鼻の横にあるほくろで悩んでいる人も多いでしょう。ほくろは黒くて目立つため、コンプレックスになってしまいがちです。盛り上がっているほくろなら、メイクをしても隠しきれません。
気になるほくろは、皮膚科や美容皮膚科、形成外科で除去する方法があります。本記事では、鼻の横にあるほくろの意味や除去方法について紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
鼻の横のほくろの意味
鼻にあるほくろは、金運や才能の象徴だともいわれています。良い意味があるといわれているため、「運気・運勢を変えたくない」「特に気にならない」と思うのなら、そのままで良いかもしれません。
しかし、ほくろ除去で「人生が変わった」「コンプレックスが解消された」という人も大勢います。気になっているのなら、除去を検討してみると良いでしょう。
ほくろの除去は、皮膚科や美容皮膚科などで行っています。安全性のためにも、セルフで除去するのではなく、医療機関で相談してみてください。
ほくろができる原因
現在のところ、ほくろができる原因は明らかになっていません。
大きな原因として考えられているのが、遺伝や紫外線です。顔のように紫外線にあたりやすい部位は、ほくろができやすい傾向にあります。
また、女性はホルモンバランスの変化もほくろに影響する要素です。ホルモンバランスが変化すると、ほくろが増えたり色が変わったりする場合があります。
鼻の横にあるほくろの除去方法
ほくろとは、「母斑細胞」の集まりです。メラニン色素を作る「メラノサイト」が変化すると、母斑細胞になります。
ほくろは皮膚にできる腫瘍ですが、多くは良性のもので、治療の必要はないでしょう。良性でも除去をする人が多いのは、顔にあるほくろが目立ってしまうためです。
鼻の横にあるほくろなら、次のような方法で除去できます。
- レーザー治療
- 外科手術
どちらの方法が適しているかは、ほくろの状態を確認したうえで医師が判断します。
2つの方法について、それぞれ見てみましょう。
炭酸ガスレーザー治療
鼻の横にあるほくろの除去で多く使われているのが、炭酸ガスレーザーです。レーザーを使ってほくろを蒸散させる方法で、一度に複数のほくろを除去できます。施術時間が短く、出血も少ないのが炭酸ガスレーザー治療です。
以下のようなほくろは、炭酸ガスレーザー治療で対応できます。
- 悪性の疑いがないほくろ
- 小さいほくろ
- 根が浅いほくろ
ほくろ治療について正しい知識と経験を持つ医師であれば、診察で良性・悪性の判断をすることが可能です。なお、悪性の疑いがあるかを調べるために使われているのが、ダーモスコピーと呼ばれる拡大鏡です。厳密な確定診断にあたっては、手術でほくろの細胞を取って調べる必要があります。
炭酸ガスレーザー治療による除去が可能であるかは、医師の診断が必要です。
外科手術
悪性の疑いがあるほくろや、大きくて濃いほくろは、外科手術が行われる場合もあります。
ほくろ除去は日帰り手術です。外科手術でのほくろ除去には、さまざまな方法があります。
小さなほくろなら、縁に沿って除去する方法が一般的です。悪性の疑いがあるほくろは、周辺の皮膚数ミリを含めて切除する場合もあるでしょう。
外科手術によるほくろ除去は、炭酸ガスレーザー治療よりもダウンタイムが長めです。
ほくろ除去の一般的な流れ
ほくろ除去の一般的な流れは次のとおりです。
- 診察を受ける
- 局所麻酔をする
- 施術を受ける
- 経過観察をする
ただし、実際の施術は、ほくろの状態やクリニックなどによって違いがあります。施術を受ける場合は、実際の流れについてクリニックで確認してみてください。
1.診察を受ける
まずは医師による診察を受けます。ほくろの状態によっては、外科手術を提案されるかもしれません。どのような方法が適しているかは、ほくろの状態によって違います。
ほくろ除去について不安要素があるのなら、診察時に相談してみましょう。
2.局所麻酔をする
ほくろや周囲に局所麻酔を行います。外科手術の場合は、注射による局所麻酔です。クリニックによる違いもありますので、あらかじめ麻酔について確認しておくと安心です。
3.施術を受ける
局所麻酔をしたら施術です。
炭酸ガスレーザー治療なら、ほくろにレーザーを照射します。ほくろの数にもよりますが、施術時間は5分程度です。
外科手術なら、メスやハサミを使ってほくろを切除します。
4.アフターケアをする
ほくろの除去後はアフターケアが必要です。
切開・縫合を行った場合は、1週間程度で抜糸を行います。施術後に軟膏を処方されたら、医師の指示に従って塗布しましょう。クリニックによっては、テープでほくろを保護する場合もあります。
ほくろ除去の施術後は、紫外線や刺激に注意が必要です。跡や赤みが残らないよう、クリニックの指示通りにアフターケアを行ってください。外科手術による傷は、1年程度で目立たなくなるでしょう。
ほくろ除去でよくある質問
ほくろが気になっているものの、わからないことが多くて除去に踏み出せない人も多いでしょう。そこで、ほくろ除去でよくある質問についても紹介します。
除去するか検討するための材料として、ぜひチェックしてみてください。
ほくろ除去は保険適用できますか?
