ボルニューマの基本情報

ボルニューマとは?

ボルニューマとは、高周波(RF:Radio Frequency)を用いた新しいたるみ治療機器です。真皮層から脂肪浅層にかけて熱エネルギーを集中的に、かつ均一に届けることで、コラーゲン生成を促進し、肌の引き締めや弾力アップを実現しています。

表皮にダメージを与えずに真皮層や脂肪浅層を刺激するため、たるみやシワの改善、リフトアップ効果が期待できます。また、痛みを軽減する冷却機能や振動機能により、従来の高周波治療に比べて痛みも少ないのが特徴です。

さらに、目元や頬、フェイスラインなど幅広い部位に対応可能で、ダウンタイムがないため日常生活に支障がない点も魅力です。

施術の仕組み

ボルニューマは6.78MHzの高周波(RF)を使用し、皮膚表面へのダメージを最小限に抑えつつ、熱エネルギーを真皮や脂肪浅層に均一に照射します。

ボルニューマの効果はいつから現れる?

即効性について

ボルニューマは施術直後から一定の引き締め効果を感じることができます。

本格的な効果のピーク

本格的な効果は施術1か月後から感じはじめ、3~4か月後に効果のピークを迎えると言われています。

ボルニューマの持続期間とメンテナンス

効果の持続期間

ボルニューマの効果は通常3~6ヶ月程度持続します。

効果を長持ちさせるための施術頻度

ボルニューマの効果を持続させるための推奨される施術頻度は、3〜6ヶ月に1回程度です。

ただし、個人の肌の状態やたるみの程度、目標によって最適な頻度は異なる場合があります。繰り返し施術を受けることで肌質が改善され、効果の持続期間が徐々に長くなっていく傾向もあります。

ボルニューマの効果を最大限引き出すポイント

施術後のスキンケアが重要

ボルニューマの効果を維持するためには、日々のスキンケアが重要です。

まず、朝晩の洗顔後に化粧水や美容液で十分な保湿を行い、肌の水分量を保ちましょう。紫外線は肌の老化を促進するため、日中は必ず日焼け止めを使用し、UV対策を徹底します。

また、肌に刺激を与えないよう優しくスキンケアを行い、強くこすらないよう注意しましょう。

生活習慣の見直しで効果アップ

ボルニューマの効果を維持するには、日々の生活習慣が重要です。

十分な保湿と紫外線対策を心がけ、規則正しい睡眠とバランスの良い食事を摂りましょう。

これらの習慣を継続することで肌の健康を保ち、ボルニューマの効果をより長く実感できます。

ボルニューマはどんな人におすすめ?

向いている人

ボルニューマは、全体的なタイトニングを求める方に適しています。

特に、頬のたるみやほうれい線、口元のもたつきが気になる方、肌のハリ・弾力の低下を感じている方におすすめです。また、痛みが不安な方にも適しています。

また、加齢とともに骨がやせてきて、こけ感によるたるみが気になるタイプの方にもおすすめできます。

向いていない人

より明確なリフトアップ効果を求める方やフェイスラインの引き上げや輪郭の改善を希望する方、もともとの皮膚や皮下組織が厚く、ボリュームを引き締めることでたるみ改善が期待できる方にはボルニューマではなくハイフの方がおすすめです。

医師が回答!ボルニューマに関する質問(FAQ)

Q1. ボルニューマは1回で効果がありますか?

1回の施術でも効果があります。ただし、効果の現れ方や持続期間には個人差があるため、医師と相談しながら適切な頻度で継続的に施術を受けることが重要です。

Q2. ボルニューマの施術は痛いですか?

多くの方は、じんわりとした暖かさや軽い熱さを感じる程度で、我慢できないほどの痛みではありません。熱エネルギーを加えるため、「熱い」と感じる可能性があります。

ボルニューマは痛み軽減のため4段階の振動とクーリングシステムを備えており、出力や照射の仕方で温度を調整することができます。

Q3. ボルニューマの施術後すぐにメイクはできますか?

当日からメイクをしていただく事は可能です。ただし、施術後は肌が敏感な状態になっているため、摩擦などの刺激はできるだけ避けるようお願いしています。

Q4. ボルニューマの施術後に気をつけることは?

