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この記事では『ほくろレーザー除去後の跡』に情報について解説します。

ほくろレーザー除去の跡に対するアフターケアについて

レーザーによるほくろ除去。

除去することだけに関心がいきがちですが、施術後のアフターケアもそれと同じくらい重要です。

他院でほくろレーザー除去した後に当院を知り、その後のフォローを相談されることがあります。

どのような機器で、どのような設定で、どのような手技で施術をおこなったのかわからないため、状態をみてある程度の予測をすることになりますが、もちろんご相談にのることは可能です。

こちらは頬の濃いほくろ除去でご来院いただいた方。(実際は並行してシミの治療もおこないました)

比較的濃いめの頬のほくろを含め、数もそれなりにあります。

1回のレーザーをおこなったのち、右は半年後の経過。

ご本人としても、改めて施術前のお写真をみると驚かれるくらい、かなりすっきりとした印象となりました。

ほくろのレーザー除去の跡をなるべくきれいにするためにも、適切なアフターケアを3か月~半年程度継続することがおすすめです。

当院施術後6ヶ月後の経過写真①

紫外線対策や乾燥対策などのベーシックなケアに合わせて、4週間ごとの院内施術や美容内服を組み合わせるとより効果を期待できます。

このあたりはご本人のご希望や当院への通いやすさも踏まえて一緒に計画していきます。

ほくろ除去の跡や赤みは施術後どのくらいで消える?

ほくろ除去後の傷跡や赤みが目立たなくなるまでの期間は、一般的に3〜6ヶ月以上かかります。

元々のほくろの大きさ・深さだけでなく、ご自身の肌質や、治療後のケアによって差があります。

切開手術による除去の場合、ほくろを含めた皮膚全層を切開除去し、そのきずを糸で縫い閉じます。そのため細い線のきずあとになりますが、きずあとの長さは元々のほくろの約2倍程度の長さになります。

きずあとの赤みは約3〜6ヶ月程度かけて徐々に落ち着いていきますが、さらに目立たなくなるまでに6か月以上要することもあります。

レーザー治療による除去の場合、ほくろの細胞を含む最小限の範囲でレーザーを照射し、そのきずあとの周囲から皮膚が再生されます。

きずあとの赤みは約3〜6ヶ月程度かけて徐々に落ち着いていきますが、さらに目立たなくなるまでに6か月以上要することもあります。

電気メスによるくり抜き法がおこなわれる場合もあります。

ただし、レーザー治療と比べてきずが深く、凹みを起こすリスクが高くなると考えられるため、私は推奨していません。

当院施術後6ヶ月後の経過写真②

いずれの方法であっても適切なアフターケアを行い、回復期間中は肌への刺激を避けることで、より良い治癒を促すことができます。

ほくろ除去で跡が残らない方法はある?

現状、最新の医学をもってしても、ほくろ除去後に完全に全く跡が残らない方法は、残念ながら存在しません。

ただし、跡を最小限に抑えて治療を受けるための方法があります。以下は、ほくろ除去で跡を目立たなくするためのポイントです。

  • 実績のあるクリニックで施術を受ける

  • 医師診察にて、適切な施術方法を選択してもらう(ほくろの大きさや深さによって異なる)

  • 炭酸ガスレーザー治療は比較的傷跡が残りにくい

  • 施術後のアフターケアを徹底する(炎症後色素沈着への対策)

  • 医師の指示に従い、適切な経過観察を受ける

ほくろ除去後の跡は、多くの場合時間とともに目立たなくなりますが、その過程で適切な施術やケアを行うことで、跡を最小限に抑えることが可能です。

ほくろ除去は自分でやると跡が残る?

ほくろを自分で除去することは非常に危険であり、非常に目立つ跡を残してしまう可能性が高いため、絶対に避けるべきです。

自己除去の方法として、ほくろ除去クリームやジェル、お灸、レーザーペンなどが紹介されていることがありますが、これらの方法には重大なリスクがあります。

自己除去を試みると、ほくろだけでなく周囲の健康な皮膚も損傷し、やけどや傷跡、色素沈着などの副作用が生じる可能性があります。

またほくろを完全に除去できない場合が多く、再発のリスクも高くなります。さらには、ケロイドという病的なきずあとの状態になると、改善のために追加の治療が必要になってしまいます。

安全で効果的なほくろ除去を行うためには、必ず医療機関で適切な診断と施術を受けることが重要です。

ほくろ除去で跡が消えない場合の対処法

ほくろ除去後に跡が強く残存する場合、適切な対処法を取ることが重要です。以下は主な対処法です。

継続的なアフターケア

  • 適切な保湿を継続する

  • 日傘や日焼け止めを使用して、紫外線対策をおこなう

  • 触ったり擦ったりの刺激をなるべく与えない

個人差の考慮

肌質や施術方法によって回復期間が異なることを理解する。

追加治療の検討

  • 塗り薬:ハイドロキノン美白剤、ビタミンC美容液などを自宅で使用する

  • 導入療法:美白剤や美容液をエレクトロポレーションによって定期的に大量導入する

  • IPL治療:赤みや色素沈着の改善に効果的

  • 内服薬:色素沈着の改善を目的とした美容内服薬を開始する

早期対応

気になる症状がある場合は、早めに医療機関に相談する。

これらの対処法を適切に組み合わせることで、ほくろ除去後の跡の改善を促進できる可能性があります。その時点での肌の状態を踏まえ、治療を受けた医院にて相談した上で判断することが重要です。

※治療費はHP料金表ご参照ください。ご不明点などあればお気軽にお問い合わせください。

JSKINクリニック

東京都中央区新富1-15-3 新富・ミハマビル5F
日比谷線・JR線八丁堀駅より徒歩2分
有楽町線新富町駅より徒歩4分

執筆者

JSKINクリニック医師 牧野潤

慶應義塾大学医学部卒業。形成外科学会認定専門医。
在学中にシンガポール国立大学留学。卒業時に医師免許取得後、株式会社ボストンコンサルティンググループにて医療・IT分野で従事。初期臨床研修後、慶應義塾大学医学部 形成外科に入局。以降、慶應義塾大学病院及び関連病院にて勤務。2021年11月にJSKINクリニック東京銀座を設立。2024年6月に慶應義塾大学病院 美容外来を開始。
現在、JSKINクリニック代表医師、慶應義塾大学医学部 形成外科 助教。
日本形成外科学会、日本美容外科学会(JSAPS)正会員。形成外科・美容外科学会にて口演及び登壇多数。

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