肌の線維芽細胞を活性化する方法はあるのでしょうか。線維芽細胞が減少すると、シワやたるみなどの症状が現れます。肌の悩みを改善するために、線維芽細胞を活性化したいとお考えのかたもいらっしゃるでしょう。

本記事では、線維芽細胞を活性化する方法について紹介しますので、ぜひご覧ください。

線維芽細胞を活性化する方法は?

美容医療の施術以外で線維芽細胞を増やすことはできません。ただし、線維芽細胞にアプローチする成分を取り入れることで、活性化に期待できます。

線維芽細胞の活性化に期待できる方法を見ていきましょう。

コラーゲンやビタミンCなどを含む食べものをとる

普段の食事では、線維芽細胞を活性化する成分を含む食べものをとりましょう。代表的なものが、以下の成分です。

  • コラーゲン
  • ビタミンC
  • イソフラボン

ただし、動物性食材に偏ると、脂質の過剰摂取になるおそれがあります。特定の食材に偏らず、栄養バランスのよい食事をとることが大切です

成分の特徴や、多く含む食べものを紹介します。

コラーゲン

線維芽細胞によって生成される成分のひとつがコラーゲンです。コラーゲンペプチドには、線維芽細胞を増やす働きがあります

コラーゲンを多く含むのは、以下の食べものです。

  • 豚肉
  • 鶏手羽
  • フカヒレ
  • えび
  • ゼラチン

また、湯葉や牛すじ、魚の皮などにもコラーゲンが豊富に含まれています。

ビタミンC

ビタミンCは、線維芽細胞の働きをサポートする成分です。ビタミンCは、おもに果物や野菜に多く含まれています。

  • パプリカ
  • ミニトマト
  • キウイフルーツ
  • レモン
  • いちご

ビタミンCが不足するとコラーゲンも生成されなくなってしまいます。人間は体内でビタミンCを合成できないため、食事から摂取しなくてはなりません。ビタミンCの摂取量を増やすには、生の果物や野菜を取り入れましょう。

イソフラボン

イソフラボンにも、線維芽細胞を活性化する働きがあります。イソフラボンは、女性ホルモンのエストロゲンに似た働きをする成分です。イソフラボンは、大豆を原料とする食べものに多く含まれています。

  • 納豆
  • 豆腐
  • 豆乳
  • きなこ

更年期以降はエストロゲンの分泌量が減るため、特にイソフラボンを含む食べものがおすすめです。

線維芽細胞にアプローチするサプリメントをとる

近年は、線維芽細胞へのアプローチを目的とするサプリメントもあります。コラーゲンやビタミンCなどを含むサプリを取り入れてみるのもよいでしょう。

ただし、基本的に栄養は食事から摂取することが理想です。サプリだけに頼りすぎないよう、注意する必要があります。

線維芽細胞にアプローチする化粧品を使う

サプリだけでなく、線維芽細胞にアプローチする化粧品も販売されています。すでに日ごろのスキンケアで、線維芽細胞にアプローチする化粧品を取り入れているかたも多いでしょう。線維芽細胞の活性化を目的とした化粧品に含まれているのは、ビタミンC・プラセンタ・レチノールなどの成分です。線維芽細胞そのものを配合した化粧品の販売は認められていません

美容医療の施術を受ける

線維芽細胞の活性化には、美容医療の施術を受ける方法もあります。治療法によっては、線維芽細胞を増やすことも可能です。加齢によるシワやたるみなどが気になるなら、美容医療の施術もチェックしてみましょう。

