ボトックス治療はシワやたるみの改善効果・予防効果があり、短時間で治療を行えるため手軽な美容医療として最も普及している方法のひとつです。

本ページには額(おでこ)へのボトックス治療について、慶應形成外科専門医が解説します。

額の横シワは年齢を感じさせる部位

額はお顔の中でも広い範囲をしめており、おでこを出すヘアスタイルの場合は特に印象を左右する部位です。

額の皮膚と骨のあいだには、前頭筋という筋肉が縦方向に走行しています。

日頃の生活でこの筋肉が収縮を繰り返すことで、おでこに横方向のシワが徐々に、何本も刻まれていきます。

額に関するよくあるお悩み

たとえば、以下のようなお悩みを持つ方は多いです。

  • 会話中の表情の癖で、目を開けると額にくっきりとシワができるようになった
  • 写真を撮った時に、うっすらと横シワが目立つ
  • 額の凹みが強く、ゴツゴツした印象である

加齢に伴う額の変化

年齢が上がるにつれ、骨格(前頭骨や側頭骨)が萎縮したり、筋肉や脂肪組織が薄くなってくることにより、部分的な凹みが出てくるようになります。

それにより陰影が目立つようになり、なんとなく不健康そうな・老けて疲れたような印象につながりやすくなるといわれています。
さらには最も外側にある皮膚が余ってもたつきがうまれると、目がやや開きにくくなる(眼瞼下垂)の原因にもなりえます。

ややマニアックな話としては・・・

上顔面の加齢変化によって生じる陥凹は、Superior ridge hollowと表現され、元々のTemporal fossaに沿った陥凹と相まって陰影が目立ちます。

理想的な額の状態

  • 皮膚にシワのない(少ない)状態
  • 適度な丸みとボリュームがある状態

理想的な額の状態を目指すことで、お顔全体の重心を上げ若々しい印象をもたらし、輪郭をきれいに整える効果があります。

日本をはじめアジアでは全体として卵型の輪郭が理想とされており、お顔の上部から頬にかけてなめらかな曲線になるようにすると、若い印象・顔が小さく見える印象につながります。

また左右の対称性も、無意識的に美しさを判断する隠れた要素といえます。特に上顔面は対称性が崩れやすい部位でもあるため、これを整えることがお顔全体の印象変化も左右します。

額のボトックス治療

ボトックス治療とは

シワの改善や予防、さらには小顔効果などを数分の施術で手軽に行えるボトックス注入は、世界で行われている主流のアンチエイジング手法のひとつです。
メスを用いた切開を必要としないため、ダウンタイムがなくお忙しい方であっても無理なく施術を受けることができます。

1989年にアメリカで医薬品として承認され、現在は世界90か国以上で承認・使用されている薬剤です。女優さんや著名人が受けていたアンチエイジングを、今では同じクオリティでより一般に多くの方々が受けられる時代になっています。

顔のシワ以外にも、エラの張りを抑えて小顔効果・くいしばり改善をしたり、脇汗をおさえて汗シミの不安をなくしたりすることが可能です。

額のボトックス治療が有効な理由


シワ対策としてボトックス治療をおこなう対象となるのは、前頭筋(frontalis)のみです。この筋肉は、頭皮の下にある膜(帽状腱膜といいます)から始まり、眉や眉間の皮膚につながる、縦方向に走行する筋肉です。

そのため、筋肉(縦方向の線維)が収縮すると、皮膚表面がよれて、横方向に伸びるシワにつながります。ボトックス治療でこの筋肉をピンポイントに緩めることで、シワが改善される効果が期待できます。

なお、額のボトックス治療とヒアルロン酸治療を併用すると、よりきれいな形に整えることが可能なためお勧めです。

当院の額ボトックス治療のポイント

  • ボトックスビスタ認定医師の診察・カウンセリングのうえ、施術をおこないます。筋肉のつき方やシワのでき方は個人差があり、施術者による適正な評価が重要です。
  • ボトックス治療とヒアルロン酸治療を併用して、より効果的な治療をおこなうことも可能です。
    額の凹みが気になる場合や、もう少し丸みのあるおでこにしたい場合は、ヒアルロン酸治療の併用がおすすめです。
  • 最上級品質の製剤であるアラガン社のボトックスビスタを使用しています。

