フェイスライン、口元、顎など下顔面の輪郭をつくるエリアは、頬全体の下垂や下あごの骨の萎縮によって、くっきりシャープだった状態から緩みや凹凸が出てきます。

正面からの印象はもちろん、斜めの角度や、横顔の印象にも大きく影響します。

また、唇自体もボリュームの減少により縦ジワが出てきたり、メリハリがなくなってきます。

例えば、なんとなく以下のように感じられたことがある方は多いかと思います。

  • シャープだったあご先が平坦になり、横顔のラインが崩れている
  • 口元からのびる縦の溝(マリオネットライン)が深くなってきた
  • フェイスラインに段ができ、ブルドッグ様の輪郭になってきた
  • 唇の厚みは薄くなり、口角も下がってきた気がする

そのようなお悩みを感じられてきた場合、ヒアルロン酸による治療で大きく変化を実感できる可能性があります。

下顔面の加齢変化とは

元々のお顔つきの特徴に加え、年齢が上がるにつれ、骨格が萎縮したり、筋肉や脂肪組織が薄くなってくることにより、様々ないわゆる加齢現象が出てくるようになります。

  • マリオネットライン(口角から下に伸びる溝)
    ・・・下あごの骨や筋肉が徐々に萎縮していくことにより、脂肪を含め全体が下に落ちてきます。ただし口元からはストッパーとなるじん帯が皮膚とくっつきながら下方向に延びており、ここに垂れてきた組織が積み重なることで、深い溝(マリオネットライン)ができます。
  • あご先
    ・・・あご先の骨が徐々に萎縮して後退していきます。それに加えてあご先の筋肉(おとがい筋)も拘縮するため、シャープだったあごが平坦に、かつ梅干しのようなシワができやすくなります。
  • フェイスライン
    ・・・頬全体のたるみが進むと、頬下部の脂肪組織の支えがなくなることで、フェイスラインにポニョっとしたもたつきが出現します。このもたつきも口元のじん帯にせき止められることで、フェイスラインがガタガタとした乱れた印象になります。
  • 唇、口周り
    ・・・口周りの骨や組織も徐々に萎縮することで、唇の支えが失われていきます。すると唇(特に上の唇)の厚みが薄く、平坦になっていきます。それにともない人中(鼻と上唇の間部分)が伸び、縦方向の小じわも出現し老けた印象にもつながります。

なんとなくお顔の下部分が広がり、引き締まった印象からゆるんできたような気がする方は、下顔面の治療にフォーカスすることで、印象の変化につながるでしょう。

下顔面の理想的な状態とは

口周りの小じわや溝が薄く、正面からみたときに頬からあご先にかけてなめらかなラインに整うようにすると、より美しく、若々しい印象につながります。また、下がった口角がきゅっとやや上向きになると、より表情が明るくみえます。

特に女性については、あごの先端はややシャープになっている方が美しいとされ、一方で男性の場合はサイドにも若干のボリュームがあると、精悍な印象になります。

横顔でみたときには、いわゆるEラインと呼ばれる鼻先とあご先のラインが整い、フェイスラインにも陰影がつくような直線状かつシャープなラインにつながると、どのような角度でみても優美な輪郭となります。

唇にも境界にメリハリがあると引き締まった印象になり、適度なボリュームがあるとより女性的な魅力が増すといわれています。上唇と下唇のバランスも重要で、1:2の縦幅比が標準ですが、全体とのバランスで調整します。上唇が数mm程度前に出ていて、口角が引き締まっていると、より良い状態といえます。

このような理想的な状態を形成するために、ヒアルロン酸を用いた治療が有効といえます。

下顔面の若返り治療とは

下顔面の若返り・輪郭形成のために、現在はヒアルロン酸を用いた治療が安全かつ効果的として、世界的にもスタンダードになっています。

ヒアルロン酸の注入治療とは

ヒアルロン酸は関節・皮膚・じん帯など元々身体にも存在しているムコ多糖類の一種です。ゲル状で高い粘性・弾性・保水性を持っていることから、1990年代後半から若返り目的の注入剤として使用されるようになりました。
2000年代には米国で先駆けてFDAの承認を受け、日本でも一部製剤で2014年以降に厚生労働省からの承認を受けたことで、世界中で使用されている若返り注入治療の中心となっています。

