顔のたるみケア。ウルトラセルQプラスによる医療HIFU(ハイフ)
ハイフ。HIFU。High Intensity Focused Ultrasoundの頭文字。
深層組織の引き締めやボリューム自体を落とす効果を、より手軽にできるようになったことで、今や一般的にも広く知られる美容施術のひとつとなりました。
予防的観点からのフェイスデザインとして、比較的早い段階から受けられる方も多いです。
そもそもなぜ顔が”たるむ”のか。 皮膚+脂肪+筋肉などの柔らかい組織は、顔の各所にある杭(靭帯)で保持されています。
・この杭(靭帯)が緩む
・土台の骨自体も委縮する
そうして重力への抵抗力が下がり、弛みが起こります。
・皮膚の加齢性変化
水分、コラーゲン、エラスチンなどの減少により、ハリ感がなくなることでたるみにつながる。
・骨組織の加齢性変化。委縮により、付着している靭帯との間がゆるくなり、たるみにつながる。さらに顔の広範囲にまたがるSMASも薄くなり、垂れてしまう。
・顔の脂肪の加齢性変化
脂肪組織は、細かく区画(コンパートメント)に分かれている。加齢に伴い、比較的深い部分は全体として脂肪が減少する。しかし浅い部分は、部位ごとに増加・減少するエリアの傾向がある。
たとえば下まぶた(下眼瞼)やオトガイの浅い脂肪組織は、加齢とともに減少する。一方で、ほうれい線や下あごの脂肪は分厚くなる。結果的に顔全体の重心が下がり、たるんだ印象がより強くなります。
・弛みの要因となる顔面の靭帯
①Orbicularis retaining ligament
⇒tear troughやpalpebromalar grooveなど、下まぶたのたるみ
②Zygomatic cutaneous ligament
⇒nasojugal foldやmidcheek grooveなど、中顔面のシワ(いわゆるゴルゴライン)
③Massetoric cutaneous ligament+maxillary ligament
⇒いわゆる”ほうれい線” (nasolabial fold)
④Mandibular cutaneous ligament
⇒いわゆる”マリオネットライン” (labiomandibular fold)
これらの要素のパターンや強弱は、それぞれの方によって異なってきます
従来のレーザー機器では、比較的深い部分にあるSMASや筋膜に対して、ピンポイントにエネルギーを加えることが困難でした。そんな中、ハイフはそのような狙った部分にエネルギーを集約させ、創傷治癒機転を利かせることでコラーゲン生成を促すことができます。
そういった解剖学的観点から、種々のカートリッジを使い分ける意義が出てきます。
SMAS、皮下脂肪層、真皮深層、基底層など、部位ごとに標的をかえてピンポイントにエネルギーを与えることで、高い安全性と効果の両立が可能となります。
当院では現在、Jeisys社のウルトラセルQプラスというHIFU機器を導入しています。
複数の専用カートリッジを用いて、部位ごとに効果的な焦点深度を狙って施術をおこないます。特に点状にエネルギーを加える”dot”と、線状に工夫された”linear”を使用できます。
“dot”はSMASや靭帯、脂肪組織などにピンポイントで63℃の熱エネルギーを発生させ、タイトニング・リフティング効果をもたらします。
“linear”は脂肪組織に60℃未満で広く熱エネルギーを展開し脂肪融解に作用します。
実際はこのdotとlinearを部位により使い分けます。
たとえば、頬エリアに関してはSMAS及び筋膜のタイトニング目的に、”dot”の特に4.5mm/3.0mmカートリッジを下顎まで照射します。さらに浅層に効かせるためにカートリッジを追加する場合もあります。当然顔面神経の各枝の走行を踏まえた、安全に配慮した施術をおこないます。
顎下エリアは靭帯も顔面に比べ少なく、かつ脂肪組織が厚く垂れやすいので、”linear”も用います。もちろん、甲状腺に配慮した安全な施術を行います。
最後に、、
顔の片方だけハイフ施術をおこなった際の写真(笑)
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