線維芽細胞は減少を抑えることも大切

肌の線維芽細胞は、活性化するだけでなく、減少を抑えることも大切です。線維芽細胞の減少を防ぐには、次のような方法があります。

  • 紫外線を防ぐ
  • ストレスを解消する
  • 肌の保湿を行う
  • 十分な睡眠をとる
  • 栄養バランスのよい食事をとる

紫外線は線維芽細胞にダメージを与えます。また、ストレスや乾燥も、線維芽細胞が減少してしまう原因です。

普段の生活では、紫外線・ストレス・乾燥への対策を行いましょう。十分な睡眠をとり、栄養バランスのよい食事をとることも、線維芽細胞の減少を防ぐ効果に期待できます。

線維芽細胞の活性化を促す施術の種類

美容医療での線維芽細胞の活性化を促す施術の種類には、以下のようなものがあります。

  • マイクロニードルRF
  • フォトフェイシャル
  • PRP療法
  • 線維芽細胞移植

「食べものやサプリだけでは症状に変化が見られない」と感じるのなら、クリニックでの施術を検討してみるのもよいでしょう。

なお、治療による効果には個人差があり、必要な施術回数は症状によって変わります。また、クリニックでの施術は保険適用外であるため、治療費は自己負担です。くわしい施術回数や費用はクリニックのカウンセリングで相談してみましょう。

線維芽細胞の活性化を促す代表的な施術がどのようなものか概要を解説しますので、ぜひご覧ください。

マイクロニードルRF

マイクロニードルRF(ブレッシングやポテンツァなど)とは、極細の医療針を肌に刺し、皮膚の自然治癒力を引き出す治療法です。ニードルによる微細な傷や、ニードルから発されるRF(高周波)によって線維芽細胞が活性化し、コラーゲンやエラスチンの生成を促進する効果に期待できます。

マイクロニードルRFは、小ジワ・たるみ・毛穴の開き・ニキビ跡などに効果的な治療法です。治療後はおおむね1~2週間で肌の状態に変化が見られます。切開を行う方法ではないため、ダウンタイムは短めです。4週間ほど間隔をあけて複数回施術を受けます。

フォトフェイシャル

フォトフェイシャルとは、光を照射して肌の状態を改善する「IPL療法」のひとつです。シミ・そばかす・くすみ・小ジワ・赤ら顔などの改善に効果が期待できます。

フォトフェイシャルも、線維芽細胞を活性化させ、コラーゲンの生成を促進して肌の改善をめざす方法です。肌の状態にもよりますが、4週間ごとに5~6回施術すると、効果を実感しやすいでしょう。

PRP療法

PRP療法とは、再生医療の一種で、患者さん自身の血液を使う方法です

血液中に含まれる「多血小板血漿」には、組織を治癒して炎症を抑える働きがあります。その働きを活用して、ケガの治りを早めたり、組織の再生を促したりする治療法です。

治療では、濃縮した血小板を肌の気になる部位に注入します。その血小板から成長因子が放出され、線維芽細胞の働きを助けることで、コラーゲンやエラスチンなどを増加させる仕組みです

PRP療法を受けると、シワ・たるみ・目の下のクマ・くすみなどの改善に効果が期待できます。個人差はあるものの、効果が持続する期間の目安は数か月~半年程度です。治療回数は、症状や目的などによって異なります。

線維芽細胞療法

線維芽細胞療法とは、採取した線維芽細胞を培養・増殖して、シワやたるみが気になる部分に移植する方法です。再生医療のひとつで、線維芽細胞を活性化するだけではなく、その数自体を増やすことで肌の症状を改善に導きます。

自分自身の細胞を使う方法であるため、線維芽細胞療法は拒絶反応や副作用のリスクが少ない治療法です。ただし、細胞の培養や定着には時間がかかるため、即効性には期待できません。

線維芽細胞療法を行っているのは、厚生労働省の認可を受けたクリニックです

個人差があるものの、線維芽細胞療法は効果が2~3年続きます。採取した細胞を保管しておくと、定期的に施術を受けることが可能です。

線維芽細胞の活性化はクリニックでの施術がおすすめ

線維芽細胞の活性化をめざすなら、コラーゲンやビタミンC、イソフラボンを含む食べものがおすすめです。また、美容クリニックでマイクロニードルRFやフォトフェイシャルなどの施術を受ける方法もあります。線維芽細胞を活性化する治療を受けると、シミやたるみなどの改善に効果が期待できるでしょう