ボルニューマの施術後は、肌のケアに注意が必要です。十分な保湿を心がけ、紫外線対策も忘れずに行いましょう。紫外線を浴びることで光老化がすすみ、たるみの原因になります。

施術部位への刺激は避け、強くこすったりマッサージしたりしないように注意します。当日は激しい運動や過度の飲酒、長湯など代謝の上がる行動は控えめにしましょう。これらの注意点を守ることでボルニューマの効果を最大限に引き出し、美しい肌を維持することができます。

自由診療による眼瞼下垂手術の費用相場は、どのくらいなのでしょうか。「費用によっては自由診療による手術を検討したい」とお考えのかたもいらっしゃいますよね。治療を受けるにあたって、どのくらいの費用がかかるか気になるのは当然のことです。

本記事では、眼瞼下垂手術の費用相場について、保険診療・自由診療それぞれを解説します。一般的な治療の流れも紹介しますので、ぜひ参考としてご覧ください。

眼瞼下垂手術の費用相場

眼瞼下垂手術にかかる費用は、保険診療と自由診療で大きく違ってきます。なぜなら、自由診療では治療費の全額が自己負担となってしまうためです。費用が全額自己負担となるぶん、自由診療では保険適用では受けられないサービスなどが受けられることもあります。

眼瞼下垂手術について、保険診療・自由診療それぞれの費用相場を見ていきましょう。

保険診療による眼瞼下垂手術の費用相場

保険診療による眼瞼下垂手術は、どこの病院で受けても金額は変わりません。3割負担での手術費用は以下のとおりです。

方法片目両目
眼瞼挙筋前転法(挙筋短縮法)21,600円43,200円
前頭筋吊り上げ術55,590円111,180円

ただし、上記は手術のみにかかる費用です。実際の手術では、別途、初診料や再診料などが必要になります。

なお、軽度の眼瞼下垂で機能面での問題が出ておらず、整容面の改善が主たる目的である場合、保険適用による手術は原則受けられません。保険適用での治療が可能かは、医師が診察のうえで判断します。

自由診療による眼瞼下垂手術の費用相場

自由診療による眼瞼下垂手術の費用相場は両目で30~50万前後です。実際にかかる費用は、クリニックによって違いますので、クリニックのカウンセリングで確認してください。公式サイトで費用の紹介を行っているクリニックもあります。

複数のクリニックで料金を比較してみる方法がおすすめです。安さだけでなく、医師の実績やアフターケアなどもチェックして、クリニック選びの参考に役立てましょう。

眼瞼下垂手術は保険診療・自由診療どちらがおすすめ?

保険診療と自由診療のどちらがおすすめなのかは、今のまぶたの状態や、重視するポイントによって変わってきます。機能面を改善することが主な目的であれば、保険診療による手術を受けることが検討されます。見た目の改善を目的に手術を検討しているかたには、自由診療による手術がおすすめです。

保険適用の眼瞼下垂手術であっても、見た目への配慮は行われています。とはいえ、保険適用の手術にはルールがあり、できることが限られてしまうのです。

保険適用が可能であっても、目元のデザインにこだわりたいのなら、自由診療による手術を検討してみてください。

眼瞼下垂の治療の流れ

眼瞼下垂の治療を検討しているのなら、あらかじめどのような流れで行われるのかも把握しておきましょう。クリニックによる違いはあるものの、基本的な流れは以下のとおりです。

  1. クリニックを受診して診察・カウンセリングを受ける
  2. 手術を受ける
  3. 術後のアフターケアを行う
  4. 抜糸する

受診から抜糸までのおおまかな流れを解説します。

1. クリニックを受診して診察・カウンセリングを受ける

まずはクリニックを受診して、医師による診察を受けましょう。クリニックによっては予約が必要です。

医師はまぶたの状態を診察したうえで、手術の必要性や、保険適用が可能になるかなどを判断します。

手術について希望があるかたは、カウンセリングで伝えてください。カウンセリングを受けたからといって、その場で手術を決める必要はありません。手術を希望するかたは、日程の調整を行いましょう。