近年になって顔面の局所解剖学、形態学的な加齢変化のメカニズムの理解が進むようになり、「より自然かつ効果的な」治療方法が実現されてきています。

下顔面に対する治療部位の例

  • マリオネットライン :凹みを緩和させ、口角を若々しい印象につなげる
  • あご先 :ボリュームを足しすぎず、なめらかかつシャープな印象にして輪郭をつくる
  • フェイスライン :凸凹したもたつきを緩和し、頬からあご先につながるなめらかな輪郭に整える
  • 唇 :お顔つきやご希望にあわせて、ハリのあるリップに仕上げる

下顔面に対するヒアルロン酸治療のポイント

下顔面には特有の局所解剖的な特徴があるため、前提となる知識や経験をベースに、それぞれの方特有のお悩みや希望を確認することが重要です。

その方ごとの解剖学的な特徴を把握する

様々な構造物が立体的に存在しており、かつ若干の個人差があります。
安全かつ効果的な治療のためには、例えば以下のようなポイントは最低限認識している必要があります。

  • 血管(顔面動脈、上唇動脈、下唇動脈、オトガイ動脈、オトガイ下動脈など)
  • 皮下脂肪(Inferior jowl fat,など)
  • 支持じん帯(Mandibular cutaneous ligament, Mandibular septumなど)
  • 筋肉(口角下制筋、下唇下制筋、広頚筋など)や骨格(下顎骨)

適切な製剤と量を前提に、効果的な治療ポイントを選択する

先述のとおり骨格・筋・脂肪層の萎縮が主な加齢現象の原因のため、原則的には深層から組織を支持することが大切です。

ある程度弾力がある方が支持力や張り感は出やすいですが、逆にぼこつきの原因にもなりうるため、部位によってはやや柔らかめの製剤を選択することもあります。
このあたりは実際に状態を拝見したうえで、ご本人と相談の上選択していくことになります。

治療の流れ

当院ではヒアルロン酸・ボトックス製剤を用いた注入治療を多くおこなっており、診察や施術は全てアラガン社ジュビダームビスタ/ボトックスビスタ認定医がおこないます。

医師診察

ご本人のお悩みや理想をお伺いし、さらに状態を直接診察したうえで、方針を検討します。

ヒアルロン酸治療の適応の有無を判断しつつ、より複合的な治療や別のアプローチが望ましい場合は、その可能性についてもご説明します。

ヒアルロン酸治療に進む場合は、医師から治療内容についてご説明し、わからなかった点やご質問などがあればお答えしますので、お気軽にご相談ください。

基本的にホームページに掲載されている以外の費用がかかることはありませんが、かかる費用についても事前にご案内を差し上げています。

洗顔・セッティング

安全に施術をおこなうために、お顔全体(または該当部位のみ)の洗顔をおこなっていただき、当院スタッフによりセッティングをおこないます。

また施術前後の状態をフォローできるよう、写真記録をおこないカルテに保存します。施術時は専用の個室で電動ベッドにおかけいただき、リラックスして施術を受けていただくことが可能です。

ヒアルロン酸注入施術

現在当院では、アラガン社 ジュビダームビスタシリーズのヒアルロン酸製剤を導入しています。厚生労働省から承認を受けている、効果と安全性が立証された製剤になります。
状態に合わせて使用製剤や量を選択して、治療を行います。

ヒアルロン酸の注入施術は、部位や量にもよりますが10分~20分程度で可能です。

製剤のなかにも麻酔成分が含まれ、かつ極細の針を使用するため痛みは最小限ですが、ご希望に応じて事前に麻酔クリームの前処置をおこなうことも可能です。

治療の途中途中で状態を鏡でご覧いただき、イメージを確認いただきますので、「終わって鏡を見たら大変なことになっていた」という心配のないように配慮しています。

アフターケア・経過診察

当日夜以降、洗顔やお化粧も可能です。
当日は念のため代謝が良くなること(長風呂、深酒、運動など)は避け、1か月程度は強く押したりマッサージなどは避けていただくことをおすすめしています。

施術後に、スタッフから改めてアフターケアのご説明をしますのでご安心ください。

施術からおよそ2週後頃の経過チェックをおすすめしています。

治療後の経過の確認や、今後の方針について医師が伴走し、一緒に検討をしていきます。

定期的なメンテナンス

ヒアルロン酸治療は期間の経過とともに、その効果が減弱していきます。
安定して継続をおこなうことでより効果を発揮します。

  • およそ1年~1年半程度が経過したら、同部位の再治療をおこなうことがおすすめです。
  • 別部位については、翌日以降いつでも治療を受けることができます。

当院での治療例

かかった費用: 医師診察料、ヒアルロン酸注入施術費、クリーム麻酔費(ご希望の場合)