再生医療のひとつである、線維芽細胞療法もおすすめの施術です。線維芽細胞療法では、自分の細胞を採取・培養・移植して、気になる症状の改善がめざせます。

気になる症状の改善に線維芽細胞の活性化をお考えでしたら、ぜひクリニックでの施術も検討してみてはいかがでしょうか。

シワやたるみなどへの効果で注目を集めているのが、肌の再生医療です。年齢を重ねて肌の変化が気になり、再生医療に興味をお持ちのかたもいらっしゃいますよね。再生医療は、自分自身の細胞を使って肌の機能を回復させる方法です

本記事では、肌の再生医療とはどのようなものか、わかりやすく紹介します。シワやたるみ、目の下のクマなどの症状にお悩みのかたは、ぜひ内容をご覧ください。

肌の再生医療とは?

再生医療とは、自分自身の細胞を採取・培養して移植する治療方法のことです。肌の再生医療では、内側からアプローチすることにより、自然で継続的な効果に期待できます。

近年、注目を集めているのが、再生医療のひとつである「線維芽細胞移植」です。手術や薬剤を注入する方法とは違い、線維芽細胞移植では自然に肌が持つ機能を回復させます。シワ・たるみでお悩みなら、線維芽細胞移植によって改善に期待できるでしょう。

肌の再生医療に期待できる効果

肌の再生医療では、次のような効果に期待できます。

  • 肌を若返らせ老化を遅くする
  • 美肌を持続する

代表的な効果について、それぞれチェックしてみましょう。

肌を若返らせ老化を遅くする

再生医療は、肌を若返らせる効果に期待できます。年齢を重ねると肌にシワやたるみなどの症状が生じるのは、真皮にある線維芽細胞が減少してしまうためです。線維芽細胞には、コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸など、若々しい肌を維持する成分を生成する働きがあります。

再生医療は、加齢や紫外線などによるダメージで減った細胞を移植し、徐々に肌の状態を改善に導く治療法です。治療を受けることで、肌の老化を遅くする効果にも期待できます

美肌を持続する

再生医療は、美肌を持続するという効果にも期待できます。

20~30代のうちは、老化による肌の変化もあまり見られないでしょう。シワやたるみなどが少ないうちに治療を受けると、美肌の維持に役立ちます。個人差はあるものの、効果が持続する期間の一般的な目安は2~3年です

定期的に治療を受けることで、若々しい肌を長く保てるでしょう。

肌の再生医療の流れ

肌の再生医療で行われる「線維芽細胞移植」は、大きくわけると次のような流れで進められます。

  • クリニックでカウンセリングを受ける
  • 血液検査を受ける
  • 細胞を採取する
  • 細胞を培養して増やす
  • 増やした細胞を肌に戻す

おおまかな流れについて見ていきましょう。

1. クリニックでカウンセリングを受ける

まずはクリニックで医師のカウンセリングを受けます。気になる悩みや施術での要望があったら、カウンセリングで相談してみましょう。カウンセリングでは、施術によるメリットやデメリット、費用を確認しておくことも大切です。複数のクリニックでカウンセリングを受けると、比較検討できます。不安要素が残らないよう、内容について確認したうえで、施術を受けるか検討しましょう。

2. 血液検査を受ける

再生医療を希望する場合は、血液検査を行います。血液検査を受けるのは、感染症の有無を確認するためです。結果はおおよそ1週間で届きます。

3. 細胞や血液を採取する

血液検査の結果に問題がなければ、耳の後ろなどから少量の皮膚を採取します。耳の後ろの皮膚を使うのは、紫外線の影響を受けにくく、ほかの部位よりも線維芽細胞の質が高いためです。麻酔をするため、採取時の痛みはほとんどありません。また、細胞を培養するため、血液の採取も行います。

