眉下切開

60代男性/眉下切開(上まぶたの皮膚切除 14mm)

60代男性 眉下切開 術前・術後3ヶ月の比較
この症例のまとめ
施術眉下切開(上まぶたの皮膚切除 14mm・両側/厚み取りは併施なし)
麻酔局所麻酔(日帰り手術)
費用金額は「06 費用とリスク」に記載
ダウンタイム腫れ・内出血 1〜2週間程度/傷の赤みは数ヶ月かけて落ち着きます
通院抜糸(術後1週間)、経過診察(術後3ヶ月)

01ご相談内容

「まぶたのたるみで目が開けにくい」「上の方が見えにくい」というご相談でご来院されました。

あわせて「若い頃に比べて目がとても小さくなった」という見た目の変化についてもお話がありました。見えにくさと、目もとの印象の変化が同時に起きている状態です。

02診断・見立て

診察では、上まぶたの皮膚のかぶさりが非常に強く、まつげを越えて皮膚が垂れ下がり、視野にかかっていました。まぶたのふちどころか、まつげまで皮膚に覆われている状態です。

あわせて眉が高い位置にありました。かぶさった皮膚を眉で持ち上げて視野を確保している状態で、無意識のうちに起きています。額にも横じわが寄っていました。

「目が小さくなった」という印象も、まぶたのふちが皮膚に隠れていることによるものです。目そのものが小さくなったわけではありません。

眉下切開は、二重をつくる手術ではありません。まぶたの上にかぶさっている皮膚を、眉のすぐ下で取り除く手術です。二重の幅や形に手を加えないので、目もとの印象を保ったままかぶさりだけを減らせます。

03施術内容

  • 術式 眉下切開(上まぶたの皮膚切除 14mm・両側/厚み取りは併施なし)
  • 麻酔 局所麻酔(日帰り手術)

切除幅は14mmとしました。眉下切開の切除幅としては大きい部類です。まつげを越えて垂れ下がるほどのかぶさりだったぶん、取る量も大きくなっています。

一方で、まぶたの厚み(眼輪筋・ROOF)の処理は行っていません。たるみの量が多くても、重さの原因が厚みでなければ、皮膚を取るだけで足ります。どこまで処理するかは、まぶたの状態を見て決めます。

デザインでいちばん大事なのは、切開線の置き方です。眉毛の下縁が、ほんの少し眉毛の中に入り込む位置に上の線を置きます。眉毛から離して下に引いてしまうと、傷と眉毛の間に隙間が空き、そのぶん傷が目立ちやすくなります。わずかに毛の生えている範囲へ食い込ませることで、生えてくる毛が傷に重なって隠れます。切除幅が大きくなっても、この原則は変わりません。

04経過・ダウンタイム

術前
60代男性 眉下切開 術前 正面・開瞼(両目・目もと)

上まぶたの皮膚がまつげを越えて垂れ下がり、視野にかかっています。まぶたのふちもまつげも皮膚に隠れています。眉の位置が高いのもこの時点の特徴です。かぶさりを眉で持ち上げているためで、額にも力が入っています。

術後3ヶ月
60代男性 眉下切開 術後3ヶ月 正面・開瞼(両目・目もと)

かぶさりが取れ、まぶたのふちとまつげが見えるようになりました。目の開きが楽になり、上方の視野をさえぎっていた皮膚もなくなっています。二重の形は作っていないため、目もとの印象は変わっていません。眉も自然な高さに下りていて、眉で持ち上げる必要がなくなったことが分かります。眉下の傷は淡い線として残っています。術後3ヶ月はまだやや目立つ時期で、ここから半年ほどかけて、傷はさらに馴染んでいきます。

05結果・ポイント

この症例の要点は切除幅が14mmと大きかったことです。まつげを越えて垂れ下がるほどのかぶさりがあり、そのぶん取る量も大きくなりました。

切除幅が大きくなっても、切開線の位置は変わりません。眉毛の下縁に沿わせるという原則は同じで、取る量が増えるぶん傷の長さではなく幅が変わります。

術前と術後で眉の高さが変わっているのも、あわせて見ていただきたい点です。かぶさりがある間は眉を上げて視野を補っていました。皮膚を外すとその必要がなくなり、眉は自然な高さに戻ります。眉を上げ続けなくてよくなることは、額のシワや、夕方の目の疲れが軽くなることにもつながります。

「目が小さくなった」というご相談についても、まぶたのふちが見えるようになったぶん、目もとの印象は変わっています。二重の形自体には手を加えていません。

06費用とリスク

費用

眉下切開リフトは297,000円です。別途、診察料と処方薬代がかかります。
※まぶたの状態により、保険適用となる場合があります。
※この症例は保険適用で行っています。

主なリスク・副作用

内出血・軽度の腫れ(1〜2週間程度)、傷の赤み(数ヶ月かけて目立たなくなります)、傷の硬さ、左右差、眉の位置や形の変化、一時的なつっぱり感やしびれ、感染など。
牧野 潤 医師(形成外科専門医)
牧野 潤
JSKINクリニック東京銀座 代表医師/慶應義塾大学病院 形成外科(美容)特任助教
日本形成外科学会認定 形成外科専門医/日本美容外科学会(JSAPS) 正会員