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首のいぼ治療は医療機関での適切な診断と治療が重要

首の部分はお顔と同様、常に人の視線を受ける部位です。顔と違って首はお化粧などのカバーもしにくいため、実は年齢を示す重要なところと言えます。

首の広い範囲にわたって、茶色いブツブツとしたいぼにお悩みで、誤ったケアやベストとは言えない治療を受けた結果、ますますお悩みが深くなっていく、というリスクがあるため注意が必要です。

  • 以前と比べて、ブツブツしたいぼが増えてきた気がする
  • いぼの茶色いところが目立ってカバーできない
  • もともといぼがあったが、増える前に治療をおこないたい
  • 自分で買ったクリームでも改善しなかった
  • 皮膚科で液体窒素の治療を受けたが、効果が乏しく、大きなシミになってしまった

などなど、首のいぼに関するお悩みを持たれる方は多くいらっしゃいます。

首にできるいぼの種類と原因

首にできるいぼのほとんどがスキンタグ/アクロコルドン(軟性線維腫)

  • いぼが小さく、やわらかく盛りあがっている
  • 茶色っぽく、やや薄いものから濃いめのものもある
  • ブツブツと数が多く存在している

このような特徴を示している場合は、おそらくスキンタグ/アクロコルドン(軟性線維腫)と呼ばれるいぼであると考えられます。

これらのいぼができる要因には、以下のような点が挙げられます。

  • 加齢によるもの
  • 遺伝的な肌質
  • 擦れる刺激
  • 紫外線などのダメージ

特に首にできやすいですが、その他にも脇や鼠径部にできることもあります。

まれにウイルス性いぼ(疣贅)や老人性いぼ(脂漏性角化症)の場合もある

パピローマウイルスの感染により首にいぼ(疣贅)ができることもあります。

硬く突起しざらざらしたいぼ(尋常性疣贅)や薄い褐色の平らないぼ(扁平疣贅)などがその例ですが、首にはできにくく、実際多くは手や顔にできることが多いです。

また、加齢や紫外線などの影響でメラニンが沈着しシミとなり、それがさらに角質を分厚くさせると、老人性いぼ(脂漏性角化症)と呼ばれる状態になることもあります。

こちらも多くは顔にできることが多く、首にはできにくいです。

首にいぼができた時の治療法

首のいぼの治療法は色々ありますが、結論としてはCO2レーザー(炭酸ガスレーザー)が総合的にはベストであるといえます。

CO2レーザー(炭酸ガスレーザー)による治療

なぜ総合的にCO2レーザーが望ましいかと言えば、

  • 1回あたりの治療効果が格段に高い
  • 1回あたりの治療時間が短い
  • 治療後の仕上がりが最もきれいになりやすい

ことが挙げられます。

ただしこのレーザー治療は保険適用外となり、自費治療の対象となります。そのため治療メニューや料金体系などは、医療機関ごとに異なります。

液体窒素を用いた冷凍凝固治療

首のいぼに対する従来式の治療といえば、液体窒素を用いていぼを冷凍凝固する治療です。

手や指などの部位にできたいぼの場合はおすすめですが、顔や首などの目立つ部位に多数いぼがある場合は、あまりおすすめしません。

その理由としては、

  • 1回あたりの治療効果が乏しい場合がある(ので複数回かかることが多い)
  • 治療にやや時間がかかるため、1回あたりの治療範囲が限定的
  • 治療箇所が色素沈着となり、いぼよりも大きい濃いシミのようになることがある

ことが挙げられます。

液体窒素による治療は保険適応となるため、1回あたりの費用をおさえて治療を受けることができる点がメリットです。

いぼがある部位や数、通院の回数や時間などを総合的に踏まえて、どのような治療を受けるべきかを検討するのがおすすめです。

〇〇法、という表現には注意

首のいぼ治療については、先述の通りレーザー治療の場合は保険適用外となり、クリニックごとにメニューや料金が異なります。

保険適用外といっても一般的かつベストな治療ではあるといえますが、クリニックによっては〇〇法などといった、あたかも独自かつ唯一の方法であるかのような表現をしていることもあるようです。

詳細を開示せず、あたかも独自技術かのような表現となる理由には、以下のようなパターンがあります。

  • 実際はオリジナルではなく一般的な手法なのに、ネーミング含めあたかも特殊であるかのように表現している
  • 実際にオリジナルなのだが、医学一般に受け入れられていない、または公にしていない
    (=つまり、根拠のない経験論をもとに、その医師の実験台になってしまう)

医師の世界には論文/ジャーナルや、学会/研究会のように、医師同士が研究結果やアイデアを公開し、同業者からの評価を経て、最新かつスタンダードな治療方法が構築されています。

各医療機関でおこなわれている具体的な治療をここで評価することはできないですが、治療を受ける際には、どのような治療なのかについてよく説明を受け、一般的なものであるか確認することも重要です。

