脂漏性角化症のレーザー治療で、痛みが不安だと感じていませんか。治療を検討しているものの、どのくらいの痛みがあるか不安で、踏み切れないかたも多いでしょう。炭酸ガスレーザーの治療には痛みがあるものの、麻酔による軽減が可能です。

本記事では、脂漏性角化症のレーザー治療による痛みや、治療での注意点などを紹介します。

脂漏性角化症の炭酸ガスレーザー治療に痛みはある?

脂漏性角化症に限らず、炭酸ガスレーザーによる治療には痛みがあります。治療時と治療後の痛みについて、それぞれ見ていきましょう。

治療時の痛み

炭酸ガスレーザーの施術で一般的にいわれるのは、「少しピリピリ・チクチクするような痛み」です。耐えられないほどではないものの、痛みの感じ方には個人差があります。施術部位や深さなどによっては、痛みが強く感じられることもあるでしょう。

施術時の痛みは、麻酔クリームで軽減できます。また、炭酸ガスレーザーの出力を調整して痛みを抑えることも可能です。痛みに対する不安が強い場合は、注射麻酔を事前におこなうと、レーザー照射時の痛みを全く感じない状態で施術を受けられます。

ただし局所麻酔では、注射時にチクッとした痛みがあります。

脂漏性角化症の治療で痛みに不安があるかたは、あらかじめ医師に相談しておきましょう。

治療後の痛み

炭酸ガスレーザーは、施術後にヒリヒリするような痛みや熱感を感じることがあります。肌の状態や施術部位の数によっては、施術後の痛みが気になるかもしれません。ただし痛み止めを内服する必要が出ることは全くないといえるでしょう。

炭酸ガスレーザーとは?

炭酸ガスレーザーとは、水分に反応して熱エネルギーを発生させ、組織を蒸散させて切開・除去を行う医療用のレーザーです。周辺組織へのダメージを抑えながら、ピンポイントで脂漏性角化症・ほくろ・シミなどを除去できます。脂漏性角化症の大きさや数によるものの、施術にかかる時間は15~20分程度です。

炭酸ガスレーザーで特に痛みを感じやすい部位や、ダウンタイムについて紹介します。

炭酸ガスレーザーで痛みを感じやすい部位

炭酸ガスレーザーは、部位によって痛みが強く感じられることがあります。特に痛みを感じやすいのは、以下の部位です。

  • 目の周辺
  • 唇の周辺
  • 鼻の周辺

顔は、脂漏性角化症の好発部位です。施術では、麻酔クリームを使うほか、レーザーを照射する出力の調整も行われます。

炭酸ガスレーザーのダウンタイム

炭酸ガスレーザーのダウンタイムでは、次のような症状が出ます。

  • ヒリヒリするような痛み
  • 赤み
  • かさぶた
  • 色素沈着

治療後数日は、ヒリヒリするような痛みが続くことがあります。時間が経つと薄いかさぶたができますので、自然に剥がれ落ちるまで、できるだけ触らないように注意してください。かさぶたを無理に剥がすと傷や色素沈着が残りやすくなります。

炭酸ガスレーザーによる脂漏性角化症の治療での注意点

炭酸ガスレーザーは、脂漏性角化症の治療に効果的な施術です。ただし、治療には以下の注意点があります。

  • 医師の指示に従ってアフターケアを行う
  • 紫外線対策を徹底する
  • 患部への刺激を避ける
  • 食事や睡眠を十分にとる

できるだけ痛みを長引かせないためにも、術後の過ごし方は重要です。4つの注意点について、それぞれ解説します。

医師の指示に従ってアフターケアを行う

脂漏性角化症の治療で炭酸ガスレーザーの施術を受けたあとは、医師の指示に従ってアフターケアを行いましょう。アフターケアは、仕上がりに大きく影響する要素です。クリニックから処方された軟膏や保護テープは、医師の指示どおりに使用してください。自己判断でやめてしまうと、治りが悪くなったり傷が残ったりするおそれがあります。

紫外線対策を徹底する

炭酸ガスレーザー治療を受けたあとは、紫外線対策を徹底しましょう。

施術後は薄いかさぶたができ、やがて自然に剥がれ落ちます。かさぶたが落ちたあとにできるピンク色の皮膚は非常にデリケートで、紫外線に弱い状態です。紫外線があたると、色素沈着が長く残る原因になってしまいます。

