「シミを改善したい」といっても、シミには実は様々な種類があります。そのため、状態を踏まえて適切なアプローチをおこなう必要があります。

テレビ放送でシミ治療について解説しました

<治療対象となる代表的なシミの種類と例>

  • いわゆる一般的なシミ(老人性色素斑)ある程度くっきりした茶色いシミ
  • 老人性いぼ(脂漏性角化症)「ザラザラして少し盛り上がった黒いシミ」(※別レーザーを使用)
  • いわゆるソバカス(雀卵斑)両頬~鼻にかけて細かくたくさんあるシミ
  • 肝斑なんとなくもやっとした茶色っぽいくすみ
  • ADM(後天性真皮メラノーシス)なんとなくグレーがかったようなやや濃いシミ
  • 炎症後色素沈着「過去の吹き出物などの炎症の跡

これらは「1人に1種類」あるわけではなく、場合によっては混ざり合っていることもあり治療後の経過も様々です。

そのため、当院のシミ治療では最新かつ専用の肌撮影機を導入し、経過もしっかりフォローできるようにしています。

さきほど挙げたそれぞれのシミについて、もう少し掘り下げてご紹介します。

いわゆる一般的なシミ(老人性色素斑)「ある程度くっきりした茶色いシミ」

「老人性」という名前がなんともいやらしいですが、実際は20代以降でもできることがあります。

40代以降になると、男女ともにほとんどの方にできうります。

これまでの紫外線の影響も大きく、そのため出っ張っていて日焼けをしやすい頬のあたりにできる方が多いです。

【JSKINの「老人性色素斑」治療】

シミ治療に特化した、Qスイッチルビーレーザーを導入しています。状態に合わせて設定を調整して、レーザーを照射します。

照射の数が多い場合は施術前に麻酔クリームを塗って少し時間をおくことも可能ですが、数が少ない場合は少し冷やすだけでも問題ありません。

レーザーの施術は、数にもよりますが数十秒~数分で可能です。レーザー施術後に、スタッフが該当箇所に軟膏を薄く塗ります。

翌日以降、洗顔やお化粧も可能です。ご自宅では塗り薬によるアフターケアをおすすめしています。

基本的にはテープなどは使用していませんが、シミの状態やご希望によってはテープの使用も可能です。

施術からおよそ3~4週後頃の経過チェックをおすすめしています。

シミだと思ったら実は別物の可能性もある

なお、同じようなシミにみえるけど、実は異なるものである場合もあります。

例えば指で触ってみると盛り上がりがあり、ザラザラしている場合などは「脂漏性角化症」(いわゆるイボ)の可能性もあります。

この場合は異なる種類のレーザー(炭酸ガスレーザー)による治療の方が適しています。

脂漏性角化症の場合も、最大1週間程度は塗り薬によるアフターケアをおこなうと、より良い仕上がりになりやすいです。

いわゆるソバカス(雀卵斑)「両頬~鼻にかけて細かくたくさんあるシミ」

シミのでき方がスズメの卵の模様に似ていることから雀卵斑と言われますが、ソバカスのいう通称が圧倒的に知られています。数mm程度の細かいシミが両頬あたり、症状が強い場合はお顔全体に広がってあることもあります。

  • こどもの時/学生時代からそれなりに目立ちやすかった
  • もともとよく日焼けをしていた
  • 妊娠出産をきっかけにより目立つようになった
  • お父さんお母さんなどご家族で同様のシミが多くある

などについてあてはまる方が比較的多いです。

皮膚の色調を均一に保つバランスがもともと比較的不安定で、そこに紫外線やホルモンバランスの影響が足されて、ソバカスとしてくっきりとしてきます。

【JSKINの「そばかす」治療】

シミ治療に特化した、Qスイッチルビーレーザーを使用します。そばかすの状態に合わせて設定を調整して、レーザーを照射します。

そばかすの場合は照射の数がそれなりに多くなるため、基本的には施術前に麻酔クリームを塗って、15分ほどおいてからレーザー施術をおこなうことが多いです。

レーザーの施術は全体で数分程度で可能です。レーザー施術後に、スタッフが該当箇所に軟膏を薄く塗ります。

翌日以降、洗顔やお化粧も可能です。ご自宅では塗り薬によるアフターケアをおすすめしています。

施術からおよそ3~4週後頃の経過チェックをおすすめしています。

そばかすは元々不安定な肌質をベースにしているため、比較的再発を起こしやすいシミの一種です。そのため、ご希望に応じて定期的なメンテナンスをおこなうことで、より良い状態をキープできます。

