肌の再生医療の通院回数は何回?効果が持続する期間の目安や流れも紹介
肌の悩みを根本的に解決するのなら、再生医療を受ける方法があります。再生医療の存在を知って、通院回数や効果が持続する期間などに興味をお持ちのかたも多いでしょう。
本記事では、肌の再生医療のうち、線維芽細胞療法について、通院回数や効果が持続する期間の目安などを紹介します。再生医療を受けるか検討する材料のひとつとして、ぜひ記事の内容をご確認ください。
肌の再生医療の通院回数は何回?

肌の再生医療は、カウンセリング後すぐに受けられるタイプの治療ではありません。クリニックによる違いはあるものの、線維芽細胞療法の場合、4~6回以上の通院が必要です。
細胞の採取は1回のみですが、培養が完了されて以降の移植のために通院します。
- カウンセリング
- 採血
- 細胞の採取
- 細胞の移植(1~2回)
- 定期検診
クリニックによっては、カウンセリングと同日の採血が可能です。血液検査の結果に問題がなければ、耳の後ろなどから細胞の採取を行います。
採取した細胞の培養にかかる期間は、4~6週間です。培養・増殖が終わったら、気になる部分に細胞を移植します。細胞の定着を高めるために、同じ場所に2回移植する方法が一般的です。術後は定期検診で肌の状態を確認します。
4~6回という回数は一般的な目安です。実際の回数はクリニックでのカウンセリング時に確認してみましょう。
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肌の再生医療の効果が持続する期間の目安
線維芽細胞療法の場合、効果が持続する期間は2~3年が一般的な目安です。個人差はあるものの、ヒアルロン酸注射・ボトックス注射などの施術よりも、効果が長く続きます。ただし、線維芽細胞療法は即効性の高い治療方法ではありません。
線維芽細胞療法では、培養した細胞を保管しておくことが可能です。およそ1年に1度治療を受けることで、継続的な効果に期待できます。
線維芽細胞移植の効果を実感するまでにかかる期間の目安は、1~2か月ほどです。効果が出るまでの期間や実感の程度には個人差があります。
肌の再生医療で行われる「線維芽細胞療法」の一般的な流れ

治療に興味があるのなら、流れについてもチェックしておきましょう。再生医療のひとつである線維芽細胞療法は、次のような流れで行われます。
- 問診やカウンセリングを受ける
- 血液検査を行う
- 線維芽細胞の採取や培養のための採血を行う
- 専門の設備で線維芽細胞を培養する
- 気になる場所に線維芽細胞を移植する
- 術後の定期検診を受ける
6つのステップについて、さらに解説します。
1.問診やカウンセリングを受ける
まずは、線維芽細胞移植を行っているクリニックで、問診やカウンセリングを受けましょう。治療にあたっては再生医療委員会からの認可が必要なので、すべてのクリニックで線維芽細胞移植を行っているわけではありません。
治療の流れや費用などはクリニックによって違うため、比較して検討してみることをおすすめします。無料カウンセリングを比較の参考にするのも方法のひとつです。
治療について不安や疑問がある場合も、カウンセリングで相談できます。
2.血液検査を行う
治療を受けることが決まったら、血液検査が行われます。血液検査を行うのは、感染症などがないかを確認するためです。クリニックによっては、カウンセリングと同じ日に血液検査が受けられます。
採取する血液はごくわずかです。結果が出るまで1週間程度待ちましょう。
3.線維芽細胞の採取や採血を行う
血液検査の結果に問題がなければ、線維芽細胞の採取が行われます。細胞の採取に使われるのが、紫外線の影響が少ない耳の後ろの皮膚です。米粒ほどの大きさであるため、傷痕も目立ちません。採取時は局所麻酔をするため、痛みはあまり感じないでしょう。
治療では、細胞を培養するために使う血液も採取します。
4.専門の施設で線維芽細胞を培養する
採取した皮膚から線維芽細胞を抽出して、約1万倍に培養します。細胞の培養が行われているのは、厚生労働省の認可を受けた、専門の施設です。培養が終わるまで、4~6週間待ちましょう。
5.気になる場所に線維芽細胞を移植する
培養した線維芽細胞を肌の気になる場所に移植します。移植による効果が期待できるのは、次のような症状です。
- 小じわ
- 皮膚のや毛穴のたるみ
- ほうれい線
初回は、1~3か月あけて2回目の移植を行う方法が一般的です。線維芽細胞療法では2回移植を行うことにより、細胞の定着率を高めます。
術後には、腫れや内出血などの症状が出る場合もあるでしょう。腫れや内出血が出ても、通常は数日で落ち着きます。ダウンタイムの症状を抑えるために、術後は医師の指示に従って過ごしてください。
6.術後の定期検診を受ける
線維芽細胞療法の施術後は、定期検診が行われます。医師の指示に従って、クリニックで定期検診を受けましょう。定期検診のタイミングはクリニックによって違いますので、施術を受けるまえに確認してみてください。アフターケアの内容もチェックしておきましょう。
費用はかかるものの採取した細胞は保存でき、繰り返し施術を受けることもできます。
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肌の再生医療を受けるクリニックの選び方でのポイント