2. 手術を受ける

あらかじめ決めた日程でクリニックを受診して、手術を受けます。

局所麻酔を行うため、手術中の痛みはほとんどありません手術にかかる時間は、両目で90~120分が目安です。日帰り手術の場合、様子を見て問題がなければ帰宅できます。

3. 術後のアフターケアを行う

眼瞼下垂の手術後は、アフターケアが必要です。軟膏・鎮痛薬・抗生物質などが処方されたら、医師の指示に従って使用・服用してください。

手術当日は、シャワー・入浴・洗髪はできません腫れが落ち着くまでは、激しい運動や入浴を控えましょう。

目元が自然な状態になるまでの日数には個人差があり、一般的な目安は1~3か月です。

4. 抜糸する

抜糸は、手術からおおよそ1週間で行われます

指定された日にクリニックを受診して、抜糸の処置を受けましょう。抜糸後は赤みが残っている状態ですが、時間をかけて少しずつ落ち着いていきます。

眼瞼下垂手術でよくある質問

眼瞼下垂の手術を受けるにあたって、疑問をお持ちのかたも多いでしょう。よくある質問と答えを紹介しますので、手術を検討する材料としてご覧ください。

眼瞼下垂は手術以外の方法で治せますか?

現在のところ、手術以外に有効な眼瞼下垂の治療方法はありません。まぶたのたるみだけなら、ヒアルロン酸やボトックスの注射によって改善できる場合があります。ただし、眼瞼下垂によるまぶたのたるみには不向きです。特にボトックスは、注射によって眼瞼下垂が悪化するおそれがあります。

眼瞼下垂の症状トレーニングで解消できる?

眼瞼下垂によるまぶたのたるみは、トレーニングでは解消できません。なぜなら、まぶたの筋肉は自分で鍛えられないためです。日常生活に支障が出ているのなら、手術による治療を検討しましょう。

眼瞼下垂は日帰りで手術が受けられますか?

眼瞼下垂手術は基本的には日帰りでおこなわれることが一般的です。ただし、小児など一部の方に対しては1泊2日程度の入院を推奨するクリニックもあります。

日帰りでの手術を希望するかたは、カウンセリング時の相談がおすすめです。

眼瞼下垂手術は生命保険の手術給付金の対象になりますか?

手術給付金の対象になるかは、生命保険の契約内容によって異なります。

一般的に、眼瞼下垂手術は生命保険の手術給付金の対象です

ただし、自由診療による手術を給付金の対象外としている生命保険もあります。くわしくは、契約している生命保険会社に確認してみましょう。

眼瞼下垂手術を受けると二重はどうなりますか?

手術を受けてまぶたの開きが改善すると、二重の幅は狭くなったように見えることがあります。二重幅の見え方を維持したいかたも多いでしょう。

二重幅を維持したい場合には、自由診療による手術を選ばなくてはなりません

なぜなら、美容面の改善を目的とした手術は保険適用外となるためです。二重幅について希望があるかたは、カウンセリング時に伝えてみましょう。

自由診療による眼瞼下垂手術の費用はクリニックで確認

自由診療による眼瞼下垂手術は、30~50万前後が一般的な費用相場です。

ただし、実際にかかる費用はクリニックによって大きな違いがあります。

美容面での改善を考えているなら、自由診療による眼瞼下垂手術がおすすめです。自由診療の眼瞼下垂手術は自由度が高くなり、「二重幅を広くしたい」といった要望も叶えられます。

どのくらいの費用がかかるのか興味があるかたは、まずクリニックのカウンセリングで相談してみてくださいね。

軽度の眼瞼下垂は保険適用での手術が可能なのでしょうか。「保険適用で手術が受けられるなら治療を検討したい」とお考えのかたもいらっしゃいますよね。

眼瞼下垂手術は、症状によっては保険の適用が可能です。

本記事では、眼瞼下垂手術で保険適用になる条件について紹介します。保険適用が可能な手術の種類やクリニック選びのポイントも紹介しますので、ぜひチェックしてみてください。

軽度の眼瞼下垂手術は保険適用の対象外

眼瞼下垂とは、まぶたが下がって見えにくくなる病気です。症状が進むと、二重の幅が広くなる・額にシワが寄る・眉毛の位置が上がるなど、さまざまな症状が出ます。視野が狭くなっているようなら、保険適用で手術を受けられる可能性があるでしょう。