ボトックス治療の流れ

医師診察

ご本人のお悩みや理想をお伺いし、さらに状態を直接診察したうえで、方針を検討します。
ボトックス治療の適応の有無を判断しつつ、より複合的な治療や別のアプローチが望ましい場合は、その可能性についてもご説明します。

基本的にホームページに掲載されている以外の費用がかかることはありませんが、かかる費用についても事前にご案内を差し上げています。

洗顔・セッティング

安全に施術をおこなうために、施術部位のふきとり又は洗顔をおこなっていただき、当院スタッフによりセッティングをおこないます。
また施術前後の状態をフォローできるよう、写真記録をおこなう場合があります。
施術時は専用の個室で電動ベッドにおかけいただき、リラックスして施術を受けていただくことが可能です。

ボトックス注入施術(5分程度)

現在当院では、アラガン社製ボトックスビスタ®を導入しています。
厚生労働省から承認を受けている、製造・輸送・保管環境など厳重に管理された高品質の製材になります。

アフターケア・経過診察

当日夜以降、洗顔やお化粧も可能です。
当日は念のため代謝が良くなること(長風呂、深酒、運動など)は避けていただくことをおすすめしています。

施術後に、スタッフから改めてアフターケアのご説明をしますのでご安心ください。

施術から3日後~1週間後頃に効果が感じられるようになり、 効果持続は3~6ヶ月と個人差があります。

定期的・継続的な治療

ボトックス治療は期間の経過とともに、その効果が減弱していきます。
安定して継続をおこなうことでより効果を発揮します。

2~3回目は3~4か月おき、4回目以降は4~6か月おきがおすすめです。

治療例

治療の概要

施術にかかる時間

1部位につきおよそ5~10分程度で施術が可能です。
複数部位をまとめて行う場合でも、10~20分程度で施術が可能です。

ダウンタイム

当日夜から洗顔、お化粧が可能です。

まれに点状の内出血が出た場合は、数日~1週間程度持続する場合があります。
(その場合はお化粧は翌日以降からをお勧めする場合があります。)

痛み

針が入るときに一瞬チクっとする痛みがあり、また製剤は皮下に入るときに若干の違和感を感じる場合があります。
痛みに敏感な方の場合、施術部位を冷やしながら注入をおこないます。

施術後のお過ごし方

普段通りお過ごしいただけますが、代謝があがるような行為は翌日以降をおすすめしています。

  • 洗顔: 当日夜から可(相談により直後から可)
  • お化粧: 翌日から可(相談により当日可)
  • 運動: 当日から可(激しい運動は翌日以降をおすすめ)
  • 飲酒: 当日から可(当日はほどほどにをおすすめ)
  • シャワー: 当日から可(入浴やサウナは翌日以降をおすすめ)

効果のでかた

数日~1週間程度後から効果が出てきます。

副作用・リスク

ボトックス治療はダウンタイムがない治療として一般にいわれますが、主に以下のような副作用のリスクがあります。

  • 点状の内出血(数日~1週間程度)
  • 効果の左右差(特にもともとの状態で左右差が強い場合)
  • 施術部位の力がいれにくくなることによる違和感 など

また、額は部位の特性上、以下のような副作用のリスクがあります

  • まぶたの重さ及びそれに伴う肩こりなど、眉のあがり方の左右差(特にもともと眼瞼下垂がある方)

JSKINクリニック ー"あなたに応える美容医療"

【2021年11月の開院より、のべ15,000名以上の方々にご来院をいただいております。(2024年4月時点)】
【慶應義塾大学病院及び聖路加国際病院より、医療連携クリニックとして認定されています】