ヒアルロン酸治療はダウンタイムがない治療として一般にいわれますが、以下のような副作用のリスクがあります。(カッコ内は起こった場合の目安期間)
・内出血(当日~1週間)、腫れ(当日~数日)、むくみ(当日~数日)、赤み(当日~数日)、押したときの痛み(当日~2週間)、凹凸(当日~1週間)など
・非常にまれな合併症:塞栓、皮膚壊死など(溶解注射の用意あり)

その他ご希望に応じて、ボトックス治療・ハイフなどを用いた複合的なシワ・たるみ治療もご案内可能です。

これまで日々気になっていたり、お悩みだったことについても、美容医療のちからで変化が目指せる可能性があります。

まずはカウンセリングのみからでの大歓迎です。お気軽にご相談ください。

JSKINクリニック ー"あなたに応える美容医療"

【2021年11月の開院より、のべ15,000名以上の方々にご来院をいただいております。(2024年4月時点)】
【慶應義塾大学病院及び聖路加国際病院より、医療連携クリニックとして認定されています】

東京都中央区新富1-15-3 新富・ミハマビル5F
・東京メトロ日比谷線・JR線 八丁堀駅 より徒歩2分
・東京メトロ有楽町線 新富町駅より徒歩4分

当院では目的に応じて、日々のセルフケアにおいて効果的な内服薬も取り扱っております。

それぞれ一般に市販することはできない製剤のため、より効果の高い美容内服をご希望の方におすすめです。

美容内服がオススメな方

当院では、主に以下のような方に美容内服をお勧めしております。

  • 肝斑があり、改善を望まれる方
  • 各種レーザー治療後のダウンタイム軽減や、色素沈着改善を望まれる方
  • 美白をより目指したい方
  • 日々忙しくなかなか通院できないため、セルフケアを優先したい方

当院で取り扱っている美容内服

トラネキサム酸(250mg錠・500mg錠)・1日2錠

トラネキサム酸とは、必須アミノ酸をベースに合成されたアミノ酸の一種です。

特に肝斑の治療では最も推奨されている治療方針です。以下のような機序により肝斑の改善効果があると報告されています。

  • メラニン色素を作る上で不可欠な「プロスタグランジン」を抑制します。
  • 炎症反応やアレルギーに関係する「プラスミン」の働きを抑制し肌の炎症をおさえます。

料金:1か月分(1日2錠・合計60錠)  2,000円(250mg錠)、3,000円(500mg錠)

高用量ビタミンC(2,000mg包・3,000mg包)・1日1包

様々なビタミンC製剤が存在しており、一般にはシナール配合顆粒または錠剤が処方されることが一般的です。

当院ではより簡単に、かつ圧倒的に高用量で毎日ビタミンCを摂取できるよう採用製剤を一新いたしました。

  • スティックに入った顆粒なので飲みやすい(そのままだと酸っぱいので、私は少量の水と一緒においしくいただいています)
  • 1日1包なので続けやすい
  • 1日あたり2,000mgまたは3,000mgと高用量を摂取できる
  • イギリスのGMP認定施設にて製造された安全かつ高品質の製剤

料金:1か月分  3,300円(2,000mg包)、4,400円(3,000mg包)

タチオン(100mg錠)・1日2錠

グルタチオンはグルタミン酸、システイン、グリシンという3つのアミノ酸で構成されています。皮膚や肝臓などに多く含まれ、生命維持に必須の成分ではあるものの、年齢や紫外線などの影響により減少しやすいといわれています。

  • 抗酸化作用、メラニン抑制作用があるため、全身の美白効果があります。
  • 疲れ、肌荒れ、代謝の低下などを総合的に改善する効果があります。
  • 肝臓の解毒を助ける働きもあるので肝障害の予防や、二日酔いの軽減効果も期待できます。(お酒はほどほどに)

料金:1か月分(1日2錠・合計60錠)  2,500円
(※流通が不安定なため、状況により欠品となる場合があります。)

マルチビタミン(ビタミンD・E・K・A)・1日1錠

脂溶性ビタミン(ビタミンD・E・K)は抗酸化作用や抗炎症作用を持ち、美容目的だけでなく、健康維持のサプリメントとして摂取いただくこともおすすめです。当院では、各成分をまとめて1日1錠で摂取できるようご提案しています。