治療で後悔しないためにも、線維芽細胞療法はクリニックの選び方が大切です。費用の安さよりも、次のようなポイントをチェックしてみましょう。
- 厚生労働省の認可を受けている
- 口コミでの評判がよい
- カウンセリングが丁寧である
3つのポイントについてもそれぞれ紹介します。
厚生労働省の認可を受けている
肌の再生医療を受けるなら、厚生労働省の認可を受けているクリニックを選びましょう。線維芽細胞移植は第Ⅱ種再生医療として定められており、厚生労働省及び再生医療委員会からの認可が必須です。
認可を受けているクリニックは、厚生労働省のホームページから確認できます。
参考:厚生労働省「再生医療等提供機関の情報について」
口コミでの評判がよい
再生医療を受けるクリニックを選ぶなら、口コミでの評判もあらかじめ確認しておきましょう。実際に治療を受けた人による口コミは、判断材料として役立ちます。よい口コミだけでなく、悪い口コミを確認することも大切です。
総合的に見て、評判のよいクリニックを選びましょう。
カウンセリングが丁寧である
クリニック選びでは、カウンセリングの丁寧さも重要なポイントです。カウンセリングでは、以下のポイントをチェックしてみましょう。
- 十分な説明を行っているか
- 要望を聞いてくれるか
- 契約を急かしていないか
カウンセリングを受けたからといって、その場で治療するか即決する必要はありません。自分に合っている治療なのか、カウンセリングで得た情報をもとに判断することが大切です。
メリット・デメリット・費用などの説明が丁寧で、要望を聞いてくれるクリニックを選びましょう。契約を急かすクリニックや、過度な勧誘が多いクリニックは避けるようにすると、失敗を防げます。
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再生医療に興味があるならクリニックでの相談がおすすめ
肌の再生医療では血液検査や細胞の培養に時間がかかるため、複数回クリニックに通うことになります。クリニックにもよりますが、一般的な通院回数の目安は4~6回です。
不安なく治療を受けるためにも、厚生労働省の認可を受けたクリニックを選びましょう。
対応実績やカウンセリングの内容、口コミなども参考に、自分に合ったクリニックを選んでくださいね。
JSKINクリニック東京銀座
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<慶應義塾大学病院認定の美容医療クリニック>
執筆者
JSKINクリニック医師 牧野潤

慶應義塾大学医学部卒業、形成外科学会認定専門医
現在はJSKINクリニック代表医師、および慶應義塾大学医学部 形成外科 助教(慶應病院美容外来担当医)を務める。
所属:日本形成外科学会、日本美容外科学会(JSAPS)、日本再生医療学会、日本レーザー医学会
発表:日本形成外科学会学術集会(シンポジスト、口頭演者)、日本美容外科学会(JSAPS)(口頭演者)、韓国形成外科学会(口頭演者)
メディア:ホンマでっか!?TV(フジテレビ)、婦人画報デジタル、雑誌ゲーテ/GOETHE、MXテレビ、その他webメディアでの監修多数