飲み薬・塗り薬・にきび対策施術・生活習慣改善などを複合的に組み合わることで、にきび肌・にきび跡を改善します。

これまで素肌にコンプレックスがあっても、多くの方が治療を通じて透明感のあるキレイな肌へと変化し自信を持てるようになっていきます。

特に重症・難治性・慢性のニキビにお悩みで、従来の保険適用治療でも効果が乏しい場合などは、イソトレチノインの内服でさらなる改善効果を期待できる場合があります。

ただしイソトレチノインには内服をおすすめしない・できない方もいらっしゃるため、適切な状態の把握と問診が重要になります。

イソトレチノインとは

イソトレチノインはビタミンA誘導体の一種で、難治性のニキビに対して以下の作用を持つ治療薬です。

  • 皮脂の分泌を強力に抑制する作用
  • 毛穴の角化(詰まり)を正常化する作用
  • アクネ菌に対する抗菌・抗炎症作用

治療の進め方

用法・用量

通常、1日1回、食後に1カプセル(10mg~20mg)を内服します。症状や体重に応じて、医師の判断で調整します。

治療期間

効果を最大限に高め、再発を防ぐため、最低でも16週間(約4ヶ月)の継続内服が基本となります。状態によりさらに2ヶ月程度延長することもあります。

好転反応について

内服開始後、一時的にニキビが悪化(好転反応)することがありますが、通常は内服を継続することで改善します。

料金について

イソトレチノイン内服薬は現在日本国内では保険適用外であり、当院では以下の自己負担にて処方が可能です。(表記は税込料金)

イソトレチノイン10mg錠

 1か月分(30錠) ・・・ 12,000円 /(初月)9,000円

 3か月分(90錠) ・・・ 33,000円

イソトレチノイン20mg錠

 1か月分(30錠) ・・・ 15,000円 /(初月)12,000円

 3か月分(90錠) ・・・ 40,000円

副作用について

  • 乾燥: 唇、皮膚の乾燥が最も多く見られます。処方される保湿剤やリップクリームで十分に保湿し、肌を保護してください。また鼻の粘膜が乾燥することで鼻血が出やすくなることがあります。
  • 催奇形性: 女性は内服中と内服終了後1ヶ月間は、必ず避妊が必要です。
  • 血液検査値異常: 稀に肝機能や中性脂肪の数値が上昇することがあります。
  • その他: 軽度の関節痛・筋肉痛、稀に脱毛(抜け毛の増加)、下痢、悪心などが報告されています。症状が強い場合は、自己判断で中止せず医師にご相談ください。

副作用の程度や種類には個人差があります

安全な治療のための重要事項

この治療を受けられない方(必ずお申し出ください)

  • 妊娠中、授乳中の方、1ヶ月以内に妊娠の計画がある方(絶対禁忌です)
  • 重いうつ病や他の精神疾患で治療中、またはその既往がある方
  • クローン病、潰瘍性大腸炎などの炎症性腸疾患(IBD)と診断されている方
  • 重篤な肝機能障害のある方、または血液検査で中性脂肪値が著しく高い方
  • 12歳未満の方

併用できない薬(内服・外用)

現在使用中の薬(市販薬、サプリメント、漢方薬を含む)はすべて医師にお伝えください。

  • 絶対に併用できない薬(内服):
    • テトラサイクリン系抗生剤(ミノマイシン、ビブラマイシン等)
    • ビタミンA製剤(チョコラA、サプリメント等)

原則として併用できない美容施術

内服期間中および内服中止後1ヶ月間は、以下の侵襲性が高い治療は皮膚の治癒に影響を及ぼすリスクがあるため、原則としてお受けできません。

  • 皮膚切開を伴う外科手術
  • CO2レーザー(アブレイティブレーザー)全般
  • サリチル酸マクロゴールピーリングよりも深いケミカルピーリング

他の美容施術との併用について(条件付きで可能なもの)

以下の治療は、最新の医学的知見に基づき、医師の判断のもとで併用が可能です。

対象となる治療の例

  • 医療脱毛レーザー
  • シミ取りレーザー(Qスイッチルビーレーザー等)
  • 光(IPL)治療(フォトフェシャル等)
  • マイクロニードリング治療(ブレッシング、ダーマペン等)

