眉間のシワのボトックス注射の効果・頻度・副作用などについてご説明します
眉間のシワのボトックス注射について
眉間周辺にしわが寄ると、自分が思った以上に人相が悪く見えたり老けた印象が出ることがあります。
ボトックスによる眉間のしわ治療とは、原因となる眉間周辺の表情筋にボトックスを注射することでしわを改善させ、より明るい・若々しい状態をもたらす治療です。
治療時間はわずか5~10分程度で強いダウンタイムもないため、初めての方でもお試しいただきやすい治療といえます。
眉間に限らず表情筋のしわは、今すでに気になっているしわの改善はもちろん、しわが深く刻まれてしまう前にボトックスを継続することで、将来加齢によりしわが固定化するのを防ぐ予防効果もあります。
そのため20~30代の方にもおすすめできる施術といえます。
実際のところ、眉間のしわの原因として加齢以外の要素も大いに関係します。
普段の無意識的な表情の癖
お仕事中にPCを使っているとき、お家でテレビやスマホを見ているとき、外出中に日差しがまぶしく感じるとき、などなど、自分ではあまり意識していないタイミングで眉間にしわが寄っていることは多くあります。
肌そのもののケア不足
普段からの紫外線対策や保湿ケアが不十分だと、同じ年齢の重ね方でも、しわのでき方や深さにだいぶ差がついてきます。
眉間のしわに限った話ではないですが、特に外でのお仕事時間が多い方や、休日にアウトドアによく出かける方などは特に気を付けていただきたいポイントといえます。
眉間のボトックス注射の効果
眉間のボトックス注射は、シワの原因となる表情筋の過剰な動きを抑制することで、シワの改善と予防に効果のある治療です。注射した日から2〜3日程度経過してから効果が現れ始めます。
主に眉間を寄せたときにできる縦じわや、鼻の付けにできる横じわの改善に効果があり、怒っているように見える表情や老けた印象を和らげます。
ボトックスは皺眉筋と鼻根筋の動きを弱めることで、無意識の眉間のしわ寄せも抑制します。
効果は個人差がありますが、通常3〜6ヶ月持続し、定期的な施術で効果の持続期間が延びる傾向があります。
ただし、真顔の状態でも深く刻まれているシワには効果が不十分なため、そのような場合はヒアルロン酸注入との併用が推奨されます。
眉間のボトックス注射の施術方法
眉間のボトックス注射は、通常5~6か所の注入ポイントをデザインして行われます。
具体的には、眉毛の上部と鼻の付け根付近に注射を打ちます。注射は皺眉筋に沿う場合は斜めの角度で1〜2mmの深さに、鼻根筋に効かせる場合は垂直にやや深く注射をおこないます。
施術時間は約5〜10分と短く、メスを使用しないため身体への負担が少ないのが特徴です。注射時には軽い痛みを感じることがありますが、冷却をおこなうことで緩和されます。特に痛みに敏感な方には麻酔クリームを使用することもあります。
施術当日は注入部位を強く揉んだり、激しい運動や長湯を避けることが推奨されます。適切な技術と経験を持つ医師による施術が重要で、これにより自然な仕上がりと副作用リスクの低減が期待できます。
眉間ボトックス注射の副作用など注意点
ボトックス注射は一般的に安全性の高い施術ですが、医療行為である以上いくつかの副作用やリスクがあります。
最も一般的な副作用には、注射部位の痛み、腫れ、内出血があります。まれに、アレルギー反応や頭痛が発生する可能性もあります。
基本的には表情が不自然になったり、左右非対称になることは非常にまれです。多くの副作用は一時的で、数日から1週間程度で自然に改善しますが、重篤な副作用のリスクを最小限に抑えるためには、経験豊富な医師による適切な施術が不可欠です。
眉間ボトックス注射の頻度
眉間ボトックス注射の適切な頻度は、一般的に3〜4ヶ月ごとです。効果の持続期間は個人差がありますが、多くの場合3〜6ヶ月程度とされています。継続的に施術を受けることで、効果の持続期間が徐々に延びる傾向があります。
ただし、過度に頻繁な施術は避けるべきで、最低でも3ヶ月は間隔を空けることが推奨されています。
そのため当院では1回目の施術が終わったあと、2回目は4か月後、その次は5か月後と、徐々に間隔を伸ばせそうな場合はそうすることをおすすめしています。
効果が薄れてきたと感じたら、医師に相談して追加施術を検討するのが良いでしょう。
施術の頻度は、個人の状態や目的に応じて調整する必要があり、医師と相談しながら最適な間隔を決めることが重要です。
眉間のシワのボトックス注射 よくある質問
さらに、よくご質問を受けるポイントについて、それぞれご説明していきます。
Q. 効果はすぐに出るのですか?
直後は効果実感はなく、数日後から効果がでてきて、1,2か月後頃に作用のピークをむかえます
Q. どれくらいの頻度で施術を受ける必要がありますか?
もともとの癖や表情筋の強さにもより個人差がありますが、実感をみながら半年ごとをおすすめしています。人によっては3,4か月~1年ごととばらつきがあります。
Q. 施術を受けたあとは目立ちますか?
特に目立ちません。まれにわずかに内出血が点状におきますが、当日~数日で落ち着くことがほとんどです。
腫れることもなく、当日より入浴、洗顔、メイクなど可能です。ただし激しい運動やマッサージなどは当日は控えることをおすすめしています。
Q. 痛いですか?
痛くないといったら正しくないかもしれませんが、少なくとも当院では痛くてやらなければよかったと言われた方はいらっしゃいません。(笑)
痛みを最小化した極細の針のちくっとした一瞬の痛みと、ボトックスが注入される際の一瞬の痛みがあります。
痛みがどうしてもご不安な方は、麻酔クリームの使用もご相談可能です。(オプション)
Q. 施術を受けられない可能性はありますか?
妊娠中、授乳中の方は原則施術を控えていただいております。なお、もし施術を受けてから妊娠が発覚した際にはご不安になられるかもしれませんが、基本的に心配する必要はありません。
(わかっている期間にあえて打つ必要がないためで、明確に美容ボトックス注射が妊娠授乳に悪影響を及ぼすという意味ではない、というご認識でよろしいかと考えます)
Q.ほかに注意点はありますか?
正しい解剖学的知識をもとに、個々の方のしわの寄り方や癖をふまえて、注入をするポイントや量を見極めることが大切です。
場合によっては、効きすぎにより不自然な表情になったり、まぶたが重く感じ頭痛の原因になることもあります。そのような不都合な状態もボトックスの作用減弱にともないまた戻りますが、その期間はつらいものになってしまいます。
その他、初めてのかたもお気軽にご相談ください♪
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執筆者
JSKINクリニック医師 牧野潤
慶應義塾大学医学部卒業。形成外科学会認定専門医。
在学中にシンガポール国立大学留学。卒業時に医師免許取得後、株式会社ボストンコンサルティンググループにて医療・IT分野で従事。初期臨床研修後、慶應義塾大学医学部 形成外科に入局。以降、慶應義塾大学病院及び関連病院にて勤務。2021年11月にJSKINクリニック東京銀座を設立。2024年6月に慶應義塾大学病院 美容外来を開始。
現在、JSKINクリニック代表医師、慶應義塾大学医学部 形成外科 助教。
日本形成外科学会、日本美容外科学会(JSAPS)正会員。形成外科・美容外科学会にて口演及び登壇多数。
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