  • ソフトカプセルなので飲みやすい
  • 1日1錠なので続けやすい
  • 国産のマルチビタミンを一度に摂取可能
  • 各成分を高用量に配合(ビタミンD 1,000IU、ビタミンE 15mg、ビタミンK 60μg、ビタミンA/βカロテン 18,000μg)

料金:1か月分(1日1錠・合計30錠)  3,730円

目的別・美容内服セット

肝斑・内服セット

肝斑治療のファーストチョイスはトラネキサム酸を中心とした内服治療です。トラネキサム酸の上乗せとして、ビタミンC、さらにはビタミンEなどのマルチビタミンを追加することで肝斑のさらなる改善効果が示されています。

おすすめの内服期間:2~4か月程度
(※4か月の内服後、トラネキサム酸を継続する場合は4か月ごとに1か月の休薬をお勧めしています)

肝斑・内服セットA

  • トラネキサム酸500mg錠 1日2錠(朝夕1錠ずつ)
  • 高用量ビタミンC(2,000mg包) 1日1包

料金:1か月分 6,300円⇒ セット料金 5,500円

肝斑・内服セットB

  • トラネキサム酸500mg錠 1日2錠(朝夕1錠ずつ)
  • 高用量ビタミンCプラス(3,000mg包) 1日1包

料金:1か月分 7,400円⇒ セット料金 6,500円

肝斑・内服セットC

  • トラネキサム酸500mg錠 1日2錠(朝夕1錠ずつ)
  • 高用量ビタミンCプラス(3,000mg包) 1日1包
  • マルチビタミン(D+E+K+A) 1日1錠

料金:1か月分 11,130円⇒ セット料金 9,500円

レーザー治療後・内服セット

シミ・ほくろ・いぼに対するレーザー治療後は、炎症後色素沈着(PIH)というレーザーのダメージを少なからず受けます。

このPIHをなるべくスムーズに改善させることで、より良好なレーザーの治療効果が期待できます。

おすすめの内服期間:2~6か月程度

レーザー治療後・内服セットA

  • トラネキサム酸250mg錠 1日2錠(朝夕1錠ずつ)
  • 高用量ビタミンC(2,000mg包) 1日1包

料金:1か月分 5,300円⇒ セット料金 4,500円

レーザー治療後・内服セットB

  • トラネキサム酸250mg錠 1日2錠(朝夕1錠ずつ)
  • 高用量ビタミンCプラス(3,000mg包) 1日1包

料金:1か月分 6,400円⇒ セット料金 5,500円

レーザー治療後・内服セットC

  • トラネキサム酸500mg錠 1日2錠(朝夕1錠ずつ)
  • 高用量ビタミンCプラス(3,000mg包) 1日1包

料金:1か月分 7,400円⇒ セット料金 6,300円

美白・内服セット

より明るく透明感のあるお肌を目指す際は、フォトフェイシャルやピーリングなどの美容施術や、ハイドロキノンなどの美白剤の他に、内服で内側からのアプローチも有用です。

おすすめの内服期間:2~6か月程度

美白・内服セットA

  • タチオン100mg錠 1日2錠(朝夕1錠ずつ)
  • 高用量ビタミンC(2,000mg包) 1日1包

料金:1か月分 5,800円⇒ セット料金 5,000円

美白・内服セットB

  • タチオン100mg錠 1日2錠(朝夕1錠ずつ)
  • 高用量ビタミンCプラス(3,000mg包) 1日1包

料金:1か月分 6,900円⇒ セット料金 5,900円

美白・内服セットC

  • タチオン100mg錠 1日2錠(朝夕1錠ずつ)
  • 高用量ビタミンCプラス(3,000mg包) 1日1包
  • トラネキサム酸500mg錠 1日2錠(朝夕1錠ずつ)

料金:1か月分 9,900円⇒ セット料金 8,500円

リスク・副作用

院内処方可能な取り扱い薬について、以下のようなリスク・副作用があります。

  • トランサミン: 食欲不振、悪心、下痢などの消化器症状、かゆみ、発疹など
  • ビタミンC: 胃不快感、悪心、吐き気、嘔吐、下痢、発疹、かゆみなど
  • タチオン: 発疹、食欲不振、吐き気・嘔吐、胃痛など
  • マルチビタミン: 食欲不振、吐き気、嘔吐など

