首のいぼ治療は医療機関での適切な診断と治療が重要
首の部分はお顔と同様、常に人の視線を受ける部位です。顔と違って首はお化粧などのカバーもしにくいため、実は年齢を示す重要なところと言えます。
首の広い範囲にわたって、茶色いブツブツとしたいぼにお悩みで、誤ったケアやベストとは言えない治療を受けた結果、ますますお悩みが深くなっていく、というリスクがあるため注意が必要です。
- 以前と比べて、ブツブツしたいぼが増えてきた気がする
- いぼの茶色いところが目立ってカバーできない
- もともといぼがあったが、増える前に治療をおこないたい
- 自分で買ったクリームでも改善しなかった
- 皮膚科で液体窒素の治療を受けたが、効果が乏しく、大きなシミになってしまった
などなど、首のいぼに関するお悩みを持たれる方は多くいらっしゃいます。
首にできるいぼの種類と原因
首にできるいぼのほとんどがスキンタグ/アクロコルドン(軟性線維腫)
- いぼが小さく、やわらかく盛りあがっている
- 茶色っぽく、やや薄いものから濃いめのものもある
- ブツブツと数が多く存在している
このような特徴を示している場合は、おそらくスキンタグ/アクロコルドン(軟性線維腫)と呼ばれるいぼであると考えられます。
これらのいぼができる要因には、以下のような点が挙げられます。
- 加齢によるもの
- 遺伝的な肌質
- 擦れる刺激
- 紫外線などのダメージ
特に首にできやすいですが、その他にも脇や鼠径部にできることもあります。
まれにウイルス性いぼ(疣贅)や老人性いぼ(脂漏性角化症)の場合もある
パピローマウイルスの感染により首にいぼ(疣贅)ができることもあります。
硬く突起しざらざらしたいぼ(尋常性疣贅)や薄い褐色の平らないぼ(扁平疣贅)などがその例ですが、首にはできにくく、実際多くは手や顔にできることが多いです。
また、加齢や紫外線などの影響でメラニンが沈着しシミとなり、それがさらに角質を分厚くさせると、老人性いぼ(脂漏性角化症)と呼ばれる状態になることもあります。
こちらも多くは顔にできることが多く、首にはできにくいです。
首にいぼができた時の治療法
首のいぼの治療法は色々ありますが、結論としてはCO2レーザー(炭酸ガスレーザー)が総合的にはベストであるといえます。
CO2レーザー(炭酸ガスレーザー)による治療
なぜ総合的にCO2レーザーが望ましいかと言えば、
- 1回あたりの治療効果が格段に高い
- 1回あたりの治療時間が短い
- 治療後の仕上がりが最もきれいになりやすい
ことが挙げられます。
ただしこのレーザー治療は保険適用外となり、自費治療の対象となります。そのため治療メニューや料金体系などは、医療機関ごとに異なります。
液体窒素を用いた冷凍凝固治療
首のいぼに対する従来式の治療といえば、液体窒素を用いていぼを冷凍凝固する治療です。
手や指などの部位にできたいぼの場合はおすすめですが、顔や首などの目立つ部位に多数いぼがある場合は、あまりおすすめしません。
その理由としては、
- 1回あたりの治療効果が乏しい場合がある(ので複数回かかることが多い)
- 治療にやや時間がかかるため、1回あたりの治療範囲が限定的
- 治療箇所が色素沈着となり、いぼよりも大きい濃いシミのようになることがある
ことが挙げられます。
液体窒素による治療は保険適応となるため、1回あたりの費用をおさえて治療を受けることができる点がメリットです。
いぼがある部位や数、通院の回数や時間などを総合的に踏まえて、どのような治療を受けるべきかを検討するのがおすすめです。
〇〇法、という表現には注意
首のいぼ治療については、先述の通りレーザー治療の場合は保険適用外となり、クリニックごとにメニューや料金が異なります。
保険適用外といっても一般的かつベストな治療ではあるといえますが、クリニックによっては〇〇法などといった、あたかも独自かつ唯一の方法であるかのような表現をしていることもあるようです。
詳細を開示せず、あたかも独自技術かのような表現となる理由には、以下のようなパターンがあります。
- 実際はオリジナルではなく一般的な手法なのに、ネーミング含めあたかも特殊であるかのように表現している
- 実際にオリジナルなのだが、医学一般に受け入れられていない、または公にしていない
(=つまり、根拠のない経験論をもとに、その医師の実験台になってしまう)