施術後は、日傘・帽子・日焼け止めクリームなどで紫外線対策を行ってください。紫外線対策は、脂漏性角化症の予防にも効果的だと考えられています。

患部への刺激を避ける

炭酸ガスレーザーによる脂漏性角化症の治療後は、患部への刺激を避けましょう。施術の当日はメイクや日焼け止めの使用を控えてください。洗顔は当日から可能とされることが多いものの、力を入れて擦らないよう注意が必要です。

一般的に、施術翌日からはメイクをしても問題ないとされています。ただし、可能であれば5日程度はメイクを避けると回復を早められるでしょう。

乾燥して肌のバリア機能が低下すると刺激を受けやすくなるため、しっかりと保湿を行ってください。

食事や睡眠を十分にとる

炭酸ガスレーザーの施術後は、栄養バランスのとれた食事や十分な睡眠をとりましょう。食事では、ビタミンCやビタミンE、β-カロテンなどが多い、緑黄色野菜や果物がおすすめです。また、肌のターンオーバーが乱れないよう、質のよい睡眠を十分にとってください。

脂漏性角化症に関するよくある質問

脂漏性角化症に関するよくある質問と答えを紹介します。治療を受けるかの判断材料として、ぜひご覧ください。

脂漏性角化症は移りますか?

ウイルス性のイボと違って、脂漏性角化症は移りませんのでご安心ください。脂漏性角化症のおもな原因は、加齢や紫外線、遺伝だと考えられています。ほかの人だけでなく、体の別の部位に移ることもありません。

ただし、脂漏性角化症が複数出る場合があります。

脂漏性角化症は自分で除去できますか?

残念ながら、脂漏性角化症は自分では除去できません。市販の治療薬は、基本的にウイルス性のイボを対象としたものです。また、カッターやハサミなどによる除去は、傷や感染症につながります。完全に除去できなければ再発してしまうかもしれません。

さらに、脂漏性角化症ではなく皮膚がんであれば、適切な治療が必要です。安全に除去するためにも、脂漏性角化症が疑われる場合は、医療機関で治療を受けましょう。

脂漏性角化症の治療には保険が適用されますか?

保険適用の有無は、治療方法によって異なります。審美面での改善を目的とした治療は保険適用外です。

炭酸ガスレーザーによる治療は保険適用外となることが多いものの、傷跡が残りにくくきれいな仕上がりに期待できます。液体窒素による冷凍療法(凍結療法)は保険適用で費用を抑えられるものの、治療には痛みがあり、通常は複数回の治療が必要です。

費用だけでなく、術後の傷跡も考慮したうえで治療方法を選択しましょう。

脂漏性角化症に痛みやかゆみはありますか?

基本的に、脂漏性角化症に痛みやかゆみなどはありません。ただし、摩擦による炎症で、赤み・かゆみ・痛みなどの症状が出ることがあります。また、脂漏性角化症が大きくなる過程で、かゆみが生じる場合もあります。

脂漏性角化症の炭酸ガスレーザー治療の痛みが不安ならカウンセリングで相談!

脂漏性角化症の炭酸ガスレーザー治療には痛みがあるものの、麻酔での軽減が可能です。麻酔テープや麻酔クリームの使用により、施術中の痛みを感じることは少ないでしょう。痛みに対する不安が強い場合は、笑気麻酔を使用する方法もあります。

顔や首などにできやすい脂漏性角化症は、見た目への影響から治療を検討する人も多い疾患です。治療での痛みが不安なかたは、遠慮なくクリニックのカウンセリングで相談してみましょう。

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執筆者

JSKINクリニック医師 牧野潤

慶應義塾大学医学部卒業、日本形成外科学会認定 形成外科専門医
現在、慶應義塾大学病院美容外科・美容後遺症外来担当医、およびJSKINクリニック代表医師を務める
所属:日本形成外科学会、日本美容外科学会(JSAPS)、日本レーザー医学会、日本再生医療学会
メディア: ホンマでっか!?TV(フジテレビ)、婦人画報、雑誌GOETHE、MXテレビ、その他webメディアでの監修多数

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