頬・ほうれい線・目の下をはじめとした中顔面のエリアは、印象を左右する様々な陰影や凹凸が、鏡で正面からお顔を見たときに目立ちやすい部位です。

元々の骨格や組織の特徴だけでなく、加齢の影響も相まって、全体的に下垂し、くぼみ、溝ができてくる傾向が特に強いといえます。

例えば、なんとなく以下のように感じられたことがある方は多いかと思います。

  • 痩せたわけではないのに頬がこけて、なんとなく老けてみえる
  • 以前よりほうれい線が深くくっきりしてきた
  • 頬骨のあたりがゴツゴツしてきた
  • 目の下から頬にかけて凹みや線が目立つようになった
  • なんとなく疲れた・不機嫌そうな印象にみられやすくなった
  • 鼻の幅が大きくなり、鼻の横がくぼんできた

そのようなお悩みを感じられてきた場合、ヒアルロン酸による治療で大きく変化を実感できる可能性があります。

中顔面(頬・ほうれい線・目の下など)の加齢変化とは

年齢が上がるにつれ、骨格(頬骨や上顎骨)が萎縮したり、筋肉や脂肪組織が薄くなってくることにより、部分的な凹みが出てくるようになります。

それにより陰影が目立つようになり、なんとなく不機嫌そうな・老けて疲れたような印象につながりやすくなるといわれています。
さらには最も外側にある皮膚が余ってもたつきがうまれると、ほうれい線やゴルゴラインなどのくっきりした溝の原因にもなりえます。

お顔の中でも特に中顔面は加齢変化が顕著にでやすく、もし優先順位をつけて全体的な印象改善を図りたい場合は、この中顔面のエリアからはじめられることをおすすめします。

ややマニアックな話としては・・・
中顔面の加齢変化によって生じる変化は、Nasojugal groove, Lid cheek junction, Mid cheek groove, Nasolabial fold, Tear troughなど多岐にわたり、それぞれの程度には個人差があります。

中顔面(頬・ほうれい線・目の下など)の理想的な状態とは

理想的な中顔面の状態を目指すことで、お顔全体の重心を上げ若々しい印象をもたらし、ここ5-10年でおこってきた加齢変化をもとの状態に戻す効果があります。

日本をはじめアジアでは全体として卵型の輪郭が理想とされており、お顔の上部から頬にかけてなめらかな曲線になるようにすると、自然な丸みがうまれ若い印象・顔が小さく見える印象につながります。

ややマニアックな話としては・・・
上~中顔面にかけた自然な曲線はOgee-lineと呼ばれ、頬骨弓や頬骨突起の突出も視覚的に目立ちにくくさせることにつながります。

このような理想的な状態を形成するために、ヒアルロン酸を用いた治療が有効といえます。

中顔面(頬・ほうれい線・目の下など)の若返り治療とは

中顔面の若返り・輪郭形成のために、現在はヒアルロン酸を用いた治療が安全かつ効果的として、世界的にもスタンダードになっています。

ヒアルロン酸の注入治療とは

ヒアルロン酸は関節・皮膚・じん帯など元々身体にも存在しているムコ多糖類の一種です。ゲル状で高い粘性・弾性・保水性を持っていることから、1990年代後半から若返り目的の注入剤として使用されるようになりました。
2000年代には米国で先駆けてFDAの承認を受け、日本でも一部製剤で2014年以降に厚生労働省からの承認を受けたことで、世界中で使用されている若返り注入治療の中心となっています。

近年になって顔面の局所解剖学、形態学的な加齢変化のメカニズムの理解が進むようになり、「より自然かつ効果的な」治療方法が実現されてきています。

中顔面に対する治療部位の例

  • 頬 :骨格に合わせリフトアップさせる、頬骨の出っ張り感を緩和させる
  • ほうれい線 :ほうれい線を浅く薄くさせる
  • 目の下のクマ :くぼみを改善させクマを軽減する(頬治療と併用推奨)
  • 鼻 :小鼻の幅を狭めたり、鼻筋を通して高くする など