軽度で、まぶたは下がっているものの視野に影響しない場合は、保険適用での手術は受けられません。保険適用が可能かを知るためには、クリニックで医師による診察を受けましょう。

眼瞼下垂手術が保険適用になる条件

眼瞼下垂手術が保険適用になる条件は、大きくわけると次の2つです。

  • 医師によって眼瞼下垂の診断を受けていること
  • 治療を目的とした手術であること

2つの条件について、それぞれ説明します。

医師によって眼瞼下垂の診断を受けていること

保険適用で手術を受けるためには、医師によって「眼瞼下垂である」との診断を受ける必要があります。眼瞼下垂だと診断される条件は以下のとおりです。

  • 上まぶたが黒目の中心の大部分まで下がっている
  • まぶたを開くのに力が必要である
  • 視野障害を伴う

ただし、上記の条件は一般的なもので、実際の判断は医師による違いもあります。一般的な条件について、それぞれ見ていきましょう。

上まぶたが黒目の中心の大部分まで下がっている

眼瞼下垂手術で保険適用となるか判断するための条件のひとつが、上まぶたの位置です。上まぶたが黒目の中心の大部分まで下がっている状態だと、手術が保険適用の対象となる可能性があります。

目安は、上まぶたの縁と黒目の中央部の距離が3.0~3.5ミリ以下であることです。黒目の一部分だけがまぶたで隠れているような状態だと、原則保険適用にならないでしょう。

まぶたを開くのに力が必要である

眼瞼下垂手術は、まぶたを開けるのに力が必要であることも、保険適用となる条件のひとつです。まぶたを開けるのに力が必要な状態は、眼瞼挙筋機能の低下などを意味しています。眼瞼下垂の症状が進んでいる状態であるため、保険適用での治療が可能です。

視野障害を伴う

視野障害を伴うことも、眼瞼下垂手術で保険適用になる条件です。眼瞼下垂による視野障害が進むと、日常生活にも支障が出ます。仕事や家事だけでなく歩行にも影響し、生活の質も低下するでしょう。視野障害を伴う眼瞼下垂では、手術による適切な治療が必要です。

治療を目的とした手術であること

治療を目的とした手術であることも、眼瞼下垂手術が保険適用となる条件です。たとえ眼瞼下垂であっても、美容をメインの目的として行う手術は、保険適用になりません。また、方法にも規定があり、切開を伴わない手術は保険適用外です。

美容目的で治療を希望しているなら、自由診療で手術を受けることも検討してみましょう。

保険適用できる眼瞼下垂手術の種類と費用

治療の参考として、保険適用できる眼瞼下垂手術の種類と費用を紹介します。

紹介する手術は次の2つです。

  • 眼瞼挙筋前転法
  • 前頭筋吊り上げ術

なお、紹介する費用は手術代のみです。手術を受ける場合は、別途、初診料や入院費用などが発生します。実際にかかる費用については、クリニックのカウンセリングで相談してみましょう。

眼瞼挙筋前転法

眼瞼下垂で一般的に行われている手術が、眼瞼挙筋前転法です。手術では、二重の線に沿って切開を行い、腱膜を正常な位置に再固定します。

眼瞼挙筋前転法は、3割負担で片目21,600円、両目で43,200円です。

手術では切開を行うため、どのようにまぶたを切るかによって傷の残り方が変わります。技術力の高い医師による施術なら、傷痕は目立ちにくいでしょう。

前頭筋吊り上げ術

挙筋前転法での改善が難しい眼瞼下垂では、前頭筋吊り上げ術が行われる場合もあります。先天性の眼瞼下垂や、重度の眼瞼下垂の治療に適している方法です。手術には太腿や側頭部から採取した筋膜を使い、瞼板と前頭筋をつないでまぶたを開くようにします。

