そばかすとシミにはどのような違いがあるのでしょうか。

「見た目が似ていて違いがわからない」と感じられるかもしれませんが、そばかすとシミは別のものです。特徴を知ると、顔にできた斑点がそばかすとシミのどちらなのか、見分けられるでしょう。

本記事では、そばかすとシミの違いについて紹介します。見分け方や改善する方法なども紹介しますので、ぜひご覧ください。

そばかすとシミのおもな違い

似ているように見えるそばかすとシミですが、原因や発生のタイミング、見た目などに違いがあります。そばかすとシミのおもな違いを、以下の表にまとめました。

種類原因発生のタイミング見た目
そばかす・遺伝・紫外線 など子どものころから細かい、頬から鼻にかけて散在明るい茶色や薄茶色
シミ・加齢・紫外線・炎症 など大人になってから頬骨をメインにやや大きめ茶褐色や黒色

違いを知るために、それぞれの特徴についてチェックしてみましょう。

そばかすとは

そばかすとは、肌にできる小さく均一な茶色い斑点のことです。シミの一種で、医学的には「雀卵斑(じゃくらんはん)」と呼ばれます。

そばかすは、幼少期から出始めて思春期にかけて濃くなっていき、加齢によって薄くなっていくことが一般的です。大人になってから出ることは少ないとされています。

おもに鼻や頬を中心に出ますが、肩や首など紫外線があたる場所にも出ることがあります。

遺伝のほか、紫外線もそばかすの発生に影響する要素です。紫外線によってメラニン色素が活性化するため、夏場になるとそばかすの色が濃くなり、目立つことがあります。

シミとは 

シミとは、メラニン色素が皮膚に沈着したもののことです。シミには以下のような種類があります。

  • 老人性色素斑
  • 肝斑
  • 炎症後色素沈着

ひとつの種類だけでなく、複数のシミが同時に出ている場合もあるでしょう。

特徴を種類別に紹介します。

老人性色素斑(日光性黒子) 

一般的に「シミ」と呼ばれるものの多くは、老人性色素斑(日光性黒子)です。老人性色素斑は、輪郭が比較的はっきりしています。

顔だけでなく、手や腕など紫外線にあたる部位にできやすいシミです。「老人性」とあるとおり30代以降に出始めることの多いシミですが、早ければ20代から出るかたもいらっしゃいます。

老人性色素斑は、紫外線がおもな原因です。年齢を重ねると大きくなり、色が濃くなっていきます。

肝斑 

肝斑(かんぱん)とは、左右対称にできる薄茶色のシミです。妊娠・ピルの服用・更年期などにより、ホルモンバランスが乱れることによって生じます。

肝斑ができやすいのは、頬骨周辺や額、口の周辺などです。面積が広いため、肝斑が出ると顔全体がくすんで見えることがあります。

炎症後色素沈着 

炎症後色素沈着は、ニキビ・虫刺されなどによる炎症後の色素沈着が原因となるシミです。多くは、炎症が落ち着いて赤みが引いてからシミが出てきます。

老人性色素斑と違い、炎症後色素沈着の多くは時間の経過で薄くなることが特徴です。ただし、日焼けをすると目立ち、消えにくくなる場合があります。

そばかすとシミの見分け方 

そばかすとシミは見分けられます。「色・大きさ・形」と「発症するタイミング」にわけて、そばかすとシミの見分け方も確認してみましょう。

1.色・大きさ・形

そばかすは、明るい茶色または薄茶色です。1~3ミリの斑点が鼻や頬に密集して出ます

シミは茶褐色・濃茶・黒など色がさまざまです。加齢によって、色が濃くなることもあります。形が不規則で、大きさも決まっていません。そばかすとは違ってシミは大きく、1センチ以上になることもあります

2.発症するタイミング

発症するタイミングも、そばかすとシミを見分けるヒントです。そばかすは子どものころから出始めて、思春期を迎えると目立つようになります。

しかし、シミは基本的に大人になってから出るものです。紫外線・加齢・ホルモンバランスの乱れなどにより、30代を迎えたころから目立つようになります。大人になってから出始めた場合は、シミの可能性が高いでしょう。

