線維芽細胞は、日々のスキンケアやサプリメントの摂取だけで増やせるのでしょうか。「ハリや弾力がないのは線維芽細胞が減っているせいなのかも」「シワやたるみが目立つ」と気にされているかたもいらっしゃいますよね。日ごろのスキンケアで線維芽細胞を増やし、若々しい肌を保ちたいとお考えのかたも多いでしょう。

本記事では、線維芽細胞とスキンケアについてわかりやすく解説します。線維芽細胞が減ってしまう原因なども紹介しますので、ぜひ参考としてご覧ください。

線維芽細胞はスキンケアやサプリで増やせる?

近年は、線維芽細胞にアプローチすることを目的とした化粧品やサプリなどが販売されています。美容に関心があり、線維芽細胞にアプローチする化粧品を取り入れているかたもいらっしゃるでしょう。

美しい肌を維持するためには、日々のスキンケアを続けていくことが大切です。しかし、それだけでは線維芽細胞を増やせません

線維芽細胞に関連している化粧品やサプリは、線維芽細胞の活性化や保湿などがおもな目的となっています。なお、化粧水やサプリなどに線維芽細胞を配合することが認められていません

線維芽細胞が減る原因

肌の線維芽細胞が減る最大の原因とされているのが加齢です。年齢を重ねると肌にある線維芽細胞は減少していき、その影響でハリ・弾力などが損なわれてしまいます。

また、線維芽細胞は次のような原因でも減少します。

  • 紫外線によるダメージ
  • 乾燥
  • ストレス

乾燥で線維芽細胞が減るのは、表皮のバリア機能が低下すると、線維芽細胞が抑制されるためです。

線維芽細胞の減少を抑える方法

肌のハリや弾力を守るためには、線維芽細胞が減らないようにしなくてはなりません。線維芽細胞が減らないよう、以下の方法を取り入れてみましょう。

  • 紫外線対策をする
  • 肌の保湿をする
  • ストレスを溜めない
  • 生活習慣を改善する

すぐに効果が出るわけではないものの、続けていくことで効果に期待できます。4つの方法について解説しますので、ぜひ取り入れてみてください。

紫外線対策をする

線維芽細胞の減少を抑えるなら、日々の紫外線対策を徹底しましょう。

紫外線のA波は真皮に到達して線維芽細胞にダメージを与えてしまいます。仕事やスポーツなど、屋外で活動する時間が長いかたは、特に紫外線への注意が必要です。また、紫外線A波は窓ガラスを通過する性質があるため、室内にいるときも気をつけなくてはなりません。

日焼け止めのほか、帽子やUVカットのカーテンなど、紫外線対策アイテムを活用しましょう。室内での紫外線対策には、UVカットの窓ガラスフィルムを使う方法もあります。

肌の保湿をする

乾燥で皮膚のバリア機能が低下すると、線維芽細胞の減少を引き起こしてしまいます。そこで、保湿も効果的な方法です。化粧水・乳液・クリームなどを使い、保湿しましょう。乾燥が気になる季節は、加湿器を利用する方法もおすすめです。

ストレスを溜めない

日々の生活でストレスを溜めないよう心がけることも大切です。ストレスを感じると「コルチゾール」というホルモンが分泌されて、線維芽細胞の働きを抑制してしまいます。線維芽細胞を減らさないためにも、ストレスは早めに発散するよう心がけましょう。

生活習慣を改善する

線維芽細胞の減少を抑えるなら、生活習慣を改善しましょう。

  • 栄養バランスのよい食事をとる
  • 十分な睡眠をとる
  • 禁煙する

ファストフードやインスタント食品は回数を減らし、なるべく栄養バランスのよい食事をとりましょう。無理なダイエットも避ける必要があります。睡眠は、時間だけでなく質を高めることも大切です。ターンオーバーの乱れにつながるため、喫煙も避けましょう。

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線維芽細胞を増やす方法とは?