東京都中央区新富1-15-3 新富・ミハマビル5F
・東京メトロ日比谷線・JR線 八丁堀駅 より徒歩2分
・東京メトロ有楽町線 新富町駅より徒歩4分

眼瞼下垂とは

何らかの理由により目を開けるちから(挙筋機能)が弱まってしまうと、以前より目が開けにくくなります。

なんとなくまぶたが重く感じるだけでなく、もともとの目つきの印象が変わったり、二重の幅が狭くなったりすることがあります。

さらに眼瞼下垂が進み、無意識に眉毛をぐっと上にあげることで目を見開くようになっている方も多くいらっしゃいます。

眼瞼下垂の症状

眼瞼下垂が徐々に進行してくると、以下のような自覚症状につながることがあります。その原因や状態によって、その症状は多岐にわたります。

  • 目を開けるために眉毛があがるため、おでこに横シワが刻まれていく
  • おでこに力が入るため、夕方になると頭痛や肩こりに悩まされる
  • なんとなく眠たそうなまぶたの印象になる
  • 上まぶたのくぼみが目立ち、老けた印象につながる
  • 元々より二重の幅が狭くなってくる

まぶたが下がってくる主な原因

眼瞼下垂の原因には様々なものがありますが、特に多い要因としては以下のようなものがあります。

まぶたをあげる筋肉(眼瞼挙筋)の機能が低下している

上まぶたの睫毛が生えているあたりの部分には、皮膚の下にまな板のような軟骨組織(「瞼板」)があります。ここにくっついている筋肉(「上眼瞼挙筋」)が、まぶたを開けようとするときに機能します。

この「瞼板」と「上眼瞼挙筋」が接続している部分は、じん帯(「腱膜」)のようになっています。

たとえ目を開けようと筋肉が頑張っていても、それをまぶたに伝えるじん帯(腱膜)がたるんでしまうと、結果的に筋肉の頑張りがまぶたに伝わらず、結果的にまぶたが上げにくい(眼瞼下垂)、ということになってしまいます。

このじん帯のたるみ自体は、加齢の影響、コンタクトの長期使用などが影響しているといわれています。

上まぶたの皮膚のたるみが強くなっている

上で説明したじん帯(腱膜)のたるみ以外にも、上まぶたの皮膚自体のたるみが強くなっている場合もあります。

皮膚のたるみが強いと、まぶたの上におもりが乗っかっているような状態になります。するとまぶたを開ける筋肉にとっても負担となってしまい、結果的に目があけにくいと感じやすくなります。

場合によってはたるんだ皮膚の被さりにより、二重の幅が狭く見えたり、厚ぼったいまぶたの印象につながることがあります。

その他の理由

頻度は一般的には低いですが、鑑別すべき眼瞼下垂の原因として以下のようなものも挙げられます。

生まれつき(先天性)の眼瞼下垂・・・ 生まれつき眼瞼挙筋やミュラー筋の機能が著しく低下している場合

けがによる(外傷性)眼瞼下垂・・・ 眼瞼挙筋、挙筋腱膜、動眼神経などが強く損傷された場合

他疾患による眼瞼下垂・・・ 重症筋無力症、ホルネル症候群などの場合

挙筋前転術とは

筋肉(眼瞼挙筋)の頑張りがしっかりとまぶたに伝わるようにする手術です。

すなわち、たるんでしまったじん帯(腱膜)を縫い縮めることで、筋肉と瞼板が密着するようにして、楽に目を開けられるようになったり、よりぱっちりした目の印象をつくることができます。

腱膜が伸びて後退してしまった眼瞼挙筋を、本来の位置(もっと前)に移動させてあげるので、「挙筋前転術」という表現がされます。
(たるみを縫い縮めるので、挙筋短縮術、という表現をする場合もあります)

もともと眼瞼下垂が進んでいない方に対しても、この手術でより目が大きくぱっちりする印象となるため、切開二重術と併用することがあります。
(デカ目手術、パッチリ目手術、などと特別に表現されるようなこともあるようですが、原理としては同様です)

実際の手術では、以下のようなポイントを考慮してデザインをおこない、適切な手技をおこなうことが必要になります。

  • 上まぶたの皮膚の状態(たるみの程度、皮膚の状態
  • まぶたの皮下組織(上眼瞼挙筋、眼輪筋、眼窩脂肪など)の状態
  • 元々の二重のライン、眉のかたち など