基本的に、美容目的のほくろ除去は保険適用できません。ただし、日常生活に支障が出るほくろは、保険適用で除去できます。
保険適用が可能となるのは、次のようなほくろです。
- 悪性の疑いがあるほくろ
- 盛り上がっていて視界を遮るようなほくろ
悪性のほくろは、放置していると転移するおそれがありますので、早めの除去が必要です。
ほくろ除去に痛みはありますか?
外科手術の場合、局所麻酔の注射をするため、施術中は痛みを感じないでしょう。麻酔の注射は、注入時にちくっとした痛みがあります。
注射による痛みが不安なら、麻酔クリームの塗布で軽減が可能です。また、注射する部位を冷やしておいて痛みを和らげる方法もあります。
痛みに弱いのなら、カウンセリングで麻酔について相談しておきましょう。
ほくろ除去の赤みや傷跡はどのくらいで消えますか?
ほくろ除去による赤みや傷跡が緩和される時期の目安は、施術から3か月~1年です。赤みや傷跡が消えるまでの期間には、個人差があります。
なるべく赤みや跡を残さないようにするためには、アフターケアが大切です。
紫外線や刺激を受けると、赤みや跡が消えにくくなります。特に重要となるのが紫外線対策です。普段の生活では、日傘や日焼け止めを使い、なるべく紫外線を防ぎましょう。
ほくろ除去後はすぐにメイクできますか?
炭酸ガスレーザー治療では、保護テープを貼ったままなら当日からでもメイク可能です。外科手術を受けた場合は、ほくろがあった部分を避けてメイクを行うようにしてください。
結婚式のように、どうしてもメイクが必要なタイミングと重ならないよう注意が必要です。
どちらの方法でも、施術から7~10日ほど経って傷口が完全に塞がったら、患部にもメイクができるようになります。傷が治るまでの日数には個人差があるため、患部の状態を目安に考えましょう。
1回の施術でほくろは除去できますか?
施術にかかる回数は、ほくろの大きさ・深さで変わってきます。大きくて深いほくろを1度に除去しようとすると、跡が残ってしまうかもしれません。その場合は、わけて施術を受ける必要があります。
どのくらいの回数が必要になるかは、クリニックで確認してみましょう。
ほくろは再発するって本当ですか?
根が深いほくろは、再発するおそれがあります。再発してしまうのは、深部にある母斑細胞にはメラニン色素が含まれておらず、肉眼では確認できないためです。除去をしても、根が残っていると再発につながってしまいます。そのため、ほくろ除去では保証制度を設けているクリニックを選ぶと安心です。
保証制度の内容はクリニックによって違い、次のようなパターンがあります。
- 追加費用なしでレーザー治療が受けられる
- お得な金額でレーザー治療が受けられる
金額だけでなく、保証の内容もクリニック選びの参考にしてみましょう。
鼻の横のほくろが気になるならクリニックで相談!
たとえ占いで「良い意味がある」といわれても気になってしまうのが、鼻の横にあるほくろです。
目立っていて気になるのなら、炭酸ガスレーザーや外科手術などによる除去を検討してみましょう。
失敗して肌トラブルを引き起こすおそれがあるため、セルフでのほくろ除去はNGです。
どのような方法が適しているかは、ほくろの場所や状態によって違ってきます。気になるほくろがあるのでしたら、まずはクリニックで診察やカウンセリングを受けてみてくださいね。
記事監修者
JSKINクリニック医師 牧野潤
慶應義塾大学医学部卒業。形成外科医。シンガポール国立大学病院留学。医師免許取得後、株式会社ボストンコンサルティンググループにてヘルスケア・IT領域で従事。
慶應義塾大学病院、埼玉医科大学総合医療センター等勤務を経て、現在は慶應義塾大学医学部 特任助教。
大学病院での臨床・研究と並行し、レーザー・注入施術などの美容医療に特化した「JSKINクリニック」を2021年より経営・監修。