眉下切開

40代男性/眉下切開(上まぶたの皮膚切除 9mm・厚み取り併施)

40代男性 眉下切開 術前・術後3ヶ月の比較
この症例のまとめ
施術眉下切開(上まぶたの皮膚切除 9mm/厚み取り=眼輪筋・ROOF の処理を併施)
併施皮膚を切らない、経結膜(まぶたの裏側)からの目の下のクマ治療
麻酔局所麻酔(日帰り手術)
費用自費診療(金額は「06 費用とリスク」に記載)
ダウンタイム腫れ・内出血 1〜2週間程度/傷の赤みは数ヶ月かけて落ち着きます
通院抜糸(術後1週間)、経過診察(術後3ヶ月)

01ご相談内容

「まぶたのかぶさりが気になる」というご相談でご来院されました。

あわせていただいたご要望が、もともとの目もとの印象は大きく変えたくないということでした。かぶさりは減らしたい、けれども顔つきが変わるのは避けたい、という組み合わせです。

02診断・見立て

診察では、上まぶたの皮膚がかぶさってまつげにかかり、目の見える範囲が狭くなっていました。あわせて眉が高い位置にありました。かぶさった皮膚を眉で持ち上げて視野を確保している状態で、無意識のうちに起きています。

まぶたを開ける力そのものにも余地があり、挙筋前転(まぶたを開ける筋肉を調整する手術)を行えば、開きをさらに大きくすることもできました。ただし、そこまで行うと目もとの印象は変わります。

今回は「かぶさりは軽くしたい、けれど印象は変えたくない」というご要望を優先し、かぶさっている皮膚を取る設計にとどめました。できることを全部やるのが最善とは限りません。どこで止めるかも設計のうちです。

眉下切開は、二重をつくる手術ではありません。まぶたの上にかぶさっている皮膚を、眉のすぐ下で取り除く手術です。二重の幅や形に手を加えないので、目もとの印象を保ったままかぶさりだけを減らせます。

03施術内容

  • 術式 眉下切開(上まぶたの皮膚切除 9mm/厚み取り=眼輪筋・ROOF の処理を併施)
  • 併施 皮膚を切らない、経結膜からの目の下のクマ治療
  • 麻酔 局所麻酔(日帰り手術)

切除幅は左右とも9mmとしました。あわせてまぶたの厚みの原因になっている眼輪筋と、その下の脂肪(ROOF)も処理しています。男性のまぶたは厚みが出やすく、皮膚だけを取ると重さが残ることがあるためです。

デザインでいちばん大事なのは、切開線の置き方です。眉毛の下縁が、ほんの少し眉毛の中に入り込む位置に上の線を置きます。眉毛から離して下に引いてしまうと、傷と眉毛の間に隙間が空き、そのぶん傷が目立ちやすくなります。わずかに毛の生えている範囲へ食い込ませることで、生えてくる毛が傷に重なって隠れます。

同じ日に、皮膚を切らない、経結膜(まぶたの裏側)からの目の下のクマ治療もあわせて行っています。写真で目の下が変化しているのは、こちらによるものです。眉下切開によるものではありません。

04経過・ダウンタイム

術前
40代男性 眉下切開 術前 正面・開瞼(両目・目もと)

上まぶたの皮膚がまつげにかぶさり、目の見える範囲が狭くなっています。眉の位置が高いのもこの時点の特徴です。かぶさりを眉で持ち上げているためで、額にも力が入っています。

術直後
40代男性 眉下切開 術直後 眉毛の下縁に沿った縫合線

手術が終わった直後です。眉毛の下縁に沿って切開線と縫合の糸が見えます。腫れと内出血はこの時期がいちばん強く出ます。目の下が充血しているのは、同じ日に行った経結膜からのクマ治療によるものです。抜糸は術後1週間で行いました。

術後3ヶ月
40代男性 眉下切開 術後3ヶ月 正面・開瞼(両目・目もと)

かぶさりが取れ、黒目の見える範囲が広がりました。二重の形は作っていないため、目もとの印象は変わっていません。眉も自然な高さに下りていて、眉で持ち上げる必要がなくなったことが分かります。眉下の傷は淡い線として残っています。術後3ヶ月はまだやや目立つ時期で、ここから術後半年ほどかけて、傷はさらに馴染んでいきます。

05結果・ポイント

かぶさりだけを取り、二重には手を加えていないというのがこの症例の要点です。「たるみは軽くしたいが、印象は変えたくない」というご要望に、いちばん素直に噛み合う術式が眉下切開です。

挙筋前転を足せば、まぶたの開きはさらに大きくできました。それでも行わなかったのは、目もとの印象を変えないことを優先したからです。どこまでやるかではなく、どこで止めるかを決めるのも設計の一部です。

術前と術後で眉の高さが変わっているのも、あわせて見ていただきたい点です。かぶさりがある間は眉を上げて視野を補っていました。皮膚を外すとその必要がなくなり、眉は自然な高さに戻ります。眉を上げ続けなくてよくなることは、額のシワや、夕方の目の疲れが軽くなることにもつながります。

この方には厚み取り(眼輪筋・ROOF の処理)を併施しました。男性のまぶたは厚みが出やすく、皮膚だけを取ると重さが残ることがあります。併施するかどうかは、まぶたの厚みと、どこまで印象を変えてよいかの兼ね合いで決めます。

06費用とリスク

費用

自費診療です。この症例は330,000円(眉下切開リフト 297,000円 + 厚み取りオプション〈眼輪筋・ROOF切除〉33,000円)。同じ日に行った目の下のクマ治療は別途費用がかかります。別途、診察料と処方薬代がかかります。

主なリスク・副作用

内出血・軽度の腫れ(1〜2週間程度)、傷の赤み(数ヶ月かけて目立たなくなります)、傷の硬さ、左右差、眉の位置や形の変化、一時的なつっぱり感やしびれ、感染など。
牧野 潤 医師(形成外科専門医)
牧野 潤
JSKINクリニック東京銀座 代表医師/慶應義塾大学病院 形成外科(美容)特任助教
日本形成外科学会認定 形成外科専門医/日本美容外科学会(JSAPS) 正会員