4. 細胞を培養して増やす

採取した細胞を、専用の施設で培養して増やします。培養にかかる期間の目安は、約4~6週間です

5. 増やした細胞を肌に戻す

培養して増やした細胞を、肌の気になる部分に移植します。移植しても、すぐに肌の状態が改善するわけではありません。細胞が肌に定着しやすくなるよう、クリニックによっては同じ部位に2回移植を行います。

移植後のダウンタイムで見られるのは、腫れや内出血などの症状です。ダウンタイムの症状が続く期間には個人差があるものの、長くても1週間程度で落ち着きます。腫れや内出血などの症状が長引くときは、施術を受けたクリニックで相談してみましょう。

細胞の移植後は、定期的な検診が行われます。

肌の再生医療のメリット

線維芽細胞を使った肌の再生医療には、次のメリットがあります。

  • 自然な効果が長く続く
  • 副作用のリスクが低い

2つのメリットについて解説します。

自然な効果が長く続く

肌の再生医療は、従来の美容医療よりも効果が長く続くことがメリットです

美容医療では、ヒアルロン酸やボトックスなどの薬剤を注射する方法もあります。薬剤を使う方法で効果が持続する期間の目安は、以下のとおりです。

  • ヒアルロン酸......6か月~1年
  • ボトックス 3か月~6か月

薬剤を注射する方法には即効性があるものの、効果を持続させるためには定期的に施術を受けなくてはなりません。

しかし、再生医療なら効果が2~3年続き、仕上がりが自然です。また、摂取した細胞を保管しておくと、定期的に移植が受けられます。

副作用が起きにくい

肌の再生医療には、副作用が起きにくいというメリットもあります。美容医療に興味があっても、副作用やアレルギーなどが不安だと感じるかたも多いでしょう。

薬品や人工物ではなく、自分自身の細胞を移植する方法であるため、再生医療は副作用やアレルギーが出にくい治療方法です。メスを使用した切開がないことから、ダウンタイムの症状も少なく、短期間で落ち着きます。

肌の再生医療のデメリット

自然な効果が得られる肌の再生医療ですが、次のようなデメリットがあります。

  • 費用が高い
  • 効果に個人差がある

治療を受ける際は、デメリットを知っておくことも大切です。デメリットについてもそれぞれ解説しますので、ぜひご覧ください。

費用が高い

肌の再生医療は、従来の美容医療よりも費用が高くなってしまうことがデメリットです。

線維芽細胞移植は審美目的の治療となるため、保険が適用されません

採取した細胞は、高度な設備において厳重な管理のもと、オーダーメイドで培養する必要があるため、どうしてもコストがかかります。

費用は治療を受けるクリニックや細胞の保管期間など、さまざまな要素によって変わってきます。くわしくは、クリニックのカウンセリングで確認してみましょう。

効果に個人差がある

肌の再生医療は、効果に個人差があることもデメリットです。

再生医療では、移植した細胞の働きにより、徐々に肌の状態が改善していきます。即効性がある治療法ではないため、「効果が出ない」と感じるかたもいらっしゃるでしょう。また、20~30代で加齢の症状が出ていないかたも、あまり変化がないと思われるかもしれません。

効果が出るまでの期間や出方には個人差があると知ったうえで、再生医療を受けるか検討してみましょう。

肌の再生医療は加齢で生じる症状の改善に効果的な治療!

肌の再生医療は、シワやたるみなど、加齢で生じる症状に効果が期待できる治療法です。施術を受けることによって、気になる症状の改善がめざせるでしょう。

ただし、ヒアルロン酸・ボトックスなどの薬剤を投与する施術とは違って、即効性には期待できません。

ほかの美容医療よりも仕上がりが自然で、副作用が少ないことも、再生医療のメリットです。再生医療には年齢制限が設けられていないため、何歳からでも受けられます。

気になる症状の改善をお考えでしたら、ぜひ再生医療もチェックしてみてくださいね。

肌の悩みを根本的に解決するのなら、再生医療を受ける方法があります。再生医療の存在を知って、通院回数や効果が持続する期間などに興味をお持ちのかたも多いでしょう。

本記事では、肌の再生医療のうち、線維芽細胞療法について、通院回数や効果が持続する期間の目安などを紹介します。再生医療を受けるか検討する材料のひとつとして、ぜひ記事の内容をご確認ください。

肌の再生医療の通院回数は何回?