金額は、3割負担で片目55,590円、両目で111,180円です。

高度な技術が求められる方法で、術後には適切なケアが求められます。

眼瞼下垂の手術を受けるクリニックの選び方でのポイント

眼瞼下垂の手術では、クリニック選びが大切です。クリニック選びで特にチェックしたい大切なポイントも知っておきましょう。

  • 実績が豊富である
  • カウンセリングや説明が丁寧である
  • 口コミでの評価がよい

3つのポイントについてそれぞれ紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

実績が豊富である

眼瞼下垂の手術を受けるなら、なるべく実績が豊富なクリニックを選びましょう。実績は、医師の経験や技術力を知る参考として役立つ情報のひとつです。眼瞼下垂治療を専門とする形成外科では、基準を満たし試験に合格した医師のみに、形成外科学会専門医の認定をしています。クリニックの公式サイトで、医師が「日本形成外科学会専門医」であるかを確認するのもよいでしょう。

また、症例写真をチェックしてみる方法もおすすめです。実際の写真を見ると、手術の結果をイメージしやすくなるでしょう。

カウンセリングや説明が丁寧である

カウンセリングや説明が丁寧であることも、クリニック選びでの重要なポイントです。メリットだけでなく、デメリットも説明してくれるようなクリニックを選んでください。

  • どのくらいの費用がかかるのか
  • 術後の腫れはどのくらいで落ち着くのか
  • 手術後はいつ抜糸をするのか

手術を受けるにあたって、上記のような疑問をお持ちのかたも多いでしょう。疑問や不安要素などがある場合は、クリニックのカウンセリングで相談できます。

「カウンセリングの対応が悪い」「手術のメリットしか教えてくれない」といったクリニックは避けておきましょう。

口コミでの評価がよい

眼瞼下垂手術を受けるなら、なるべく口コミでの評価がよいクリニックを選びましょう。実際に手術を受けた人の口コミは、参考として役立ちます。

もちろん、ネット上に投稿されている口コミのすべてを鵜吞みにするのはNGです。誰でも投稿できる場所にある口コミに、真実が書かれているとは限りません。何らかの理由があって、虚偽の内容を書く人もいます。

ただし、カウンセリングや施術の具体的な内容が書かれている口コミなら、信憑性が高いでしょう。全体的にどのような口コミが多いかを見て、総合的に判断する方法がおすすめです。

眼瞼下垂の手術はクリニックで相談

軽度の眼瞼下垂で手術を受ける場合は保険適用外です。治療にあたって保険適用が可能かを知るためには、医師による診察を受ける必要があります。そこで、眼瞼下垂の可能性があるかたは、まずクリニックで相談してみましょう。

手術を受けるならクリニック選びも大切です。安心して手術を受けられるよう、実績が多くて丁寧なカウンセリングを行っているクリニックを選んでくださいね。

まぶたのたるみは、手術以外の方法で解消できる可能性があります。ただし、原因によっては手術による治療を検討しなくてはなりません。自分にどのような方法が合っているかを知るために、まずは美容皮膚科や美容外科などで相談してみましょう。

本記事では、まぶたのたるみを手術以外で解消する方法や、たるみができる原因などについて紹介します。治療を検討する材料として、ぜひ記事の内容をご覧ください。

まぶたのたるみを手術以外で改善する方法

まぶたのたるみは見た目への影響も大きいことから、何とかしたいと考えているかたも多いでしょう。「治療はしたいものの手術は受けたくない」と悩むかたも多いものです。

手術以外でまぶたのたるみを解消するには、次の方法があります。

  • 額・こめかみへのヒアルロン酸注射
  • たるみ治療機器(高周波、ハイフ)

いずれも注射を打つだけであるため、手軽な方法として人気です。2つの方法について、それぞれチェックしてみましょう。

ヒアルロン酸注入

まぶたのたるみは、額やこめかみへのヒアルロン酸注入によって解消できる可能性があります。ヒアルロン酸はもともと人間の体内に存在している成分で、副作用やダウンタイムもほとんどありません。注入すると、額やこめかみの凹みが改善され、リフトアップ効果があります。するとまぶたにハリが出て、たるみも緩和されます。

個人差はあるものの、ヒアルロン酸の効果が持続する期間は9~12か月程度です。注入するヒアルロン酸の種類によっても、効果の持続期間は変わってきます。

手術は不要で、メスによる切開はありません。どちらかというと、ヒアルロン酸注入は軽度のたるみに合っている方法です。

たるみ治療機器(高周波、ハイフ)