近年の主流の考え方について

かつて、これらの治療は傷の治りが遅れるリスクがあるとして原則禁忌とされていました。
しかし、近年の質の高い研究報告により、イソトレチノイン内服中でも安全に治療が可能であるという見解が主流となり、関連学会からも提唱されています。
(Isotretinoin and Timing of Procedural Interventions: A Systematic Review With Consensus Recommendations JAMA Dermatology 2017)

当院の方針:

当院ではこの最新の知見に基づき、以下の対策のもとで安全に治療を実施します。治療をご希望の際は、まず医師にご相談ください。

事前の医師診察:医師が毎回肌状態を診察し、強い乾燥などの皮膚症状が出ていないことを確認します。そのうえで、通常よりも慎重な出力・設定から治療を開始します。

施術前後のケアの徹底: リスクを最小限にするため、ご自宅での保湿紫外線対策を徹底していただくようお願いしています。

リスクの事前説明: 上記の対策を取っていたとしても、内服中は皮膚が乾燥し光に敏感になるため、やけど、赤み、色素沈着、ダウンタイムが長引くなどのリスクが通常より高まる可能性はあります。その点について、事前に詳しくご説明します。

特に守っていただきたい事項

  1. 避妊の徹底(女性の方)
    内服期間中および内服終了後1ヶ月間は、必ず確実な避妊を行ってください。
  2. 薬剤の厳重な管理
    処方されたご本人のみが服用してください。ご家族や他の方が誤って服用することのないよう、薬剤の管理には十分ご注意ください。
  3. 他の医療機関を受診する際の事前相談
    当院以外で新たな薬の処方や、歯科治療を含む何らかの処置・手術を受ける際は、必ずイソトレチノインを内服中であることを伝え、当院の担当医にも事前にご相談ください。

先述の通り、ニキビ治療には複合的なアプローチが有効です。

当院では複合的な治療オプションを有しているため、状態に合わせてカスタマイズされた治療計画をご提案することが可能です。

  • 保険適応の治療と、自費診療の治療
  • 内服薬、外用薬、美容施術(ピーリングなど)
  • 普段使いできるメディカルスキンケア用のコスメなど

まずは問診と診察が重要です。ニキビ肌、ニキビ跡にお困りの方は、お気軽のご相談ください。

先日、慶應病院における美容医療外来の新設についてアナウンスさせていただきました。(ブログ

そのひとつに、脂肪冷却による部分痩せ治療があります。日本国内では徐々に浸透しつつある位置づけですが、より体格が大きく肥満率の高い欧米ではかなり普及している治療になります。

体型の変化

加齢によって体型は必ず変化していきます。
日々生活習慣に気を付けて体重を維持していたとしても、加齢に伴う体型に完全にあらがうことはできません。
特に35歳を過ぎてくると、ダイエットをしても10代20代のような体型には戻らず、特に二の腕、腰回り、背中、下腹部などが気になってくる方が多いようです。

脂肪冷却による体型改善

慶應病院でおこなわれている脂肪冷却による部分痩せ治療は、"Cryolipolysis"という原理を利用しています。これは皮下の脂肪細胞のみをピンポイントに冷却して溶かし、かつ他の組織(皮膚、筋肉、血管、神経)などにはダメージを及ぼさない、という理論に基づいています。
MGH(ハーバード大付属マサチューセッツ総合病院)にて提唱され、機器としてもすでに20年以上の研究開発が継続されています。

この脂肪冷却によって、局所的な脂肪細胞が減るのは、脂肪細胞が結晶化され、それが時間の経過のなかでマクロファージによって吸収分解されるためです。そのため治療効果が出るまでに時間差があり、2~3か月程度かけて、皮下脂肪が減少していきます。

承認機器による治療

治療の際には、クールスカルプティングを用いた脂肪冷却治療をおこないます。米国FDAや国内厚生労働省からの承認を得ている、安全性と効果が立証された機器になります。

体温をモニタリングしたうえで、脂肪細胞のみを効果的に減量できるよう、目標温度から逸脱しないようなセンサーも内蔵されています。

以下のような全身にまたがる適応部位があり、お悩みに応じて治療計画をたてることが可能です。
あご下 二の腕 側胸部 背中 側腹部 腹部 下腹部 大腿外側 大腿内側 ひざ上 臀部

その他治療との併用

このような局所的に皮下脂肪を減少させる治療としては、脂肪吸引、脂肪溶解注射、HIFUなどの他デバイスによる治療があります。

これと併用して、内臓脂肪を中心とした減量により体重減少を図る治療をおこなうと、よりよい実感が得られる場合があります。食事や運動習慣の見直し、抗肥満薬の使用(保険適用外)などが挙げられます。