そのため安易に画一的な手術治療を受けてしまうと、本来行うべき治療とは別になってしまったり、目指したいものとは異なる結果となってしまうことがあるため注意が必要です。

こんな方におすすめ

実際にはご自身のまぶたの状態を確認し、適切なアセスメントが必要になりますが、例として以下のような方は眉下切開術をおすすめしやすいと言えます。

  • まぶたがあけにくく、無意識に眉毛を上がりやすい方
  • 上まぶたのたるみが被さって、元々の二重が狭くなっている方
  • まぶたの重さによって、肩こりや頭痛にお悩みの方
  • 目をあけにくいだけでなく、まぶたの厚ぼったさも気になる

※まぶたを開くための筋肉(上眼瞼挙筋)自体の改善が望ましい場合は、別方法での手術(挙筋前転法)による手術の適応となる場合があります。

当院での挙筋前転術の特徴

慶應義塾大学所属の形成外科専門医が手術を担当します

まぶた(眼瞼)に関連する手術は、「形成外科」という診療科の専門領域になります。眼瞼下垂の診断となる方については保険適応となり、美容目的の場合は自費治療の対象となります。

自費治療の場合は「美容外科」的な治療となりますが、この美容外科というのも、本来は形成外科として研鑽を積んだ医師のさらなる専門分野のひとつとして位置づけられています。

つまり保険適応の有無にかかわらず、まぶた(眼瞼)を扱う手術は形成外科的な技術やコンセプトが基礎となっているため、当院では形成外科専門医が手術を担当する方針としております。

また当院は慶應義塾大学病院・慶應義塾大学医学部形成外科に公認されている連携機関であり、同医局に現役で所属している医師で手術チーム体制をとっております。(慶應形成外科医局ページ

手術前後のフォロー体制も大切にしています

先述の通り、それぞれの方のまぶたの状態を診察したうえで、適切な治療方針を立てることがまず重要になります。
特定の手術方法のみを費用をかけて宣伝広告したりモニター募集をしている場合、どうしても不必要にオーバーな手術を強いられたり、適応とは少しずれた治療を受けなければならない可能性もあり、注意が必要です。

当院では医師診察・カウンセリングの上で治療を受けられるかをよく検討いただき、治療適応がありかつ治療をご希望される場合は、別途手術日程の設定に進んでいただいております。(原則、カウンセリング当日の手術をおすすめすることはありません。)

また、術後は抜糸の処置が必要になります。(手術後およそ1週間後頃)改めてアフターケアの方法や、普段の生活でのお過ごし方についてご説明し、ご質問などあれば医師がおこたえします。

抜糸のタイミングではまた若干の腫れや内出血が落ち着ききっていないこともあり、その後1~2回程度定期健診におこしいただくことをおすすめしています。(ご都合に合わせて1、3、6か月後頃など)
万が一のトラブルの際にも、適切にフォローさせていただきます。

挙筋前転術の適応判断を含め、総合的なご提案が可能です

眉下切開術は、上まぶたのたるみが強い方や、ダウンタイムをおさえた眼瞼下垂症手術として優れた方法です。一方でその治療適応の判断や、それ以外の方法はないか、といった視点でご提案できる体制も重要であると考えています。

その他の手術治療、デバイス治療(ハイフ)、レーザー治療、フィラー治療(ヒアルロン酸、ボトックス)など、様々な選択肢の中から、総合的におすすめできるなかで、治療方針を相談いただくことが可能です。

治療の流れ

医師診察・カウンセリング

問診票を記入いただいた後、医師が診察をおこないます。

現在お困りのこと、気になっていることや、今後のこうなったらうれしい、といったご希望についてもお伺いします。
そのうえでまぶたの状態を診察し、手術の適応かどうか、治療にあたっては保険適応となるかどうかを判断をいたします。

挙筋前転術、および必要に応じて他治療についても解説いたします。そのうえで治療を受けられるかどうかについて、ご検討いただきます。(当日に最終決定するよう強いることはございません。十分にご検討ください。)

