エラボトックス治療(小顔効果・食いしばり改善)
ボトックス治療はシワやたるみの改善効果・予防効果だけでなく、エラの張りや食いしばりを改善する効果もあります。短時間で治療を行えるため手軽な美容医療として最も普及している方法のひとつです。
本ページにはエラに対するボトックス治療について、慶應大学形成外科専門医が解説します。
エラは正面からみたフェイスラインをつくる部位
正面からお顔を見た際に、エラの張りが強いとお顔がカクカクした印象になったり、お顔全体が下膨れに大きくみえることがあります。
また張り出し自体はそこまで強くなくても、エラの筋肉の発達具合や癖によって、食いしばりや歯ぎしりの原因となってしまうこともあります。
ボトックスによるエラ治療とは、原因となる筋肉にボトックスを注射することで、エラの張りを緩和させたり、食いしばりや歯ぎしりを改善する治療です。
短時間で治療を受けることができ、治療後はなにごともなかったように日常生活に戻れるので、手軽に治療を受けられるのが人気の理由でもあります。
エラに関するよくあるお悩み
たとえば、以下のようなお悩みを持つ方は多いです。
- エラの張りが強く、髪型で隠すようにカバーしている
- 夜間に食いしばりや歯ぎしりをしており、歯がダメージを受けていると歯医者さんに言われた
- もっと小顔になりたいが、骨を削らないと変わらないものだと思っていた
日々の生活に伴うエラの張りの変化
食事をしている際や、ぐっと力を入れたときなど、日々無意識のうちにエラの筋肉を動かすことは多いです。
筋肉を使うということは、ある意味絶えず筋トレをしているのと同じことであるため、ますます筋肉が発達していくことになります。
絶え間ない筋トレの成果により、望まずしてエラの張りはどんどん強くなっていきます。
もともと歯ぎしりや食いしばりの癖がある場合は、その影響がますます強くなってしまう恐れがあります。
場合によっては、歯が欠けてしまったりと追加の治療が必要になってしまう場合もあります。
理想的なフェイスラインの状態
- エラの張りが抑えられている状態
(※男性や、欧米女性などではよりエラの張りを出す方が好まれることもあります) - 下あごのフェイスラインがシャープで陰影がある状態
- 両側のフェイスラインにつながる自然でやや先細りのあご先
理想的なフェイスラインの状態を目指すことで、正面だけでなく、側面から見た時の輪郭がきれいに整う効果があります。
エラのボトックス治療
ボトックス治療とは
シワの改善や予防、さらには小顔効果などを数分の施術で手軽に行えるボトックス注入は、世界で行われている主流のアンチエイジング手法のひとつです。
メスを用いた切開を必要としないため、ダウンタイムがなくお忙しい方であっても無理なく施術を受けることができます。
1989年にアメリカで医薬品として承認され、現在は世界90か国以上で承認・使用されている薬剤です。女優さんや著名人が受けていたアンチエイジングを、今では同じクオリティでより一般に多くの方々が受けられる時代になっています。
顔のシワ以外にも、エラの張りを抑えて小顔効果・くいしばり改善をしたり、脇汗をおさえて汗シミの不安をなくしたりすることが可能です。
エラのボトックス治療が有効な理由
エラの張りや食いしばりに関係しているのは、咬筋(masseter)という筋肉になります。
- 咬筋: 頬骨側面から始まり、下あごの骨に付着しています。収縮によって下あごをぐっと引き上げる作用があり、ものを噛むための筋肉です。
やみくもにエラにボトックスを注入すればよいかといえば、当然そんなことはありません。
正しい解剖学的知識と、適切な手技、注入量の調整が必要になります。
特に咬筋の上部には、笑筋と呼ばれる筋肉が走行しているため、笑筋までボトックスを効かせてしまうと表情の違和感につながってしまいます。
そのような立体的な筋肉の走行に合わせて注入を行うことで、筋肉をピンポイントに緩め、小顔効果や食いしばり改善効果が期待できます。
なお、ものを噛むための筋肉(そしゃく筋)は、咬筋以外にも様々な種類があります。(側頭筋、外側翼突筋、内側翼突筋)
