ほくろレーザー除去後のアフターケア方法について解説します。<その2>
CO2レーザー(炭酸ガスレーザー)によるほくろ除去。
なるべくきれいな仕上がりを目指すには、アフターケアも大切になります。
アフターケアは大きく2つのステージにわかれています。
- 第1ステージ:絆創膏(または軟膏)によるケア期間(1週間~10日間程度)
- 第2ステージ:絆創膏終了後~半年程度
今回は、【第2ステージ:絆創膏終了後~半年程度】について解説します。
<施術から2週間後~1か月後頃>
第1ステージでのケア(1~2週間)によって、レーザー施術をした箇所にあたらしい皮膚ができ、きずから液が出てこなくなります。
そのため、絆創膏はもう使用をおしまいにして大丈夫です。
ただし施術をした箇所はまだ治りかけの初期段階ですので、赤みはかなり強い状態になります。
特に1か月後頃はレーザーによる炎症後の色素沈着も強く出やすいので、
それなりに赤みがあっても、特にトラブルが起こっているわけではないのでご安心ください。
そのうえで、赤み(色素沈着)をなるべくおさえるために大切なことは、
☆炎症が落ち着くのを邪魔をしない
ことになります。
そのために必要なポイントをご説明していきます。
①紫外線対策をする(強い日焼けを避ける)
きずが落ち着く過程であまりに強い日焼けをしてしまうと、
炎症後の色素沈着が長引いたり、残りやすくなってしまいます。
ですので、日中つよい日差しにあたる際には、紫外線対策をしてください。
絶対に日中外出してはいけない、であったり、強い日焼け止めを使わないといけない、といったことはなく、普段使いの日焼け止めを使用していただければ十分です。
男性の方は普段日焼け止めを使わない方も多いかと思いますが、
そういった方には日焼け止めを購入して使い切りまで継続いただくことをおすすめします。
②なるべくこすらない(刺激を最小限にする)
施術した箇所がどうしても気になって頻繁にさわってしまったり、
なんとかお化粧で隠そうとすることで結果的に摩擦を与えてしまうことがあります。
その刺激によって、炎症後の色素沈着が長引いたり、残りやすくなってしまいます。
ですので、洗顔やお化粧の際にも、施術をおこなったところは優しくいたわって扱うことをおすすめします。
その他は特に何かする必要はなく、普段通り過ごして頂ければ大丈夫です。
<施術から半年~1年間>
1か月程度たって以降は、そこから1、2か月単位で赤みが徐々に落ち着いていきます。(経過のしかたは元々のほくろのサイズ、深さ、場所などにより個人差はあります)
基本的には上でご説明した①・②を継続することが大切です。
さらに仕上がりをよくしたい方におすすめのケアとしては、以下の方法があります。
ご自宅でのセルフケア
- フェイシャルミスト(当日~):治癒促進+色素沈着改善+乾燥予防
- ビタミンC美容液(2週間後~):色素沈着の改善効果
- ハイドロキノン美白剤(3か月後~):色素沈着やメラニン生成を抑制
- 内服(レーザー治療後セット): 治癒を促進、抗炎症/抗酸化の効果
- 紫外線対策:美白効果のある日焼け止めの使用、日傘の使用など
院内施術によるケア
- サリチル酸ケミカルピーリング(2週間後~)
:表皮のターンオーバー促進し、色素沈着や皮脂のバランスを改善する - エレクトロポレーション(ビタミンC/トラネキサム酸大量導入)(2週間後~)
:抗炎症/抗酸化作用の製剤を、痛みなく皮膚深層に大量に浸透させる - フォトフェイシャル(ステラM22)(1週間後~)
:全体のトーンアップ、頬や鼻まわりの赤み改善、肌のキメ向上
これらは、
・メラニン色素の産生を抑制する効果
・沈着したメラニン色素の排出を促す効果
を目的として期待されています。(それぞれについて当院にてご提供可能です。)
あとは上記のような正しいケアをしたうえで、
☆いずれにせよ焦らず期間をおく
ことも大切になります。
以上、ほくろ治療後のアフターケアについて2部にわたって解説させていただきました。
当院での治療後、経過において何かご相談・ご質問などありましたら、いつでも経過診察を受け付けております。
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