「まぶたが重くて見えづらい」「まぶたが腫れぼったく見える」とお悩みではありませんか。まぶたが重いと、視野が狭くなって日常生活で不便です。顔の印象が変わったことでお悩みのかたも多いでしょう。

本記事では、まぶたが重いと感じる原因や改善方法を紹介します。悩みを解消するために、ぜひ内容をチェックしてみてください。

まぶたが重いと感じる原因

「まぶたが重い」と感じる原因は、ひとつではありません。原因には、以下のようなものがあります。

  • 寝不足や質の悪い睡眠
  • むくみ
  • ものもらい(麦粒腫)
  • 脂肪
  • まぶたの構造
  • 蒙古ひだ
  • 眼瞼下垂

おもな原因について、くわしく見ていきましょう。

寝不足や質の悪い睡眠

まぶたが重い原因のひとつが、寝不足や質の悪い睡眠です。十分な睡眠がとれていないと自律神経のバランスが乱れて血流が悪くなり、むくみを引き起こします。一時的にまぶたが重いと感じるなら、睡眠が原因となっている可能性が高いでしょう。

寝不足や質の悪い睡眠は心身に大きな影響を与えるため、注意しなくてはなりません。

むくみ

生活習慣による「むくみ」でまぶたが重くなることもあります。まぶたにむくみが起こるのは、血液やリンパの流れが滞り、水分が溜まってしまうためです。

むくみには次のような原因が考えられます。

  • 塩分の過剰摂取
  • 運動不足
  • 冷え

また、女性は生理開始前に黄体ホルモンが増え、むくみが生じることもあります。

ものもらい(麦粒腫)

ものもらいも、まぶたが重くなる原因です。正式名称は「麦粒腫(ばくりゅうしゅ)」で、細菌感染によって引き起こされます。涙や汗の分泌腺や毛穴から細菌が入り、感染して化膿した状態です。

ものもらい(麦粒腫)になると、軽度の痛みやかゆみが出ることもあります。

脂肪

脂肪が多いことも、まぶたが重いと感じられる原因です。体重が増加するとまぶたにも脂肪がついて、腫れぼったく見えることがあります。二重のラインが見えにくくなり、一重になることもあるでしょう。

もともと眼窩脂肪が多く、まぶたが重いかたもいらっしゃいます。

まぶたの構造(一重・奥二重)

一重や奥二重のように、まぶたの構造によって重く見えてしまうこともあります。一重だと目が小さく平坦に見えがちです。また、二重幅の狭い奥二重も、まぶたが重く見える場合があります。

蒙古ひだ

「蒙古ひだ(内眼角贅皮)」とは、目頭の上側に被さっている皮膚のことです。被さっている部分が大きいと、目が小さく見えることがあります。蒙古ひだは、日本人を含むモンゴロイド系の人種に見られる構造です。

ただし、蒙古ひだは加齢によってなくなり、状態が改善されることがあります。

眼瞼下垂

眼瞼下垂になると、まぶたが重く垂れ下がって視野が狭くなります。眼瞼下垂の種類は、大きくわけると以下の2つです。

  • 先天性眼瞼下垂
  • 後天性眼瞼下垂

先天性眼瞼下垂とは、生まれつきまぶたが十分に開けられない状態のことをいいます。

後天性の眼瞼下垂が起こるのは、加齢やコンタクトレンズの使用、目の手術などが原因です。筋肉や腱膜が衰えたり弱くなったりすることで、まぶたを持ち上げられなくなります。

加齢による眼瞼下垂は自覚症状が少ないため、初期の段階では気づかないことも多いでしょう。症状が進むと、視野が狭くなり、眠そうに見えたり二重幅が変わったりします。

まぶたが重いときの改善方法

まぶたが重い・腫れぼったいときの改善方法は、原因によって違います。原因によっては、クリニックでの治療が必要になるかもしれません。どのような改善方法があるか紹介しますので、ぜひご覧ください。

質のよい睡眠をとる

まぶたが重いときは、まず質のよい睡眠を心がけましょう。長時間眠るだけでなく、質のよい睡眠をとることが大切です。睡眠の質を向上させるには、次のような方法があります。