中顔面に対するヒアルロン酸治療のポイント

中顔面には特有の局所解剖的な特徴があるため、前提となる知識や経験をベースに、それぞれの方特有のお悩みや希望を確認することが重要です。

その方ごとの解剖学的な特徴を把握する

様々な構造物が立体的に存在しており、かつ若干の個人差があります。
安全かつ効果的な治療のためには、例えば以下のようなポイントは最低限認識している必要があります。

  • 血管(眼窩下動脈、浅側頭動脈、顔面動脈、顔面横動脈など)
  • 皮下脂肪(Suborbicularis oculi fat, Deep medial cheek fat, Medical cheek fat, Nasolabial fatなど)
  • 支持じん帯(Zygomatic cutaneous ligament, Orbicularis retaining ligament, Masseteric cutaneous ligamentなど)
  • 神経(眼窩下神経、顔面神経など)
  • 筋肉(眼輪筋、側頭筋)や骨格(頬骨、上顎骨、側頭骨、鼻骨など)

適切な製剤と量を前提に、効果的な治療ポイントを選択する

先述のとおり骨格・筋・脂肪層の萎縮が主な加齢現象の原因のため、原則的には深層から組織を支持することが大切です。

ある程度弾力がある方が支持力や張り感は出やすいですが、逆にぼこつきの原因にもなりうるため、部位によってはやや柔らかめの製剤を選択することもあります。
このあたりは実際に状態を拝見したうえで、ご本人と相談の上選択していくことになります。

治療の流れ

当院ではヒアルロン酸・ボトックス製剤を用いた注入治療を多くおこなっており、診察や施術は全てアラガン社ジュビダームビスタ/ボトックスビスタ認定医がおこないます。

医師診察

ご本人のお悩みや理想をお伺いし、さらに状態を直接診察したうえで、方針を検討します。

ヒアルロン酸治療の適応の有無を判断しつつ、より複合的な治療や別のアプローチが望ましい場合は、その可能性についてもご説明します。

ヒアルロン酸治療に進む場合は、医師から治療内容についてご説明し、わからなかった点やご質問などがあればお答えしますので、お気軽にご相談ください。

基本的にホームページに掲載されている以外の費用がかかることはありませんが、かかる費用についても事前にご案内を差し上げています。

洗顔・セッティング

安全に施術をおこなうために、お顔全体(または該当部位のみ)の洗顔をおこなっていただき、当院スタッフによりセッティングをおこないます。

また施術前後の状態をフォローできるよう、写真記録をおこないカルテに保存します。施術時は専用の個室で電動ベッドにおかけいただき、リラックスして施術を受けていただくことが可能です。

ヒアルロン酸注入施術

現在当院では、アラガン社 ジュビダームビスタシリーズのヒアルロン酸製剤を導入しています。厚生労働省から承認を受けている、効果と安全性が立証された製剤になります。
状態に合わせて使用製剤や量を選択して、治療を行います。

ヒアルロン酸の注入施術は、部位や量にもよりますが10分~20分程度で可能です。

製剤のなかにも麻酔成分が含まれ、かつ極細の針を使用するため痛みは最小限ですが、ご希望に応じて事前に麻酔クリームの前処置をおこなうことも可能です。

治療の途中途中で状態を鏡でご覧いただき、イメージを確認いただきますので、「終わって鏡を見たら大変なことになっていた」という心配のないように配慮しています。

アフターケア・経過診察

当日夜以降、洗顔やお化粧も可能です。
当日は念のため代謝が良くなること(長風呂、深酒、運動など)は避け、1か月程度は強く押したりマッサージなどは避けていただくことをおすすめしています。

施術後に、スタッフから改めてアフターケアのご説明をしますのでご安心ください。

施術からおよそ2週後頃の経過チェックをおすすめしています。

治療後の経過の確認や、今後の方針について医師が伴走し、一緒に検討をしていきます。

定期的なメンテナンス

ヒアルロン酸治療は期間の経過とともに、その効果が減弱していきます。
安定して継続をおこなうことでより効果を発揮します。

  • およそ1年~1年半程度が経過したら、同部位の再治療をおこなうことがおすすめです。
  • 別部位については、翌日以降いつでも治療を受けることができます。

当院での治療例

※事前に掲載ご承諾をいただいた、実際の治療例です

かかった費用: 医師診察料、ヒアルロン酸注入施術費、クリーム麻酔費(ご希望の場合)

ヒアルロン酸治療はダウンタイムがない治療として一般にいわれますが、以下のような副作用のリスクがあります。(カッコ内は起こった場合の目安期間)
・内出血(当日~1週間)、腫れ(当日~数日)、むくみ(当日~数日)、赤み(当日~数日)、押したときの痛み(当日~2週間)、凹凸(当日~1週間)など
・非常にまれな合併症:塞栓、皮膚壊死など(溶解注射の用意あり)