まぶたのたるみには、たるみ改善を目的とした機器を用いて治療をする方法もあります。皮下深層~脂肪層に熱エネルギーを集中させ、内側からお顔の引き締めをおこないます。高周波やハイフはリフトアップ効果があるため、たるみを改善できるでしょう。

この治療もヒアルロン酸のように軽度のたるみに適している方法です

一般的には4か月おき(1年に3回程度)の継続的な治療が推奨されます。

まぶたのたるみができる代表的な原因

まぶたにたるみができる原因を知ると、予防や対策に役立てることが可能です。

代表的な原因には次のようなものが考えられます。

  • 乾燥や紫外線
  • 加齢による皮膚のたるみ
  • 強い刺激によるダメージ
  • 生活習慣
  • 眼瞼下垂

なぜまぶたがたるむのかについてもチェックしてみましょう。

乾燥や紫外線

乾燥は、まぶたに限らず肌全体がたるむ大きな原因です。洗顔後にそのまま過ごしていると肌の乾燥につながります。洗顔後はなるべく時間を置かずに化粧水や乳液などを使用して、肌の乾燥を防ぎましょう。

紫外線による肌へのダメージも、まぶたがたるみにつながる原因です。季節にかかわらず外出時は日焼け止めや日傘などを活用して、紫外線を防いでください。

加齢による皮膚のたるみ

たるみの原因で特に多いのが、加齢による皮膚のたるみです。年齢を重ねると、誰でも肌のコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸などが減少していきます。その結果として肌の弾力がなくなると、重力で下に引っ張られてたるみが引き起こされる仕組みです。

加齢による肌のたるみは、セルフケアだけでの改善は難しいでしょう。美容外科や美容皮膚科での施術によって改善をめざす方法が効果的です。

強い刺激によるダメージ

強い刺激によるダメージも、まぶたのたるみを引き起こす原因です。アイメイク・クレンジング・洗顔などの際に強くこすってしまうと、たるみを引き起こしやすくなります。

また、花粉症やアレルギーによるかゆみにも注意が必要です。かゆみが出たら目薬を使い、なるべくこすらないようにしましょう。

生活習慣

まぶたのたるみは生活習慣によって引き起こされる場合もあります。

次のような生活習慣があるかたは気をつけましょう。

  • 二重のりや二重テープを使っている
  • ハードコンタクトレンズを使っている
  • まつ毛エクステをしている

二重のりや二重テープを使うと、まぶたが常に引っ張られている状態になって、皮膚が伸びてしまいます。ハードコンタクトレンズでたるみが起きるのは、着脱でまぶたを引っ張るためです。また、まつ毛エクステも重さによってまぶたに負担がかかります。

いずれも使用頻度を見直し、まぶたにかかる負担を抑えましょう。

眼瞼下垂

まぶたのたるみの原因には、眼瞼下垂も考えられます。眼瞼下垂とは、まぶたが下がって見えにくくなってしまう病気のことです。眼瞼下垂は放置していると少しずつ症状が進んで悪化します。治療するためには手術を受けなくてはなりません。

まぶたのたるみが気になる場合は、治療が必要なのか知るために、クリニックで相談してみましょう。

まぶたのたるみによる影響

まぶたのたるみによる影響には次のようなものがあります。

  • 視野が狭くなる
  • 頭痛や肩凝りが起きる
  • 眠そうに見える
  • 額にシワが寄る

たるみによって起こる影響についてもそれぞれ紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

視野が狭くなる

まぶたがたるむと、皮膚が黒目に被さってしまうため、視野が狭くなります。視野が狭くなると、見えにくいだけでなく、目の疲れも感じやすくなるでしょう。

頭痛や肩凝りが起きる

まぶたのたるみは頭痛や肩凝りなどの症状にもつながります。頭痛・肩凝りといった症状が起こるのは、無意識のうちに筋肉を過剰に使って目を開こうとするためです。

眠そうに見える

眠そうに見えるのも、まぶたのたるみによる影響のひとつです。加齢や脂肪のつき過ぎによってまぶたがたるむと、目が開き切れていないような状態になります。若いころと目元の印象が違ってきて、いつも眠そうに見えるのなら、まぶたのたるみが原因かもしれません。