そのため、エラボトックスをすることで食事中にものを噛んだりすることは問題なく可能ので、ご安心ください。
当院のエラボトックス治療のポイント
- ボトックスビスタ認定医師の診察・カウンセリングのうえ、施術をおこないます。筋肉のつき方やシワのでき方は個人差があり、施術者による適正な評価が重要です。
- ボトックス治療とヒアルロン酸治療やハイフを併用して、より効果的な小顔治療をおこなうことも可能です。
- 最上級品質の製剤であるアラガン社のボトックスビスタを使用しています。
ボトックス治療の流れ
医師診察
ご本人のお悩みや理想をお伺いし、さらに状態を直接診察したうえで、方針を検討します。
ボトックス治療の適応の有無を判断しつつ、より複合的な治療や別のアプローチが望ましい場合は、その可能性についてもご説明します。
基本的にホームページに掲載されている以外の費用がかかることはありませんが、かかる費用についても事前にご案内を差し上げています。
洗顔・セッティング
安全に施術をおこなうために、施術部位のふきとり又は洗顔をおこなっていただき、当院スタッフによりセッティングをおこないます。
また施術前後の状態をフォローできるよう、写真記録をおこなう場合があります。
施術時は専用の個室で電動ベッドにおかけいただき、リラックスして施術を受けていただくことが可能です。
ボトックス注入施術(5分程度)
現在当院では、アラガン社製ボトックスビスタ®を導入しています。
厚生労働省から承認を受けている、製造・輸送・保管環境など厳重に管理された高品質の製材になります。
また、より費用を抑えて治療を継続したい方には、韓国製(ボツラックス)を使用した治療をご提案することも可能です。
アフターケア・経過診察
当日夜以降、洗顔やお化粧も可能です。
当日は念のため代謝が良くなること(長風呂、深酒、運動など)は避けていただくことをおすすめしています。
施術後に、スタッフから改めてアフターケアのご説明をしますのでご安心ください。
施術から3日後~1週間後頃に効果が感じられるようになり、 効果持続は3~6ヶ月と個人差があります。
定期的・継続的な治療
ボトックス治療は期間の経過とともに、その効果が減弱していきます。
安定して継続をおこなうことでより効果を発揮します。
2~3回目は3~4か月おき、4回目以降は4~6か月おきがおすすめです。
治療例
治療の概要
施術にかかる時間
1部位につきおよそ5~10分程度で施術が可能です。
複数部位をまとめて行う場合でも、10~20分程度で施術が可能です。
ダウンタイム
当日夜から洗顔、お化粧が可能です。
まれに点状の内出血が出た場合は、数日~1週間程度持続する場合があります。
(その場合はお化粧は翌日以降からをお勧めする場合があります。)
痛み
針が入るときに一瞬チクっとする痛みがあり、また製剤は皮下に入るときに若干の違和感を感じる場合があります。
痛みに敏感な方の場合、施術部位を冷やしながら注入をおこないます。
施術後のお過ごし方
普段通りお過ごしいただけますが、代謝があがるような行為は翌日以降をおすすめしています。
- 洗顔: 当日夜から可(相談により直後から可)
- お化粧: 翌日から可(相談により当日可)
- 運動: 当日から可(激しい運動は翌日以降をおすすめ)
- 飲酒: 当日から可(当日はほどほどにをおすすめ)
- シャワー: 当日から可(入浴やサウナは翌日以降をおすすめ)
効果のでかた
食いしばり・歯ぎしり対策の治療: 1週間程度後から効果が出てきます。
小顔効果の治療: 1か月程度後から効果が出てきます。
副作用・リスク
ボトックス治療はダウンタイムがない治療として一般にいわれますが、主に以下のような副作用のリスクがあります。
- 点状の内出血(数日~1週間程度)
- 効果の左右差(特にもともとの状態で左右差が強い場合)
- 施術部位の力がいれにくくなることによる違和感 など
JSKINクリニック ー”あなたに応える美容医療”
【2021年11月の開院より、のべ15,000名以上の方々にご来院をいただいております。(2024年4月時点)】
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