当院でおこなっている首いぼ治療

当院では、先述のCO2レーザー(炭酸ガスレーザー)による首いぼの治療をおこなっております。

  • 1回あたりの治療効果が高い
  • 治療時の痛みにも十分配慮がされている
  • 治療後の仕上がりがきれい
  • 一般的に効果が最も立証されている治療である

といった特徴があります。

当院では年間1,000件以上のCO2レーザー治療をおこなっており、治療実績としてはかなり多い施設であるといえます。

治療の流れ

①カウンセリング・診察

予約当日、問診票の記入が終わったら、担当医師によるカウンセリングです。最新の肌診断機VISIAを用いて、治療前のお肌の状態を丁寧にカウンセリングします。

確認すべきポイントは以下の通りです。

  • いぼの大きさ
  • 形状
  • 周辺皮膚の状態


いぼの状態以外にも、費用や個人の要望に合わせて適切ないぼ除去法を決定します。

②レーザー施術

施術は以下の順序で行います。まずレーザーによる治療をおすすめするかどうかを見極めます。レーザー以外の治療が望ましいと考えられた際には、他の治療アプローチをおすすめすることもあります。

施術のご希望箇所を医師が一緒に確認する

局所麻酔をおこなう(数が多い場合はクリーム麻酔、少ない場合は注射麻酔をおすすめしています)

鏡を持っていただき、あらためて施術箇所を確認する

約5分~20分程度で施術が完了する

レーザー治療を行う場合は、強い光から目を守るために施術は目を保護した状態で行います。

施術を行った後には、しっかりとしたアフターケアが必要です。

③病院で行う施術直後の処置

レーザー治療をした箇所は赤みがあり、一種の薄いきずあとの状態になっています。特に血が出たり痛みが強く出たりはありませんので、ご安心ください。

施術箇所に看護師が軟膏を塗布して、施術が終了になります。

医師によるレーザー施術後に、当院スタッフが施術箇所それぞれに専用の絆創膏を貼っていきます。施術後にお支度をしていただけるパウダールームがありますので、ご利用ください。

(化粧水、保湿クリーム、日焼け止めなどのご用意があります。治療後は治療箇所がきずになっている状態ですので、軟膏のみにするか、最低限の保湿などにとどめることをおすすめします。)

ご自宅に戻られてから、当日からシャワーなどしていただいて大丈夫です。

④自宅でのアフターケア

治療後は、5~7日間を目安に軟膏によるアフターケアをおすすめしています。

【夜】シャワー後に水気をとってから、治療部位に軟膏を薄く塗ってください。

【日中】きずは乾燥するよりも、適度な湿り気があった方が治りが良いです。そのため、1~2回程度塗りなおしをおこなうと、適度な湿り気が維持され、よりスムーズな治癒につながります。

治療例

首全体に散らばる細かいいぼにお困りだった方。

1回のレーザー治療後、全般に明らかな改善がみられます。ご本人にも大変満足いただいております。

リスク・副作用

CO2レーザー治療はいぼに対する一般的かつ有効的な治療ですが、以下のようなリスク・副作用があります。

  • 再発、残存、色素沈着、肥厚性瘢痕、ケロイド、色素脱失など

料金

首エリア・取り放題

料金(税込)
取り放題ライト
(3mm以内・10個以内)
60,000円
取り放題
(サイズ制限なし・20個以内)
80,000円
取り放題フル
(サイズ制限なし・50個以内)
100,000円
クリーム麻酔(首全体)2,200円
アフターケア用軟膏550円(1個)

予約方法

当院でのカウンセリング・治療をご希望の方は下記リンクよりご予約ください。HPよりweb予約・LINE予約が可能です。

診療時間10:10~18:30 (最終受付17:50)
土・日・祝も営業
休診日月曜(毎週)、木曜(第2・4)
TEL03-6820-0627

JSKINクリニック東京銀座

東京都中央区新富1-15-3 新富・ミハマビル5F
東京メトロ日比谷線・JR線 八丁堀駅より徒歩2分
東京メトロ有楽町線 新富町駅より徒歩4分

執筆者

JSKINクリニック医師 牧野潤

慶應義塾大学医学部卒業。形成外科学会認定専門医。
在学中にシンガポール国立大学留学。卒業時に医師免許取得後、株式会社ボストンコンサルティンググループにて医療・IT分野で従事。初期臨床研修後、慶應義塾大学医学部 形成外科に入局。以降、慶應義塾大学病院及び関連病院にて勤務。2021年11月にJSKINクリニック東京銀座を設立。2024年6月に慶應義塾大学病院 美容外来を開始。
現在、JSKINクリニック代表医師、慶應義塾大学医学部 形成外科 助教。
日本形成外科学会、日本美容外科学会(JSAPS)正会員。形成外科・美容外科学会にて口演及び登壇多数。

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