額にシワが寄る

まぶたのたるみによって、額にシワが寄る場合もあります。シワが寄ってしまうのは、見やすくしようと無意識で額に力を入れるためです。加齢によって肌に弾力がなくなると、シワが戻りにくくなってしまいます。

手術以外でまぶたのたるみが解消できるかはクリニックで相談

手術以外の方法でまぶたのたるみが解消できるかは、原因によって違ってきます。眼瞼下垂によるまぶたのたるみは手術が必要です。そのため、手術以外の方法でたるみを解消したいかたは、医師に相談してみましょう。

クリニックでは、なぜたるみが起きているのか、原因を調べたうえでその人に合った治療方法を提案してくれます。快適に毎日を過ごすためにも、たるみが気になってきたら、まずクリニックを受診してみてくださいね。

眼瞼下垂手術を受けるにあたって、「腫れを早く治す方法が知りたい」とお考えのかたも多いでしょう。手術で切開した場所は、術後しばらくのあいだ腫れが続きます。ただし、手術後の過ごし方によっては腫れを早く治すことが可能です。

本記事では、眼瞼下垂手術後の腫れを早く治す方法を紹介します。腫れが長引く原因や、眼瞼下垂手術のダウンタイムについても紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

眼瞼下垂手術後の腫れを早く治す方法

眼瞼下垂の手術を受けると、まぶたに腫れが生じます。個人差はあるものの、腫れのピークは手術の翌日から1週間程度です。

腫れを早く治すために、手術後は以下に注意しましょう。

  • 安静にする
  • 患部を冷やす
  • 患部に触らない
  • 飲酒や激しい運動を控える
  • 湯船に浸からない
  • 処方された薬を正しく使用する
  • アイメイクを控える

ひとつずつ解説しますので、ぜひ参考にしてください。

安静にする

眼瞼下垂の手術を受けたら、数日はなるべく安静に過ごしましょう。特に手術当日と翌日は、血圧が上がらないよう気をつけなくてはなりません。なぜなら、血圧が上がると血流がよくなって、出血や腫れにつながってしまうためです。

日帰り手術の場合、「なるべく早く仕事をしたい」と考えているかたも多いでしょう。身体を動かさない事務作業なら問題ないと考えられますが、血圧が上がってしまうような力仕事はNGです。腫れを早く治すためにも、1週間程度は血圧が上がらないよう注意してください。

患部を冷やす

手術当日から翌日くらいまでは、様子を見ながらこまめに患部を冷やしましょう。腫れてから冷やしても、効果が得られない可能性があります。腫れが出る前に冷やすと、炎症反応を抑えることが可能です。

市販の冷却ジェルシートは効果が弱いため、手術後に患部を冷やすアイテムには向いていません。また、まぶたに直接保冷剤をあてると冷やし過ぎになってしまいます。

保冷剤をタオルやガーゼなどに包んで冷やすと便利です。

患部に触らない

腫れを早く治すために、眼瞼下垂手術後はなるべく患部に触らないよう注意しましょう。術後は患部が気になってしまい、どうしても触りたくなってしまうかもしれません。しかし、傷口を触ったり引っ張ったりすると、炎症反応が強くなって腫れが長引きます。

飲酒や激しい運動を控える

手術後1週間程度は、飲酒や激しい運動を控えましょう。飲酒や激しい運動は、血流がよくなって、腫れや出血のリスクが高まるためです。

汗が出たり息が上がったりするような運動は避けて、ストレッチ程度に留めることをおすすめします。傷口が落ち着くまでは、身体の回復を優先してください。

湯船に浸からない

手術後1週間は湯船に浸からないことも、腫れを早く治す方法のひとつです。サウナも1週間程度は避けます。

湯船やサウナがNGである理由は、飲酒や運動と同じように、身体を温めると血流がよくなり、腫れや内出血などにつながるためです。

1週間程度はシャワーで軽くすませるようにすると、腫れが軽減しやすいでしょう。

処方された薬を正しく使用する

手術後は、クリニックから処方された薬を正しく使用しましょう。クリニックからは次のような薬が処方されます。

  • 内服薬(鎮痛薬・抗生物質 など)
  • 外用薬(塗り薬・点眼薬 など)

