも多いですが、いずれにせよ後述するケアを1~3か月程度しっかりおこなうことが、最終的な治療効果には大切になります。
治療後1か月~3か月後頃
治療後1カ月後以降からは、しっかりとしたアフターケアをしていれば徐々に炎症後色素沈着も改善されていきます。
2~3カ月もするとさらに色が薄くなり、元々どこにシミがあったからわからないくらいまでの状態を目指すことができます。
ルビーレーザー治療後に推奨されるアフターケア
集中スキンケア(治療1週間後から~3か月程度継続推奨)
抗炎症・色素沈着改善・ターンオーバー活性化などを目的として、レーザー治療後1~3か月程度は集中的なスキンケアを推奨しています。
以下の成分を組み合わせて、肌質に合ったスキンケア製品をご提案可能です。
- 4%ハイドロキノン
- トラネキサム酸
- ビタミンAクリーム(パルミチン酸レチノール)
- グルタチオン
- ビタミンCセラム
内服によるケア(治療当日から可)
当院では、主に以下のような方に美容内服をお勧めしております。
- 肝斑があり、改善を望まれる方
- 各種レーザー治療後のダウンタイム軽減や、色素沈着改善を望まれる方
- 美白をより目指したい方
- 日々忙しくなかなか通院できないため、セルフケアを優先したい方
トラネキサム酸 (250mg錠・500mg錠)・1日2錠
¥2,000(250mg・60錠) ¥3,000(500mg・60錠)
- 特に肝斑の治療では最も推奨されている治療方針です。
- メラニン色素を作る上で不可欠な「プロスタグランジン」を抑制。
- 炎症反応やアレルギーに関係する「プラスミン」の働きを抑制し肌の炎症をおさえます。
- ※4か月内服+1か月お休み期間を1クールとしてご案内しています。
高用量ビタミンC(2,000mg包・3,000mg包)・1日1包
¥3,300(2,000mg・30包) ¥4,400(3,000mg・30包)
- スティックに入った顆粒なので飲みやすく、1日1包なので続けやすい
- 1日あたり2,000mgまたは3,000mgと高用量を摂取できます。
- イギリスのGMP認定施設にて製造された安全かつ高品質の製剤
レーザー治療後・内服セット(A:¥4,500 B:¥5,500 C:¥6,300)
- セットA:トラネキサム酸250mg錠+高用量ビタミンC(2,000mg包)
- セットB:トラネキサム酸250mg錠+高用量ビタミンCプラス(3,000mg包)
- セットC:トラネキサム酸500mg錠+高用量ビタミンCプラス(3,000mg包)
医療機器を用いた院内施術ケア
定期的な通院が可能な場合は以下の施術との併用がおすすめです。
- ケミカルピーリング(2週間後から可)
- エレクトロポレーション(2週間後から可)
- フォトフェイシャル(4週間後から可)
おわりに― シミ治療を成功させるために
レーザー治療は切れ味の良い効果が魅力である一方、肌に負担をかけて変化を与える治療であるため、そもそもレーザー治療を適用してよいかの判断や、治療後のフォローやアフターケアも重要になります。
巷ではファストファッションならぬファスト美容が出現しているようですが、当然ですが格安には裏があります。(または行ってみたらカウンセラーから営業され、結果的に割高であった、というケースもあります)
正しい治療の前に、治療適応の正しい判断。
正しい治療の後に、正しいアフターケア。
一貫した治療を行うことが、結果的には最短で効果的な治療であると当院は考えております。
JSKINクリニック東京銀座
東京都中央区新富1-15-3 新富・ミハマビル5F
・東京メトロ日比谷線・JR線 八丁堀駅より徒歩2分
・東京メトロ有楽町線 新富町駅より徒歩4分
<慶應義塾大学病院認定の美容医療クリニック>