そばかすやシミを予防する方法

そばかすやシミは、予防が大切です。濃くなったり増えたりしないよう、普段の生活で予防を行いましょう。

そばかすやシミの予防方法を紹介しますので、ぜひ取り入れてみてください。

紫外線対策を徹底する 

そばかすやシミの予防には、紫外線対策が効果的です。紫外線は肌にダメージを与え、メラニン色素を生成します。そのメラニン色素が蓄積されると、そばかすやシミが目立ってくる仕組みです。

季節や天候を問わず、日焼け止め・日傘・帽子などのアイテムを活用して、紫外線対策を徹底しましょう。日焼け止めは2~3時間おきに塗り直してください

摩擦・刺激を避ける

そばかすやシミを予防するなら、肌への摩擦や刺激を避けることも大切です。洗顔やクレンジングの際は、力を入れてごしごしと擦らないよう注意しましょう。肌に強い刺激や摩擦を与えてしまうと、メラニン色素が過剰に生成される原因になってしまいます。

また、乾燥で肌のバリア機能が低下しないよう、洗顔後は化粧水や乳液などで保湿を行ってください。

生活習慣を見直す

生活習慣の見直しも、そばかすやシミの予防につながります。

肌のターンオーバーによって過剰なメラニン色素の排出を促すために、普段の食事では栄養バランスを意識しましょう。甘いものや加工食品は摂りすぎないよう注意してください。

そばかすやシミの予防では、質のよい睡眠をとることも重要です。睡眠不足はホルモンバランスの乱れにつながりますので、十分な睡眠をとりましょう。

また、ストレスもホルモンバランスの乱れを引き起こす大きな原因のひとつです。ストレスを完全になくすことは難しいかもしれません。できるだけ解消できるよう、適度な運動や趣味の時間を作りましょう。

そばかすやシミを改善する方法

そばかすやシミは、美容クリニックで治療できます。目立つそばかすやシミがあって消したい場合は、治療を検討してみましょう。

代表的な治療方法が、QスイッチルビーレーザーやIPLといった施術です。2つの施術について、どのようなものか解説します。

Qスイッチルビーレーザー 

Qスイッチルビーレーザーは、そばかすやシミの治療に特化した機器です。メラニン色素のみを選択して破壊するため、周辺組織へのダメージを抑えつつ施術できます。

Qスイッチルビーレーザーによる治療にかかる時間は、数分程度です。数が多ければ麻酔クリームを塗布したうえで施術を行います。施術後はクリニックで処方された軟膏を使い、アフターケアを行いましょう。

IPL 

IPLとは、光エネルギーの照射によってメラニン色素の分解を促す機器です。そばかす・シミのほか、ニキビ跡・シワ・毛穴トラブルなどさまざまな肌トラブルの改善に効果が期待できます。

ピンポイントで施術できるレーザーとは異なり、IPLは肌の広範囲に照射を行う仕組みです。1回で劇的な変化が出ることは少なく、複数回の施術によって肌の状態が改善されていきます。一般的なIPLの施術回数の目安は4~5回です。

そばかすやシミはクリニックで治療できる

そばかすとシミには、色・大きさ・形など、いくつかの違いがあります。顔にできやすく、濃いものはメイクでも隠れにくいことから、「見た目が気になる」とお悩みのかたも多いでしょう。

どちらも、発生には紫外線によるメラニン色素が影響しています。予防には、紫外線対策や生活習慣の見直しなどをすると効果的です。

すでにできてしまったそばかすやシミは、美容クリニックで治療が受けられます。そばかすやシミが気になるかたは、クリニックでの治療を検討してみましょう。

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<慶應義塾大学病院認定の美容医療クリニック>

執筆者

JSKINクリニック医師 牧野潤

慶應義塾大学医学部卒業、日本形成外科学会認定 形成外科専門医
現在、慶應義塾大学病院美容外科・美容後遺症外来担当医、およびJSKINクリニック代表医師を務める
所属:日本形成外科学会、日本美容外科学会(JSAPS)、日本レーザー医学会、日本再生医療学会
メディア: ホンマでっか!?TV(フジテレビ)、婦人画報、雑誌GOETHE、MXテレビ、その他webメディアでの監修多数

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