最終的に治療を受けられることにされた場合は、別途担当者と手術日の調整をご相談いただきます。

手術当日

ご来院後、専用のパウダースペースにて洗顔をいただきます。当日、なにか聞き忘れたことや追加でお聞きになりたいことがあったら、お気軽にご質問ください。

医師が手術のデザインをおこない、安全に手術を行えるよう、お顔の消毒や器具のセッティングをおこないます。

万全の準備が整った段階で、手術を開始します。

最小限の痛みで手術を行えるよう、最初に部分麻酔を行います。はじめはちくっとしますが、麻酔が効いてからは手術中痛みなくお過ごしいただけます。手術自体は、60~90分程度で終了します。

手術が終わったら状態を確認いただき、軟膏を塗ります。(場合によりその上からガーゼを当てる場合があります。目は覆わないので、普通にご帰宅いただけます。)

眼鏡やサングラスなどをご持参いただくと、帰り道のカバーになるかもしれません。

手術後のアフターケア

手術後は、アフターケアで使っていただく軟膏や、手術後の痛みが気になる場合の鎮痛薬、念のための抗生物質のお薬をお渡しします。(保険適用の場合は処方箋をお出しします)

ご自宅にお帰りになる際は、付き添いの方にきていただくのもおすすめです。(当日ご自身での車や自転車の運転は控えてください)

次回診察までの過ごし方についても、改めてご説明します。

もし次回受診までにお困りごとやご質問があった際は、デジタル診察券からサポートチャットにつながりますので、そちらでご連絡をいただければ、適宜医師に確認しご返答が可能です。

抜糸

手術後からおよそ1週間程度で、抜糸の処置のためにご来院いただきます。

抜糸も丁寧におこなうことで、きずあとがより早く落ち着くようになります。

抜糸の時点ではまだきずあとの赤みが強く、若干腫れや内出血が残っていることがありますが、目の開けやすさについては既に実感できていることが多いです。

経過診察

抜糸後は、きずあとの状態に合わせて経過診察をご案内しております。(およそ1~3か月後頃)

お仕事や生活のご都合に合わせて、日時について設定いただくことが可能です。

施術の概要

所要時間

手術自体はおよそ60~90分

ダウンタイム

手術後の腫れや内出血は翌日が強く、1(~2)週間程度かけて徐々に落ち着いていきます。

手術後、抜糸までの約1週間の間は、縫合の糸がついているためやや目立ちやすいです。(糸自体は髪の毛よりも細い糸です)その間はきずにはお化粧などはしないことがおすすめです。抜糸後からはお化粧などをきずの部分も含めてして構いません。

きずの赤みは1~3か月程度は比較的強い時期が続きます。3~6か月程度たってくるとだいぶ落ち着き、さらに期間をかけてより目立ちにくくなっていきます。

治療後の生活

  • 洗顔・・・ 手術後24時間経って以降から可(きず自体も濡らしてやさしく洗顔して大丈夫です)
  • お化粧・・・ きずの部分以外であれば当日より可、きずの部分は抜糸後からがおすすめです
  • 食事・・・ 当日から可
  • お酒・・・ 手術後24時間経って以降から、少量なら可(深酒する場合は抜糸が済んでからにしてください)
  • 運動・・・ 手術後24時間経って以降から、軽くなら可(激しい運動は抜糸が済んでからにしてください)

副作用・リスク

・基本的に一過性には起こるもの:手術後の内出血や腫れ(数日~1,2週間)、軽い痛み(当日~数日)

・まれでが起こりうるもの:縫合不全、創部感染、肥厚性瘢痕、左右非対称、上眼瞼の引き連れ など
(万が一のトラブルの際には適切にフォローさせていただきます。)

ご料金

形成外科専門医によるカウンセリング

美容手術(自費治療)の場合・・初診料2,200円、再診料1,650円

(眼瞼下垂が認められる場合は保険適用になります)

美容手術(自費治療)の場合

眼瞼下垂症手術: 片側190,000円(税込)、両側290,000円(税込)

(両側眼窩脂肪切除の併用 +55,000円)

※アフターケア専用軟膏、内服薬(抗生物質及び痛み止め2日分)、初回経過診察時の医師診察料(抜糸込み)も上記料金に含まれています。原則上記料金以外はかかりませんのでご安心ください。