医師の世界には論文/ジャーナルや、学会/研究会のように、医師同士が研究結果やアイデアを公開し、同業者からの評価を経て、最新かつスタンダードな治療方法が構築されています。
各医療機関でおこなわれている具体的な治療をここで評価することはできないですが、治療を受ける際には、どのような治療なのかについてよく説明を受け、一般的なものであるか確認することも重要です。
当院でおこなっている首いぼ治療
当院では、先述のCO2レーザー(炭酸ガスレーザー)による首いぼの治療をおこなっております。
- 1回あたりの治療効果が高い
- 治療時の痛みにも十分配慮がされている
- 治療後の仕上がりがきれい
- 一般的に効果が最も立証されている治療である
といった特徴があります。
当院では年間1,000件以上のCO2レーザー治療をおこなっており、治療実績としてはかなり多い施設であるといえます。
治療の流れ
①カウンセリング・診察
予約当日、問診票の記入が終わったら、担当医師によるカウンセリングです。最新の肌診断機VISIAを用いて、治療前のお肌の状態を丁寧にカウンセリングします。
確認すべきポイントは以下の通りです。
- いぼの大きさ
- 形状
- 色
- 周辺皮膚の状態
いぼの状態以外にも、費用や個人の要望に合わせて適切ないぼ除去法を決定します。
②レーザー施術
施術は以下の順序で行います。まずレーザーによる治療をおすすめするかどうかを見極めます。レーザー以外の治療が望ましいと考えられた際には、他の治療アプローチをおすすめすることもあります。
・施術のご希望箇所を医師が一緒に確認する
・局所麻酔をおこなう(数が多い場合はクリーム麻酔、少ない場合は注射麻酔をおすすめしています)
・鏡を持っていただき、あらためて施術箇所を確認する
・約5分~20分程度で施術が完了する
レーザー治療を行う場合は、強い光から目を守るために施術は目を保護した状態で行います。
施術を行った後には、しっかりとしたアフターケアが必要です。
③病院で行う施術直後の処置
レーザー治療をした箇所は赤みがあり、一種の薄いきずあとの状態になっています。特に血が出たり痛みが強く出たりはありませんので、ご安心ください。
施術箇所に看護師が軟膏を塗布して、施術が終了になります。
医師によるレーザー施術後に、当院スタッフが施術箇所それぞれに専用の絆創膏を貼っていきます。施術後にお支度をしていただけるパウダールームがありますので、ご利用ください。
(化粧水、保湿クリーム、日焼け止めなどのご用意があります。治療後は治療箇所がきずになっている状態ですので、軟膏のみにするか、最低限の保湿などにとどめることをおすすめします。)
ご自宅に戻られてから、当日からシャワーなどしていただいて大丈夫です。
④自宅でのアフターケア
治療後は、5~7日間を目安に軟膏によるアフターケアをおすすめしています。
【夜】シャワー後に水気をとってから、治療部位に軟膏を薄く塗ってください。
【日中】きずは乾燥するよりも、適度な湿り気があった方が治りが良いです。そのため、1~2回程度塗りなおしをおこなうと、適度な湿り気が維持され、よりスムーズな治癒につながります。
治療例
首全体に散らばる細かいいぼにお困りだった方。
1回のレーザー治療後、全般に明らかな改善がみられます。ご本人にも大変満足いただいております。
リスク・副作用
CO2レーザー治療はいぼに対する一般的かつ有効的な治療ですが、以下のようなリスク・副作用があります。
- 再発、残存、色素沈着、肥厚性瘢痕、ケロイド、色素脱失など
料金
首エリア・取り放題
料金(税込) | |
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取り放題ライト (3mm以内・10個以内) | 60,000円 |
取り放題 (サイズ制限なし・20個以内) | 80,000円 |
取り放題フル (サイズ制限なし・50個以内) | 100,000円 |
クリーム麻酔(首全体) | 2,200円 |
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アフターケア用軟膏 | 550円(1個) |
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予約方法
当院でのカウンセリング・治療をご希望の方は下記リンクよりご予約ください。HPよりweb予約・LINE予約が可能です。