線維芽細胞は、再生医療の「線維芽細胞療法」で増やすことが可能です。線維芽細胞療法では、本人の線維芽細胞を採取して培養・増殖して気になる部分に移植します。

治療によって改善に効果が期待できるのは、次のような症状です。

  • シワ
  • クマ
  • たるみ
  • ほうれい線
  • マリオネットライン
  • ゴルゴ線
  • ニキビ痕

別途費用はかかるものの、採取した線維芽細胞は冷凍保管でき、必要があれば繰り返し治療が受けられます。何度も皮膚を採取する必要はありません。

線維芽細胞移植のメリット

線維芽細胞移植には以下のメリットがあります。

  • 自然な効果に期待できる
  • 効果が長続きする
  • 副作用のリスクが少ない

メリットについて、それぞれ見ていきましょう。

自然な効果に期待できる

線維芽細胞移植は、移植した細胞がコラーゲンやエラスチンを生成して肌を再生するという治療法です。ヒアルロン酸やボトックスなどの薬剤を注射する方法とは違い、自然な若返り効果に期待できます

効果が長続きする

効果が長続きすることも、線維芽細胞移植を受けることによるメリットです。個人差はあるものの、治療の効果は2~3年続きます。さらに、1年に一度施術を受けることによって、効果を長続きさせることも可能です。

副作用のリスクが少ない

線維芽細胞移植は、副作用のリスクが少ないという大きなメリットもあります。

治療で使用するのは、耳の後ろなどから採取した、自分自身の細胞です。身体にとって異物ではないことから、拒絶反応が起こりにくく、アレルギーのリスクも抑えられます

ダウンタイムに一時的な腫れや内出血などの症状が出ることはあるものの、短期間で落ち着くでしょう。

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線維芽細胞移植のデメリット

シミ・たるみの改善に効果が期待できる線維芽細胞移植ですが、次のようなデメリットもあります。

  • 保険適用外で治療にかかる費用が高い
  • 効果に個人差があり時間がかかる

治療を受ける際は、デメリットを知っておくことも大切です。2つのデメリットについても内容を確認してみましょう。

保険適用外で治療にかかる費用が高い

線維芽細胞移植は保険適用外の治療であるため、費用が高くなってしまうことがデメリットです。肌の状態が気になっていて治療に興味があるとしても、費用面から「治療を受けるか踏み切れない」と悩むかたもいらっしゃるでしょう。

費用が高くなってしまうのは、細胞の培養や移植などに設備や技術が必要であるためです。

ただし、治療にかかる費用はクリニックによって違います。治療する箇所や、細胞を保存する期間なども、治療費用に影響する要素です。

なるべく費用を抑えたい場合は、複数のクリニックで比較してみるとよいでしょう。

効果に個人差があり時間がかかる

線維芽細胞移植は、効果に個人差があることもデメリットです。

治療を受けて、大きく肌の状態が改善したと感じるかたもいらっしゃいます。しかし、人によっては「思ったほど変化が出ない」と感じるかもしれません。

また、治療では細胞の培養や増殖が必要となるため、どうしても時間がかかります。治療を受けてからも効果が出るまでに時間を要するため、即効性を求める場合には不向きです

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線維芽細胞を増やすなら再生医療がおすすめ

毎日のスキンケアやサプリだけでは線維芽細胞を増やせません。ただし、紫外線対策や生活習慣の改善などを取り入れることにより、線維芽細胞の減少を抑制できるでしょう。

気になる肌の悩みを根本的に解消したいのなら、クリニックで線維芽細胞移植を受ける方法が効果的です。シワやたるみでお悩みでしたら、クリニックでの線維芽細胞移植も選択肢として検討してみませんか。線維芽細胞移植は保険適用外となりますが、自然な効果に期待できます。

興味をお持ちのかたは、ぜひクリニックでカウンセリングを受けてみましょう。

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JSKINクリニック東京銀座

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<慶應義塾大学病院認定の美容医療クリニック>

執筆者

JSKINクリニック医師 牧野潤

慶應義塾大学医学部卒業、形成外科学会認定専門医
現在はJSKINクリニック代表医師、および慶應義塾大学医学部 形成外科 助教(慶應病院美容外来担当医)を務める。
所属:日本形成外科学会、日本美容外科学会(JSAPS)、日本再生医療学会、日本レーザー医学会 

発表:日本形成外科学会学術集会(シンポジスト、口頭演者)、日本美容外科学会(JSAPS)(口頭演者)、韓国形成外科学会(口頭演者)
メディアホンマでっか!?TV(フジテレビ)、婦人画報デジタル、雑誌ゲーテ/GOETHE、MXテレビ、その他webメディアでの監修多数

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