眼瞼下垂に対する手術の場合

眼瞼下垂の治療目的である場合は保険適用となります。

両側で約45,000円(3割負担の場合)

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今回はホクロ除去についてお話しします。

シミのレーザー治療&THE POWERによるスキンケアをされている方から、

ホクロ取りの相談を受けることがよくあります。

今まで気になっていたシミが改善されて、さらにお顔全体のトーンがあがってくると、

たしかにさらにホクロ除去をすると全体がすっきりすることが多いです。

実際、私も顔にパラパラとあった細かいホクロを一斉にレーザー除去しました。

自分にはほとんどないと勝手に思っていたら、意外にたくさんありました(笑)

ほくろの除去方法には、レーザーや手術などがあります。


当院では、炭酸ガスレーザー法によるほくろ除去を行なっております。
炭酸ガスレーザーは水分を含むものに吸収される性質を持ち、皮膚には水分が多く含まれるため、照射すると一瞬でほくろを焼いて蒸散させることが可能です。


当院で使用しているレーザー機器は、非常に短時間に高エネルギーをピンポイントに照射できるので、治療時間も短く、精度も高い治療をおこなっています。

そんなホクロ取り治療について、よく受けるご質問についてお答えします。

Q1. ダウンタイムはどのくらい?

A.

いわゆるダウンタイムとしては、サイズにもよりますが数日~1週間程度は特殊な絆創膏を貼っておきます。

処置をした翌日などは液が出るので、下の写真のように、絆創膏に白いふくらみができます。

(私の腕です(笑))

このままでも全然問題ないのですが、気になる場合はお風呂の前にはずしてきずも洗い、

お風呂あがりに新しくはりなおします。

日に日にふくらみが小さくなり、そのうち液が出なくなりますので、そうしたら絆創膏は終了で大丈夫です。

Q2. ホクロを除去したところをより目立たなく、きれいに治すには?

A.

絆創膏の治療がおわってからは、1~数か月間はUVケアが大切です。

日焼けをすることで、色素沈着が起こりやすくなってしまうためです。

さらに丁寧なケアをご希望の方には、メラニン生成を抑えるクリームや、当院で1か月ごとの施術(ピーリングやエレクトロポレーションなど)によるケアもご案内することができます。

Q3. 数が多いので費用が心配ですが大丈夫でしょうか?

A.
当院ではほくろ取り放題のメニューもご用意しています♪ (料金やキャンペーンなどはHPをご確認ください)

先日は一度で20個以上のホクロ除去をされた方もいらっしゃいました。

ひとつずつ、取りたいところ、残したいところを確認して施術をおこないますので、ご安心ください。

Q4. 再発しないかが心配ですが、大丈夫でしょうか?

A.

当院ではホクロ除去の施術をおこなった方のフォローアップもしっかりおこないます。

「これはホクロの残りかな?」と思うことがあればご相談をいただき、

もし再施術が必要になった場合は再施術の対応も可能です。

(6か月後~1年間有効、別途診察料、絆創膏や軟膏などの物品費はかかります)

実際のところ、「絶対に再発しない方法」で施術をおこなうことは簡単で、それは「必要以上に大きく・深くレーザー」施術を行うことになります。

そういうやり方をするのはある意味簡単で、こちらとしても楽ではあるのですが、

そうすると不必要に大きく・深いキズをつくってしまうことになり、ダウンタイムも長くなり、かつ跡もきれいになりにくいというデメリットがあります。

そこで当院では、最大限キレイな仕上がりになりやすいよう工夫して施術をおこない、かつもし再発した場合もしっかりフォローをおこなうようにしております。

ホクロがなくなるとお顔の印象も変わりますので、気になる方はお気軽にお問い合わせください♪

当院でのカウンセリング・治療をご希望の方は下記リンクよりご予約ください↓

☆当院JSKINクリニックについて

・レーザーによるほくろ除去:国内でも有数の実績数(2022年:約1,100件)があります。

・手術によるほくろ除去:保険適用での治療にも対応しており、形成外科医が事前説明と手術を担当します。

それぞれ片方の治療しか対応していない場合は、おのずと治療の方向にも偏りが出てしまうことがあります。

当院ではどちらの手法についても対応をしているため、状態に合わせて適切な施術プランをご提案できます。

ご自身では判断がつかない場合も多いと思いますので、医師診察時にその点についても適宜ご提案させていただきます。

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埋没法による二重手術は、比較的簡便かつダウンタイムが少なく、まぶたの強いたるみや眼瞼下垂のない、主に20歳手前~40歳代頃までの方に広くおすすめできる方法になります。