JSKINクリニックでも慶應病院美容医療外来と連携し、効果的な部分痩せ・体重減量のためのご提案をご準備しております。順次ご案内を差し上げるようにいたします。

慶應義塾大学病院 美容医療外来
〒160-8582 東京都新宿区信濃町35 慶應義塾大学病院 3号館3Y受付
診療時間:平日8:40~16:30
休診日:土曜日、日曜日、祝日、国民の日、年末年始
お電話:03-5363-3858
HPからwebご予約可能 https://bldg3y.hosp.keio.ac.jp/aesthetic/
(牧野医師 診察担当日:原則木曜)

JSKINクリニック ー"あなたに応える美容医療"

【2021年11月の開院より、のべ15,000名以上の方々にご来院をいただいております。(2024年4月時点)】
【慶應義塾大学病院及び聖路加国際病院より、医療連携クリニックとして認定されています】

東京都中央区新富1-15-3 新富・ミハマビル5F
・東京メトロ日比谷線・JR線 八丁堀駅 より徒歩2分
・東京メトロ有楽町線 新富町駅より徒歩4分

私が在籍する慶應義塾大学病院のなかでも最も新しい診療棟で、2024年5月より美容医療外来が新設されました。
https://bldg3y.hosp.keio.ac.jp/aesthetic/

診療内容

第一弾として、痩身・きずあと治療を導入し、さらに順次拡大を予定しています。

  • 痩身:脂肪吸引手術、脂肪冷却(クールスカルプティング)
  • きずあと:瘢痕形成手術、フラクショナルレーザー

脂肪吸引手術

大腿・臀部・腹部・腰部をはじめ、上腕・下腿・頬部・あご下など、目的に応じてさまざまな部位で治療が可能です。部位や範囲に応じて適切な麻酔管理のもと、微小な切開から脂肪細胞を吸引します。

クールスカルプティング

脂肪細胞は他の組織(皮膚、神経、筋肉など)よりも低温に弱いことを利用して、冷却効果により局所的に脂肪細胞を減少させる治療です。
当院で使用している治療機器「クールスカルプティング®」は、本治療の目的で厚生労働省より医療承認を取得している、国内で唯一の機器になります。

瘢痕形成手術

リストカット後のきずあとを中心に、目立つきずあとをできるだけ目立たなくする、慶應で築きあげた手術やレーザー治療をご提案いたします。

フラクショナルレーザー

レーザーを肌に照射し、きずあとの瘢痕組織の収縮と正常組織への再構築を促します。

当外来の特徴

  • エビデンスに基づいた美容医療を実践し、探求を通じさらなる学術的進歩に貢献します。
  • 診療は全て、当院形成外科所属の医師が一貫して担当いたします。
  • 病院全体と同水準の、厳重な医療安全管理を行います。

100年以上の歴史を持つ慶應病院で、初めて美容医療を進めていく方針となりました。微力ながら自分も関わらせていただく中で、臨床・研究面でも引き続き修練を積んでまいります。
(美容医療外来での診療では、私は木曜日に担当しております。お気軽にご相談ください。)

ご予約方法

お電話でのご予約

専用の電話回線がございます。

03-5363-3858

受付時間:平日8:40~16:30
休診日:土曜日、日曜日、祝日、国民の日、年末年始

webでのご予約

HPから24時間便利なweb予約を受け付けております。

https://bldg3y.hosp.keio.ac.jp/aesthetic/

JSKINクリニックとも密な連携体制をとっておりますので、痩身・きずあと治療についてもお気軽にご相談いただければと思います。

慶應義塾大学病院 美容医療外来
〒160-8582 東京都新宿区信濃町35 慶應義塾大学病院 3号館3Y受付
診療時間:平日8:40~16:30
休診日:土曜日、日曜日、祝日、国民の日、年末年始
お電話:03-5363-3858
HPからwebご予約可能 https://bldg3y.hosp.keio.ac.jp/aesthetic/

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【2021年11月の開院より、のべ15,000名以上の方々にご来院をいただいております。(2024年4月時点)】
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東京都中央区新富1-15-3 新富・ミハマビル5F
・東京メトロ日比谷線・JR線 八丁堀駅 より徒歩2分
・東京メトロ有楽町線 新富町駅より徒歩4分