診療時間 | 10:10~18:30 (最終受付17:50) 土・日・祝も営業 |
休診日 | 月曜(毎週)、木曜(第2・4) |
TEL | 03-6820-0627 |
お肌に関するよくあるお悩みのひとつが「くすみ」です。
透明感が失われ、キメやハリが低下するとお肌のトーンが落ち、実年齢より老けてみえてしまう原因となります。
状態に応じて適切な治療計画をすることでくすみを改善し、より健康的な明るい肌を目指すことができます。
くすみが目立つ原因
くすみとひとことで言っても、くすみは実は様々な要因が作用して生じています。
- 全般的にメラニンが散在している状態
- 角質が厚くなり透明性が低下している状態
- 血行不良で肌のトーンが下がっている状態
- 皮膚の弾力が落ち、凹凸による小さな影ができている状態
- 加齢や生活の乱れに伴う肌の黄ばみ
など
肌のキメやハリを向上させることでこれらの状態を改善し、より透き通った若々しいお肌を目指すことができます。
くすみを改善する治療
IPL治療(フォトフェイシャル ステラM22)
フォトフェイシャルはお顔全体の複数の色素にフォーカスする複数の波長をセットにしているため、お顔全体のトーンアップ&均一化を目指し、シミくすみ・赤み・肌質感などの肌トラブルを同時に改善する治療になります。
ピーリング
皮膚浅層(表皮)の入れ替わり(ターンオーバー)を促進し、さらに皮膚深層(真皮)の線維芽細胞を活性化することで、肌の若返り作用がもたらされます。
エレクトロポレーション(スキンブースト治療)
エレクトロポレーションとは、専用機器を用いて微弱な電気パルスを皮膚表面にかけて、目的に応じた美容成分を皮膚深層へ大量に浸透させる技術です。
従来式の導入治療と比べて、より深く、より速く皮膚深層まで薬剤を大量に浸透させることができるという特徴があります。
リズネ注射
特に目周りのくすみ感にお悩みの方におすすめする治療です。
リズネ(LIZNE)は、最新の肌再生スキンブースター製剤です。従来から人気のあったリジュランの優れた効果を継承しつつ、その欠点である痛みと赤みを改善した進化版として位置づけられています。
皮膚自体の保湿力を飛躍的に高め、ハリツヤをもたらします。
施術に関する詳細はこちら
レーザーシャワー(ロングパルスYAGレーザー)
肌の深層に到達するロングパルスYAGレーザーをシャワーのようにお顔の肌全体に照射する施術で、キメ・ハリを整えたり、お肌のたるみ感や赤みの改善効果もあります。
くすみを改善するホームケア
内服薬によるくすみ改善
30-50代女性の肝斑にお悩みの方や、全般的なトーンアップの望まれる方は、内服薬によるケアをおすすめしています。
ご自身でできる肝斑対策の王道は、エビデンスのある内服治療になります。1日当たりトラネキサム酸1000mg、ビタミンC3,000mgの内服を2~4か月程度継続することをおすすめしています。
くすみ改善に特化したドクターズコスメ
美白剤や色素沈着の改善効果のあるコスメを日々のケアに取り入れることで、お肌の透明感をより高めることが可能です。
くっきりとしたシミ/ほくろ/いぼは特化型レーザーによる治療がおすすめ
くすみも勿論気になるけれど、濃くくっきりとしたシミ、ほくろ、いぼなどがある場合は、先にレーザー治療をおこなうことがおすすめです。
くすみ肌質を変える治療は継続的なケアが重要です。一方で特化型のレーザー治療は1回あたりの治療効果が高いため、まずは濃い部分の治療をおこない、そのアフターケアを兼ねてくすみ改善治療に取り組まれると一石二鳥といえます。
総合的な治療計画をご提案できる当院だからこそ、最短距離で成果につなげるための工夫をおこなっております。
最後に ― くすみ治療には信頼できる医療パートナーが必要
くすみは先述の通り様々な要因が隠れており、なかには過度な治療や誤ったセルフケアによって、さらにくすみを助長してしまっているケースが見受けられます。
くすみを含むお悩みの肌質を変化させるには、医療のちからを用いることが有用ですが、一方でサロンや化粧品と比べると強い治療であるがゆえに、当然リスクや副作用なども起こりうります。
状態に合わせた適切な計画を立て、その経過についてもご相談いただける体制をとっております。お気軽にお悩みをお聞かせください。
リズネ注射とは
リズネ(LIZNE)は、最新の肌再生スキンブースター製剤です。従来から人気のあったリジュランの優れた効果を継承しつつ、その欠点である痛みと赤みを改善した進化版として位置づけられています。