肝斑「なんとなくもやっとした茶色っぽいくすみ」

シミの中でもやっかいなのがこの肝斑です。40-50代の女性で、左右比較的対称のべたっとしたくすみがある場合は注意が必要です。

レーザー治療では改善せず、またトーニングなど一般によくおこなわれている治療もかえって悪化させてしまう可能性もあるため注意が必要です。

【JSKINの「肝斑」治療】

基本線は、あまり派手なことはせず、むしろ地道なケアをまずは1か月継続することをおすすめしています。

  • ビタミンCやハイドロキノンを高濃度に含有したクリーム剤の使用
  • 紫外線や摩擦などの悪化因子をなるべく避ける
  • トラネキサム酸やビタミンCの内服(院内処方しています)
  • 内服で用いるトラネキサム酸やビタミンCを、直接肌に浸透させる施術(エレクトロポレーション)
  • 肝斑にフォーカスしたピーリング(リバースピール)

などを組み合わせて改善を図ります。

ADM(後天性真皮メラノーシス)「なんとなくグレーがかったようなやや濃いシミ」

あまり頻度は高くないですが、適切なアプローチをおこなわないと「まったく効果がなかった」となってしまうのがADMの注意ポイントになります。

20代からシミとしてわかってくることが多く、左右になんとなく皮膚の深いところにやや灰色がかったようにみえることが特徴です。出現する部位も様々です。

【JSKINの「ADM」治療】

原則、Qスイッチルビーレーザーを使用します。ADMの状態に合わせて出力を調整します。

原則といいましたが実は例外はなく、基本的にそれ以外の治療はほとんど効果が出ないことが多いです。

たとえばIPL(フォトフェイシャルなど)やトーニングなどを何回やっても効果がみられないです。

ただしADMは通常のシミに比べてやや深層に存在しており、Qスイッチルビーレーザーの施術も複数回必要になることが一般的です。当院では、4か月程度あけたうえでレーザーの再照射が可能です。

施術後は炎症をおさえる軟膏のケアをおすすめしていますが、基本的には最低限のみのケアで十分です。

治療料金

【部分施術】料金(税込)
1か所あたり施術4mm未満:4,000円
8mm未満:8,000円
12mm未満:12,000円
12mm以上:18,000円
しみセット5
(5個まで、サイズ制限なし)
35,000円
【打ち放題】料金(税込)
シミ打ち放題ライト
(~30ショット)
50,000円
シミ打ち放題
(~60ショット)
60,000円
シミ打ち放題フル
(~100ショット+α)
70,000円
シミ打ち放題・再照射
(施術後4か月後~1年以内)
27,500円
クリーム麻酔(顔エリア一律)2,200円

※シミ打ち放題・再照射:可能ショット数は元々受けられたメニューと同じ数となります。(料金は一律)

【アフターケア】(オプション)料金(税込)
抗炎症アフターケア軟膏550円(施術後3日間使用)
ハイドロキノン美白剤3,630円(約3週間分)
ビタミンC美容液5,940円(約6週間分)
鎮静保湿クリーム1,980円(約3週間分)

Qスイッチルビーレーザー治療のリスク・副作用:

Qスイッチルビーレーザー治療は、表皮のメラニンを破壊することでシミを改善させる、肌に負担のかかる治療です。そのため以下のような副作用や皮膚の反応が出る場合があります。

  • 発赤、灼熱感(ヒリヒリ感) :必ず赤みや強いヒリヒリ感が施術直後から出て、数時間持続します。
  • 痂皮(かさぶた) :レーザーによる表皮の熱変性によるものです。治療翌日~1,2週間程度は治療部位がかさぶたのようになる場合があります。(かさぶたにならない場合もあります)
  • 再発 :アフターケア不足や加齢の影響などで、治療後期間が経ってからシミが再発する可能性があります。
  • 炎症性色素沈着 :レーザー照射後の肌への刺激により、治療後に色素沈着が長引く可能性があります。(まぶた、口周りが特に出やすい)
  • 色素脱失 :シミ以外でも皮膚自体の色が濃いと、治療後に色が薄くなった治療部位と色が濃い周囲の皮膚のコントラストが目立ちやすくなる場合があり、アフターケアが必要になります。
  • 複数回の治療、治療効果の限界 :複数回の治療が必要となったり、複数回の治療でも効果が乏しい可能性があります。(ニキビや吹き出物の跡などの色素沈着、肝斑、非常に薄いシミくすみなど)

JSKINクリニック東京銀座

東京都中央区新富1-15-3 新富・ミハマビル5F
・東京メトロ日比谷線・JR線 八丁堀駅より徒歩2分
・東京メトロ有楽町線 新富町駅より徒歩4分

<慶應義塾大学病院認定の美容医療クリニック>

執筆者

JSKINクリニック医師 牧野潤

慶應義塾大学医学部卒業、形成外科学会認定専門医
現在はJSKINクリニック代表医師、および慶應義塾大学医学部 形成外科 助教(慶應病院美容外来担当医)を務める。
所属:日本形成外科学会、日本美容外科学会(JSAPS)、日本再生医療学会、日本レーザー医学会 

発表:日本形成外科学会学術集会(シンポジスト、口頭演者)、日本美容外科学会(JSAPS)(口頭演者)、韓国形成外科学会(口頭演者)
メディアホンマでっか!?TV(フジテレビ)、婦人画報デジタル、雑誌ゲーテ/GOETHE、MXテレビ、その他webメディアでの監修多数

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