「シミ」といっても実は様々な種類があり、それによって適切な改善方法が違うため、適切な評価と方針の決定が大切になります。

その中でも、以下のような特徴に当てはまる場合は、「肝斑」という特殊なタイプのシミ当てはまる可能性が高いかもしれません。

  • 30~50代の女性である
  • ぼんやりとした茶色~こげ茶色のシミがある
  • 両頬にやや左右対称にシミがある
  • 季節や生理周期などによりシミが濃くなるときがある
  • ピルやホルモン薬などを内服している

など思い当たる方が比較的多いです。

肝斑は後天的なシミの一種で、紫外線・ホルモン・スキンケアにおける摩擦・ストレスなど複合的な要因が関与しているといわれます。
いわゆるシミのレーザー治療では改善効果が期待できない、むしろ悪化することもある点が、シミ治療全体を難しくしているともいえます。

頬骨のあたりに、ややもやっとしたシミ・くすみがあり、さらにその上に乗っかるようにパラパラと細かいシミがあります。

肝斑とは

典型的な肝斑の所見

主に、それ以外にも額や口まわりなどに比較的左右対称に、淡い茶色いくすみ感がみられます。

ただし、原則的にはまぶた(目まわり)には肝斑はできない、というのが通説になっています。

「お顔に肝斑だけがある」という状態はむしろ稀で、さまざまな種類のシミが混在している中で、肝斑の程度が強い方・弱い方がいる、という表現の方が正しいかもしれません。

少し専門的な表現をすると・・・
肝斑は後天性斑状色素増加症で、表皮メラニンの増加及び真皮における光線性弾力線維変性が特徴とされます。

肝斑ができる原因

肝斑には様々な要因が関与しているといわれています。

  • 女性ホルモン・副腎皮質ホルモン
  • 紫外線
  • 薬剤(ピル、ホルモン剤など)
  • ストレス
  • スキンケアやお化粧での物理的な摩擦
  • 妊娠出産、など

肝斑が「あり・なし」かどうかというよりも、
一定年代(30-50代)の女性には誰しも肝斑の素因があり、その程度は上記のような因子を踏まえて個人差がある、という捉え方が実際に近しいといえます。

肝斑の治療

肝斑の治療は、あれもこれもと色々と手を出すとどつぼにはまり、効果が期待できないどころか悪化させうることもあるため、注意が必要です。
原理をふまえて、以下のような治療アプローチを複合的におこなうことがおすすめです。

  • メラニンの生成自体を抑制して、肝斑を改善する
  • 生成されたメラニンを薄くさせて、肝斑を改善する
  • メラニン自体の排出を促して、肝斑を改善する

レーザー・外用・内服などの治療を総合的におこなっていただき、順調な経過を実感頂いております。

当院における肝斑の治療方針

先述した通り、肝斑治療はやみくもにおこなうのではなく、それぞれの方ごとの状態を踏まえ、治療メカニズムに応じて計画することをおすすめしています。

① メラニンの生成自体を抑制して、肝斑を改善する

トラネキサム酸の内服

状態に合わせて1日当たり500~1,500mgの用量で内服することがおすすめです。

  • 500mg/day⇒ 250mg錠を1日2回、または500mg錠を1日1回
  • 1,000mg/day⇒ 500mg錠を1日2回
  • 1,500mg/day⇒ 500mg錠を1日3回

2~4か月程度継続することで、効果が期待できます。

トラネキサム酸はアミノ酸の一種で、抗炎症・抗アレルギー作用(抗プラスミン作用)により様々な作用点で肝斑の改善効果があるとされています。

肝斑治療の中でも特に推奨度が高く、基本的にはおこなっていただくことをおすすめします。

※ただしピルやホルモン剤を内服している方は、処方を受けている医師に相談・確認をしたうえで内服を開始してください。
医師によってはトラネキサム酸の内服をおすすめしない場合があります。(トラネキサム酸の抗プラスミン作用による止血効果の相互作用の観点から)

高濃度ハイドロキノン外用剤の使用

ハイドロキノンは強い美白作用を持つ薬剤で、効果及び安全性が高い肝斑治療薬として用いられています。

チロシナーゼ抑制効果によりメラニンの生成をしっかりと抑制します。

ハイドロキノンがごく薄く含まれている化粧品が販売されていることもありますが、あまりに薄いため治療効果もさほど期待しにくいと考えられます。

当院では現在、高濃度(4%)ハイドロキノンクリームを採用しています。
濃度が高いぶん皮膚のかぶれ(刺激性の皮膚炎)を起こしやすくなる傾向はあるため、念のため最初は少量・限られた範囲から使用を開始し、問題ないことを確認したうえで範囲を広げることをおすすめします。