肌の再生医療は、カウンセリング後すぐに受けられるタイプの治療ではありません。クリニックによる違いはあるものの、線維芽細胞療法の場合、4~6回以上の通院が必要です。

細胞の採取は1回のみですが、培養が完了されて以降の移植のために通院します。

  • カウンセリング
  • 採血
  • 細胞の採取
  • 細胞の移植(1~2回)
  • 定期検診

クリニックによっては、カウンセリングと同日の採血が可能です。血液検査の結果に問題がなければ、耳の後ろなどから細胞の採取を行います。

採取した細胞の培養にかかる期間は、4~6週間です。培養・増殖が終わったら、気になる部分に細胞を移植します。細胞の定着を高めるために、同じ場所に2回移植する方法が一般的です。術後は定期検診で肌の状態を確認します。

4~6回という回数は一般的な目安です。実際の回数はクリニックでのカウンセリング時に確認してみましょう。

肌の再生医療の効果が持続する期間の目安

線維芽細胞療法の場合、効果が持続する期間は2~3年が一般的な目安です。個人差はあるものの、ヒアルロン酸注射・ボトックス注射などの施術よりも、効果が長く続きます。ただし、線維芽細胞療法は即効性の高い治療方法ではありません。

線維芽細胞療法では、培養した細胞を保管しておくことが可能です。およそ1年に1度治療を受けることで、継続的な効果に期待できます。

線維芽細胞移植の効果を実感するまでにかかる期間の目安は、1~2か月ほどです。効果が出るまでの期間や実感の程度には個人差があります。

肌の再生医療で行われる「線維芽細胞療法」の一般的な流れ

治療に興味があるのなら、流れについてもチェックしておきましょう。再生医療のひとつである線維芽細胞療法は、次のような流れで行われます。

  • 問診やカウンセリングを受ける
  • 血液検査を行う
  • 線維芽細胞の採取や培養のための採血を行う
  • 専門の設備で線維芽細胞を培養する
  • 気になる場所に線維芽細胞を移植する
  • 術後の定期検診を受ける

6つのステップについて、さらに解説します。

1.問診やカウンセリングを受ける

まずは、線維芽細胞移植を行っているクリニックで、問診やカウンセリングを受けましょう。治療にあたっては再生医療委員会からの認可が必要なので、すべてのクリニックで線維芽細胞移植を行っているわけではありません。

治療の流れや費用などはクリニックによって違うため、比較して検討してみることをおすすめします。無料カウンセリングを比較の参考にするのも方法のひとつです。

治療について不安や疑問がある場合も、カウンセリングで相談できます。

2.血液検査を行う

治療を受けることが決まったら、血液検査が行われます。血液検査を行うのは、感染症などがないかを確認するためです。クリニックによっては、カウンセリングと同じ日に血液検査が受けられます。

採取する血液はごくわずかです。結果が出るまで1週間程度待ちましょう。

3.線維芽細胞の採取や採血を行う

血液検査の結果に問題がなければ、線維芽細胞の採取が行われます。細胞の採取に使われるのが、紫外線の影響が少ない耳の後ろの皮膚です。米粒ほどの大きさであるため、傷痕も目立ちません。採取時は局所麻酔をするため、痛みはあまり感じないでしょう。

治療では、細胞を培養するために使う血液も採取します。

4.専門の施設で線維芽細胞を培養する

採取した皮膚から線維芽細胞を抽出して、約1万倍に培養します。細胞の培養が行われているのは、厚生労働省の認可を受けた、専門の施設です。培養が終わるまで、4~6週間待ちましょう。