高純度ポリヌクレオチド(PDRN)
リズネは、サケ科の魚類DNAから抽出されたポリヌクレオチド(PN)を主成分としていますが、その純度は99%にまで高められています。この高純度化により、効果の向上と副作用のリスク低減を同時に実現しています。
痛み・赤みの大幅軽減
リズネは「痛くないリジュラン」とも呼ばれるほど、注入時の痛みが軽減されています。これは、高純度PN抽出・精製技術と、溶液のpH調整によるものです。リズネは施術後の赤みも大幅に軽減されています。臨床試験でも、リジュランと比較して痛みや赤みが有意に少ないことが確認されています。
リズネ注射の適応例
肌のハリと艶を向上させたい方:
- より輝きのある、透明感のある肌を目指したい方
- メイクのノリを良くし、内側から輝くような肌になりたい方
予防的なエイジングケアを考えている方:
- 将来的な肌の老化を予防したい方
- 早めのケアで、長期的に若々しい肌を維持したい方
目元や口元の細かいシワが目立ってきた方
乾燥肌や敏感肌でお悩みの方:
- 季節を問わず肌の乾燥が気になる方
- 肌が敏感で、様々な美容製品が合わない方
毛穴が目立ち、なめらかな肌質を取り戻したい方
顔だけでなく、首やデコルテの肌質改善を希望される方
リジュランなどの従来のスキンブースター注射の痛みに耐えられなかった方
リズネ注射の効果
リズネは単に表面的な改善を行うのではなく、肌の細胞レベルから持続的で自然な肌質改善効果を発揮します。線維芽細胞の活性化、血管新生作用、抗炎症作用が複合的に働くことで、以下のような効果が期待できます。
①肌のハリとツヤの向上
リズネに含まれる高純度PNが、真皮層の線維芽細胞を活性化し、コラーゲンやエラスチンの生成を促進します。これにより、肌のハリや弾力が改善され、同時に肌表面の光の反射が向上することで、艶やかな肌へと導きます。
②シワの改善
PNの細胞活性化効果により、小じわやほうれい線などのシワが改善されます。特に、目元や口元の細かいシワに効果的です。
③肌質の全体的な改善
保湿効果:PNは高い保水性を持ち、肌の水分保持力を高めます。
肌トラブル軽減:抗炎症作用により、ニキビ跡や傷跡の改善に効果を発揮します。
毛穴の引き締め:肌全体のハリが向上し、開いた毛穴が目立ちにくくなります。
治療の流れ
事前に麻酔クリームの前処置をおこないます。20分程度おいてから、医師による施術に移ります。注射の施術は10分程度です。治療部位の皮膚に細かく製剤を注入していきます。
施術後は洗顔やシャワーなども普段通りお過ごしいただけますが、お化粧や、運動・入浴・飲酒などの代謝があがるような行為は翌日以降をおすすめしています。
定期的・継続的な治療
3~4週間程度おきに3〜4回。以降は半年〜1年おきのメンテナンスが推奨されます。
施術料金
1回(2cc・全顔) | 77,000円/【初回限定】66,000円 |
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3回セット(2cc・全顔) | 198,000円 |
1回(1cc・目元のみ) | 55,000円/【初回限定】44,000円 |
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3回セット(1cc・目元のみ) | 132,000円 |
※クリーム麻酔代は上記治療費に含まれております。
副作用・リスク
以下のような副作用のリスクがあります。細心の注意を払いながら治療を行いますが、万が一合併症が起こった際には適切な医学処置をおこないます。
内出血、凹凸(当日~1週間)、腫れ、むくみ、赤み(当日~数日)など
当院では各種レーザー治療で全国よりご来院をいただいております。
各種メニューにおける原則的な対象範囲について、以下にご紹介させていただきます。
顔のシミ・打ち放題(Qスイッチルビーレーザー治療)
Qスイッチルビーレーザーを用いた顔のシミ治療は、原則以下の範囲を対象としております。
- 治療の対象範囲外:目の周り(保護ゴーグルに隠れる範囲)、耳、口まわり(ほうれい線の内側)、唇、有毛部
- 下縁はフェイスライン(下顎骨の縁のライン)まで
※範囲外エリアでレーザー施術をご希望の場合は、医師診察で治療の可否を判断の上、サイズに応じた別途費用がかかります。
唇のシミ・打ち放題(Qスイッチルビーレーザー治療)