ハイドロキノンで刺激が強く出てしまう場合は、アゼライン酸による治療で代替することも可能です。

良質な日焼け止めの使用

ここでいう「良質」というのは、必ずしも値段が高い、SPFが高い、などというわけではなく、生活スタイルや肌質に合ったものを使用し、適切なスキンケアの中に位置づけていただく、ということになります。

当院では、トラネキサム酸配合、SPF最大75、使用感が良く落としやすい、などなど特徴を持った製品を複数採用しており、ご相談内容によりご提案が可能です。

② 生成されたメラニンを薄くさせて、肝斑を改善する

ビタミンC・トラネキサム酸含有外用剤の使用

トラネキサム酸には先述の抗プラスミン効果や、色素細胞の増殖抑制、メラノソームの成熟抑制など複合的な作用点により、安定した強力な美白作用があるといわれています。またビタミンC(アスコルビン酸)はチロシナーゼ抑制、抗酸化作用により酸化型メラニンを還元する作用があり、肝斑をはじめとした慢性的な色素沈着の改善効果があります。

①で述べた内服による効果に合わせて、ご自身のセルフケアとして直接お肌に使用することで、相乗効果が期待できるといえます。

ビタミンC・トラネキサム酸の大量導入(エレクトロポレーション)

お肌は外敵から自らを守るため、表層の角質層には強固なバリア機能があります。
そのため直接お肌に薬剤を塗った際には、このバリア機能により、皮膚深層への到達という点ではどうしても効率がやや落ちてしまうことは事実といえます。

これに対しエレクトロポレーションという施術では、特殊機器で微弱な電気パルスをかけることで、バリア機能を一時的に弱めることが可能です。

つまり角質層を効率よく薬剤が通過できるようになるため、通常のスキンケアを圧倒的にブーストさせる効果が期待できます。

この作用を最大限利用して、定期的にビタミンCやトラネキサム酸を皮膚深層に大量導入することで、肝斑のさらなる改善に寄与します。

また20分程度の施術で、ダウンタイムがなく心地の良い施術(途中でうとうとされる方も多いです)のため、リラックスして受けていただけるのも人気の理由です。

フォトフェイシャル(最新M22)

フォトフェイシャルとは、お顔全体の複数の色素にフォーカスする複数の波長をセットにしているため、お顔全体のトーンアップ&均一化を目指し、シミくすみ・赤み・肌質感などの肌トラブルを同時に改善する治療になります。

最新M22でのフォトフェイシャル施術の際には、肌の状態に合わせて使用するフィルタや出力を決定し、施術をおこないます。

肝斑がある部分については640nm未満の波長をカットすることで、肝斑を悪化させることなく、お肌全体でのくすみを改善しトーンアップをおこないます。
さらにフォトフェイシャル施術により皮膚深層の修復(真皮リモデリング)の効果があり、メラニンを産生する異常サイトカインを減少させることで、肝斑のさらなる改善にも寄与すると考えられます。

③メラニン自体の排出を促して、肝斑を改善する

上記で述べた①②の治療を十分に継続したうえで、より積極的な改善効果を目指す際には、メラニン排出に働きかける治療を組み合わせることがあります。

ケミカルピーリング

目的に応じた薬剤を用いて、分厚く乱れた角層を適切かつ均一な薄さにさせることで、ターンオーバーを活性化し、かつ皮膚深層の変性を改善させる治療です。

先述のエレクトロポレーション治療前に行うことで、導入効果をさらに高めることができお勧めです。

肝斑治療で行う場合、当院では原則としてサリチル酸マクロゴールを使用します。

サリチル酸マクロゴールは角質層のみに作用するため、肝斑の方でも安全に角質層を整えることが可能です。
(グリコール酸、TCA、サリチル酸エタノールなどを単体で使用すると作用として強すぎてしまい、特に肝斑の方には逆効果となってしまう可能性があり注意が必要です)

継続的な治療により状態が上向いてきて、さらに積極的な治療に進む場合は、リバースピールにステップアップすることも可能です。(コウジ酸、TCA、フィチン酸、乳酸などを複合的に作用させる、色素沈着改善目的のケミカルピーリング治療)