薬が処方されるのは、腫れや赤みなどの症状を抑えるためです。必ず医師の指示に従って使用してください。

アイメイクを控える

傷口が治るまでは、なるべくアイメイクを控えましょう。アイメイクやクレンジングによる刺激が、まぶたの負担になってしまうためです。術後1~2週間程度が経過して、傷口が完全に治ってからのアイメイクがおすすめです。

眼瞼下垂手術後に腫れが長引く原因

眼瞼下垂に限らず、手術後すぐは腫れやむくみなどの一時的な症状が出ます。特に、切開を行う手術後の腫れは強めです。あらかじめ、「手術直後は腫れるもの」と考えて対策しましょう。

腫れが長引くのは患部への刺激や炎症などがおもな原因です。原因についてそれぞれ解説しますので、腫れを長引かせないための参考として、ぜひチェックしてください。

患部への刺激

患部への刺激は、術後の腫れが長引いてしまう代表的な原因です。洗顔やスキンケアでは、力を入れないよう気をつける必要があります。かゆみや違和感などがあっても、なるべくまぶたを触らないようにすることが大切です。

手術後は極力まぶたへの刺激を避けましょう。

患部の炎症

患部の炎症も、手術後の腫れが長引く原因です。傷口が治っていない状態で目元に触ってしまうと、雑菌が入って炎症を起こす可能性があります。腫れが悪化したときは、なるべく早めに医師の診察を受けましょう。

眼瞼下垂手術のダウンタイムについて

手術を受ける際は、あらかじめダウンタイムの期間や症状を知っておきましょう。なお、ダウンタイムには個人差があります。人によって傷が治るまでの期間は違うため、あくまで参考とお考えください。

ダウンタイムの期間

眼瞼下垂手術のダウンタイムは、術式によって期間が変わります。切開をともなう手術のダウンタイムは、おおよそ1~2週間程度です。傷痕が落ち着くまでは1か月程度かかると考えておきましょう。

ダウンタイムで見られる症状

眼瞼下垂手術のダウンタイムでは、腫れ以外にも次のような症状が多く見られます。

  • ドライアイになる
  • 違和感や圧迫感がある
  • 左右差が出る

症状について、ひとつずつ解説します。

ドライアイになる

眼瞼下垂の手術後は、ドライアイが起こりやすくなります。おもな症状は、目の乾き・まぶしさなどです。また、目ヤニが出る場合もあるでしょう。

ドライアイの症状が出た場合、通常は1~3か月程度で落ち着きます。対策として、クリニックで処方された点眼薬を使用してください。日中の外出時はサングラスを使用するとよいでしょう。

違和感や圧迫感がある

手術後には、目の中に異物が入ったような違和感や、圧迫感が生じる場合もあります。違和感・圧迫感などが生じるのは、手術の際に糸で筋膜を固定するためです。

大抵は1~2週間で落ち着きます。症状が強く気になるときや長引くときは、再手術が必要となる場合もあります。

左右差が出る

眼瞼下垂手術後は、左右の開き具合に差が出る場合があります。左右差が出る理由の多くは、術後すぐは腫れやむくみなどが出るためです。

開き具合の差は3~6か月程度で落ち着くでしょう。時間が経っても左右差が大きいときは再手術が必要になる場合もありますので、クリニックで相談してください。

眼瞼下垂手術後の腫れは対策次第で早く治すことが可能!

眼瞼下垂手術では切開を行うため、術後はダウンタイムによる腫れが出ます。手術後に出る腫れは一般的なものであることから、それほど心配する必要はありません。

腫れを早く治すためにも、手術後1週間は運動や入浴、アイメイクを控えましょう。気になるかもしれませんが、傷口が落ち着くまでは患部を触らないよう注意が必要です。

対策次第で、眼瞼下垂手術後の腫れは早く治せます。腫れが長引く場合や痛みが強い場合は、クリニックで医師に相談してください。