Qスイッチルビーレーザーを用いた唇のシミ治療は、原則以下の範囲を対象としております。
- 対象範囲外:口の中につながる粘膜部分、白唇(唇周囲の皮膚の部分)
※レーザー照射は、対象範囲内にある、境界明瞭な斑状のシミに照射をおこないます。
※全般的なくすみを改善させる治療ではないため、唇全体にレーザーを照射することはありません。
顔のほくろ/いぼ・取り放題(CO2レーザー治療)
CO2レーザーを用いたほくろ/いぼ除去(顔エリア)は、原則以下の範囲を対象としております。
※範囲外エリアでレーザー施術をご希望の場合は、医師診察で治療の可否を判断の上、サイズに応じた別途費用がかかります。
- 取り放題の範囲外:目の周り(保護ゴーグルに隠れる範囲)、耳、唇、有毛部
- 下縁はフェイスライン(下顎骨の縁のライン)まで
※範囲外エリアでレーザー施術をご希望の場合は、医師診察で治療の可否を判断の上、サイズに応じた別途費用がかかります。
首のほくろ/いぼ・取り放題(CO2レーザー治療)
CO2レーザーを用いたほくろ/いぼ除去(首エリア)は、原則以下の範囲を対象としております。
※範囲外エリアでレーザー施術をご希望の場合は、医師診察で治療の可否を判断の上、サイズに応じた別途費用がかかります。
- 上縁はフェイスライン(下顎骨の縁のライン)まで
- 下縁は首の付け根(鎖骨より上)まで
- 背面も治療可能範囲に含まれます
腕のほくろ・取り放題(CO2レーザー治療)
CO2レーザーを用いたほくろ除去(腕エリア)は、原則以下の範囲を対象としております。
※範囲外エリアでレーザー施術をご希望の場合は、医師診察で治療の可否を判断の上、サイズに応じた別途費用がかかります。
- 取り放題の対象範囲:上腕、前腕、手首
- 取り放題の対象範囲外:肩、手、指
※範囲外エリアでレーザー施術をご希望の場合は、医師診察で治療の可否を判断の上、サイズに応じた別途費用がかかります。
※両腕の治療ご希望の場合は、左右それぞれで取り放題施術、及びクリーム麻酔の費用がかかります。
この記事では慶應義塾大学病院でおこなっている、『リストカットのきずあと治療』に関する情報について解説します。
昔のリストカットによるきずあとにお悩みの方はご相談ください
これまでの過去で、精神的に不安定な時期、つらい時期というのは誰しもが経験するものです。
その過程のなかで、リストカットというかたちできずあとを残してしまう方の割合は、実は決して稀というわけではありません。
そのような場合、たとえ現在は気持ちも落ち着き、新たに前向きな生活を改めて始めていこうとしても、そのきずあとを見るたびにつらい過去を思い出しまい、悲しい気持ちになってしまうことがあります。
さらに周囲の目が気になってしまい、着られる服装が制限されてしまったり、新たな環境に身を置くことに消極的になってしまうこともあります。
そのきずあとを完全に消し去り、元の状態に完全に戻す、ということが究極の理想ですが、高度に進んだ現在の医療をもってしても、それはまだまだ難しいというのが現状です。
しかしながら、一人ひとりのきずあとの状態に合わせた治療を計画することで、きずあとをより目立ちにくくしたり、より気になりにくくさせることは可能になっています。
きずあと研究の第一線をリードしてきた慶應義塾大学病院では、様々な治療方法をご提案可能です。
このような方に治療をおすすめします(治療適応)
・リストカットによるきずあと治療について、まず専門家の医師に相談したい
・きずあとを見るたびに消極的な気持ちになってしまう
・より前向きな生活を送るため、きずあとの治療を送りたい
・周囲の目がきになり、生活が著しく制限されている
など
慶應病院における治療体制
きずあと治療の実績がある、形成外科専門医が治療を担当します
慶應義塾大学形成外科では、歴史的にながらくきずあと研究や治療の第一線をリードし、多数の報告・論文執筆をおこなっております。
実績と知見を持った慶應の形成外科専門医が、診察・治療・治療後のフォローを含めて対応していきます。
手術やレーザーなど様々な選択肢をご提案可能です
慶應義塾大学病院では20以上の手術室を整備し、局所麻酔による小手術から、全身麻酔を用いた高度手術まで広く対応しています。
また外来にはフラクショナルレーザーも配置しており、状態に合わせた治療方針のご相談が可能です。
全身麻酔や入院の対応も可能です
