【症例】60代男性 眼瞼下垂(右・挙筋腱膜前転術)— 片目だけの手術で左右のバランスを整えた
片目だけの手術で、左右のバランスを整えた眼瞼下垂
60代男性/右・挙筋腱膜前転術(保険適用)


| 施術 | (右のみ)挙筋腱膜前転術+皮膚たるみの最小限切除+まぶたの厚みとり(脂肪減量) |
|---|---|
| 麻酔 | 局所麻酔(日帰り手術) |
| 費用 | 保険適用3割負担で数万円程度が目安(別途 初診・再診料、処方薬代) |
| ダウンタイム | 内出血・腫れ 1〜2週間程度 |
| 通院 | 抜糸(術後6日)/経過診察 1ヶ月・2ヶ月 |
01ご相談内容
右まぶたが開けにくく、「目が小さくなった」「疲れて見える」「視野がかぶさって目が開きにくい」ことを気にされてご来院されました。お近くの眼科からのご紹介です。
02診断・見立て
担当医:牧野 潤(形成外科専門医)
右のみ、まぶたを持ち上げる筋肉の腱膜がゆるむ「腱膜性眼瞼下垂」と診断しました(術前の開瞼度 MRD-1:右1mm)。この方はハードコンタクトレンズを30年使用されており、これは腱膜性眼瞼下垂の代表的な原因のひとつです。
この症例のポイントは「片目だけの手術で、左右のバランスをどう取るか」です。手術しない左目とのバランスを最優先し、(1) 二重のラインは左の自然なラインに合わせる、(2) 皮膚の切除は最小限にとどめる、という控えめな設計としました。
03施術内容
- 術式 (右のみ)挙筋腱膜前転術+皮膚たるみの最小限切除+まぶたの厚みとり(脂肪減量)
- 麻酔 局所麻酔(日帰り手術)
- 費用区分 保険適用
ゆるんだ腱膜をまぶたの瞼板に縫い縮めて固定し、術中に坐位(座った姿勢)で左右の開き具合を確認しながら微調整しました。外側のふくらみが目立ったため、余剰な眼窩脂肪の切除も併せて行っています。
04経過・ダウンタイム





- 手術直後 閉瞼は問題なく、兎眼(目が閉じきらない状態)なし。二重のラインからの切開のため、開瞼時に傷は目立ちません
- 2日後 内出血は少し遅れて現れ、この時期がピーク
- 6日後(抜糸) 内出血は黄色く変化し軽快傾向。開瞼度 MRD-1は右2.5〜3.0mmに改善し、左右対称性は良好
- 1週間後〜 ハードコンタクトレンズの装用を再開
- 2週間後 内出血は消退し、左右差もほぼありません。開瞼はあえて控えめに、手術していない左目に合わせた自然な仕上がり
- 今後 1ヶ月・2ヶ月時点でも経過を確認予定
05結果・ポイント



術前は右1mmだった開瞼度が2.5〜3.0mmまで改善し、手術していない左目とほぼ対称の自然な仕上がりになりました。二重の食い込みも適度で、予定外のラインは出ていません。閉瞼時も術前・術後で目はしっかり閉じており、兎眼は生じていません。
正直な補足として、開瞼をさらに大きくすることも技術的には可能でしたが、この方は片側のみの手術のため「左に揃える」ことを優先しています。左右両方をしっかり開けたい方には両側同時の手術をご提案する場合もあり、カウンセリングでご希望を伺いながら設計します。
06費用とリスク
挙筋腱膜前転術(右・保険適用)の費用
主なリスク・副作用
※本ページは、ご本人の同意を得て掲載しています(掲載範囲=目元)。写真は加工していません(撮影条件を統一・撮影時期を明記)。治療効果には個人差があります。症状・経過は患者様により異なります。掲載内容は当院での診療に基づくものです。

