年齢にともなって出てきたたるみやシワの改善において、ヒアルロン酸注射は心強い味方になります。

「たるみやもたつきが気になっているのに、さらに注入なんてしたら悪化するんじゃないか」と思われる方もいらっしゃいます。

実際のところ、30代以降になるとお顔の骨格や皮下組織が徐々に萎縮していくことが原因で、たるみやもたつきが進行していきます。
お顔の組織を支え、引き上げていくポイントにヒアルロン酸を注入することで、リフトアップ・若返り効果が期待できます。

全体的なたるみ感、老け感、こけ感、疲れ顔、ごつごつした印象
⇒リフトアップ、若々しさ、柔らかさ、元気さなどの全体的な印象変化をもたらします。

額・こめかみ（上顔面）、頬・ほうれい線・鼻（中顔面）、あご・唇・フェイスライン（下顔面）の若返り・輪郭形成のために、現在はヒアルロン酸を用いた治療が安全かつ効果的として、世界的にもスタンダードになっています。
しかしながら世界中のアンチエイジングの最前線にて工夫と研究がなされ、ごく一部のセレブや芸能人だけがおこなっていたヒアルロン酸の注入施術の効果を、いまではどなたでも享受できる時代になっています。

加齢にともなう代表的な３つの変化

❶土台となる骨格が萎縮する
⇒　お顔の凹凸感が強まり、ふけ感につながります
❷皮膚や皮下組織を支えるじん帯が弱まる
⇒　支えを失い、たるみ感がより強くなります
❸皮下組織の適切なボリュームが減る
⇒　ハリがなくなり、こけ感が強まります

この❶❷❸すべてにアプローチできるのが、ヒアルロン酸注射治療のメリットです。
それぞれについての正しい解剖学的知識と、個人差の大きいそれぞれをしっかりアセスメントすること、そしてその方ごとに気になっている点やお悩みの点を十分にヒアリングすることが大切になってきます。

お顔の各部分には特有の局所解剖的な特徴があり、十分な知識や経験をもとに、一人ひとりの方ごとのお悩みやご希望を理解することが重要です。
安全かつ効果的な治療のためには、例えば「血管、神経、筋肉や骨格、皮下脂肪、支持じん帯」のうなポイントなどを、十分に認識している必要があります。

主な加齢現象は骨格・筋・脂肪層の萎縮が原因のため、原則的には深層から組織を支持することが大切です。
ある程度弾力がある方が支持力や張り感は出やすいですが、逆にぼこつきの原因にもなりうるため、部位によってはやや柔らかめの製剤を選択することもあります。また過剰な量を使用すると、逆に不自然さにもつながってしまうため注意が必要です。
このあたりは実際に状態を拝見したうえで、ご本人と相談の上選択していくことになります。