リストカットのきずあと治療においては、局所麻酔・日帰りの手術またはレーザー治療をおこなうこともあります。
一方で、局所麻酔の手術であっても数日の入院加療が望ましかったり、全身麻酔での手術が必要(その場合は原則入院も必要)となったりする場合もあります。
当院では日々多くの入院・手術対応をおこなっており、同様のプロセスで安心して治療に向き合っていただくことが可能です。
(年間のべ入院患者数:約30万名、年間のべ手術患者数:1万5000名)
総合病院ならではのチーム医療を実践しています
国内でも屈指の規模を誇る大学病院であるため、きずあと治療を専門とする形成外科の他にも、麻酔科・精神科など治療をさらにバックアップする専門家の医師も多く在籍しています。
また、外来・病棟ともに専属の看護師やその他スタッフがおり、お悩みやご不安にも寄り添いながら、最良の治療となるお手伝いをしております。
また救急センターは24時間365日稼働しており、万が一の緊急対応が必要になった場合なども、バックアップできる体制があります。
リストカット跡の治療方法
切除術
きずあと自体を除去し、改めて丁寧に縫合することで目立ちにくくさせます。
きずの数が少なく、かつきずの幅が広い場合などに有効な可能性があります。
薄型採皮+90度回転法
きずあとがある部分の皮膚を薄く削り、そのあとにきずあと部分を除去します。削った皮膚に加工をほどこし、きずの方向が変わるように90度回転させた状態で、皮膚を再度移植し固定します。
きずの数、幅、範囲などに合わせて治療を計画します。
他部位からの植皮術
きずあとがある部分の皮膚を、深い部分のみを残すかたちで除去し、身体の他の部分から採取した皮膚を移植します。
下腹部、上腕、大腿などから状態に合わせて皮膚を採取します。
きずの数、幅、範囲などに合わせて治療を計画します。
レーザーによる方法
フラクショナルレーザー、炭酸ガスレーザーなどによりきずをぼやかしたり、より平坦にしたり、違うきずあとのようにする手法もあります。
比較的狭い範囲のきずあとや、簡便な方法での治療がご希望の場合などに有効な可能性があります。
料金
リストカットのきずあと治療は原則保険適応の対象外となり、全額自己負担の治療対象となります。
いわゆる病気・ケガとは異なり、整容面を重視した治療であるため、当院でも専門の美容外来にて診察をおこなっております。
治療適応となる範囲、治療方法、麻酔の方法、入院の有無などによって異なるため、実際の状態を診察したうえで、料金を含めた方針のご相談が可能です。
カウンセリングのご予約方法
慶應病院大学病院 美容医療外来
お電話でのご予約
専用の電話回線がございます。
03-5363-3858
受付時間:平日8:40~16:30
休診日:土曜日、日曜日、祝日、国民の日、年末年始
webでのご予約
HPから24時間便利なweb予約を受け付けております。
https://bldg3y.hosp.keio.ac.jp/aesthetic/
慶應義塾大学病院 美容医療外来
〒160-8582 東京都新宿区信濃町35 慶應義塾大学病院 3号館3Y受付
診療時間:平日8:40~16:30
休診日:土曜日、日曜日、祝日、国民の日、年末年始
お電話:03-5363-3858
HPからwebご予約可能 https://bldg3y.hosp.keio.ac.jp/aesthetic/
※本記事執筆の牧野医師担当日:木曜午後
JSKINクリニック(初回カウンセリングのみ対応可能)
初回カウンセリングのみ、JSKINクリニックでの対応も可能です。
※(火)・(水)・(金)が対応可能
東京都中央区新富1-15-3 新富・ミハマビル5F
日比谷線・JR線八丁堀駅より徒歩2分
有楽町線新富町駅より徒歩4分
執筆者
JSKINクリニック医師 牧野潤
慶應義塾大学医学部卒業。形成外科学会認定専門医。
在学中にシンガポール国立大学留学。卒業時に医師免許取得後、株式会社ボストンコンサルティンググループにて医療・IT分野で従事。初期臨床研修後、慶應義塾大学医学部 形成外科に入局。以降、慶應義塾大学病院及び関連病院にて勤務。2021年11月にJSKINクリニック東京銀座を設立。2024年6月に慶應義塾大学病院 美容外来を開始。
現在、JSKINクリニック代表医師、慶應義塾大学医学部 形成外科 助教。
日本形成外科学会、日本美容外科学会(JSAPS)正会員。形成外科・美容外科学会にて口演及び登壇多数。