Case 19633 ・ 眼瞼下垂

片目だけの手術で、左右のバランスを整えた眼瞼下垂

60代男性/右・挙筋腱膜前転術(保険適用)

部位:目元お悩み:まぶたが開けにくい術式:挙筋腱膜前転保険適用
術前60代男性 右眼瞼下垂 術前 正面・開瞼(目元)
術前(2026/7/15)
2週間後60代男性 右眼瞼下垂 術後2週 正面・開瞼(目元)
2週間後(2026/7/29)
この症例のまとめ
施術(右のみ)挙筋腱膜前転術+皮膚たるみの最小限切除+まぶたの厚みとり(脂肪減量)
麻酔局所麻酔(日帰り手術)
費用保険適用3割負担で数万円程度が目安(別途 初診・再診料、処方薬代)
ダウンタイム内出血・腫れ 1〜2週間程度
通院抜糸(術後6日)/経過診察 1ヶ月・2ヶ月

01ご相談内容

右まぶたが開けにくく、「目が小さくなった」「疲れて見える」「視野がかぶさって目が開きにくい」ことを気にされてご来院されました。お近くの眼科からのご紹介です。

02診断・見立て

担当医:牧野 潤(形成外科専門医)

右のみ、まぶたを持ち上げる筋肉の腱膜がゆるむ「腱膜性眼瞼下垂」と診断しました(術前の開瞼度 MRD-1:右1mm)。この方はハードコンタクトレンズを30年使用されており、これは腱膜性眼瞼下垂の代表的な原因のひとつです。

この症例のポイントは「片目だけの手術で、左右のバランスをどう取るか」です。手術しない左目とのバランスを最優先し、(1) 二重のラインは左の自然なラインに合わせる、(2) 皮膚の切除は最小限にとどめる、という控えめな設計としました。

03施術内容

  • 術式 (右のみ)挙筋腱膜前転術+皮膚たるみの最小限切除+まぶたの厚みとり(脂肪減量)
  • 麻酔 局所麻酔(日帰り手術)
  • 費用区分 保険適用

ゆるんだ腱膜をまぶたの瞼板に縫い縮めて固定し、術中に坐位(座った姿勢)で左右の開き具合を確認しながら微調整しました。外側のふくらみが目立ったため、余剰な眼窩脂肪の切除も併せて行っています。

04経過・ダウンタイム

術前術前 正面・開瞼
術前
術直後手術直後 正面・開瞼
手術直後
2日後術後2日 正面・開瞼(内出血)
2日後(内出血)
6日後術後6日・抜糸時 正面・開瞼
6日後・抜糸
2週間後術後2週 正面・開瞼
2週間後
  • 手術直後 閉瞼は問題なく、兎眼(目が閉じきらない状態)なし。二重のラインからの切開のため、開瞼時に傷は目立ちません
  • 2日後 内出血は少し遅れて現れ、この時期がピーク
  • 6日後(抜糸) 内出血は黄色く変化し軽快傾向。開瞼度 MRD-1は右2.5〜3.0mmに改善し、左右対称性は良好
  • 1週間後〜 ハードコンタクトレンズの装用を再開
  • 2週間後 内出血は消退し、左右差もほぼありません。開瞼はあえて控えめに、手術していない左目に合わせた自然な仕上がり
  • 今後 1ヶ月・2ヶ月時点でも経過を確認予定

05結果・ポイント

術前・閉瞼術前 閉瞼
術前(閉瞼)
術直後・閉瞼手術直後 閉瞼
手術直後(閉瞼)
2週・閉瞼術後2週 閉瞼(兎眼なし)
2週間後(閉瞼/兎眼なし)

術前は右1mmだった開瞼度が2.5〜3.0mmまで改善し、手術していない左目とほぼ対称の自然な仕上がりになりました。二重の食い込みも適度で、予定外のラインは出ていません。閉瞼時も術前・術後で目はしっかり閉じており、兎眼は生じていません。

正直な補足として、開瞼をさらに大きくすることも技術的には可能でしたが、この方は片側のみの手術のため「左に揃える」ことを優先しています。左右両方をしっかり開けたい方には両側同時の手術をご提案する場合もあり、カウンセリングでご希望を伺いながら設計します。

06費用とリスク

挙筋腱膜前転術(右・保険適用)の費用
保険適用の手術です。自己負担額は保険の負担割合により異なります(3割負担の場合、数万円程度が目安)。別途、初診料・再診料・処方薬代がかかります。
主なリスク・副作用
内出血・腫れ(1〜2週間程度)、左右差、低矯正・過矯正、兎眼、予定外重瞼線、再発の可能性(特にハードコンタクトレンズの装用を続ける場合)。
牧野 潤 医師(形成外科専門医)
牧野 潤
形成外科専門医/JSKINクリニック東京銀座 代表医師/慶應義塾大学病院 美容後遺症外来

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