その他ご希望に応じて、ボトックス治療・ハイフなどを用いた複合的なシワ・たるみ治療もご案内可能です。

これまで日々気になっていたり、お悩みだったことについても、美容医療のちからで変化が目指せる可能性があります。

まずはカウンセリングのみからでの大歓迎です。お気軽にご相談ください。

JSKINクリニック ー"あなたに応える美容医療"

【2021年11月の開院より、のべ15,000名以上の方々にご来院をいただいております。(2024年4月時点)】
【慶應義塾大学病院及び聖路加国際病院より、医療連携クリニックとして認定されています】

東京都中央区新富1-15-3 新富・ミハマビル5F
・東京メトロ日比谷線・JR線 八丁堀駅 より徒歩2分
・東京メトロ有楽町線 新富町駅より徒歩4分

飲み薬・塗り薬・にきび対策施術・生活習慣改善などを複合的に組み合わることで、にきび肌・にきび跡を改善します。

これまで素肌にコンプレックスがあっても、多くの方が治療を通じて透明感のあるキレイな肌へと変化し自信を持てるようになっていきます。

特に重症・難治性・慢性のニキビにお悩みで、従来の保険適用治療でも効果が乏しい場合などは、イソトレチノインの内服でさらなる改善効果を期待できる場合があります。

ただしイソトレチノインには内服をおすすめしない・できない方もいらっしゃるため、適切な状態の把握と問診が重要になります。

イソトレチノインとは

イソトレチノインはビタミンA誘導体で、重症ニキビに有効な薬剤として以下の作用があります。

  • 皮脂の分泌を抑える作用
  • 毛穴の角化異常を改善する作用
  • アクネ菌に対する抗菌作用

欧米では保険適用があるお薬ですが、日本国内では保険適用外であり、自費診療の対象となります。

用法・用量について

1日1回(食後)に10~40mg量を服用します。

まずは10~20mgで開始し、体重や症状に応じて20~40㎎に増量することもあります。

治療期間について

重大な副作用がなければ最低でも16週間の継続内服が必要です。症状が消失してからも2か月程内服を継続することにより再発率を減らすことができます。

内服開始後、数週間は症状が悪化したと感じられることがありますが、お薬による反応性の変化ですので、継続することで改善していきます。

料金について

イソトレチノイン内服薬は現在日本国内では保険適用外であり、当院では以下の自己負担にて処方が可能です。(表記は税込料金)

イソトレチノイン10mg錠

 1か月分(30錠) ・・・ 12,000円 /(初月)9,000円

 3か月分(90錠) ・・・ 33,000円

イソトレチノイン20mg錠

 1か月分(30錠) ・・・ 15,000円 /(初月)12,000円

 3か月分(90錠) ・・・ 40,000円

副作用について

  • 唇や肌の乾燥:保湿剤を十分に使い、肌を保護してください
  • 催奇形性:女性の場合は、内服中と内服から1ヶ月後までは妊娠しないようにすることが必須です
  • 採血異常:稀だが肝機能や脂質関連の数値に異常が出ることがあります
  • 関節痛・筋肉痛・骨痛:軽度であれば内服をやめる必要はありません
  • 脱毛:稀だが抜け毛が増えることがあります
  • 頭痛、消化器症状(下痢、悪心など):症状が強ければ内服を中止します
  • うつ症状:以前報告はあったが、実際の因果関係は疑問視されています

など(副作用の程度や種類には個人差があります)

内服できない方

  • 妊娠の計画がある方、妊娠中、授乳中の方
  • 12歳未満の方
  • 精神疾患で治療中の方、またその既往がある方
  • ビブラマイシンやミノマイシンなどのテトラサイクリン系抗生剤を内服中の方
  • 血液検査異常(高度な肝機能障害、高コレステロール血症のある方)
  • 過去にイソトレチノインを内服してアレルギーがあった方
  • 大豆アレルギーのある方
  • レーシック手術やその他の手術を6か月以内に受けた方、または予定している方