しかし簡便といっても、外科的処置をともなう医療行為である以上、事前の入念な準備は必須といえます。実際は手術の前日に必要な物品は正しく準備され、当日スムーズに手順が進められるよう配慮されています。

手術を受ける方にとってはひとつひとつの具体は必要はないものの、いったいどのような物品が用いられるのかについて、ご興味(ご不安)がある方も多いかと思います。

そこで今回は、二重埋没法で用いる物品を、一例として紹介させていただきます。

物品の事前準備

手術の前日には、あらかじめ当日に必要な物品が準備されています。例として以下のようなものは必要になります。

  • デザイン用のペン(黒、赤、青でそれぞれ超極細)
    :デザインには超極細のペンを用います
  • 1mm単位のメジャー
    :デザインやその確認に用います
  • 消毒液
    :まぶたやその周囲の皮膚を清潔にします
  • 覆布(清潔なカバー)
    :消毒後、上から清潔なカバーをかけ、目元のみが出るようにします
  • 点眼用麻酔
    :眼球にモノが当たることはないですが、手術中の不快感や痛みを緩和します
  • 注射用麻酔(※冷蔵庫に保管しており、当日手術前に取り出す)
    :まぶたの皮膚面および結膜面に麻酔をして、手術時の痛みを緩和します
  • 超極細針(30G~)
    :麻酔時の痛みと内出血を最小限にするために、超極細の針を用います。場合により鈍針を併用することもあります。
  • 7-0ポリプロピレン両端針
    :実際に用いる糸です。糸の両側に針がついています。
  • 18G針
    :糸の結び目を皮膚の下に埋没させるために使います
  • 持針器
    :針と糸を操作するために使います
  • 眼科用剪刀
    :糸を結んだあと、余分な糸を切り離すために使います
  • 微小セッシ
    :針や糸を操作する際に用います
  • ガーゼ
    :ふき取りをおこなうために滅菌された清潔なガーゼです

消毒をおこなってからの手術操作に用いる器具は、すべて事前に滅菌処理がおこなわれています。

「7-0ポリプロピレン」とは

医療用の糸には材質、性状、太さなど多岐にわたって存在しており、その目的に応じて適切な糸が選択されます。

埋没法の二重手術にあたっては、「7-0ポリプロピレン(7-0プロリン)」という糸を使用します。

その理由は以下になります。

  • 柔らかく扱いやすい
    • まぶたの皮膚は薄く繊細です。柔軟性のある糸の方が自然な二重を形成しやすかったり、適度な力をまぶたに加えられるといったメリットがあります。
  • 組織反応性は低い(異物反応が起きにくい)
    • 非吸収性、かつモノフィラメント(編み込みがされていない)のため、皮膚の下に長期間埋没されていても、異物反応が出にくく安定してとどまることができます。
  • 極細であっても必要な強度が保たれる
    • 「7-0」というのは細さを表しています。数字が大きいほど細くなります。細い方が糸の結び目も小さくなり、より自然な二重が期待できます。
    • 一方で、二重のラインをとどめるためには一定の強度も必要です。細く柔らかい糸でありながらも、必要な強度も持ち合わせていることも大切なポイントです。

このように、各物品のひとつひとつに意味があり、なぜその物品が選ばれているのかの理由も存在しています。

手術を受けられる方が直接目にするものではないですが、だからこそ、医療者として適切な選択と管理をおこなっていることが不可欠になります。

ややマニアックな内容ではありますが、ひとつの参考情報になりましたら幸いです。

二重埋没法は、切開をともなわず、比較的ダウンタイムをおさえて二重のラインを形成できる手術です。

そのため宣伝広告や表面的なSNS画像のみを判断基準にして、内容のよくわからぬまま治療を受けていたり、不要なオプションなどを追加で支払っていたりなどというケースも多いようです。

その実態については近頃はメディアにも取り上げられたりと、一般的にもその問題点については認知が広まっているようです。

ここではより適切な判断の一助となるよう、二重埋没法に関するよくある質問と、その回答について紹介していきます。

どんなに幅の広さでも埋没法で二重をつくれますか?