5.気になる場所に線維芽細胞を移植する

培養した線維芽細胞を肌の気になる場所に移植します。移植による効果が期待できるのは、次のような症状です。

  • 小じわ
  • 皮膚のや毛穴のたるみ
  • ほうれい線

初回は、1~3か月あけて2回目の移植を行う方法が一般的です。線維芽細胞療法では2回移植を行うことにより、細胞の定着率を高めます。

術後には、腫れや内出血などの症状が出る場合もあるでしょう。腫れや内出血が出ても、通常は数日で落ち着きます。ダウンタイムの症状を抑えるために、術後は医師の指示に従って過ごしてください。

6.術後の定期検診を受ける

線維芽細胞療法の施術後は、定期検診が行われます。医師の指示に従って、クリニックで定期検診を受けましょう。定期検診のタイミングはクリニックによって違いますので、施術を受けるまえに確認してみてください。アフターケアの内容もチェックしておきましょう。

費用はかかるものの採取した細胞は保存でき、繰り返し施術を受けることもできます。

肌の再生医療を受けるクリニックの選び方でのポイント

治療で後悔しないためにも、線維芽細胞療法はクリニックの選び方が大切です。費用の安さよりも、次のようなポイントをチェックしてみましょう。

  • 厚生労働省の認可を受けている
  • 口コミでの評判がよい
  • カウンセリングが丁寧である

3つのポイントについてもそれぞれ紹介します。

厚生労働省の認可を受けている

肌の再生医療を受けるなら、厚生労働省の認可を受けているクリニックを選びましょう。線維芽細胞移植は第Ⅱ種再生医療として定められており、厚生労働省及び再生医療委員会からの認可が必須です。

認可を受けているクリニックは、厚生労働省のホームページから確認できます。

参考:厚生労働省「再生医療等提供機関の情報について」

口コミでの評判がよい

再生医療を受けるクリニックを選ぶなら、口コミでの評判もあらかじめ確認しておきましょう。実際に治療を受けた人による口コミは、判断材料として役立ちます。よい口コミだけでなく、悪い口コミを確認することも大切です。

総合的に見て、評判のよいクリニックを選びましょう。

カウンセリングが丁寧である

クリニック選びでは、カウンセリングの丁寧さも重要なポイントです。カウンセリングでは、以下のポイントをチェックしてみましょう。

  • 十分な説明を行っているか
  • 要望を聞いてくれるか
  • 契約を急かしていないか

カウンセリングを受けたからといって、その場で治療するか即決する必要はありません。自分に合っている治療なのか、カウンセリングで得た情報をもとに判断することが大切です。

メリット・デメリット・費用などの説明が丁寧で、要望を聞いてくれるクリニックを選びましょう。契約を急かすクリニックや、過度な勧誘が多いクリニックは避けるようにすると、失敗を防げます。

再生医療に興味があるならクリニックでの相談がおすすめ

肌の再生医療では血液検査や細胞の培養に時間がかかるため、複数回クリニックに通うことになります。クリニックにもよりますが、一般的な通院回数の目安は4~6回です。

不安なく治療を受けるためにも、厚生労働省の認可を受けたクリニックを選びましょう。

対応実績やカウンセリングの内容、口コミなども参考に、自分に合ったクリニックを選んでくださいね。

二重埋没法の施術後はコンタクトレンズをつけても問題ないのでしょうか。施術を検討するにあたって、コンタクトレンズが使えるか気になるかたもいらっしゃいますよね。本記事では、二重埋没法施術後のコンタクトレンズ着用や、注意点についてわかりやすく紹介します。

二重埋没法の施術後はコンタクトレンズをつけても大丈夫?