その他の注意事項

女性の方は、内服中、内服中止後1カ月間は確実な避妊が必要となります。

処方された本人以外がイソトレチノインを服用することはできません。他の人に薬を誤まって服用されることのないよう薬の管理には十分気を付けて下さい。

先述の通り、ニキビ治療には複合的なアプローチが有効です。

当院では複合的な治療オプションを有しているため、状態に合わせてカスタマイズされた治療計画をご提案することが可能です。

  • 保険適応の治療と、自費診療の治療
  • 内服薬、外用薬、美容施術(ピーリングなど)
  • 普段使いできるメディカルスキンケア用のコスメなど

まずは問診と診察が重要です。ニキビ肌、ニキビ跡にお困りの方は、お気軽のご相談ください。

JSKINクリニック ー"あなたに応える美容医療"

【2021年11月の開院より、のべ15,000名以上の方々にご来院をいただいております。(2024年4月時点)】
【慶應義塾大学病院及び聖路加国際病院より、医療連携クリニックとして認定されています】

東京都中央区新富1-15-3 新富・ミハマビル5F
・東京メトロ日比谷線・JR線 八丁堀駅 より徒歩2分
・東京メトロ有楽町線 新富町駅より徒歩4分

先日、慶應病院における美容医療外来の新設についてアナウンスさせていただきました。(ブログ

そのひとつに、脂肪冷却による部分痩せ治療があります。日本国内では徐々に浸透しつつある位置づけですが、より体格が大きく肥満率の高い欧米ではかなり普及している治療になります。

体型の変化

加齢によって体型は必ず変化していきます。
日々生活習慣に気を付けて体重を維持していたとしても、加齢に伴う体型に完全にあらがうことはできません。
特に35歳を過ぎてくると、ダイエットをしても10代20代のような体型には戻らず、特に二の腕、腰回り、背中、下腹部などが気になってくる方が多いようです。

脂肪冷却による体型改善

慶應病院でおこなわれている脂肪冷却による部分痩せ治療は、"Cryolipolysis"という原理を利用しています。これは皮下の脂肪細胞のみをピンポイントに冷却して溶かし、かつ他の組織(皮膚、筋肉、血管、神経)などにはダメージを及ぼさない、という理論に基づいています。
MGH(ハーバード大付属マサチューセッツ総合病院)にて提唱され、機器としてもすでに20年以上の研究開発が継続されています。

この脂肪冷却によって、局所的な脂肪細胞が減るのは、脂肪細胞が結晶化され、それが時間の経過のなかでマクロファージによって吸収分解されるためです。そのため治療効果が出るまでに時間差があり、2~3か月程度かけて、皮下脂肪が減少していきます。

承認機器による治療

治療の際には、クールスカルプティングを用いた脂肪冷却治療をおこないます。米国FDAや国内厚生労働省からの承認を得ている、安全性と効果が立証された機器になります。

体温をモニタリングしたうえで、脂肪細胞のみを効果的に減量できるよう、目標温度から逸脱しないようなセンサーも内蔵されています。

以下のような全身にまたがる適応部位があり、お悩みに応じて治療計画をたてることが可能です。
あご下 二の腕 側胸部 背中 側腹部 腹部 下腹部 大腿外側 大腿内側 ひざ上 臀部

その他治療との併用

このような局所的に皮下脂肪を減少させる治療としては、脂肪吸引、脂肪溶解注射、HIFUなどの他デバイスによる治療があります。

これと併用して、内臓脂肪を中心とした減量により体重減少を図る治療をおこなうと、よりよい実感が得られる場合があります。食事や運動習慣の見直し、抗肥満薬の使用(保険適用外)などが挙げられます。

JSKINクリニックでも慶應病院美容医療外来と連携し、効果的な部分痩せ・体重減量のためのご提案をご準備しております。順次ご案内を差し上げるようにいたします。

慶應義塾大学病院 美容医療外来
〒160-8582 東京都新宿区信濃町35 慶應義塾大学病院 3号館3Y受付
診療時間:平日8:40~16:30
休診日:土曜日、日曜日、祝日、国民の日、年末年始
お電話:03-5363-3858
HPからwebご予約可能 https://bldg3y.hosp.keio.ac.jp/aesthetic/
(牧野医師 診察担当日:原則木曜)

JSKINクリニック ー"あなたに応える美容医療"

【2021年11月の開院より、のべ15,000名以上の方々にご来院をいただいております。(2024年4月時点)】
【慶應義塾大学病院及び聖路加国際病院より、医療連携クリニックとして認定されています】

東京都中央区新富1-15-3 新富・ミハマビル5F
・東京メトロ日比谷線・JR線 八丁堀駅 より徒歩2分
・東京メトロ有楽町線 新富町駅より徒歩4分