つくれる二重の幅には一定の限界があります。例として、目を閉じたときにまつ毛から10mmを超える幅の二重にするのはあまりおすすめしません。理由は以下になります。

  • まつ毛から離れ、眉毛に近づくごとに皮膚や皮下組織の厚みが増すため、持続力が落ちる
  • そもそもあまりに幅が広いと不自然な二重になる可能性が高い(目をパッチリあけた写真ではきれいに整ってみえていても、瞬きの動きや表情などではかなり不自然に見えうる)

なお、幅を狭めにする分には特に支障はありません。あまりに狭すぎると埋没法をおこなう意味合いも薄れることもあるため、シミュレーションでの理想のイメージを確認することが重要です。

それでも幅広の二重にしたい場合は、切開法にすべき?

幅広の二重であっても、理論上は埋没法でも切開法でも可能です。

埋没法でかなりの幅広の二重をつくると持続力が落ちてしまう傾向はありますが、だからといって切開法をいちがいにおすすめできるわけではありません。

医師によって考えが異なるかとおもいますが、個人的にはかなりの幅広二重を考えている方には、個人的にはまず埋没法をおすすめすることの方が多いです。

20代(~30代前半)頃の方には、かなり幅広の二重を好まれる方も多くいらっしゃいます。その一方で、それ以上の年代になると逆にあまりに広い二重幅は不自然に見えやすかったりします。つまり年代、ライフステージによって理想は変わりうることを示しています。

その中で、仮に切開法で幅の広い二重を作った際、その後やはりその幅を狭めたいとなると、その習性は容易ではありません。(不可能ではないのですが、修正が必要だったり、理想どおりにはなりにくくなります)

そのため幅広であっても埋没法で二重をつくり、その後の経過を踏まえてもやはり切開法でやりたい場合に、切開法をおこなうのでもよいと考えます。

過去に埋没法を受けている場合は、再度受ける前に抜糸が必要ですか?

いまより幅を狭くしたい場合は、まず抜糸が必要になります。

いまよりも広くしたい場合は、必ずしも抜糸は必要ないですし、抜糸をしても特に問題はありません。(最も幅の広いラインで皮膚が折れ曲がるため)

埋没法が緩みやすい、緩みにくいなどは事前に予想できますか?

必ずしも予想通りになるわけではないですが、一般的な傾向はあります。

以下にあてはまるような場合は、緩みやすい傾向があるといえます。

  • 皮膚や皮下組織の厚みがある
  • 蒙古ひだのかぶさりが強い
  • かなり幅広の二重のラインを設定する
  • 目をこすったりする癖がある

埋没法によって、糸が瞼の中に入ったままでも大丈夫なんですか?

特に問題はありません。埋没法で使用する糸は極細であり、生体反応(異物反応)が起きにくい医療用の糸を使っています。そのため強度は維持しながらも、皮下に埋没されていても特に支障をきたしません。

ただし何らかの理由で感染がおこったり、糸が一部露出した場合は抜糸、および再施術が必要になることがあります。

二重埋没法を受けた直後は、ひとにばれますか?

ダウンタイムの少ない埋没法であっても、腫れや部分的な内出血は、特に数日間は目立ちやすいといえます。

特にこの期間においては、絶対にばれないでいるというのは難しいかもしれません。

めがねやアイラインなどである程度は目立ちにくく過ごすことはできますが、最初の数日がピークで、その後1-2週間程度かけて徐々に落ち着いていきます。

二重専門医に手術をしてもらうのがよいですか?

二重専門医という資格は存在していないため、該当する医師が自称しているだけの可能性があります。

その他、ご質問などがありましたらお気軽にご相談ください♪