二重埋没法の施術後はコンタクトレンズをつけても問題ないのでしょうか。毎日コンタクトレンズを使っているなら、気になるポイントですよね。

埋没法の施術後もコンタクトレンズの着用は可能ですが、感染症や炎症を防ぐために、一定期間は控えなくてはなりません。

本記事では、二重埋没法の施術後はいつからコンタクトレンズをつけられるのか紹介します。施術後の注意点についても紹介しますので、ぜひ内容をご覧ください。

二重埋没法の施術後はいつからコンタクトレンズをつけられる?

二重埋没法の施術後のコンタクトレンズは、一般的には48時間以上経過してからの着用が推奨されています。

術後の状態によっては、翌日には違和感がなくなるかもしれません。その場合も、術後48時間が経過するまでは待ちましょう。特に、ハードコンタクトレンズはまぶたに大きな負担がかかってしまうとされているため、注意が必要です。どうしても翌日からコンタクトレンズを着用しなくてはならない場合は、あらかじめ医師に相談してみてください。

普段カラーコンタクトレンズを使っているかたは、見た目の違和感が気になってしまうかもしれません。見た目の違和感が気になるなら、外出しないタイミングで施術を受けることをおすすめします。

48時間を経過していても、違和感が出たときはコンタクトレンズの着用を控えましょう。

二重埋没法の施術直後にコンタクトレンズを着用できない理由

二重埋没法の施術直後にコンタクトレンズを着用できないのは、次の理由からです。

  • 雑菌が入るおそれがあるため
  • まぶたの皮膚を引っ張らなくてはならないため

2つの理由についてチェックしてみましょう。

雑菌が入るおそれがあるため

二重埋没法の施術直後は、まだ傷が完全には塞がっておらず、雑菌が入るおそれがあります。着脱時に雑菌が入ってしまうと、感染症を引き起こしてしまうかもしれません。

また、まぶたへの刺激によって、腫れや痛みなどダウンタイムの症状が長引くおそれもあります。ダウンタイムを長引かせないためにも、術後しばらくは眼鏡の使用がおすすめです。

まぶたの皮膚を引っ張らなくてはならないため

二重埋没法の施術直後は、まぶたや糸が安定していない状態です。引っ張ったり摩擦を加えたりすると、まぶたに負担がかかり、糸が緩んでしまうことがあります。

コンタクトレンズを着脱する際は、まぶたの皮膚を引っ張らなくてはなりません。糸が緩まないためにも、まぶたや糸が安定するまでコンタクトレンズの着用は控えましょう。

二重埋没法後にコンタクトレンズを着用する際の注意点

48時間以上が経過しても、二重埋没法後のコンタクトレンズ着用には、次のような注意点があります。

  • 清潔な手でコンタクトレンズを装着する
  • まぶたを引っ張りすぎない
  • 長時間の着用を避ける
  • なるべく使い捨てのコンタクトレンズを使う
  • 違和感や痛みがあったら医師に相談する

安全にコンタクトレンズを使用するためにも、注意点をチェックしてみましょう。

清潔な手でコンタクトレンズを装着する

二重埋没法の施術後は、必ず清潔な手でコンタクトレンズを装着しましょう。もちろん、コンタクトレンズを外すときも同様です。

二重埋没法を受けたあとは、まぶたが非常にデリケートな状態になっています。48時間が経過している場合も、手指に雑菌が付着していると、感染症を引き起こしてしまうかもしれません。

まぶたやコンタクトレンズに触れる際は、必ず手を洗い、十分に水気を拭きとりましょう。

まぶたを引っ張りすぎない

二重埋没法を受けたあとは、まぶたを引っ張りすぎないよう注意する必要もあります。術後は、埋没法の糸が安定していない状態です。

まぶたを強く引っ張ってしまうと、糸が緩んでしまう可能性があります。コンタクトレンズの着脱時にまぶたを引っ張る際は、力を入れすぎないよう気をつけましょう。

長時間の着用を避ける

二重埋没法の施術後にコンタクトレンズを使用する際は、長時間の着用を避けることも大切です。コンタクトレンズの着用時間が長くなると、まぶたにかかる負担が大きくなってしまいます。