ロングパルスYAGレーザー

波長の長いレーザーを柔らかなエネルギー密度で全顔に照射することで、表層にダメージを与えることなく皮膚深層への熱作用を及ぼす治療です。

表皮ターンオーバーの促進や、皮膚深層のコラーゲン増生をもたらします。

毛細血管拡張や色素沈着症への治療効果の一環で、適応を判断したうえで治療をおこなえば肝斑改善にも寄与すると考えられます。

麻酔不要、ダウンタイムもない治療のため、無理なく継続しやすいことも特徴です。

レチノール外用剤の使用

レチノールはビタミンAの一種で、表皮ターンオーバーの促進や、皮膚深層のコラーゲン増生作用のある外用剤です。

先述のハイドロキノンと組み合わせて使用することで、より積極的な肝斑治療をおこなうことができます。

なお名前がややこしいですが「トレチノイン」も同様の効果がありますが、こちらは肝斑の方が使うには作用が強すぎて、結果として刺激や副作用の方が強くなるため、原則的にはおすすめしていません。
(よりアグレッシブな治療を好まれる医院様では、提供されていることもあります)

当院での治療の流れ

当院では肝斑をはじめ多くのシミ治療をおこなっております。
以下のような流れで治療をおこないます。

洗顔・撮影

正しく肌の状態を確認し、かつ治療前後での経過をフォローできるよう、洗顔後に撮影をおこないます。

専用のパウダースペースがありますので、ご来院後にクレンジングや洗顔をおこなっていただけます。

洗顔後、最新かつ専用の肌撮影機を用いて、写真記録をおこないます。(当院カルテに保存されます。)

撮影後、スタッフがそのままお部屋にご案内します。

(当日のご案内状況により、専用のサロンでお待ちいただく場合がございます)

医師診察

事前に撮影された画像を確認し、さらには状態を直接診察したうえで、方針を検討します。

肝斑治療の適応の有無を判断しつつ、内服・外用・施術など複合的な治療についてご説明します。

肝斑治療に進む場合は、医師から治療内容についてご説明し、わからなかった点やご質問などがあればお答えしますので、お気軽にご相談ください。

基本的にホームページに掲載されている以外の費用がかかることはありませんが、かかる費用についても事前にご案内を差し上げています。

肝斑治療

  • 内服による治療
    ・・・使用する薬剤の種類や用量を相談し、適切な組み合わせと期間をご提案します。トラネキサム酸、ビタミンC、ビタミンE、タチオンなど豊富な種類の薬剤をご用意しています。
  • 外用による治療
    ・・・現在使用しているコスメや塗り薬がある場合は、なるべくそれと併用できるようなご提案をいたします。状況により、ハイドロキノン、ビタミンCなどを高濃度に含んだ肝斑治療用の外用を組み合わせることが有効な場合があります。
  • 施術による治療
    ・・・定期的な経過の診察に合わせて、肝斑の状態に合わせてカスタマイズされた治療を受けていただくことが可能です。

アフターケア・経過診察

肝斑治療は原則的に、ダウンタイムが出るような施術は適応になりません。
そのため治療後は特にかわらず日常生活をお過ごしいただくことが可能です。

治療内容にもよりますが、およそ4~6週間ごとの経過チェックをおすすめしています。

治療後の経過の確認や、今後の方針についても医師が伴走し、一緒に検討をしていきます。

これまで日々気になっていたり、お悩みだったシミについても、美容医療のちからで改善が目指せる可能性があります。

まずはカウンセリングのみからでの大歓迎です。お気軽にご相談ください。

JSKINクリニック ー"あなたに応える美容医療"

【2021年11月の開院より、のべ15,000名以上の方々にご来院をいただいております。(2024年4月時点)】
【慶應義塾大学病院 認定医療連携クリニック】

東京都中央区新富1-15-3 新富・ミハマビル5F
東京メトロ日比谷線・JR線 八丁堀駅 より徒歩2分
東京メトロ有楽町線 新富町駅より徒歩4分

【診察券がデジタル化されました】

  • ご来院時にカンタン自動受付(QRコードをかざして受付)
  • 24時間オンライン予約可能(予約変更などもおこなえます)
  • 予約日の事前リマインド機能
  • デジタル診察券の方限定にキャンペーン配信 などなど

より快適に当院をご利用いただけるよう、システムを随時リニューアルしております♪

「こんな風にできたらもっと便利」や、「今後こういうメニューが増えたらうれしい」など、ご意見やリクエストなどもお気軽にお声がけいただければと思います。

※ご希望の方には紙の診察券も発行可能です。
※メッセージ配信の頻度は不定期ですが、不要の場合はブロック可能です。