  • 適度に運動する
  • 就寝2~3時間前に38~40度のお湯に浸かる
  • 寝室の温度や湿度を調整する
  • 就寝前はパソコンやスマートフォンの使用を控える

軽い運動は睡眠の質を高める効果に期待できます。就寝2~3時間前に入浴する方法も効果的です。38~40度のお湯にゆっくり浸かりましょう。寝室の温度や湿度も重要です。室温は16~26度、湿度は50~60パーセントに保つと、快適な睡眠につながります。入眠の妨げとなるため、就寝前のパソコンやスマートフォンの使用はなるべく控えましょう。

生活習慣を見直す

むくみによってまぶたが重い場合は、生活習慣の見直しが効果的です。塩分を控え、適度に身体を動かすと、むくみの解消につながります。

血流の低下や冷えでむくみが生じている場合は、目の周りを温める方法もおすすめです。ホットタオルを使って、目の周囲を温めてみましょう。

眼科で治療を受ける

ものもらい(麦粒腫)は、眼科で治療を受けましょう。治療では、抗生物質を使用します。化膿が進んでいる場合は、切開が必要になるかもしれません。治療によって化膿が治まると、まぶたの腫れも落ち着きます。

体重を落とす

脂肪によるまぶたの重さは、体重を落とすと解消できる可能性もあります。体重が落ちるとむくみが解消されるためです。とはいえ、無理なダイエットはおすすめできません。食事量の見直しや運動などで、無理なく体重を落としましょう。

美容形成外科クリニックで手術を受ける

一重・脂肪・蒙古ひだ・眼瞼下垂などが原因でまぶたが重い場合は、クリニックでの手術で改善できます。手術後はダウンタイムにより腫れや痛みなどの症状が出るものの、短期間で根本的な改善がめざせるでしょう。

おもな方法について、どのようなものがあるか紹介します。

一重や奥二重が原因の場合:二重整形

一重や奥二重でまぶたが重く見えているのなら、二重整形で改善できます。二重整形の種類は、埋没法と切開法の2つです。

  • 埋没法……糸を使って二重を作る
  • 切開法……切開で二重を作る

埋没法はダウンタイムが短いものの、糸がとれるともとに戻ります。切開法は半永久的な効果に期待できますが、もとには戻せません。

施術を受ける際は、メリットとデメリットの両方を考慮して選びましょう。

眼瞼下垂が原因の場合:眼瞼下垂手術

眼瞼下垂でまぶたが重い場合は、手術で治療できます。

視野が狭くなって日常生活に支障が出ている状態であれば、保険適用での手術が可能です。機能面で問題がない場合も、自由診療で手術が受けられます。

眼瞼下垂は自然に治る病気ではありません。進行すると、頭痛や肩凝りなどの症状が出ることもあります。

眼瞼下垂が考えられる場合は、一度クリニックで相談してみましょう。

まぶたが重いときは原因に合った改善方法を

「まぶたが重くて見えづらい」と感じているのなら、原因に合った改善方法を試してみましょう。寝不足や質の悪い睡眠、むくみなどが原因なら、セルフケアで改善がめざせます。ものもらい(麦粒腫)ができている場合は、治療で症状が落ち着くと改善されるでしょう。

一重や蒙古ひだ、眼瞼下垂などが原因の場合は、クリニックでの治療が必要です。セルフケアで改善しない場合は、クリニックで医師に相談してみましょう。

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<慶應義塾大学病院認定の美容医療クリニック>

執筆者

JSKINクリニック医師 牧野潤

慶應義塾大学医学部卒業、形成外科学会認定専門医
現在はJSKINクリニック代表医師、および慶應義塾大学医学部 形成外科 助教(慶應病院美容外来担当医)を務める。
所属:日本形成外科学会、日本美容外科学会(JSAPS)、日本再生医療学会、日本レーザー医学会 

発表:日本形成外科学会学術集会(シンポジスト、口頭演者)、日本美容外科学会(JSAPS)(口頭演者)、韓国形成外科学会(口頭演者)
メディアホンマでっか!?TV(フジテレビ)、婦人画報デジタル、雑誌ゲーテ/GOETHE、MXテレビ、その他webメディアでの監修多数

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