眉下切開

50代男性/眉下切開(上まぶたの皮膚切除 7.5mm+厚み取り)

術前50代男性 眉下切開 術前 正面・開瞼(両目・目もと)
術後4ヶ月50代男性 眉下切開 術後4ヶ月 正面・開瞼(両目・目もと)
この症例のまとめ
施術眉下切開(上まぶたの皮膚切除 7.5mm・両側)+厚み取り(眼輪筋の切除)を併用
麻酔局所麻酔(日帰り手術)
費用自費診療(金額は「06 費用とリスク」に記載)/モニター制度があります
ダウンタイム腫れ・内出血 1〜2週間程度/傷の赤みは数ヶ月かけて落ち着きます
通院抜糸(術後1週間)、経過診察(術後2週間・1ヶ月半・4ヶ月)

01ご相談内容

ご相談はまぶたのたるみで、内容は次のようなものでした。

  • まぶたが開けにくい
  • 頭痛や肩こりを感じやすい
  • おでこにシワが入る
  • 疲れて見える、老けて見える

まぶたの手術を受けるのは今回が初めてで、治療を受ける前提でご相談に来られました。

02診断・見立て

診察では、上まぶたの皮膚のかぶさりが、まつげに乗っかるような形になっていました。そのため目が本来のサイズよりも小さく見えてしまっている状態です。

さらにその重みによっておでこに力が入り、慢性的な頭の重さや額のシワにもつながっていました。ご相談の「頭痛や肩こり」「おでこのシワ」は、まぶたとは別の悩みに見えますが、かぶさったまぶたを眉で持ち上げ続けている結果として出ています。

この方は、皮膚を取るだけでは足りませんでした

もうひとつ大事な所見がありました。男性で、まぶたに若干の厚みもあったことです。

まぶたの重さは皮膚だけで決まるわけではありません。皮膚の下にある眼輪筋や脂肪にも厚みがあると、皮膚だけを取っても重さが残ります。男性は女性より皮膚も組織も厚い傾向があり、この方もそのタイプでした。

そこで皮膚の切除に加えて、厚み取り(眼輪筋の切除)を併用する方針としました。

03施術内容

  • 術式 眉下切開(上まぶたの皮膚切除 7.5mm・両側)+厚み取り(眼輪筋の切除)を併用
  • 麻酔 局所麻酔(日帰り手術)

デザインは切除幅7.5mm、長さ43mmとしました。そのうえで、皮膚の下の眼輪筋を幅の7割ぶん切除しています。皮膚だけでなく、その下の厚みも一緒に減らすことで、まぶたの重さそのものを軽くする狙いです。

切開線は眉毛の下に置きますが、眉毛の下縁がほんの少し眉毛の中に入り込む位置に設定します。ここが眉下切開でいちばん大事なところです。眉毛から離して下に引いてしまうと、傷と眉毛の間に隙間が空き、そのぶん傷が目立ちやすくなります。わずかに毛の生えている範囲へ食い込ませることで、生えてくる毛が傷に重なって隠れます。

50代男性 眉下切開 術前 閉瞼(上まぶたに余った皮膚と厚み)

術前の目を閉じた状態です。上まぶたに皮膚が余っているだけでなく、まぶた全体にぽってりとした厚みがあるのが分かります。眉下切開で取るのは、この余った皮膚と、その下の厚みです。

04経過・ダウンタイム

各時点で、開けたところ(左)と閉じたところ(右)を並べています。傷そのものは、目を閉じた写真で見えます。この症例は術後1週間と2週間が続けて記録できているので、ダウンタイムがいちばん動く時期の変化がそのまま追えます。

術前
50代男性 眉下切開 術前 開瞼
50代男性 眉下切開 術前 閉瞼

皮膚のかぶさりがまつげに乗り、目が小さく見えています。閉じた写真では、皮膚の余りとまぶたの厚みの両方が確認できます。

術後1週間(抜糸時)
50代男性 眉下切開 術後1週間 開瞼(内出血が黄色く抜けかけた状態)
50代男性 眉下切開 術後1週間 閉瞼(眉下の縫合線)

ダウンタイムがいちばん出ている時期です。まぶたから目の下にかけて内出血が黄色く抜けかけた状態で広がっています。内出血は紫から黄色へ変わりながら吸収されるので、この黄色は治っていく途中の色です。閉じた写真では眉毛の下に縫合の跡と赤みが見えます。抜糸はこの日に行いました。

術後2週間
50代男性 眉下切開 術後2週間 開瞼
50代男性 眉下切開 術後2週間 閉瞼

1週間前と見比べてください。内出血はほぼ消えています。眉下切開の内出血は、1週間から2週間のあいだに大きく引きます。この時点では傷の赤みが残っている程度で、日常生活で目立つ要素はかなり減ります。

術後1ヶ月半
50代男性 眉下切開 術後1ヶ月半 開瞼
50代男性 眉下切開 術後1ヶ月半 閉瞼

腫れが落ち着き、目の開きとまぶたの形が安定してきました。傷の赤みは1ヶ月ごろがピークで、この時期から少しずつ引いていきます。

術後4ヶ月
50代男性 眉下切開 術後4ヶ月 開瞼
50代男性 眉下切開 術後4ヶ月 閉瞼

傷の赤みが引き、閉じた写真でも傷はかなり目立たなくなりました。眉下切開の傷は、おおむね3ヶ月から半年ほどかけてかなり目立ちにくくなります。ここが終点ではありません。傷はこの先も時間をかけて周りの皮膚に馴染み、さらに目立たなくなっていきます。

05結果・ポイント

この症例の要点は、皮膚を取るだけでは足りないまぶたがある、ということです。眉下切開は「余った皮膚を取る手術」と説明されますが、皮膚の下の眼輪筋や脂肪にも厚みがあると、皮膚だけを取っても重さが残ります。

男性は皮膚も組織も厚い傾向があります。この方もそのタイプで、皮膚の切除に加えて厚み取り(眼輪筋の切除)を併用しました。まぶたの厚みは、診察で触って確かめる部分です。写真だけでは判断できません。

術前と術後で眉の位置が下がっているのも見ていただきたい点です。かぶさりがある間は眉を上げて視野を補っていました。まぶたが軽くなるとその必要がなくなり、眉は自然な高さに戻ります。「頭が重い」「おでこにシワが入る」という悩みは、ここから来ています。

ダウンタイムについては、術後1週間と2週間を並べているのがこの症例の見どころです。1週間の時点では内出血が広く出ていますが、2週間でほぼ引いています。「どのくらい休めばいいか」を考えるときの目安にしていただければと思います。

06費用とリスク

費用

自費診療です。この症例は298,000円(眉下切開リフト 265,000円+厚み取りオプション〈眼輪筋の切除〉33,000円)。別途、診察料と処方薬代がかかります。

※別途モニター料金がございます。

主なリスク・副作用

内出血・腫れ(1〜2週間程度)、傷の赤み(数ヶ月かけて目立たなくなります)、左右差、眉の位置や形の変化、傷あとの盛り上がり、まぶたの閉じにくさ、傷の周りの知覚の鈍さ(数ヶ月で戻ります)、感染など。
牧野 潤 医師(形成外科専門医)
牧野 潤
JSKINクリニック東京銀座 代表医師/慶應義塾大学病院 形成外科(美容)特任助教
日本形成外科学会認定 形成外科専門医/日本美容外科学会(JSAPS) 正会員