短時間の装着から始めて、徐々にコンタクトレンズの着用時間を伸ばすようにしましょう。違和感がある場合はコンタクトレンズの使用を中止し、まぶたを休ませてください。

なるべく使い捨てコンタクトレンズを使う

埋没法の施術後は、なるべく使い捨てコンタクトレンズを使用しましょう。繰り返し使えるタイプのコンタクトレンズはコストパフォーマンスに優れていて便利です。しかし、雑菌が繁殖しやすいというデメリットがあります。

使い捨てコンタクトレンズなら、衛生面でのリスクを減らせるでしょう。感染症や炎症を防ぐためにも、ダウンタイムが終わるまでのあいだは、使い捨てタイプがおすすめです。

違和感があったら医師に相談する

二重埋没法の施術後にコンタクトレンズを着用して目の充血・痛み・違和感があったら、放置せず医師に相談してみましょう。

コンタクトレンズを外したあとにゴロゴロしているような感じがあるのなら、糸の結び目が擦れているのかもしれません。糸が露出して目の表面に触れると、違和感や痛みなどの症状が出ることもあります。

感染症や炎症などのトラブルにつながるおそれもあるため、違和感があったらクリニックでの相談がおすすめです。

コンタクトレンズ以外で気をつけたい二重埋没法後の注意点

二重埋没法の施術後は、コンタクトレンズ以外にも気をつけておきたい注意点があります。特に気をつけたい注意点が、以下の4つです。

  • まぶたに触らない
  • 目の周囲を冷やす
  • 術後2日程度は安静に過ごす
  • むくみや体重増加に注意する

おもな注意点についても見ていきましょう。

まぶたに触らない

術後は、コンタクトの有無にかかわらず、なるべくまぶたに触れないよう注意しましょう。施術後のまぶたは刺激に対して敏感な状態です。気になるからとまぶたに触ってしまうと、腫れや痛みが長引く原因になってしまいます。

目の周囲を冷やす

目元の腫れがひどくならないよう、二重埋没法の施術後2~3日は患部を冷やしましょう。患部を冷やす際は、タオルに包んだ保冷剤を使うと便利です。

ただし、冷やし過ぎると血行が悪くなってしまいます。1日数回、1回あたり15分程度を目安にしましょう。

術後2日程度は安静に過ごす

二重埋没法は、術後2日程度は安静に過ごすことも大切です。傷が落ち着くまではアイメイクも避けてください。

血行がよくなると腫れが強くなることがあるため、激しい運動・入浴・飲酒は避けましょう。術後1週間程度はシャワーにしておき、サウナも控えることをおすすめします。

むくみや体重増加に注意する

二重埋没法の施術後は、むくみや体重の増加に注意する必要もあります。急激な体重増加やむくみがあると、まぶたの厚みが変化して、糸がとれてしまうことがあるためです。

食べすぎや塩分のとりすぎに注意して、むくみ・体重の増加を防ぎましょう。

二重埋没法後もコンタクトレンズの使用は可能!

二重埋没法の施術後もコンタクトレンズの使用は可能です。ただし、施術後48時間程度はコンタクトレンズの使用を控えましょう。

施術後は、コンタクトレンズの着用以外にも注意するポイントがあります。トラブルなく過ごせるよう、施術後は医師の指示に従ってください。

個人差はあるものの、埋没法のダウンタイムは切開法よりも短めです。そのため、埋没法は手軽に二重を作りたいかたに人気があります。

興味をお持ちのかたは、ぜひクリニックのカウンセリングで相談してみてくださいね。

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美容医療情報に関する知識、院内の取り組みなどを動画を通じて発信してまいります。

第一弾として、牧野医師によるご挨拶とチャンネルの趣旨をご紹介する動画を公開しております。
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